ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんだ

 今日の講師は某有名新聞社の現役バリバリの記者だった。テーマに沿ったどんなおもしろい話が聞けるのかとワクワクして、参加した。
 しかし、その実態はアングロサクソンを中心にして欧米白人社会が如何にアジア民族、イスラムを下に見ているのかという話がその大半だった。
 挙げ句に「日本はいつまで過去の大戦に関して謝り続けなくてはならないのか」という、聞き飽きた論法でわが国が如何にこの東アジアを中心としてそのアイデンティティーを確立するべきなのか、という話に終始してしまって、折角選んだテーマと大きく異なる話を敢えて聞くことになってしまった。
 彼の主張を聞いていると東アジアを中国、韓国とともに、わが日本は旧宗主国連合である英米に立ち向かうべきであり、それは戦争も辞してはならないという方向に行ってしまいそうだ。
 しかし、彼の論説の殆どは民族のステレオタイプ化に依る議論で良くあるパターンなのだけれど、あれだけ大きな声でころころと続けられるとその気になる若者が出てきてもおかしくない。
 誰かに似た話しの持っていき方だと思っていたら、それはあの田母神某である。
 とんだ金と費用をかけてしまった。選択したのは私自身だから文句はいえない。
 それにしても大学セミナーハウスはかつてに較べると随分小綺麗になってきている。そして、様々な研修・合宿が行われているらしく、食堂で見かける人びとは会社員から、体育会の学生まで彩り豊富である。週末だからだろうが、子ども連れまで見かけるのである。

出掛ける

 今日は出不精の私にしては珍しく、八王子方面に出掛ける。年に一度この時期に開かれる集まりに、非常に受け身な形ながら参加する。いつも、行った先では殆ど周りにいる人と交流しないまま帰ってくる。情報を注入するだけだ。なぜだろう。
 実はこの集まりに行ってみると逢いたい人もいるのだけれど、逢いたくない人もいるのだ。その人は昔ネット上で知り合い、実際にあって話をしたこともあるのだけれど、ある日ネット上で非常に攻撃的な書き込みをした人で、それを諫めて以来、顔を合わせると向こうが無視しようとするので、それ以来知らん顔を決め込んでいるのである。まぁ、触らぬ神にたたりなし、という奴だけれど、向こうも向こうだけれど、私も私である。いい歳をからげて、上手い具合に人と交流するということができない。
 その点私の学生時代からの友人のひとりは驚くほど人とのふれあいが巧いのがいて、彼の交流範囲を見ていると本当に頭が下がる。

テレビ

 毎回のことながら土曜日朝、よみうりテレビの「ウェークアップ!ぷらす」は突っ込みどころ満載で、民主党打倒、自民党による政権奪回が明確に打ち出されていてわかりやすい。
 まだ総理大臣になってもいないうちから、さぁ、どうする、どうすると責め立てる。このままぽんと自民党に政権が帰って来ちゃったらどうなるというのだろうか。またぞろ竹中でも持ち出すのか。国民に脅威を煽り立てることがどんなプラスになるのか、番組タイトルはそれを意味しているのか。

ガララーガ

 6月2日のデトロイトのComerica Parkで行われたデトロイト・タイガースクリーブランド・インディアンズの試合で、先発したArmando Galarraga投手が完全試合まであと一死というところまでこぎ着けた。最後の打者は一二塁間にゴロを打ち、一塁手が逆シングルで辛うじて捕って一塁に駆け込んだ投手のガララーガに投げた。ガララーガは辛うじてグラブの先っちょで捕った。アウトで、完全試合だ!と思ったガララーガの顔がほころびた瞬間、一塁の塁審Jim Joyceの判定はセーフだ。内野安打!ガララーガはうそぉ〜っ!?という顔だ。
 さんざん抗議するも、こればっかりは覆(くつがえ)らない。あれがエラーだったとしたらノーヒットノーランでもある。
 大騒ぎになって、Joyce塁審はビデオで見直した。試合のあとで「誤審だった」と認めた。しかし、記録はやっぱり覆らない。コミッショナーは現在本塁打の判定だけに導入されているビデオ判定を拡大することも検討するとしている。
 話はこれで終わらない。翌日も同じカードがComerica Parkで行われる。この日の主審はそのJim Joyceが務める。試合前のメンバー表の交換にデトロイトのリーランド監督はガララーガ投手に持っていかせる。そして彼がそのメンバー表をJoyce主審に渡し、握手をする。すると、Joyce主審は涙をみせ、手で顔を覆った。ガララーガにはコルベットが「残念賞」として送られ、州知事までが「完全試合として認めろ」と公式にコメントしたらしい。そりゃ、いくら何でも大人げない。多分、(全く知らないんだから書かなきゃ良いのに書いちゃうが)ガララーガという投手が性格的にもみんなに親しまれているタイプなんだろうなぁ。彼はテレビのインタビューに答えて「Joyceは僕よりもガックリ来ていると思うよ」と言及している。
 ところで、Jim Joyceという審判だけれども、実は彼はオールスター戦や、各プレイオフ、ワールド・シリーズにまで審判を務めた実績を持つ。
 オハイオ州のToledoの出身で、それが知られた途端、やっぱりToledoに住んでいる同姓同名の男性のところには電話が鳴り響き、挙げ句の果てにはプライベイト情報がFacebookで公開されてしまい、とうとう電話番号を変えるという騒ぎにまで発展している(USA TODAY Jun 04, 2010 12:02pm)。
 確か、日本のプロ野球でもこんな騒ぎが昔あったなぁと想い出す。