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Golf My Wonderland  by konno

2017-10-20 *キャディがギャラリーに吐いた「尊敬の念」という言葉

キャディが観客に吐いた「尊敬の念」という言葉

❖ 今年の日本オープン選手権は、池田勇太選手が優勝したが、ミスショットでクラブを芝生に叩きつける場面を見かけた。予選突破できなかった石川遼選手にも見受けられた。そういえば、PGAツア今年の初戦「CIMBクラシック」で、調子の出ない松山英樹はクラブを叩く仕草があった。さて、ミスショット時の態度についてどうみたらよいのか。

❖ ある人は、その位はいいのではないかという。また逆に、プロ選手たるものは小さなモラル、エチケットにも気を配る必要があるともという。アベレージゴルファーはどちらの声に耳を傾けるのか、少々気になったので、このテーマを考えてみた。
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❖ ミスショットで感情を露わにするプロ選手の話題は今も昔も変わらない。かつてはタイガー・ウッズの態度について、以前に新聞や雑誌が大きく取り上げていたことがある。球聖ボビー・ジョーンズは、若いころにショットをミスすると、クラブを放り投げることがよくあったらしい。

❖ 当時の新聞は「ジョーンズはまだ少年であるとはいえ、ゴルフが意のままにならない時に感情をあのように爆発させてしまってはギャラリーにアピールできない・・・」と書いた。そして自分の感情を抑えられるようになるには、それから1,2年かかった、と「ダウン・ザ・フェアウエイ」に記している。

❖ 選手のプレーを観戦するギャラリーサイドの弥次(ヤジ)についてはどうだろう。こんな例がある。2008年5月の「メモリアル・ト−ンメント」2日目のこと、フィル・ミケルドン、マイク・ウィア、セルジオガルシアのスリーサムが15番ホールのセカンド地点に差し掛かった時、ギャラリーガルシアに向かって大きな声で「アメリカはお前が嫌いなんだよ」と叫んだ。

❖ アクションを起こしたのは、ミケルソンの長年のキャディ、ジム・マッケイだった。野次馬に掴みかかりそうな勢いでにじり寄り、怒声を浴びせた。「プレーヤーの誰に対しても尊敬の念を持って観戦せよ」といったという。ギャラリー言ってはいけないこと、プロゴルファーがやってはいけないことが、ゴルフの世界には歴然とある。

❖ 恐らくキャディ、ジム・カッケイが言った“尊敬の念”を、プロゴルファーギャラリーも心してトーナメントに臨んだら、不遜に思える振る舞いは生まれてこないのではないか。我々はついそのことを忘れてしまう。ゴルフ規則の第1章に「エチケット」が書かれているのはそのためである。改めて我が身を振り返る思いがする。




2017-10-13 ブックレビュー「マルガンという名の贈り物」 補足編

ブックレビュー「マルガンという名の贈り物」 補足編

❖ 小説「マルガンという名の贈り物」には、アベレージ・ゴルファーが上達するための参考になる会話が多く出てくるので、その点を取り上げてみたい。ケン・ブランチャードはビジネス・コンサルタントだけあって、ビジネスマンスキルアップの方法をこの本に取り入れている。

f:id:radio123:20171005115512j:image:medium:right ❖ その1つは、プレーの準備方法やプレー中のスイング修正についての是非など、様々なプレーについて参考になるところが多い。たとえば、今日のプレーを89と設定してみる。ハーフは44で廻れば88で1打余裕があり、調子が行ければ87に目標を変えてもいい。コース難度で自分なりにパー4をダボに設定したり、ボギーにしたりと、結果が自分の目標打数になるように自分の目標を作り、達成することが大切という。

❖ コースのパー数ではなく自分で作ったパー設定をクリアすることにより、少しずつ成長するという方法を、オールド・プロが主人公に教えている。また、本書は18章から構成されていて、その大部分に主人公の「グッドショット」と「マリガン」というメモ書きが出てくる。これは、その1日のなかで、良好な出来事と努力すべきことを書く日記である。

❖ この辺が著者のビジネス・コンサルタントらしい構成で、ビジネスマンスキル向上の方法をオールド・プロの口を通してゴルフ指導に取り入れている。この「書く」という行為は、ゴルフ・インストラクターの指導書に良くみかける。たとえば、NHK―BSで放送された番組「奇跡のレッスン」に登場するタイガー・ウッズ幼少期のコーチ、ルディー・ジュランはプレー後の反省点をプラス思考で書き留めることを勧めている。

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❖ また、活躍時のタイガー・ウッズのキャディだったスティーヴ・ウィリアムズは著書「ゾーン・メンタルトレーニング」に、目標設定の重要さと記録することの大切さを語っている。ゴルフの上達には、プレーに関する必要な出来事を記録し、それを見ながら進めて行くことが何よりも重要な作業だとしている。

❖ 小悦「マリガンという贈り物」を2回にわたって書くほどの内容ではないが、ゴルフ・ファンとして読むと、ゴルフの上達方法もさることながら、ゴルフを愛し楽しむ行為として、また人生の教訓を限りなく教えてくれるスポーツとして、気づかされるところがあり、楽しく読むことができた。書斎ゴルフの好きな方々にお勧めの1冊である。





2017-10-06 *ブックレビュー「マリガンという名の贈り物」

ブックレビュー「マリガンという名の贈り物」

❖ ゴルフの本をネットで探していたら、この本が目に留まった。「マリガン」という言葉を知っていたからだ。早速取り寄せて読んでみた。いま仕事に多忙な世代に、ゴルフが仕事や人生に役立つ事例として、推薦してもいい本かなと思い取上げてみた。

❖ 著者はケン・ブランチャードとウォリーアームストロング。ケンはベストセラー「1分間マネージャー」の作者でマネジメントコンサルタント。ウォーリープロゴルファー。翻訳は秋山隆英。カルフォールニア在住のマネジメントコンサルタント。本の帯にはジャック・ニクラウスリーダーシップ論の権威ジョン・C・マクスウェルの推薦文がある。出版元は創元社、2013年刊。

❖ まず「マリガン」という言葉について最初に触れておきたい。もちろん知っている方も多いに違いないが、マリガン=mulliganとは、ゴルフのプライベート・ルールで、「打ち直し」のこと。主にティ・ショットで使われる。“もう一度打たせて!”とパートナーから言われた経験のある人も結構いるのではないか。もちろんパートナー全員の了解が必要だが。
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❖ さて、小説の方だが、モーレツサラリーマンがゴルフという奥深いスポーツを通して、人生を再発見して行く物語である。主人公ポールは一流大学、大学院を出て優秀なビジネスマンとなり、起業する。いまや年商数百億を上げる事業家だ。彼はすべてにトップとなることを信条としている。事業も結婚パートナーもトップを勝ち取る。事業のほかに趣味のゴルフにもその姿勢は変わらない。

❖ あるプロアマ大会でデイビィス・ラヴ三世と一緒の組でプレーする。彼はHC12.いいプレーをみせようと意識し過ぎて、散々な結果をみる。プレーをみたデイビィスは、ポールのこれまでの生き方をそれとなく当ててしまう。そして、デイビィスから師匠のオ−ルド・プロことウィリーダンを紹介される。

❖ ポールとオールド・プロの付き合いはしばらく続き、ポールはゴルフと人生の共通点を多く知る。そして、「Game of Life First〜人生がまず第一」という言葉を教わり、その意味の深さに触れる。オールド・プロから、いつでも「マリガン」を使っていいというプレーをする。すると、スコアのみを求めるゴルフから楽しいゴルフを味わう。

❖ そしてオールド・プロから「マリガン」はゴルフだけでなく、日常生活にも大きな力を発揮することを教えられる。それは神が我々に「マリガン」を与えてくれているもので、人生はゴルフと似ていて、人生にも「マリガン」がある。神がイエスを通して「マリガン」の役割を果たしてくれるという。ポールは新たな人生の道を発見し歩み始める。

❖ 物語は、二人会話で成り立っているが、テーマの「マリガン」は神からの贈り物で、イエスを通して日常生活と共にあると説くオールド・プロのスピリチャルな口調は、我々日本人には少々馴染み難いところがある。ともかく、ポイントは自己中心のモーレツ・ビジネスマンがゴルフを通して人生の生き方、疎遠だった家族愛に目覚めていく物語だが、読んでいて、オールド・プロがあの「リトル・レッドブック」の作者、ハービー・ペニックを連想させる。

❖ それもそのはず、ハービー・ペニックはデイヴィス・ラブ三世のあの師匠であった。そういえば、この小説とは関係ないが、スピリチャルな場面では映画「バガー・ヴァンスの伝説」にも少し通ずるところを感じる。この映画に登場する宗教的哲学的なところは、かの伝説的な小説「王国のゴルフ」の蔭が少し見えたりする。ゴルフ本を多く読んでいると、意外に影響し合うところがあるものだなぁと思って読んだ。





2017-09-29 *「ジュニアゴルフの課題」についてシンポジューム開く!

❖ 将来のゴルフ業界を担う世代東京オリンピック以降に活躍が期待されるジュニアゴルファーは現在の小学生から高校生の世代だ。ゴルフはスポーツの中でも審判がいないスポーツとして個人の資質を磨ける珍しいスポーツである。しかし他のスポーツと比べ決して盛んなスポーツとはいえない。先日ジュニアゴルフ界に横たわる様々な問題課題を論議するシンポジュームが熱く開かれた。その感想を、個人的な受け止め方として記してみたい。

❖ 日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)主催のシンポジューム「タウンミーティング」がそれで、9月26日(2017年)霞が関コモンゲート:霞が関ナレッジスクエアで開かれ、このジュニアゴルフの問題が討議された。パネリストはジュニアゴルフ界で指導的な立場にある人たち4人による現状報告と参加者を交えた熱心なシンポジュームであった。
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❖ 1部では、パネリストのそれぞれの立場から活動内容の説明、2部は、来場者も参加しての討論会であった。その内容を個人感覚で整理すると、1)現状の指導環境における問題点、2)ジュニアゴルファーと保護者の課題、3)ジュニアゴルファー人口増の課題、4)その他となる。

❖ 1)現状の指導環境における問題点、その1つは、他のスポーツと比べてお金がかかること、指導者あるいはインストラクチャへの指導料が十分支払えない環境にあること。指導者らの個人的意欲に頼るところが多く、公的機関からの支援(たとえば市役所など)や企業からの支援が全体的に極めて少ないのが現状で、資金難のところが多い。

❖ 2)ジュニアゴルファーと保護者の課題では、子供たちはゴルフを手掛けていることで天狗になる傾向があること、上から目線になる場合が多いという。お金がかかるスポーツであり、家庭が裕福でないとできない環境に起因する。どの位掛かるか。パネラーからは小・中・高通して2000万円程度という。1ヵ月20万弱必要になる計算だ。

❖ 従って保護者は、可愛がって育てた子供たちを、一流選手にさせたい気持ちが強い。そうなると、保護者と指導者と子供そしてプレーの関係がさまざまな面に顔を出すことになる。やはりここで問題となるのが、保護者の姿勢であり、過保護の子供たちによる特殊な環境であろう。他のスポーツのような気楽にできるな環境が生れ難いのだ。
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❖ 3)ジュニアゴルファー人口増の課題では、2021年問題と絡む。団塊の世代が70歳を超える時代が来る。社会活動から身を引き、子どもたちは少子化に拍車がかかる。そうした環境のなかでいかにジュニアゴルファーの人口を増やして行くか、難問といえる。

❖ ブログ氏の意見としては、人口増を考える上で、先ず資金面の対策が必要だろう。アメリカのジュニアゴルフ界は一般企業からの寄付金が数十億円に上るという。日本の場合は公的機関や大企業のジュニアゴルフへの理解が非常に少ない。この面からの対策が重要であると思う。2つ目は他のスポーツと同様に、中学校・高等学校ゴルフ部が少ないこと。これを増やす必要があろう。ゴルフはお金が必要のため、公的機関や地元企業、団体の協力が協力することによって個人ではお金がかからないような環境づくりが求められる。その意味では、PGAを中心とするゴルフ組織や団体に大きな活動が期待される。

❖ 一般的にゴルフというスポーツが、贅沢なスポーツと受け止められている傾向がある。その代表的な課題が「ゴルフ場利用税」である。東京オリンピック競技種目となるゴルフに、プレーすると税金がかかるという、何とも呆れた法律があり、これを撤廃ができないでいる。政治家行政、企業や社会組織のトップの意識が贅沢なスポーツという受け止め方があるからだろう。それでいて安倍首相はじめ企業や組織のトップの人達はゴルフが大好きときているのだから呆れてしまう。

❖ ゴルフが紳士淑女のスポーツとして一般的に認められ、社会的に尊重されるには、今後どれほどの時間が必要なのか、予想もつかないが、われわれゴルフを愛する人種が、一人ひとり努力することの大切さとともに、JGAはじめゴルフ17団体が連携して、この大きな課題に具体的に取り組んでもらい、ゴルフ後進国の異名を速く返上したいものである。





2017-09-22 *最新の「世界トップ100コース」に廣野・川奈・東京がランクイン

最新の「世界トップ100コース」に廣野・川奈・ 東京がランクイン

❖ 2年に1度選定される米ゴルフマガジン誌「世界ゴルフ100コース」が、このほど発表された(パーゴルフ誌10月3日号掲載記事)。1位がパインバレーGC、2位がサイプレスポイントCC、3位がセントアンドリュース・オールドコースとなっている。
(詳しくはゴルフマガジンウェブ版参照。

❖ 最新の2017年版には、廣野GC、川奈ホテルGC富士C、東京CCがランクインされた。かつては鳴尾GC、霞が関GCもランクされていたことがあるが、姿がみえない。ところで、この100コースはどのような基準で選定されているのであろうか。
f:id:radio123:20170922111554j:image:w360:left(左写真:廣野ゴルフ倶楽部)

❖ 作家:夏坂健著「ゴルフがある幸せ」にその概要が書かれている。またネットの「ゴルフ豆辞典」の「名門ゴルフコース」ページにも概要が載っている。要約するとこうだ。選考委員が検討する前に、ゴルフに精通した人たち、たとえばメジャー・チャンピオン、コース設計家、ジャーナリストなど200数十人が各地方で7項目のアイテムを調査し評価、選考委員会に送る。その作成資料は半端な量ではないらしい。

❖ 評価7項目のアイテムとは次の通りである。
(1)ショットの価値=ショットバリューといわれるもので最大の要素
(2)デザインスコアメイクへの手応え=コースレイアウトの難易度
(3)デザインとバランス=各ホールのデザインと18ホール全体の設計
(4)ホールの記憶性=記憶に残るホールがどの程度あるかどうか
(5)鑑賞美=自然を活かした景観がコース設計に生かされているかどうか
(6)コース・コンディショニング=コース整備が行き届き方
(7)伝統=コースの歴史、風格、選手権開催の有無、会員の質など
各項目に対して、審査委員はこれらの項目を念入りに調査評価するという
(上記「ゴルフがある幸せ」を参考。)(下の写真:川奈ホテル)

f:id:radio123:20170922111551j:image:w360:right❖ 多くの見識のある審査委員によって作られた資料を基に、選考委員会が最終決定する。これほど厳しい審査を通ったコースだけに、世界的に評価されるのは当然であろう。このほか米国に限った「米国トップ100コース」のランキングもゴルフマガジン誌が長年にわたって発表してきているので、こちらをご存知の方も多いに違いない。前者は「世界」、後者は「米国」の違いがあり、当然ランクインするコースの順位もそれぞれである。
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❖ さて、日本に目を向ければ、ゴルフ場ランキングは様々な団体が行っている。たとえば、ゴルフ雑誌、ネット予約サイト、ランキング・ポータル・サイトなどなど、ネット検索するとあらゆるランキングに目が奪われる。さて、日本には米国マガジン誌のように、信頼置ける選考委員や選考基準の明確なランキングが存在しているのだろうか。(写真:東京ゴルフ倶楽部)

❖ 雑誌に登場することはするが、米国の雑誌のように、選考基準や選考員の存在が明確にされ、公表されるランキングはなさそうで、信ぴょう性には少々欠けるところがある。
ゴルフ業界が衰退の方向に向かっている時代だかろこそ、こうしたランキング分野にも信頼のある評価が必要ではないかと思うが、いかがなものであろうか。