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Golf My Wonderland  by konno

2017-09-22 *最新の「世界トップ100コース」に廣野・川奈・東京がランクイン

❖ 2年に1度選定される米ゴルフマガジン誌「世界ゴルフ100コース」が、このほど発表された(パーゴルフ誌10月3日号掲載記事)。1位がパインバレーGC、2位がサイプレスポイントCC、3位がセントアンドリュース・オールドコースとなっている。
(詳しくはゴルフマガジンウェブ版参照。

❖ 最新の2017年版には、廣野GC、川奈ホテルGC富士C、東京CCがランクインされた。かつては鳴尾GC、霞が関GCもランクされていたことがあるが、姿がみえない。ところで、この100コースはどのような基準で選定されているのであろうか。
f:id:radio123:20170922111554j:image:w360:left(左写真:廣野ゴルフ倶楽部)

❖ 作家:夏坂健著「ゴルフがある幸せ」にその概要が書かれている。またネットの「ゴルフ豆辞典」の「名門ゴルフコース」ページにも概要が載っている。要約するとこうだ。選考委員が検討する前に、ゴルフに精通した人たち、たとえばメジャー・チャンピオン、コース設計家、ジャーナリストなど200数十人が各地方で7項目のアイテムを調査し評価、選考委員会に送る。その作成資料は半端な量ではないらしい。

❖ 評価7項目のアイテムとは次の通りである。
(1)ショットの価値=ショットバリューといわれるもので最大の要素
(2)デザインスコアメイクへの手応え=コースレイアウトの難易度
(3)デザインとバランス=各ホールのデザインと18ホール全体の設計
(4)ホールの記憶性=記憶に残るホールがどの程度あるかどうか
(5)鑑賞美=自然を活かした景観がコース設計に生かされているかどうか
(6)コース・コンディショニング=コース整備が行き届き方
(7)伝統=コースの歴史、風格、選手権開催の有無、会員の質など
各項目に対して、審査委員はこれらの項目を念入りに調査評価するという
(上記「ゴルフがある幸せ」を参考。)(下の写真:川奈ホテル)

f:id:radio123:20170922111551j:image:w360:right❖ 多くの見識のある審査委員によって作られた資料を基に、選考委員会が最終決定する。これほど厳しい審査を通ったコースだけに、世界的に評価されるのは当然であろう。このほか米国に限った「米国トップ100コース」のランキングもゴルフマガジン誌が長年にわたって発表してきているので、こちらをご存知の方も多いに違いない。前者は「世界」、後者は「米国」の違いがあり、当然ランクインするコースの順位もそれぞれである。
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❖ さて、日本に目を向ければ、ゴルフ場ランキングは様々な団体が行っている。たとえば、ゴルフ雑誌、ネット予約サイト、ランキング・ポータル・サイトなどなど、ネット検索するとあらゆるランキングに目が奪われる。さて、日本には米国マガジン誌のように、信頼置ける選考委員や選考基準の明確なランキングが存在しているのだろうか。(写真:東京ゴルフ倶楽部)

❖ 雑誌に登場することはするが、米国の雑誌のように、選考基準や選考員の存在が明確にされ、公表されるランキングはなさそうで、信ぴょう性には少々欠けるところがある。
ゴルフ業界が衰退の方向に向かっている時代だかろこそ、こうしたランキング分野にも信頼のある評価が必要ではないかと思うが、いかがなものであろうか。





2017-09-15 *マッチの王者、片山晋呉のコースプレーを追体験してみる!!!

マッチの王者、片山晋呉のコースプレーを追体験してみる!!!

❖ 先日マッチプレー選手権で優勝した片山晋呉のコースプレーを廻ってみた。会場の浜野GCが9月11日に前日の決勝と同じグリーンの速さとピンの位置というセッティングでプレーできるよう、一般に開放してくれた。

❖ 準決勝と決勝の2日間、各ホールを片山晋呉について廻り応援したので、彼のコース戦略と対戦の仕方を追体験しようと18ホール回ってみた。その感想は、何といってもプロの飛距離が凄いさ、戦略としての2打目ショットの正確性、そして相手との心理作戦などなど、アベレージ・ゴルファーとして、普段感じることのできないプロとの違いを実感した。
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❖ 会場の浜野GCは、コース設計家、井上誠一氏が設計図を残し亡くなった後、水の魔術師、小林光昭氏が遺志を継いで大成建設がコース施工、1984年(昭和59年)に開場した。これまで「富士通レディストーナメント」「日本プロゴルフ選手権」など、プロの大会が開催された名門コースである。

❖ さて、追体験は彼らのとてつもないレベルの高さを、身をもって実感したが、それはむしろ当然のこと、しかし、追体験から感じる思いは一入である。まず飛距離。浜野GCのチャンピオン・ティは約7200ヤード。そう短いコースではない。しかしロングホールは4つとも527y〜577yあるが、そこを彼はいずれも2オンする。彼にしてそうなのだから、ロングヒッターの多い最近のプロには短か過ぎることを痛感した。ロング・コースの距離はこれから600y以上必要な時代なのではなかろうか。

❖ プロは2打目の正確な距離感が要求されるが、それに応える正確なショットを持っている片山晋呉を改めて感心した。特にマッチプレーの場合、相手との競技なので、先にアドバンテージをどう取ることが重要。彼のショットメーカーである所以を思い知らされたが、アベレージ・ゴルファーは2打目のショットの正確性を重視した練習こそ重要なのだと改めて学んだ。

❖ もう一つ、相手との心理作戦。これは本番を見ていて凄い迫力を感じたが、追体験ではわからないが、これは当事者でなければ理解しがたいところと思う。片山晋呉はインタビューで1ホール1ホールが決勝です、と言っていたが、対戦ホールすべてに全神経を使ったプレーとはどんなものか、またその結果残る疲労感は大変なものであろう。プロ経験者でないと分からない。

❖ ボビー・ジョーンズの著書「ダウン・ザ・フェアウェイ」に、1試合が終わると4〜5kgは痩せてしまうと書いてあったが、プロのマッチプレー観戦というものは、対戦の当事者の心理、神経の及ぶところを想像しながら、プレーの凄さと共に、観客を唸らせるゴルフの面白さを体験する喜びがある。マッチプレーがゴルフの王道といわれる所以なのかも知れない。そんなことを考えさせられる追体験であった。





2017-09-08 *松山英樹&O・サタヤにみるフローゴルフの世界

松山英樹&O・サタヤにみるフローゴルフの世界

❖ 松山英樹の「WGCブリジストン招待」優勝(8月4日)の最終日のプレー、O・サタヤの「ゴルフ5レディス」(9月4日)最終日のプレーは、どうみてもフロー(ゾーン)状態の中でプレーしている素晴らしい内容だったと思う。二人ともメンタル面とテクニカルが調和して見事なゴルフ展開だった。1ラウンドを松山英樹は 〈−9〉の61、O・サタヤは〈−8〉の64で廻るという好成績を出した。
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❖ どちらも淡々として自分の世界でプレーしている感じで、顔の表情も落ち着いて周囲に影響されるような素振りは1つもない。自分のスコア自体も眼中にはない様子にみえる。松山のプレーについて、NHKTV中継解説を担当していた田中秀道プロは「もう神の領域ですね。何も申し上げることはありません」と松山のプレーを称賛していたのが印象的だった。O・サタヤのプレーも同様で、優勝がかかる上り3ホールなど、スコアを気にする素振りなど全くなく、淡々と自分のプレーを続ける姿勢が非常に印象的だった。

❖ フローゴルフはゾーンに入ったゴルフと同義語でアメリカではよく使われる。フローは“流れ”という意味だが、仕事も遊びもスポーツも、喜び、楽しみながら没頭している状態をフローと名付けた。1960年代、シカゴ大学心理学科の教授、チクセントミハイがその心理的動態を「フロー理論」として提唱してから注目されるようになった。
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❖ フローゴルフの研究家、心理学者で、ゴルフ・インストラクターのジオ・ヴァリアンテは、フローのことを「人間の全存在(心・技・体)がすべて完璧に調和し、シナジー効果のように、それぞれが相乗的にプラス作用をもたらす最高の状態を表す言葉である」と言っている。この状態はゴルフにかぎらない。ソニーのエンターテイメント・ロボット「アイボ」をプロジェクトで創り出した天外伺朗は、集団で生み出すフローの存在を指摘している。

❖ アベレージ・ゴルファーの中には、ゾーンに入ったゴルフを経験された方もおられるだろう。ブログ氏にも体験がある。打てば真っ直ぐ行く、2打はグリーンに乗る、パットは1ないし2、何も考えず、成すがままにプレーして外れることはなく、上がってみると驚くばかりのスコアだ。同伴者のプレーに気を取られるなど全くない。

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❖ フローを体験したプロ選手の感想は「マスターズの最終日残り7ホールで5バーディを奪った時が、何もかもがゆっくりしたペースで進み、自分の打ちたいショットの軌跡がはっきりと見え、グリーンにボールがどのように転がって行ってほしいかも完璧にイメージできた」という、この時優勝したフィル・ミケルソンの言葉。

❖ 全英オープンに優勝経験のあるジャスティン・レナードは「フローに入った時、プレーのプロセスがいつもより少しゆっくり進んでいるように感じた。呼吸はとても穏やかで、心を過ぎるものはない。それでいて、打ちたいショットのイメージを瞬時に思い描く事ができるので、プレーそのものはとてもスピーディでテンポがよい。まさにゴルフを楽しんでいるようだ」といっている。

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❖ フローゴルフは、アベレージ・ゴルファーにとって経験できることは非常に少ない。ホールインワンに近い存在だろうか。それに比べて、プロ選手は機会が多い。それは、心=メンタル面、技=テクニック面、体=フジカル面のいずれも鍛え抜いた実力を持っており、
何かのきっかけでフローに入る。

❖ その研究はアメリカで盛んに行なわれているが、それは“強い自信”=セルフ・エフィカシー(自己効力感)だとヴァリアンテはいう。優勝回数の多い選手、トッププロにはこうした要素が強いに違いない。スペースがないのでセルフ・エフィカシーについてはまたの機会に触れたい。

❖ 松山英樹には、このフローと一番近い関係にあるセルフ・エフィカシーの持ち主であると信ずるが、それを頻繁に出し、フロー状態を創出させれば、メジャー制覇も、PGA年間ベスト1位になることもそう遠くない。これから大いに期待したい。

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 参考資料:フローゴルフへの道/ジオ・ヴァリアンテ著:白石豊訳(水王舎刊)
 参考資料:運命の法則/天外伺朗著(飛鳥新社刊)





2017-09-05 *PGA主催、今年の3つのメジャー大会は誰が勝つか?

PGA主催、今年の3つのメジャー大会は誰が勝つか?

❖ 2017年PGA主催の3つのメジャー大会、(1)日本オープンゴルフ選手権(2)日本女子オープン選手権(3)日本シニアオープンゴルフ選手権の概要が、9月5日、日本PGA協会にて記者発表された。内容を開催が早い順番から紹介していきたい。

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❖ 日本シニアオープンゴルフ選手権、今年は9月14日より静岡県宮若市のザ・クラシックゴルフ倶楽部で開かれる。今年の最終予選通過者に老練の海老原清治、尾崎建夫、芹澤信雄、PGA解説でお馴染みの田中泰二郎などがいる。昨年優勝したブライヤド・マークセンは昨年の優勝者、今年も賞金ランキングのトップを走っている。今年2勝している米山剛も注目の存在。人気のあるシニア・トーナメント、どれだけ盛り上がるか見どころである。(写真は昨年優勝のマークセン。)

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❖ 日本女子オープン選手権、今年は9月28日より千葉県我孫子ゴルフ倶楽部で開かれる。昨年はアマチュアだった畑岡奈沙の優勝で話題をさらったが、今年は誰の手に・・・。最終予選を通過選手に、勝みなみ酒井美紀、香妻琴乃、それにかつて賞金女王だった森田理香子もいる。それに、JGA特別承認者として横峯さくらとチェ・ヘジンが出場する。チェは今年の全米オープンで準優勝、プロに転向したばかりの18歳、注目される選手だ。(写真は昨年優勝の畑岡奈沙)

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❖ 日本オープンゴルフ選手権、今年は10月12日より岐阜カントリー倶楽部で開かれる。昨年は狭山ゴルフクラブ松山英樹の優勝だったが、今年は誰になるか期待される。オープンである以上誰でも参加できるが、今年は5月下旬から全国各地で予選会が開かれ、最終予選は東阪とも9月5日に通過者33名が決まる。現時点では不明。(写真は昨年優勝の松山英樹

 今年は82回を迎える歴史ある大会だ。PGAとしては世界の中で認められるメジャーに育てて行きたいという。松山英樹の参加を要請しているが、現在はウェイティング中、石川遼は前向きに検討しているそうだ。役者たちが揃うのかどうか、注目されるところ・・・。





2017-08-29 *人口減少のスポーツはゴルフ業界だけなのか?

人口減少のスポーツはゴルフ業界だけなのか?

❖ 文芸春秋9月号に「ゴルフ場『逆転の発想』のリバイバル」という記事が載った。ゴルフ業界の危機を書いた「ゴルフが消える日」(赤坂厚著/中公新書クラレ刊)は、当ブログで紹介したが、この記事は、危機にあるゴルフ場の再生取り組みを描いたもので、内容はゴルフ場運営の多様化を取材によって明らかにしている。

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❖ このほど発表された「レジャー白書2017」によると、ゴルフ人口前年度760万人に比べて、2016年は550万人になったことが分かった。何と27.6%の減少である。1年間で110万人も減少するとは、本当だろうか。少々疑問も沸くが、減少傾向は間違いなく、著書「ゴルフの消える日」の切迫感が身に染みる。

❖ ALBA.Netの記事は、「ゴルフ場入場者数はゴルファー人口の減少ほど落ち込んでいない。年間平均活動回数はゴルフ場が17.8回(前年14.4回)、練習場が18.2回(前年15.9回)とともに増加していることから、ライトなゴルファーが減り、よりディープなゴルファーが残っているともいえそうだ」と記している。これからゴルフ場の減少が再びやって来るかも知れまい。業界は危機意識を高めた対策を講ずる必要があろう。

❖ スポーツ各分野の人口減少はゴルフ界だけなのだろうか。調べてみると、さまざまな分野でも減少が進行しているようだ。あの国民的スポーツの野球界も他人ごとではないようだ。野球競技人口のベースとなる小学生、中学性、高校生の状況を調べてみると、小学生中学生の軟式野球人口が激減している。

❖ 日本中学校体育連盟によると、軟式野球では2016年と2007年を比較すると、小学生が33%、中学生が39%減少している。では、硬式野球高校野球はどうだろうか。高校野球連盟硬式部員数は16万1573人(前年度3.6%減)、新入部員数(1年生)5万4295人(5.4%減)という。全体的には大きく減少していないように映るが、そうでもなさそうだ。

❖ 野球の現場の人達には違和感を覚えているようだ。高野連八田会長は、この数字の中に、女子部員が8%ほど含まれていると語った。実質的に女子部員を入れないと大きく減少することになる。世間でこれからの日本の野球界を飢える人々がいるのも、こうした低年齢層から高校野球まで、競技人口減少の実態を踏まえてのことだ。

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❖ いろいろなスポーツ分野を見て行くと、テニス、バレーボール陸上競技など、競技人口の減少競技が大幅だ。人口減少社会に突入した現状を考えると、幾分納得するところはあるが、はてさてこの傾向はこれからどのように推移して行くのか。成り行きに身を任せると明日の世界がない。同じ環境のなかでも、卓球やバトミントン、サッカーなど、人口増加を示している分野があるので、彼らがどのような対策を取っているのか、ゴルフ業界も他業界を学ぶ必要があるだろう。

❖ 現在ゴルフ業界は、PGA、JGTOなどがゴルフ活性化のためにさまざまな施策を展開しているが、17団体も分かれている業界を連携するには難問が多いが、連携を創り出して、ご業界全体を盛り上げる施策が必要ではなかろうか。世間の注目を松山英樹一人に背負わせては気の毒だ。それぞれの分野の業界に一考をお願いしたいものだ。