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とは云ふもの丶お前ではなし このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016年07月21日(Thu)

4〜7月あたりに観た映画

グランドフィナーレ(監督:パオロ・ソレンティーノ イタリア・フランス・スイス・イギリス合作)

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やたら雄大なアルプスをバックに高級療養所で往年の作曲家と映画監督が延々と与太話をしている。前立腺肥大で今朝はおしっこが出たとか出なかったとか。娘がヒスって「ここで大声出すわよ!」と言い出すんだが、周りは人っこひとりいない山道だったりとか、ちょこちょこ可笑しいシーンと、放牧された羊のベルと木々が風に揺れる葉擦れによる音楽などこれはいいなぁというシーンが同居している。

ひとつひとつのエピソードが味わい深く、それぞれの人生において最後に大事なものは何だろうか、意外と普遍的な答えなどなくて人それぞれなのかもしれない。しみじみとする。

レヴェナント:蘇えりし者(監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ アメリカ)

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2時間半あって長いっちゃ長いんだけど、退屈しなかった。バードマンの監督だったのか。バードマンは私にはイマイチだったし、あの独特な幻想と現実のごちゃまぜや、ぬめっとした燃えない盛り上がりなどの雰囲気は通底しているのだが、レヴィナントにはとても合ってたと思う。話は開拓時代の雪山サバイバルで、成功したひとり八甲田山。この感触はなんか懐かしい感じだ。よくあるよね、アメリカ文学の素朴なアレで湖にキャンプに行く文化のマッチョでネイチャーなやつ。具体例が出てこないけどアレだよ。なんだっけ。

行く先々でズタボロになりながらサバイバルしていくのは、わりと嫌いではない。アングロサクソンってマゾかと思うほどこういうの好きだよね。えもいわれぬ根っからの蛮族感。そしてフランス人がえげつなく描かれているのが興味深い。あとクマ。クマ怖い。

音楽はちょっとうるさく感じた。クライマックスのズンドコやりすぎには笑ってしまった。

デッドプール(監督:ティム・ミラー アメリカ)

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面白いほど趣味が真逆な人がtwitterで褒めていたので、少々不安になりながら観たのだが面白かった。好みの傾向が似ていてこの人が面白いといったものはだいたい私も面白いという人もいて観る映画を選ぶ参考にしているのだが、逆に私が楽しめた映画について合わなかったと言っていたり、イマイチだったなーと思ったのは最高だといってたりで、見事なまでに好みが反対方向な人もいてこれまた別の意味で参考にしていたりする。いろんな人がいるよね。しかしここで好みが合ってしまった。これから何を基準に選んだらいいんだろう。

そんな超個人的な事情はどうでもいいが、このヒーローはあくまで超個人的事情で動いていてそこが最高だった。キメないキマらない、何をさせてもちゃらんぽらんなあんちゃんである。非合法コミのヤクザな商売で稼ぐ男と場末のストリッパーが出会って幸せな恋に落ちるというのもいい。幸せにスペックなんぞ関係ないんじゃ。

アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅(監督:ジェームズ・ボビン アメリカ)

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前作のアリス・イン・ワンダーランドが不思議の国のアリスではなかったように、鏡を抜けて不思議の国に行く今度も鏡の国のアリスではない。というか、不思議の国と鏡の国を体験したアリスが前作で不思議の国に戻ってきたという設定なので、この続編はさらにその次の話ということになるのよな。

くるくると場面の変わる豪華絢爛なティム・バートン節(今作はプロデューサーだそうな)で大変楽しゅうございました。

帰ってきたヒトラー(監督:デビッド・ベンド ドイツ)

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物凄くストレートなヒトラー映画だった。

原作はヒトラーの一人称なのね。なるほど、ヒトラーへの共感がキモになるわけだ。

しかしヒトラーを描くには戯画化するしかないわけで、出てくるヒトラーはコメディアンになり、この映画自体もコメディ。フィクションだけどドキュメンタリーとの境目が曖昧になっており、撮影時に周囲の反応も撮っていたようで、ところどころモザイクのかかった一般人も映りこんでいる。戯画化しながら、ふと真顔になって、そんでそれがどう作用していくか、という話。

最後の落としどころは、まあそうなるしかないだろうなという反省で締められるんだが、状況は実は、というちょっとホラーな場面で終わる。

いまの焦点は移民問題なのねぇ、というのがよく判る映画であった。

ウォークラフト(監督:ダンカン・ジョーンズ アメリカ)

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ゲームはしないのだが、いわゆる世にいうファンタジーの世界観だったら一般常識だけあればだいたい大丈夫じゃろ、と観に行ったら大丈夫だった。

オークが書き割りのような『悪役』ではなくて、集団内でも氏族があり軋轢もありの一枚岩ではない当たり前の複雑な背景になっているのが新鮮だった。人間連合側もオーク側も個々がそれぞれの利害や立場に沿って動いており、誤解したり裏切ったり和解したりと流れに無理がない。この辺の描き方は敵がオークじゃなければ歴史物にも通じるような出来だ。

それに加えてオークの小気味よいパワー押しが炸裂し、魔法も見せ場がありつつ万能ではない使い勝手の悪さもきちんと嵌ってバランスがいい。これは良いものを観た。

2016年07月20日(Wed)

納豆うまい

いろいろ試行錯誤しつつ、こりゃもうダメだととうとうクスリに手を出した。合法である。漢方だから第2類医薬品で薬剤師さんがいる薬局で買える。

初めは加味逍遥散で気持ちは楽になったのだが矢鱈と浮腫んできたので、先にオ血を直さなきゃダメかと当帰芍薬散を試したらこっちの体力が薬に負けて全身が心臓になったようにバックンバックンしだしたので挫折し、半夏厚朴湯に切り替えたら真っ黄色な鼻水がドバドバ排出され頭がすっきりしてきた。ふむ、自覚はなかったがどうやら副鼻腔炎があったらしい。消炎効果もある薬が思わぬ方向に効いたようだ。

飲み続けているとボーっとしていた頭が普通になっているのに慣れて(なんせそれが『普通の状態』だから)効果があるのかないのか判らなくなりがちだが、実際のところ飲み始める前は心神耗弱の一歩手前だったみたいなもんで欲も何もなかったことを考えると、日記を書く気になっていること自体が効果の表れなのである。自律神経なんてそう簡単には元に戻らないだろうし、もうしばらく続けよう。

食の方は理屈は省くが今はとにかく炭水化物系を食べたほうがいいようなので、いままで抜いていた朝は玄米おにぎり1個、昼は仕出し弁当、夜は基本的に納豆玄米ご飯ときどき別のもの、というふうにキッチリ3食米中心で2週間ほど過ごしたらだいぶ頭の調子も含めて体調が安定してきた。米さえ食べてればなんとかなる。うむ、炭水化物抜きダイエットは害悪だな! 私にとっては、だが。

ところで納豆にはネギも捨てがたいが、シーチキンと大根おろしを混ぜるのが好きだ。メカブもオクラもしょっちゅう混ぜている。刺激が欲しいときは梅干しがいい働きをしてくれる。ひとり分の納豆45gパックに卵ひとつは水分過多なので卵入りはなかなか実行できない。他にシラスやら明太子やら高菜やらマヨネーズやらこだわりなく投入しているが、砂糖を入れるのだけは未だに勇気が足りなくて試していない。どうなの、砂糖。

2016年07月13日(Wed)

ホイル焼き

最近の建物はデッキと呼ばれる床資材を使うことが多い。金属板を敷いてその上に鉄筋を組みコンクリートを流す。型枠を組んでコンクリートを流すと用済みになった型枠は撤去しなければならないけど、デッキプレートを建材としてそのまま使う工法ならひと手間省けるのだ。これが天気がいいとピカピカに反射して、デッキ上で作業してるとホイル焼きの具材になった気分を味わえるという得難い副産物もある。

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こんな鉄筋の上を歩きながら立ったりしゃがんだり立ったりしゃがんだりする毎日である。腰が痛いどころの騒ぎではない。平らな地面に着地すると足の裏が幸せだ。

2016年06月26日(Sun)

ウルトラ☆チョップ @恵比寿

どうして毎年毎年、誕生日の前後には酷い目に遭っているのかなぁ、とぶつぶつ言っていたら、熊がラムを食べに連れて行ってくれたんである。

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恵比寿のラム肉専門店・ウルトラチョップ。ヘイ!!

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お誕生日なのでシャンパンで乾杯する。

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海老とアボカドのカクテルやキャベツのアンチョビ炒めなどを摘みつつ、ラムチョップが焼けるのを待つ。

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ラム! チョップ!!

お味はスタンダードな塩味と柚子胡椒味、トリュフマスタード味の3種類。柔らかく臭みのないラム肉を堪能した。

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ビールやワインやラムのたたきやマッシュポテトなどをたらふく食べた。満足。

そんなに広くはない店内とはいえ予約で満席状態の中、厨房の人と接客の人が一人ずつで大変だなぁと思ったのだが、とてもプロらしい気配り上手なスタッフさんで、気持ちよく過ごせたのだった。ご馳走様でした。


ウルトラチョップ|最高のラムチョップを手軽に楽しむワインバル

2016年05月26日(Thu)

地獄の釜の二重底を解放中

対症療法的に食事を変えたり整体に行ったり色々したところ、体調的には改善したりしなかったり。体重と胴廻りは着々と増えている。徐々に変化を見せつつ未だ絶好調とは言い難いというか、ぶっちゃけ、全身が凝って怠くて眩暈がする。更年期もあるかもしれんが、これ過労だろ、と本人が自覚できるところまで回復した。えーと、中医学的には気滞からの瘀血かな、と素人判断しているところ。ざっくりいうと気滞というのはストレスで巡りが悪くなる不調のことで、瘀血はドロドロ血のことですな。経験的にこういうのは普通に病院へ行っても原因が特定されないのよな。現に冬にひどい風邪をひいて血液検査もしたけど、中性脂肪がちょい高めで腎機能が少々落ち気味なくらいで正常範囲内だったし。試しに気滞のツボに置き鍼を貼ってみたら、ふわぁっと気持ちが楽になってひたすら眠くなっている。

あらまあ。自覚なかったけど、ここまで我慢してたとは。ストレス耐性が強いのも考えものだ。って、同じことを半年前と3か月前にも思った気がする。ちょっと良くなって別の症状が出て、それを解いたらまたという繰り返しだ。何重にも折り畳んでぎゅうぎゅうに圧縮して何回かに分けて蓋をしているのか。ああ、解放されたい。具体的には南の島でダイビングしたい。

さて、夢ばかり見てないで玉ねぎを食べて気持ちを楽にせねばならぬ。気持ちを楽にって何すればいいんだ?