Hatena::ブログ(Diary)

WebLab.ota このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2007-11-06

いろいろな絵師とその作家性

| 23:58 | いろいろな絵師とその作家性を含むブックマーク いろいろな絵師とその作家性のブックマークコメント

404 Not Found | このページは存在しないか、すでに削除されていますという記事を見付けた.

f:id:n_euler666:20080203205603j:image:w600

http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/b/4/b47c802e.jpg

ASCII.jp:豪華な作家陣が寄稿する (2/2)

いや…感動である.池上遼一氏に吉田戦車氏,中川いさみ氏が入っているのには驚いたし,皆川亮二氏のラムちゃんは意外に可愛いし,伊藤潤二は何描かせても恐くなってるし,松本大洋氏も混ざってる.

実にすばらしい企画だと心底思う.


今回は,このいろいろな魅力をもったラムちゃんを見ていて思うことがあったので書いてみる.

作家性がない…のか?

この錚々たるメンバーが描いたそれぞれのラムちゃんを見ていると(一部除く),同じキャラを描かせているのに,こんな小さな顔のカットだけなのに,それぞれの作家のもつ才能とか魅力とか特徴がいかんなく発揮されているなぁ…と,素直に感心してしまう.

陰影の入れかたから,鼻すじの描き方,一本の線の入り抜き,髪の毛の処理にいたるまで,作家独自のアジがあり,魅力を感じ,改めて漫画の”絵”の幅の広さを思い知らされた.手塚から思えば「はるばる来たなぁ」と思う.

http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/0/b/0b803a83.gifhttp://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/c/5/c58e01f1.jpg

それに引き換え,最近のライトノベルは…… アニメーターとライトノベルのイラストレーターの主力は二世代違う:ARTIFACT ―人工事実―なんかでも議論されていたことがあったし,萌えの記号化とかデーターベース化なんかでも議論されることがあるけれど,最近(この”最近”という言葉を無理矢理使うが)の絵師の絵は均一化されすぎていて,誰が誰だかわからないし,誰が描いても同じように見えるし,誰が描いていてもあまり気にならないし,誰の描いたキャラであっても必要十分で似通った可愛さ・綺麗さ・魅力を持ち合わせているように思えてならない.

先にべっかんこうと西叉を引いたのは,別に両名が同じ顔しか描けないことを示したいわけではなく,のいじも含めて,同じ絵柄であることを示したいのだ.

つまり,萌絵を描く,エロゲ原画絵師やライトノベルの絵師や同人作家に,これと同じような企画(ラムちゃんを描いてもらう)をやらせたらどうなるだろうか?という話である.


…おそらくみんな似たような顔をした似たような魅力をもった,均一化されて,記号化されたラムちゃんが勢ぞろいすることだろう


均一化も萌の記号化もデーターベース化も大変結構なことであるし,そうした形式を積み重ねることで導き出される美もあるだろうし,それに生涯を捧げることを否定したりはしないけれど,もっと個性のある絵を評価する努力もした方がいい気がする.

昔「うる星やつら」だったら作画監督ごとにラムちゃんも個性があって,それを語るのが良かったってのがあって,でも,最近のそういうのを見ると,「あ,キャラクターデザインと違う.作画が崩れている.作画崩壊だ」といって非難する.そういう了見が狭いことになってるんです.

日本オタク大賞 06/07 後編 石黒直樹

作画崩壊騒動で噴出した感じがするけれど,均一化されて,作家性が低く抑えられていて,コントロールが効いていて,品質が一定であるものを好む…ってのはあまり好ましくない状況であるように思う.


というのが,才能至上主義者である筆者の考えである.

いろいろな絵師とその作家性 その2 - WebLab.ota

-- 2007/11/08 13:31 「萌え絵」の個性がない、と認めたとしてですよ。
「萌え絵を描く絵師や作家」という範囲限定をして、雑多なジャンルの混ぜ合わせと比較しつつ、範囲内の多様性のなさを憂いても… 萌え絵のなかで浮き立つ個性の絵が出てきたら、たぶんみんなはそれを「萌え絵」の範囲から外すだけなんじゃないかなーと思うし。
そもそもそんなに個性がよくて均一化がいやなら、なんで均一に「ラム」を描かせるのはOKなんだろ? みんな「ラムを描かない」個性があったんでしょ? 「ラム」を描く個性は高橋留美子の「個性」なんでしょ?
なんか文章を通して、分類や良し悪しとする基準に合理性がない気がする。長くなるからいちいち書かないけど。

! 2007/11/08 17:31 色んなジャンル色んな世代の作家に描かせたらばらばらになるのは当たり前だってw
同じ萌えジャンル同じ世代の作家に描かすのと比較できないでしょ〜
↑の中にいとうのいじも入ってるしww

0 2007/11/08 22:51 「べっかんこうと西叉を引いたのは,別に両名が同じ顔しか描けないことを示したいわけではなく」って言っても、この記事の絵の使い方を見たら、そう言いたいようにしか見えない。
髪型消してヒロインの顔だけ並べて「判子絵」って事なら、たいして漫画に関心の無い俺からしたら、高橋留美子やあだち充や青山剛昌だって十分判子絵だと思うけど。
「萌え絵」というものの無個性さを非難したいなら、「萌え絵のイラストレーター」と言われている人が同一キャラを書いた一覧を対比として貼らないと。

個人的には絵柄に「この作家は萌え絵」「この作家は少年誌」「この作家はギャグマンガ」とか様々なジャンル分類を割り当てる事そのものが個々の作家性を馬鹿にしているようで好きでは無いのですが、同一顧客相手に活躍している作家なら顧客のニーズに合わせた絵柄の作家が市場に残っていくのは当たり前ではないかと思います。

0000 2007/11/09 05:54 萌え絵描きとして一つ言うなら「消費者の見る目がない為それ以外の絵を描くと売れないから」としかいえません。皆、生活がかかってるのです。

000000 2007/11/10 17:57 エロゲの絵やラノベの萌え絵は、誤解を恐れずに言えば
「性欲を喚起する」という大きな目的があるためだと。
(この辺、萌えと性欲の関係とかで、色々反発もあるんでしょうけど
少なくともエロゲの絵の目的はそれだし。……これもあれこれ反論がでるかな?)
単体の絵、あるいは物語を語るツールとしての絵ならば
個性的でクセの強い絵も、当然「あり」だと思えるわけですが
同じ絵が、事エロゲ用途となると「使えないからNG」になってしまいます。
野中英次の絵は、クロ高を描くには好適だと思いますが
あれで萌えだの性欲だのを喚起しろ、と言っても無理です。

kurokuro 2007/11/18 19:45 正しい意見だと思う。
・毎回配役全員が同じお面をかぶったキャラは
どうも方向性として間違っている気がする。実際よく配役が覚えられるなぁと感心する。
一時期流行ったschool daysははっきり言って主要女性2キャラのどっちがどっちなのか掴
むまでに苦労した。

・消費者におもねり過ぎなのもどうかと思う。そんなに没個性化・同一作業化したいのな
らば素直に普通のサラリーマンになる選択をとった方がその作家にとって優れた選択だろ
うと思う。恐らく今後は作家もロボットに代替されていくのでその過程なのだろうが。
そう考えるとキャラとしては少し臭みがある位が丁度いい。恐らく臭みのあるキャラを書
くと言う事は作家本人にとってリスクだろう、臭みが強ければ強いほど嫌われて叩かれて
失敗に終わる事は容易に予測できる。しかしそういうリスクは取るべきリスクであってそ
こから逃げているものを作品とよぶには値しないと思う。だから何でもかんでも作品とよ
ぶのはどうかと思う。

・否定意見にばかり気を取られすぎな感がある。よくよく考えればわかる事だが、批評で
は何でもいいから粗探しをするので肯定意見を言うより否定意見を言う方が少しだけ楽と
いう事も加味した方がいいように思える。もちろん否定意見の全てが悪い訳でもない。

kurokuro 2007/11/19 23:38 追加:
よく美術の時間で非常に正確に模写してくる生徒がいる。小中学校レベルでは
そういう絵は綺麗だという事で友達から非常に高く評価される。本人も苦労して描いたのだろう。
騙しやすい小中学生にのみ評価されたいのならそのレベルで構わないだろう。
しかしそのレベルである。
それは練習画であって作品とは呼ばない。:勝手にそう呼んでいるのは除く。
作品とはそういうものではないのだ。

我々は間違い探しゲームを楽しむべきではない。
作品と呼べるものを楽しむべきなのだ。
ただし萌え画であれ何であれ、最初に誰もそこにいない段階で
初めて萌え画をはじめた人間を評価すべきである事は言うまでもない。



Connection: close