えばたリサイクル

旧ブログのリサイクルです。

EPSON+Cosina=Voigtrander Digital !?

 PMA2004に出展されたレンズ交換式レンジファインダーデジタルカメラ。いよいよデジカメもここを攻めてきましたか!ってな展開ですが、やってるのがエプソンコシナというのがすごく面白いですね。どう見てもこれライカMマウントですから、いろんな名・銘・珍・怪レンズ群がデジタルでどのような描写を見せるのか楽しみになってきます。それにこのボディ。アナログ風味を存分に残し針式のメーターまで装備するとは「やりやがったな!」。
 ここまでの物が出ていることですから市販も遠くないとは思われますが、問題は価格ですね。確かにここまで趣味性が高くなるとそれ相応の価格がつきそうですが、そこはコシナが絡んでいるということで、どこまで価格を「下げられるか」が見ものです。

コシナという道

 いまさら浅学非才なわたしが説明することもないんですが、コシナという会社は一眼レフ用などの交換レンズメーカー、そしてカメラメーカー各社に安価なボディをOEM供給しているとして名を知られていたのですが、そこが1999年に突如発表したのがフォクトレンダー・ベッサL。それ以降ライカに代表されるレンジファインダーカメラの世界を広げるボディやレンズを数多く世に出しているメーカーです。
 最初はなかば社長の道楽然としていたということですが、デジタルへの大きな変革期に生き残る道として趣味性の高い分野に切り込むそれはある意味高い見識を物語っています。しかも、社長自らライカの大ファンで、ライカに追いつこうと「縦」に進むのではなく世界を広げる「横」への展開をはかることで、結果としてどちらかといえば「金持ちの道楽」然としていたレンジファインダーやライカマウントの世界を誰でも楽しめるものにしたコシナは、見ていて「次はどんなことをやるんだろう?」とわくわくさせるメーカーであります。
 それでいて「アサヒカメラ」2月号に掲載されたコシナ小林社長へのインタビューで、「ベッサは10万円を超えない」と明言。「多くの人に安くていいものを」の姿勢はあくまでも変えない、そこがまた好感を持ってしまうところなんですよねえ。
 で、そのインタビュー内で小林社長が「今年が大転換期」だと言っていたそれ(あるいはそれらのうちの1つ)がエプソンとの信州連合(?)*1によるデジタルボディだったのですね。いやー参りました。

LOMOのルーツはコシナだった!

 そのアサヒカメラの特集「ベッサという思想」で紹介されていたのですが、アート系の文脈で有名になったロシア製コンパクトカメラ"LOMO"。これってコシナが1980年に発売したコンパクトカメラ・CX-2のパクリだったんですね。知らんかったー。
RAW現像

Adobe Photoshop CSのRAW現像機能


 Adobe Photoshopの新バージョン"CS"にはプラグインの形式でデジタルカメラの生データを現像する機能が搭載されました。で、今回アップデートでPENTAX *istDのRAWデータもサポートされましたので早速使ってみることにしました。
 *istDに付属するペンタックス純正の現像ソフト"PENTAX Photo Laboratory"で操作できるパラメータは以下の通りです。
 ・ホワイトバランス(*istDにプリセットされたものから選ぶか、あるいはグレー点を指定する)
 ・トーンカーブ
 ・増減感
 ・コントラスト
 ・彩度
 ・シャープネス
 パラメータはベーシックなもので使いやすくはありますが、プレビュー画面の大きさが可変できないのが大きな不満要素でした。また現像される画像があまりきれいでない、という意見も見受けられました。
 これに対しPhotoshop CSの"Camera RAW"では読み込み時に以下のパラメータ操作が可能です。
 ・ホワイトバランス(プリセット7+カスタム1、あるいは色温度と色かぶり補正)
 ・露光量
 ・シャドウ
 ・ハイライト
 ・コントラスト
 ・彩度
 ・シャープネス
 ・輝度をスムーズに
 ・偽色の低減
 ・色収差補正(R/C,B/Y,ビネット適用量)
 ・色調補正(RGB独立して色相・彩度、シャドウの色かぶり補正)
 とりあえず使ってみましたが、非常に使いやすいです。多くのパラメータが操作できますがきっちりジャンル分けされており、動作も結構きびきびしています。プレビュー画面の大きさも任意に可変できますし、操作を行った後はPhotoshop CSに読み込まれるので更なる加工を続けて行えますしね。さらに使い込んでいけば不満とか出るかもしれませんが、まずは満足でございますわ。
 RAW現像ソフトといえばフリーで「源蔵」がありますが、あっちは全て英語表示でなおかつパラメータが豊富すぎてよくわかんなかったっす。

Photoshop CSのプラグイン導入方法

 こちらからアーカイブをダウンロードし、Photoshopがインストールされているフォルダ内の「プラグイン」フォルダ内にある同名のファイルとリプレースするだけです。リプレース前のファイルは一応別の場所に移動して置いときましょう。

Photoshop CSの"Camera RAW"でサポートされるデジタルカメラ

 Canon…EOS-1D,1Ds,D30,D60,kiss Digital,PowerShot 600,A5,A50,S30,S40,S45,S50,G1,G2,G3,G5,Pro70,Pro90IS
 FUJI…FinePix F700,S5000,S7000,S2Pro
 Kodak…DCS Pro 14n,DCS720x,DCS760
 Konika Minolta…DiMAGE A1,5,7,7i,7Hi
 LEICA…Digilux 2
 Nikon…D1,D1H,D1X,D2H,D100,COOLPIX5700,5000(ファームv1.7)
 Olympus…E-1,E-10,E-20,C-5050Zoom,C-5060Zoom
 PENTAX…*istD
 SONY…DSC-F828