Blog「自給知足がおもしろい」

自給「知」足と称した、貧乏くさい暮らしを楽しむためのブログです。

完璧な自給自足は目指さず、「テキトー」と「いー加減」をモットーにあまり頑張りすぎない、
そんな暮らし方がこの頃なんだか、とてもオモシロイ!と感じています。
自給「知足」的な暮らしは言いかえると「貧乏臭い・ケチ臭い暮らし」でもあります。

でも「ケチ臭いビンボー暮らし」も、そう捨てたものではありません。
ビンボー暮らしは、お金をそれほど必要としない暮らしとも言えます。
そのため、お金稼ぎの作業や仕事に長時間、拘束されずにすみ、
その分の時間を、ヒトが暮らすための作業に使うことができます。

農的で質素な暮らし方が可能で、それにより身近なことで幸せを感じることができたりもします。
また、昔ながらの農的な暮らしは、ヒトも哺乳類の一種として自然の生態系の中で
虫や草や菌類など他のいきものたちと共に生きる暮らし方だったりもします。

そして、こうしたテキトーでいー加減な自給的な暮らしをうまくやっていくポイントは、「知足」? 
人間の欲望は際限がなくてお金をたくさん得られても、たぶんどんなお金持ちになっても満たされません。
でも逆に、小さなちょっとしたことでも、とても幸せに感じられることがあったりします……不思議です。

日々の暮らしの中から「自給知足的な暮らし」を楽しむためのヒント? 
のようなものを、紹介できたらいいなぁ、と思っています。どうか、よろしく。


過疎の山村で、楽しく快適に、農的に気持ちよく暮らすためのレジュメ?

ミュージシャンでありアーティストでもあるKURIたちが暮らす森(北杜市須玉町江草)で、とても素敵なイベントがありました。1日目はミュージシャンたちによる、音楽会。
2日目は、八ヶ岳に住む人たちによる焚き火を囲んだトークの輪。
そこで「わが家の貧乏臭い暮らし」についても紹介させてもらいました。

みんなそれぞれに素敵な表情なのに、ひとり、回転式ドラム缶に座るヒトあり。

そのときに話す内容をメモしたレジュメを用意し、多めに印刷したつもりでお配りしたのですが、足りずにお渡しできなかった方もいて、問い合わせをいただいたので、以下に当日お配りしたレジュメを少し改良したもの貼り付けます(関連するページのURLなどを添付してみました)。
当日の話の内容は、ぜんぜんレジュメ通りではありませんでしたが……こんな内容の話をしたいと思っていました。少しでも農的な田舎暮らしの参考になれば嬉しいです。

廃品の燃料ホースと麻袋で作ったトートバッグを自慢しているところ。
(撮影 小林さちこさん)

「自給足的な田舎暮らし」のレジュメ


■自己紹介■ 名前 わたなべあきひこ

住んでるところ 山梨県北杜市白州町

■移住の経緯■

子どもの頃から虫が大好きで、中学生の頃から虫がたくさんいるこのあたり(八ヶ岳南麓)に移住したいと思っていた(急傾斜地にエノキが残り、オオムラサキの生息密度は世界一?)。

環境アセスメントの仕事を、虫探しの仕事と勘違いし、農大造園学科に入学。卒業後いろんな仕事をした。ほんの僅かな間だが、サラリーマンもしたことがあります(緑環境調査設計事務所など)。

26歳で結婚。結婚当時は個人事業者として造園設計や現場仕事(=植木屋さん)などをしていたのだけれど、「結婚したのに無職」と思った八重洲出版の編集長が「ウチにおいでよ」ということで、CARBOYという雑誌編集と造園設計の二足のわらじで暮らしはじめる。実はその編集長、八ヶ岳に奥さんの住む家があり、平日は東京で独身サラリーマン、週末には奥さんのいる八ヶ岳に帰るという生活をしていた。それを見習いふたりともヤツロクに移住したくて、必死に働いてお金を貯めた。ちなみに連れ合いは虫好きなテキスタイルデザイナー。

25年くらい前に39歳で移住。

家を建てるための材料や建具、薪ストーブなどををカナダのホームセンターから海上コンテナで取り寄せ、それを使って家を建ててもらうというスタイル。大工さんに雨風が凌げるようなところまで作っていただき、その後、キッチンやお風呂などお金や時間がかかる内装を中心に自分たちでやる、というスタイルで比較的安く家をつくることができた。でも25年以上たついまも完成しておらず、未だに床の貼れていない部屋や扉のない部屋などもある。ワタナベファミリアなどと呼ばれることもある。

元々ナマケモノだったこともあって、移住により仕事は激減。でも、家づくりに使う時間ができたので良かった。時間ができたことで、衣食住の自給自足が楽しくなり、ドップリはまる。

 

■衣食住の自給自足■

  • 衣は難しく、まったくできていない。

強いていうと、なるべく古着屋さんを利用し、手に入れた洋服を補修しながら大切に長く使うように心がけている。
「衣の自給」に関して、強いていうと、ヤママユからの糸紡ぎ?などを試した。

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  • 食を自給する楽しみには、ドップリはまった。

いまは、田んぼを1反、畑と果樹園は1町歩(3000坪=1万平米)くらいをお借りしている。最初は雑木林の一部を開墾させてもらい使わせてもらっていたのだが、山村の高齢化&過疎化でイチジク畑やぶどう棚などもお借りできることになった。

好奇心のおもむくまま、育てたいと思った作物を育てているので、果樹やキノコなども含めると200種類以上の作物を育てている。

 

また、田んぼは1反あると、無農薬(さらにはほぼ無肥料)であっても、味噌や醤油などに醸す分なども含めて4人家族が1年分いただくのに十分な量が自給できる。しかも、苗も自分たちで育てていて、使わなくなったいただきものの古い機械(田植え機や刈取機、脱穀機&天ぷら廃油トラクター)で田植えや収穫を行っているので、お金はほとんどかかっていない。

お米は麦と違って優秀。水が栄養を運んできてくるので無肥料でも収穫がある。連作が可能で、エジプトなどの古代文明が衰退し、砂漠化したのは連作が難しい「麦」に頼ったからの可能性あり。

ただし、無農薬田んぼは、夏の草取りは大変。しかもそれぞれが自分のやり方にこだわるので、家族3人で3分割して自分のやり方で草取りをしている。連れ合いはデッキブラシ、娘は人力田車、私は自作草取り器&エンジン田車。

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  • 住は、移住当初から自宅のハーフセルフビルドというか、クォーターセルフビルドのような感じで必要に追われてはじめたけれども、やればやるほどに楽しくなった。最近はパレットなどの廃材を使い、材料費を掛けないことに喜びと楽しみを見出している。

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■エネルギーの自給■

田舎での(貧乏くさい)自給的な暮らしを成功させ、快適に暮らす一番のキーポイントは「エネルギーの自給」のように思う。そしてこれがまた面白い。エネルギーが自給できると、出ていくお金が少なくなり、経済的にかなり楽になる。富裕層による搾取の輪に取り込まれずに済む、ということも大きい。

 

  • エネルギーの自給で、一番取り組みやすいのは「暖房」ではないかと思う。私たちも一番最初に手に入れたのは時計型と言われるブリキの薪ストーブで当時は2980円だった。最初に住んでいたのは小さな小屋だったので、林から枯れ枝を拾ってきて炊くだけですぐに暖かくなるしお湯は沸くし、時計型薪ストーブのおかげですっかり薪ストーブのトリコになった。

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太陽熱温水器(水道直圧式200L/300L) – 合同会社NITOCRAFT/ecoばかクリエイション

  • でも、エネルギーの自給で、一番のお勧めは「電気」の自給。

公共交通機関のない田舎ではどうしてもガソリン代がかかってしまうけれど、車庫の屋根に貼った中古のソーラーパネルで中古の電気自動車を充電して使用することで、クルマの燃料費をほぼゼロ円にできる。

その方法を少し具体的に紹介したい。ちなみに私、電気は大の苦手です。

 

ソーラーパネルを使って電気をつくるという仕組みは意外とシンプル。

→一番簡単なのは、市販のポータブル電源とソーラーパネルを組み合わせる。

→ポータブル電源を自作する。

「パネル」→「チャージコントローラ」→「バッテリー」→「インバーター」→100Vの電化製品

→電気自動車を充電するシステム。規模が少し大きくなるというだけで、これもかなりシンプル。

「中古ソーラーパネル」→「中古のパワコン(停電モード)」→中古の電気自動車」

パワコンには停電モードと言って、電力会社の送電網に繋がなくてもソーラーパネルに日があたっていれば使える交流100V用のコンセントがついている。それを利用する。できれば(製造時のエネルギーペイの終わった)中古であること大切。

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上の写真のパネルたちは製造時のエネルギーペイの終わった20年以上前のパネルだけど問題なく充電できている。最近のソーラーパネルは製造時のエネルギーペイタイムは3年未満だし、ヒ素などの毒物はもちろん、ハンダに含まれる鉛さえも含まれておらず、それになにより、廃棄によるリサイクルではなくリユースが可能。森を伐採してのメガソーラーには反対だが、太陽光発電という技術はうまく使いたいと思っている。

燃えるゴミを捨てに行くにもクルマが必要な田舎暮らしで、クルマの燃料代がゼロ円にできるのは画期的で、金稼ぎにそれほど時間を取られずに快適に暮らす上で、とても重要な要素。

 

住むところがあって、畑や田んぼが借りられると、田舎暮らしの場合、暮らしのランニングコストはかなり少なくできる。でも都会では家賃5~8万円、駐車場代2万円、電気代やガソリン代、給湯や暖房費などで20万円くらいは毎月消えてしまう。つまりは都会ではそれ以上に稼ぐ必要がある。

 

  • ヒトが生きるといことに根ざした作業は楽しくて飽きない。しかも、それを自分でやるとお金もかからない。お金がかからなければ、その分、無理に金稼ぎをしなくてもよくて、そうすると時間ができるのでその時間を使って暮らしのインフラを作る作業ができる。このスパイラルによってますます暮らしにかかるお金は少なくなる。

地球温暖化防止のための目安として、二酸化炭素の削減というけれども、何よりも効果的なのはお金を使わないですむことのように思えてきている。それだけ化石燃料を誓わずにすむということだし、お金にかかわらなくて済むと生産性のないマネーゲームだけで大金を手にしている富裕層に貢がなくていい。

 

少子高齢化で年金が足りなくなるから若いうちからお金を貯め、資産運用で増やすようにと今の日本政府は推奨するけど、資産運用=投資はそんなに簡単に受け入れていいことなのだろうか?という思いがある。 

今のようなグローバルな資本主義は株主の意向(配当)が最大限に優先されるから、効率が優先され、ものづくりなども分業化がすすんでしまう。分業化が進むとそれが何になるのかが分からず、部品の一部ではあるけれども、それがヒトを殺すための兵器にも使われてしまっている可能性がある。
そうなると戦争があると需要が増え、景気が良くなるというシステムができてしまい、世界経済が戦争に依存してしまう傾向に陥る。政府が勧める資産運用であっても軍需産業への投資につながってしまっている可能性は否定できず、それが進行してしまうと「いつもどこかで戦争がないと経済がまわらない」という酷いことになってしまいかねない。極論すると、我々が行う資産運用が、ガザやウクライナでの戦争を長引かせている可能性もあったりする。

一方、廃材で小屋を作ったり、お米を育てたり、中古パネルで中古の電気自動車を充電して使い、雨の日が続いたら外出を控えて、家でお茶を入れて本を読むという、お金に頼り過ぎない生活であれば、不労所得はなく労働対価だけだが、戦争経済に依存せずにすむ。
お金はいつか突然、紙切れになってしまう可能性も秘めているわけで、銀行にたくさん預金があることよりも、薪棚に何年分もの薪預金があることの方が安心だし、間接的とはいえ戦争にも加担せずに済むわけで、たとえ銀行に預金がなくてもその方が日々、気持ちよく暮らせるのではないか? などと思っていたりします。

以上がレジュメでした。
また、「資産運用というマネーゲーム」「ものづくりの分業化と戦争経済」については、次号dopa(ドゥーパ)158号(2024年6月7日発売)の連載ページでかなり詳しく書かせてもらいました。焚き火トーク当日は、最後にその一部を朗読させてもらいました。
自分の暮らしを自分で作ることに喜びを見いだせる人にはdopaはとても面白い雑誌だと思います。dopaも買って、読んでいただけると、うれしいです。

dopa 2024年 7月号(158号) – ドゥーパ!official website

 

中古のソーラーパネルで中古の電気自動車を走らせる方法や、蜂の巣やカマキリの卵などを誘致し虫や雑草たちに助けてもらう虫草農法、小麦のタネまきからはじめ自作石窯でパンを焼く方法などなど、貧乏くさいけれどもヒトが生きることwp楽しむノウハウを満載した(つもりの)、拙著「自給知足な暮らし方」(税込1980円)、虫草農園にまだまだたくさん在庫があります(版元やamazonでは売り切れたけれど)。
よければこちらも手にしていただけるとありがたいです。

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長い文章、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

串刺しの季節のはじまり?

シイタケの林の中に、カタクリが咲き始めました。

花びらの先端部分が白いカタクリ。突然変異として固定化されると面白いのだけれど。



井戸小屋の調子を見に行ったら、まだ眠たそうながらもヘビに、振り向かれました。

なんだかまだ眠そうで、オットリしたアオダイショウ。このあと井戸小屋へと入っていきました。小屋のヌシのようです。

長かったなぁ。伸びたときには2mくらいありそうでした。


いよいよ春たけなわ。
ということで、これからは「串刺し」の季節です。

マフラーのデザインがまるで埴輪の顔ようで可愛いハスクの455。わが家ではハニマンと呼んでいたりします。

エンジン式と違って充電式は「始動しない」ということがなく、また化石燃料を使わずに済む(太陽光発電で充電できる←太陽光での充電方法はコチラを参考にしてください)なので、ウチで使うチェーンソーはこれのほかは充電式になってしまっているのですが、でもまだ一台、大きな木を伐るとき用の20インチモデルだけはエンジン式を使っています。
プライマリーポンプもデコンプもシンプルな手動式のハスク455。値段も当時は格安(たしか5万円以下)でした。

で、そろそろ今シーズンもエンジンチェーンソーの出番は終わり。
そこでちょっと残虐な感じもするのですが、次のシーズン気持ちよく使うために「串刺し」です。

刺したことを忘れてしまわないように、長めのほうがいいと思う。

このほか、刈払機や自走式草刈機のマフラー、原付や発電機、それに、散水用ホースの先端なども、ちょうどいいサイズの枝を刺しておく必要があります。

あまり知られていないけど、
春から冬まで、
虫たちと仲良く生きていくための、田舎暮らしの必須作業です。

自給的な暮らしのジレンマ「効率と危険性」薪づくりに(ガードなしの)テーブルソーを使ってしまっています。

あまりに危険すぎてオススメできる方法ではないけれど、ウチでは、細めの薪の切断にテーブルソーを使っています。

モッタイナイから細い枝も薪に使いたい、というのと同時に、これくらいの細い薪がないと、「火は上から下へ」の炊き方ができないのです。
薪ストーブの燃費が驚くほど良くなる「火は上から下へ」はコチラを参考にしてください。

上に重ねた白い切り口の薪がテーブルソーで切った薪。燃費良くストーブを焚くためには、さまざまな種類の薪があると良かったりします。



もうひとつは、薪をつくるのに、極力、化石燃料を使いたくない、ということがあります。テーブルソーは電気なので、昼間、ソーラーパネルに日があたっている時間帯に作業を行えば、化石燃料原発を使って発電している電力会社からの電気を使わずにすみます。
危険度は高いのですが、テーブルソーだと15分くらいで、一輪車三杯分くらいの粗朶(そだ)をつくることができます。が、もしも、手を巻き込んだりすると一生分のつけを払うことになります。そんなこともあってオススメしません。
もしも使う場合は十二分に注意の上、使ってください。

危険に輪をかけるようにして、テーブルソーを傾斜させて使っています(足の下にレンガが置かれているのが写真で分かるでしょうか?) 切った粗朶が一輪車に自然に落ちるようにしているのですが、小枝が引っかかって落ちないこともあり、そんなときにふと、引っかかった枝に手を伸ばそうしたしたときが危険です。引っかかってしまった時は面倒でも必ず、モーターの回転を止めてから行うようにしています。



寒いからと言ってマフラーを巻いた状態で(回転系工具を使った)作業をしたりするのはやめたほうがいいです。巻き込まれると回転工具は巻かれている根本、つまり、マフラーの場合は首に向かって巻き取られます。(ときどき、オシャレ系YouTubeでマフラーを垂らしながら回転系工具を使っているのを目にし、恐ろしくなります)。

マフラーもそうですが、気をつけたいのは髪の毛。
肩まで届くような髪の毛は、数本巻き込まれただけで回転工具を持っていかれます。
コードレスグラインダーが普及し、顔や頭の近くで使う時には十分注意してほしいです。

電気のコードを肩に担いでいるのは正解だけど、シャツの裾がちょっと心配。突然、風が吹いてきて丸ノコの刃に絡むと、丸ノコは体めがけて突撃してきます。


賛否両論ありますが、私は回転系工具を使うときには手袋(特に軍手)をしません。
ダブダブの服、あるいはシャツをズボンから出した状態での作業、特に丸ノコが危険です。娘に、「オッサン臭い」と言われようとも、丸ノコを使うときには、シャツの裾をズボンの中に入れて作業しています。



百姓は健康な体がなによりも大切な資本。末永く、百姓暮らしを楽しむために、そのあたりに関しても、かなり臆病だったりします。

ビニールハウスの雪対策。単管パイプを使った雪支え。

明日は降るらしい、ということで、きょうはビニールハウスの雪対策をしました。
梁(はり)に単管パイプを通し、下から支えます。
足場用の単管パイプのクランプは、梁を真下から支えることが出来ず、オフセットされてしまうので、1本で支える場合、力が逃げて転びやすいようにも思われ、市販品をベースに作ってみました。


⬆とはいっても、簡単なもの。クランプに空き缶を固定しただけです。

⬆二種類作り、こちらは、直交の2連クランプをバラし、センターの穴で止めたもの。


⬆そしてこちらは、垂木受けクランプのL字の部分を使って缶を固定したもの。

つくる上では、こちら(垂木受けクランプ)の方が簡単ですが、ジャッキベースを締め上げる際の角度を考えないと缶がよじれ、ボルトが外れてしまいます。
そんなこともあったので、垂木受けクランプを使用する場合は、単管に直接タッピングビスで留めてしまう、というのが良さそうでした(夕方、暗くなってしまって写真がないけど、そうした箇所もあります)。

梁の単管パイプをつなぐ部分は、チーズタイプ(T型)のカンタくんを加工にして使いました。高価だけれど、接続用のジョイントと垂木受けクランプを使うくらいだったらこちらの方がスマートに思えたので。
ただし本来パイプを貫通させて使うもので、それをジョイントを兼ねて使ってしまおうという魂胆で、パイプ(梁)固定用のネジ穴を二箇所あけました。


⬆M5のなべネジを使うので、4ミリで下穴をあけ、その後、M5ピッチ0.8のタップでねじ山を刻みます。


⬆こんな感じになりました。カンタくんは鋳物で厚みがあるので、ネジは案外効く感じでした。

⬆垂木受けクランプを使った方はこんな感じ。L字型の金物側のネジがパイプと干渉し斜めに力がかかってしまうので、空き缶(菊水)の反対側にもネジをつけました。


⬆パイプの受けは、ジャッキベースを使用。この手のもの、新品はコメリが安いのが普通なのですが、ジャッキベースはカインズの通販が安かった記憶があります。


⬆あとは支柱を適当な長さに切ってセットするだけ。ハウスの細い梁までの長さが約230センチだったので、支柱は215センチにカットしました。

⬆こんな感じになりました。単管の梁を真ん中に通したかったのですが、ハウス側のクランプのボルトなどが干渉してしまい、少しオフセット。そのために、支えの棒は、垂直ではなく、少し斜めにしてみました(ハウス自体が地成りに少し傾斜していることもあります)。
ハウス側の細い支柱(19φ)との間にスペーサーを入れたいところですが、きょうのところは時間切れ。雪が降ってもハウスが潰れない限り、ハウス内での作業はできるので、明日大雪だったら、そのあたりの作業は明日やることにしました。

外台所用の単管独立基礎を2本建てました。 AIが考えてくれたタイトルはこちら→ DIY: How to Build Outdoor Pillars on a Budget

土が凍る前になんとか、外台所用の柱を2本建てることができました。なるべくお金を掛けたくない、ということもあって、砂や砂利を川に取りに行くところから始まるで、時間はかかるけれども、でもひとつひとつが楽しい作業。
河原にはクマの痕跡がたくさんあり、たしかに個体数は増えている模様(有害獣として駆除されたシカや、橋に撒かれる塩がその下の河原を獣道としている野生動物たちの繁殖力を高めている可能性があります)。
外台所用の御柱は、芋掘りスコップで縦長の穴を掘り、そのセンターに単管パイプを叩き込み、穴の内壁に廃材シートを配した後、パイプの周囲に砂や石を配して突き固め、その後、中古の三連クランプを落としてからしっかり固定し、河原から取ってきた砂や砂利にセメントを混ぜ、2方向の垂直を見ながらコンクリートを打つ……、といういい加減仕様。これを芯棒として、将来的には木材で包み込み靭性(じんせい)にも富んだ柱になる予定です。


⬆まずは穴掘り。ポスト・ホール・ディガーと呼ばれる芋掘りなどにも使われる複式のシャベルで掘ります。


⬆穴のセンターに単管パイプを叩き込みます。単管の頭を潰さないように写真のようなプロテクターをつくりました。


⬆穴の内面に(捨てずに取っておいた)廃物のシートを配し(底は抜けています)、その後、底の部分に砂→砂利→平たい石の順に入れ、穴の底を突き固めたます。
ここまで出来たら、単管パイプに3連クランプを緩めにセットし底に落とします。


⬆その後、レンチでしっかり固定。コンクリートを打つので3連クランプは少し浮いているくらいでOKです。


河原から取ってきた砂と砂利、それに25kg630円のセメントを混ぜて練ります。
コツは最初に十分に空練りしてセメントを石にまぶしてから水を加えて練ること。素人がやる場合は水多めの方が楽なのですが、そうなるとコンクリートとしての強度は劣るので、それを補うためにセメント多めにしています。


途中でまた中古単管用クランプを追加。プロはバイブレーターを使いますが、素人の場合は写真のような細い棒でしっかり付きながら打ちます。水分があがってきたらOK。
継ぎ足す場合、表面がモルタル化してしまうと継ぎ目の強度が心配なので、最後にモルタル層に砂利を埋め込んだりしています。


継ぎ目には工事現場からいただいてきた使用済み番線をところどころに埋め込み、石を埋め込んだところで今年は終了。来春、土が溶けたら続きを行います。


⬆2本目は垂直であるだけでなく、高さも揃える必要があります。単管パイプの天端から50センチ下がったところに印をつけ、そこに水糸を張り、水平器で水平を見ました。


⬆これは同じ仕様でつくった別の小屋の単管独立基礎ですが、今回のものもこんな感じになる予定。


⬆裏側から見るとこんな感じ。単管の周囲を木材で包みこみます。

このタイプの単管独立基礎について、MOOK「自給知足な暮らし方」に詳しく書いているので、気になる人は参考にして下さい。

また、MOOK「自給知足な暮らし方」は虫草農園のSTORESからも購入できます。

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虫草農園のSTORESから購入いただいた場合、筆者の直筆サイン入りチラシ(しおり?)が挟まれていたりしますが、たいしたものでなくてスミマセン。



朝飯前は、幸せな時間

朝起きて、着替えを終え、パソコンを立ちあげる頃、娘の部屋で寝ていた犬がやってきます。
鼻をすり寄せ「さぁ、行きましょう!」と朝の散歩をせがみにきたのでした。
犬の散歩の後は、卵をいただきにニワトリ小屋へ。
採卵室をあけたら、きょうは2つでした。
この小屋では3羽飼っているのですが、誰か一羽、まだ寝ぼけているようです。2つならいいのですが、3つあると片手では持てず持って帰るのが大変。なので、ラッキー! と思うことにしました。
 昨晩は、風が強かったようで、いろいろなモノが飛ばされています。
鳥小屋を作ったときの端材であるハニカム状のネットを拾い上げ、思いつきました。卵を運ぶための小さなカゴを作ろうと。

朝ごはんの前の楽しい時間。
コナラの木に巻き付いていたアオツヅラフジを拝借し、これで取っ手をつくり、卵の台座はやはり風で飛ばされていた稲わらをドーナツ状に巻いてみました。
朝飯前の、こんな時間が最高の幸せ。
卵には採卵日である、8日のシールを貼ります。

きょうは12月8日。平和であればこその幸せな時間。
82年前のきょう、ノバ音楽祭と同じことが、あの美しいエメラルドグリーンの島で起きたのでした。
日本では、歓喜に満ちた朝だったといいます。
後に「軍神」と讃えられ、潜水艦で特攻した人も含め、日本人もアメリカ人、たくさんの人が亡くなった朝でもあります。

ヘッドライトカバー磨き(前照灯の光量アップ) ユーザー車検のための整備

ユーザー車検の不合格項目で意外と多いのが「前照灯」。光軸が狂ってしまっていることと共に、光量不足というケースもあります。
最近のクルマはヘッドライト(のカバー)がプラスチック製なので、時間の経過とともに曇ってきてしまい、ヘッドライトの光量が落ちてしまいそれによって、不合格になってしまうこともある、とのことで車検前にヘッドライトカバーを磨きました。

⬆まずは2000番程度の細かな耐水ペーパーに水をつけながら磨きます。
最初からコンパウンドで磨いてもいいのですが、曇りが酷い場合は、耐水ペーパーから始めたほうが、効率的だったりします。
また、耐水ペーパー(サンドペーパー)は適当なサイズに切り、発泡スチロールでつくった当板に巻いて使うと使いやすいです。平面には木材のような硬めの素材、ヘッドライトカバーのような曲面には発泡スチロールのような柔らかな板を当板につかうと使いやすいと思います。

⬆その後、研磨剤を使い磨きます。手で磨いてもいいのですが、ウチにはなぜかバフ用の電動ポリッシャーがあるので、それを使いました(「自家塗」などと呼ばれ、昔は自動車の塗装も自分でやる人もいたりしました)。ハンドグラインダーなどをポリッシャーとして流用する場合は回転数に注意して下さい。あまり速いと、摩擦熱でプラスチックは溶けてしまいます(経験済み)。インパクトドライバーのような回転数の調整が可能なものの方が安全です。

コンパウンドはこれまた昔、オールペンを自分でやった時に使っていた塗料の仕上げ磨き用を使いましたが、ピカールや研磨剤入りワックスなどでもいいかと思います。昔は歯磨き粉などを使ったりもしましたが、いまや粉タイプの歯磨き粉の方が珍しいかもしれません。最近では、ヘッドライトカバー専用のコンパウンドなどというのも市販されているようです。使ったことないけど……。

 

施工前の写真を撮り忘れたのですが、かなり曇っていたのですが、普通のコンパウンドでも、10分ほどの作業でここまでクリアーになりました。おかげでヘッドライトは一発合格。
でも、暖色系で対向車を眩惑しないシールドビームとまでは言わないけれど、規格品のハロゲン丸目にして、ヘッドライトカバーくらいガラスにして欲しいよなぁ、などと思うのはオールドタイマーな人間だけなのだろうか?
ちなみに旧車で光量が足りない場合は、充電レギュレターのリレー接点にチューイングガムの銀紙などを挟んで電圧をあげ、クリアしていたりしました。外し忘れて、バッテリーを沸騰させたりもしたけど。

 


で、車検はどうだったかというと、ヘッドライトは一発合格だったけれど、テールランプで落ちてしまいました。割れていたテールランプをセロテープで補修していたのですが、それが見つかってしまって再検。予め用意してあった新品の車検用テールレンズカバーに変更して合格。
この軽トラ、リフトダンプなのですが、構造的な欠陥があり、不用意にダンプさせるとあおりがテールレンズを押してしまってテールレンズが割れてしまうのです。そんなこともあって車検後は、セロテープ補修のテールレンズをエポキシで作り直してそれを装着し、新品は車検用に再び温存。


⬆あまりに汚れていてこのままでは車検官に失礼なので久しぶりに洗車もしました。写真はフロント側を洗ってから、施工前の写真を撮っておこうと途中で気が付き撮ったので、フロントはきれいですがフロントもサイド同様かなり汚れていました。この汚れ、白州町鳥原独特のものとも言われ、サントリーウイスキー酵母によるもの、という説があるけど本当だろうか?
タイヤも、これまでは使えそうなタイヤをテキトーに組み合わせて使っていたのですが、車検もあることだしと、BSの新品スタッドレスW300を奮発。


最近タイヤはネットショップが安くて、BSのW300の新品(しかも2023年製造)が1本3820円でした。2セット(8本)だと送料無料とのことだったので、友だちと共同購入
これで雪が降ったときの除雪用4駆軽トラがいつでも出動可能になりました。普段は電動軽トラ(ミニキャブ・ミーブトラック)を愛用しているのですが、2駆なので、除雪車には使えないのです。

これは何年か前の写真。この方式、もっとしっかり積もってからも有効で、かなり効率がいいのです。詳しくはこちら