12時の舌禍神経は金姦色に染まる  

ハロヲタのための24のガヴォット第12番ニ長調 舌下神経12時

昔から常識のウソや間違った俗説はたくさんありましたが
情報過多の現在はずいぶんいいかげんなことを言ってる人がいます。
ニ長調の音楽を紹介しながら健康のために死なない方法を考えてみましょう。

塩化第二水銀

塩化第二水銀 というのは古い名称で
現在の教科書には 塩化水銀(II) えんかすいぎんにか
となっているが
このローマ数字を用いた命名法は抵抗のある人が多いみたいだ
(しかも機種依存文字なので表示されなかったりする)

この化合物はよく 昇汞 と呼ばれたけど
毒性が大変強いので

昇汞 を飲むと 焼香 に通ずる  なんていわれた


だが死ねばまだいいほうかもしれない
腎臓に甚大な障害を与えるためひどいネフローゼになり
人工透析をしなければ生命を維持できなくなって
一生病院から抜けられない なんてことになりかねない


似た化合物で 塩化第一水銀 塩化水銀(I)  えんかすいぎんいっか
もあって こちらは 甘コウ と呼ばれた
水に溶けにくいけれども医薬品(下剤)として使われたこともあったという
もちろん危険なので現在では使われていない

どちらの塩化水銀もイオン結合によるイオン結晶ではなく
共有結合による分子 のようです

つまり水銀原子がタンパク質の分子と共有結合して
酵素などの働きを強く阻害するので毒性が強いのでしょうか


水銀の化合物は昔から医薬品によく使われていて
中国では不老不死の薬だったとか

不死は嘘だけど 不老は本当でしょうね


だってその前に死にますから


かつて医薬品として使われていた水銀化合物としては他に

マーキュロクローム(いわゆる赤チン) があります





昔は危険なものがいっぱい使われていたんです


バーミリオン(朱) という顔料も 硫化水銀です
水にほとんど溶けないので危険はないでしょうけれど
環境のことを考えると使わないほうがいいのかもしれません



さて塩化第二水銀は ある程度水に溶けるので 水溶液になります。
もちろんこの水溶液は猛毒です

可溶性の水銀化合物はほとんど 医薬用外毒物 に指定されているようで
アンモニアの検出に使う ネスラー試薬 も毒物です


塩化第二水銀に5円玉を浸すとものすごいものができますが
違法なのでやらないほうがいいと思います