レッツビギンや! ポジティブシンキングやで!
IT Square|ビジネス心理学 第9回 何もしない人ほど批評家になるが人工事実に登場.
- レッツビギンや! ポジティブシンキングやで!
- http://artifact-jp.com/mt/archives/200406/businesspsychology.html
警報が鳴ったのは正しかったらしい.
要はこの「何もしない人ほど批評家になる」ってのはマルチが人間性心理学を悪用して自己正当化するときの典型的パターンなので、真面目にその是非について考えるのはアホらしいってことです。こういう風にスパッとやれないのがうちの弱いところだな.
追記
こういうのにはまるタイプがわかったような気がする.今回の記事って架空の完全君をでっち上げて虐めているだけやん.なんでも完全君は他人にけちつけて自らの優位性を確認したい人らしいが,実のところこのコラムの著者&何も考えずに乗ってる人たちは,架空の完全君を踏みつけにして自らの優位性を確認しているだけではないか.架空の完全君だから踏みつけにして切り刻んで公開処刑しても文句はでないしねえ.
しかし架空の完全君とはいえ,人様が公開処刑されている光景に喝采を送るというのはどういうものだろうか?僕は拒絶反応が出まくってムカムカしたのだが.ある種の感受性や共感性に欠けてるんじゃないか?
たぶん人を踏みつけにするのが好きな人間があの手のコラムにはまるのだろう.「世の中には困ったちゃんがいて困ったものですよ.ガハハ.僕たちは困ったちゃんじゃなくてよかったですねえ」ってゲスな響きがみんな聞こえないのだろうか?
- 追記
- 上の一文が自分のことを棚に上げているという批判は甘んじて受けます.
購入予定本
- 王国の鍵(5) 紫堂恭子
- ISBN:4048537520
- ぽすたるWORK 依澄れい
- ISBN:4047136468
王国の鍵は紫堂恭子が角川で書いたやつでは一番出来がいいものになりそうな予感はあったのだが,何か失速した感じは否めないなあ.
ぽすたるWORKは惰性買い.
.hack// ZERO2延期
このネタを取り上げるのは何回目だか忘れましたが..hack//ZERO Vol.2またも延期になった模様.
- 角川スニーカー文庫 新刊情報(【FANTASY Bookmark】)
- http://www1.odn.ne.jp/yuzawa/new/sneaker_new.html
角川公式からも消えてますな.これで3月->6月->7月と延期.それ以前にそもそもVol.3まで昨年中に完結する筈だったのだが.
「Vol.3が拝めるのはいつの日か」なんて予定稿を考えていたのだが,Vol.2すらいつ拝めるか分かったものではないなあ.
天野こずえ
- 天野こずえ短編集(1)ISBN:4861270286
- 天野こずえ短編集(2)ISBN:4861270294
- ARIA (1)ISBN:4901926128
- ARIA (2)ISBN:4901926365
- ARIA (3)ISBN:4901926713
- ARIA (4)ISBN:4861270162
一通り揃えてしまった.短編集はAQUAやARIAのレベルを期待すると外れる.
表紙絵に惑わされないこと
僕的に興味があるのはむしろこのギャップである.
天野こずえは絵にしても話の内容にしてもAQUAとそれ以前の作品との間に非連続的としかいいようがないギャップがあるのだが,このギャップというかジャンプはどこから発生したのだろう?
化けると言ってしまえばそれまでだろうが,似たようなジャンプをやった人に藤野もやむ(ナイトメア・チルドレン ISBN:4757501498 -> 賢者の長き不在 ISBN:4901926055)がいるのだが,掲載誌というか読者層が変わっただけで絵も中身も変わるものなのだろうか.
プチ東京とプチ森ビル
土曜日に行った水戸の街並にはちとショックを受けた.
幸い駅前は活気があるのだけど、ペデストリアンデッキに、丸井に無印って、これじゃあ溝ノ口と変わんないよう(笑)
よく地方がプチ東京化してしまって,町並みが画一化してどうのこうのとか,まあ何でも東京に罪をなすりつけようとする地方主義者がいるが,そういう人はあまり東京を知らないと思う.案外東京にはプチ東京ではない街並が多い.
たとえばアメ横,下北沢,自由が丘.いずれも魅力的な街ではあるがプチ東京的な小綺麗さはあまりない.あるいは浅草,谷中.全く別の次元でプチ東京的ではないところというと青山か.
むしろプチ東京な街並は東京郊外によく見られる.私鉄沿線や中央線沿線とかね.再開発事業とかして駅ビル,ペデストリアンデッキ,大手デパートの3点セットが揃ったところが多い.水戸も駅前はそうなっている.
プチ東京化の原因は,東京の影響というよりは再開発事業における構想の貧困さにあると思う.せっかく再開発事業のおかげで土地や街造りにある程度のフリーハンドが与えられたのに,生かし切ることができず,どこかで見たあの街ができてしまうのだ.恐らく個性的な街並というのは本当は地形的,経済的,歴史的,その他諸々の厳しい制約下でないと出来ないのだろう.ある場所,ある土地に制約があるということは,そこに個性があるということに他ならない.再開発事業のようなものは制約がなくなるゆえにかえって非個性化に陥るのだ.
それにしても,駅ビルというのは必ず横文字の名前をつけなきゃいかんという決まりでもあるのか?ちなみに水戸の駅ビルの名前は"Excel"だ(笑).よくMicrosoftからクレームが来ないものだな.ひょっとして"Word"とか"Windows"って名前のビルもあるのか?"PowerPoint"なんてビルの名前としては強そうでいいな.
これだけ書くと地方をけなして終わりになるのだが,実は東京でも似たような現象が進行中である.僕は勝手にプチ森ビル化と呼んでいるが,ちょっと土地が空くとすぐにビルやマンションがにょきっと立つのだ.僕はビル業界は詳しくないのだが,流行のビルの理想型は下層に商業施設,上層に高級有名レストランというコンセプトで,丸ビルやアークヒルズが典型だろう.コレド日本橋なんてのも最近できたが先行するビル群の二番煎じにしか見えない.汐留はまだ行ったことはないがあそこはどうなのだろう.
昨日,飯田橋に行ったのだが,駅のホームから建設中のビルが二つも見えた.秋葉でも日本橋でも建設中の高層ビルを見た.どうも東京も数年後には似たようなコンセプトのビルやマンションだらけになりそうである.
結局,人間は下手にフリーハンドを与えられると,かえって似たり寄ったりなものしか造らないという陳腐なところに結論は落ち着くのであった.
2004年下半期の出版動向をちょっとだけ占う
- 肩胛骨は翼のなごり デイヴィッド アーモンド
- 東京創元社 (2000/09)
なぜか本屋に大量に並んでました.宮崎駿推薦の腰帯つきで.
こういう事情のようです.
その館内の2階にある図書閲覧室“トライホークス”では、宮崎監督が読んで感動した本や、ジブリ美術館が推薦する本を、自由に閲覧できるようになっています(一部を除いて購入も可能です)。読んだことはないのですが,この本はタイトルがキャッチーなので存在だけは知ってました.
こちらで、小社刊のデイヴィッド・アーモンド『肩胛骨は翼のなごり』を、
「心ふるえる、初々しい思春期をふしぎな男との出会いを通して描いている。妙にねじれず素直な描写、心あらわれる結末。ぼくは大スキです。おすすめ。」
というコメントとともに販売していただいています。
キャッチーなタイトル,思春期小説,有名人のご推薦というとあの本を連想してしまうのですが.
どうも今年下半期の出版動向が見えてきたようです.