たまごまごごはん

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乙女の感情の高ぶりに、ニヤけたりへこんだり。「プリキュア5第31話」

 
プリキュア5はひかがみを楽しむアニメです。
 
そんな回でした。
プリ5のひかがみ登場率は異常です。
 
さて、今回は正直なところまともな精神状態で見られませんでした。
だってだよ!何このラブロマンス展開。しかも、人数が多いだけに、関係が非常に複雑なことに。しかもちょっと色々とキャラに思い入れが強すぎると感情移入しすぎて大変ですよほんと。
とりあえず、そのへんの人間模様をおさえながら見ていきたいと思います。
 

●気づいてしまったのぞみの心●

いきなり冒頭がすごいんですよ。

知らぬ女生徒にラブレター渡されるココ。
いやはや、りんちゃんも言っていましたが、ケダモノとも知らずにー。という感じです。
しかし、ここまでの回を見た人なら分かると思うんですが、ココって実は素でいい男なんですよね。かっこいいんですよ。言動といい、思想といい。
これで女子校の教師だったら、そりゃラブレター攻めにもなるわけですわ。うらやましい。
しかし問題はそこではないわけです。

大ショック受けるのぞみさん。ここが思春期的に大問題。
 
そもそも別にそういう関係ではなかった二人です。しかし確かに今までフラグは着々と立ててきました。もうそりゃね、地道に。第一話から。
特にすさまじかったのは、26話の島編でした。

二人きりに夜の海辺で。こんなことしたらねえ。意識もしますよ!相手がたとえもとの形態がケダモノだとしても。
しかし、のぞみさんはまだ鈍い中学生です。…というか人よりアンテナは高いけれど朴念仁な少女、といった方がいいでしょうか。
その状態でコレを見たら、恋愛していたかどうかが分からない状態でもいやがおうにもショック受けちゃいますよねそれはもう。
それは「恋愛の確認」だったのか、あるいは「恋愛の勘違い」だったのかは分かりません。そもそも恋愛かというとそれも微妙なラインなのが面白いんですよ。

まあ、「全然恋愛ではない」という線は、コレを見た限り、ないよね。
のぞみは少なくともココをなにやら意識しているようです。男性として、まではいかないけれど。それはいい。うん。かっこいいもん人間版ココは人間的にも。
だが!ココものぞみや他の女生徒を「女性」として意識しているようです。
自分は、ココは「のぞみだから好き」だと思っていたので、軽く…重くショックでした。でもこれだけ長い時間人間として学校で教師していりゃ、そりゃ情もわくだろうなあと思うと、ごく自然なことではあるのかもしれません。ケダモノ状態の感覚ではないのですね…だからこそ、なおさらのぞみとの恋愛は、王道でありながら不安がよぎるばかり。
今の段階では、この二人の恋模様は、「恋」の段階じゃないからはがゆいのなんの。どこからが真意になっていくのか、それは今後次第だな、と以下のことからぼんやり思うのです。
  

恋と嘘


言い訳なのか、あるいはのぞみなりの愛情表現なのか分かりませんが、のぞみはココに対して、嫉妬の言葉ではなくて「嘘をついていた!」と怒るんですよ。
これちょっと興味深いですよね。

・何に対しての嘘?(のぞみに対して?手紙を受け取った生徒に対して?いや…)
・嘘はついていない。(かれんがそれを指摘している。が、その「嘘」という言葉の真意は違う)
・ナッツとこまちはその裏を理解できている。

なかなか一辺倒に嫉妬するよりも、「嘘」という表現で色々な角度を見せたのは今後の二人の関係がどうなるかを思わせるようで、本当にいいなあと思うのです。
これが子供番組であることを考えると、なおさらその「嘘」が映えてきます。少女たちはこの嘘について、こまちのように「嘘ではないけれど特別な感情」という部分に共感するのではないでしょうか。
まあ、実際は誰かについた嘘じゃないんですよ。でも別の意味で「嘘」だった、という結論に達したことこそが、ココにとっての一番の成長だと思います。そう、のぞみとナッツが指摘していたのは、ココ自身についていた嘘だから。
 

●ナッツがココを理解できたわけは。●

今回はのぞみxココでかなりの割合を占めるのですが、それに関連して、ナッツ、こまち、りんの思惑が非常に複雑に絡むので、個々に簡単にピックアップしてまとめておきます。
まずはナッツ。

「話せばわかるよ」というココに対して、彼は珍しく、激しく怒ります。
ナッツ自体は、相手の感情に対してのアンテナは高くない方じゃないかな?と思っています。ものすごい正直で決して自分の気持ちにウソをつかない人物なんだけれども、いかんせん相手の感情を思うというのはあまり出来るほうではないです。
しかし、相手がココとなると話は別。

アッー!
ではないです。はい。でも日本にそう思った人は1000人はいると思いますハイ。
ナッツがココに対してはっきりと、ココ自身の気持ちを問うのは非常にこの作品の中でも大切な位置を占めるシーンですよね。
ココ自身ものすごく優等生で(ケモノ状態だと単なるワガママだけど)、自分を押し殺して相手を立てて考えすぎる節があります(ケモノ状態だと人を利用しているかのように見えるけど)。
それを感じたのは、ココとずっといっしょにいてよく知っているから、愛情があるから…もあるのですが、もう一つ理由が暗にあるようにしか思えません。
それは、フラグを着々と立てていたあの子のせいです。
 

●こまちの憂い●

そう、こまちさん。

一連の話を聴いて、みんながいぶかしがっている中、一人言葉にできない思いで困惑していたのは彼女でした。

第16話より
こまちはここからじわじわとナッツのことを意識しはじめます。ナッツ自体はつれない感じではあるのですが、29話では手をとって走ったりと、どうもこまちを特別な存在として見始めている様子じゃあないですか。
ナッツは確かに、こまちに…いやまだ「プリキュア全員に」かもしれないけど、人間に対してなんらかの感情を抱き始めているんですよね。だからココに対してその感情の機微を読み取れるようになったんだろうなあ。
でもこまちにしてみたら、だからこそそれは酷なことなのですよ。

「おおげさ」と正論を言うかれんに対して、珍しく反論をするこまちさん。
分かる気がする、と、のぞみココのいざこざに対して思いを重ねているのは、自分の中に大きな存在が出来始めているから。
とは言っても。のぞみとココの真意を理解できるほどの余裕があったようには見えませんでした。心中複雑すぎでしょう。
 
うーん、じわじわと男女の恋愛の芽みたいのが、ゆっくり生え始めてきたプリキュア5。
いや、ココxナツ主義とかこまxかれ主義な自分でも、それは否定しないですよ!むしろこうやって回を追うごとにちょーっとずつ進展する恋模様の丁寧さと切なさに、ぎりぎりしたりドキドキしたりします。ほんと、はがゆいったらありゃしない!が、一気に「恋」にならないそこがいい。
こんな心の余裕を持って見られるようになったのは、「こまxかれとココxナツは、そんなんじゃ崩れないくらい本命ですから。その上での関係もたまにはいいんじゃない?フフン」的な妄想があるからです。ええ。実際恋愛以上の固い絆は感じますしね!
 
だがしかし!自分はへこんだ。今回はへこんだんだ!
それはここだ!
 

●りんちゃんは語る。●


のぞみのことをずーっと幼馴染として見てきたりんちゃん。
そんな彼女から見て、いつも明るくて、自分の勇気と元気を奮い立たせてくれていたのぞみ。彼女がいるからがんばれる。
イヤだけどプリキュアだってがんばろうって思ったのはのぞみがいたから。
そんな親友が、ココのことを思い、こんなにも悲しそうな顔をしている。

一人でココから逃げ去り、おいてきぼりにされながら彼女の気持ちを考えているりんちゃん。
彼女の気持ちは一体どうなんだろう?と考えると胸が痛くて仕方ないのです。
 
もっとも、りんちゃんは別にココとのぞみのケンカをそれほど大きく捕らえていないかもしれません。

ココとのぞみは仲良し。ケンカをすると昔から気に病みすぎるのはずーっと見てきているし、プリキュアになってからも実は人間関係のいざこざに弱いのを知っている。
だから、もしかしたらこの時点では「のぞみだし、ココと仲良しの状態を保てないのはしんどいんだろうな」というカンなのかもしれません。
実はこれ、自分の妄想だけじゃなくて、結構本質な気もするのですよ。
というのも、とうののぞみとココがまだ気づいてない(or理解しないようにしている)から。

友人と話していたのですが、本当の意味でココとのぞみの感情に気づいているのは、ナッツだけなんじゃないかなあ?と。こまちは自分でいっぱいいっぱいだろうし、のぞみは何かが芽生えたばかりでパニックだし。
りんちゃんは…。
うん、こればっかりはまだ分からないです。ただ次週がウェディングの話なので、そこで彼女が何かに気づくのか、どう心境が変わっていくのか気になります。こういうエピソードがあるってコト自体で、やはりただではすまないようです。
 
のぞみとりんちゃんの鉄の絆は変わらないし、両方が結婚しても二人の母親のように仲良しでいるんだろうなあ、とあらぬことまで考えてしまうわけですが。
正直今回のつり橋を渡るような思春期少女達の思いの交錯は、不幸じゃないからこそ、見ていてこっちがしんどすぎです。
りんちゃん……。
 

●一歩進んだものと、一歩下がったもの。●

まあそんな、大きなお友達でりんちゃんマニアのオタの思惑はよそに、物語はきちんとした進展を迎えます。

色々な苦しみや、言葉にできない心境がありつつも、ココとのぞみは仲直りをします。
最後に、本当に言葉になっていなかったのがイイです。まだそれでいい。こういうのは「こっから」とかじゃないし、言葉にならないもんだ。

しつこいほど毎回書いていますが、プリキュアにとって「手をつなぐ」行為は、心をつなぐ第一歩です。
それを、ココが正直になることでのぞみから手を差し出し引っ張って行ったのは、わだかまるぐにゃぐにゃしたモノからの一歩ですよね。まだ抜け出していないけれど。
 
そんなわけで、大きな成長の芽が生えたプリキュアに対して、ものすごい勢いで一歩下がった人がいます。

自分の部署が。

なーい!
ブンビーさん。ついに降格。
しかし自分の席がないっつうのならともかく、「自分以外みんな解散して再結成」とかどんないじめですか。あんまりだ。
いやはや…コレを見て真っ青になったお父様達も多いのでは。そう、誰もが一度は見た悪夢なのです。
まあ、ナイトメアだしね。だからって仲間同士で悪夢見せなくても。
ブンビーさん、お願いですからもう退職しておとなしく暮らしてください。
ぼくはあなたが死ぬところをほんとうにみたくないです。
 

細木数子

今回の見所色々。
 
その1
プリキュア5もいよいよ後半戦。新キャラ来ましたね!

カワリーノさんよりもさらに上らしい、ブラッディさん。血…コウモリかな?すげー強いらしいです。
そしてビジュアル的に最狂なのがコレ。

カワリーノさんすら色々な意味でおびえる細木ハデーニャさん。
いやだー!ぼくらのアラクネア姉さんをかえせー!
まあ、敵っぽくてわかりやすいんですけれどもね。

しかし、こいつもドリームコレット手に入れた後、帰らないなあ。帰りなさいよほんと。
 
その2

ピンキーもこれで28匹目☆
…いつの間に集めてたんだろう?
 
その3

すげーシリアス展開を人間型でやったあとに、元に戻る二匹。正直笑ってしまいました。
あー、ソウデスヨネー。こっちが本物デスヨネー。
友人が「これは本当の姿だから、腹割って話しているのはこっちのほうなんじゃないか」みたいなことを言っていて納得。
でもこの状態でも今回は見せ場がありました。

ナッツがドリームコレットの中に閉じ込められていたわけが判明。なるほど、ココをかばって死に掛けていた(一回死んだ?)のかあ。こうしてみると二人は結構りりしいです。
 
その4

あまりにもめずらしい、怒りに身を任せるのぞみさん。
もちろん怒りだけじゃダメなんだけれども、それだけココに対して感情をたかぶらせているってのは大きいなあ。

その5
来週はりんちゃん主役回。しかもウェディングの話です。

今回のことがあるだけにりんちゃんをこよなく愛する自分としては、なかなかしんどいものが…だけど早く見たいよ、なんなんだこの気持ちは。
でもコレ見て安心。

なぎさを思い出すぶちゃ顔。
かわいすぎだね!
 

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