野村誠の作曲日記

作曲家の日記です。ちなみに、野村誠のホームページは、こちらhttp://www.makotonomura.net/

ルー・ハリソン

ガムランの作品も多くつくっているアメリカの作曲家Lou Harrison(1917-2003)に関する本Leta E. Miller, Fredric Lieberman "LOU HARRISON : Composing a World" という本を古書で購入して、パラパラと眺めています。

そう言えば、ルー・ハリソンには、学生時代の頃から影響を受けておりまして、25年以上前、学生時代に、大フィルの打楽器奏者の久保田さんのお宅を訪ねて行ったことがあり、様々な現代音楽の打楽器の譜面を見させていただく機会をいただきました。その時に、打楽器の楽譜の中に、ルー・ハリソンの著書「Music Primer」があり、あれをお借りして読ませていただいたことは、本当に大きかった。作曲の考え方で参考になることがいっぱいありました。たくさん教えていただきました。

さてさて、ルー・ハリソンは、アジアの音楽との関係が深かった作曲家ですが、この本を読んでいたら、若き日に古楽にのめり込んだ時期もあり、そうした時期に作曲したチェンバロソナタがあったりします。

それにしても、インターネット上で様々な音源にアクセスできるのは、有り難いです。エストニアの作曲家Raimo Kangroの音楽も、昔たまたま買ったCDに入っていて興味を持って以来、他にも聴いてみたいと思っていたのですが、なかなか出会うことがありませんでした。でも、今、調べてみると、色々、YouTubeにもありますね。