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Golf My Wonderland  by konno

2018-02-22 *発見!実に楽しいゴルフの絵本「ワンアーランド ゴルフクラブ」

発見!発見!実に楽しいゴルフ絵本「ワンアーランド ゴルフクラブ


❖ ゴルフの楽しみには5つあるとゴルフ研究家の大塚和徳氏はいう。第1は技術向上の楽しみ、第2は良いスコアが出るようになった時、第3は各地の名コースに挑戦する楽しみ、第4がゴルフを通して多くの友人ができること、そして第5がゴルフにまつわる諸々の知識を深めることである、という。

❖ 当ブログ氏もこの5つを楽しんでいる。特に最近は第5番目の楽しみに接することの方が多いが、そんな中で、面白い絵本に出会ったのでご紹介しよう。先日ゴルフの古書を探していたら、珍しい“ゴルフの絵本”に巡り合った。さっそくアマゾンから取り寄せて一読。何とまあ面白いこと楽しいこと!!! 

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❖ その本の名は「ワンダーランド・ゴルフ・クラブ」というイラストレーター嶋口信義が描いたもので、言葉は1つも登場しない。(集英社インターナショナル刊2000年発売)。内容は世界屈指の難コースのエッセンスをかきあつめ、煮詰めて設計した喫驚動点の夢18ホール。主人公ジジなるシニア・マン、キャシー役の少年ボン君、球探しの名犬アレキサンダー、そして必ず出没するボギー、ダブル・ボギー、トリプリ・ボギーなる「ボギーマン」(お化け)の諸君たち・・・。

❖ 絵を中心としたこの登場者が織りなす奇想天外、抱腹絶倒なる珍プレーはひとりクスクス、笑いが止まない。ゴルフ・ファンはたまらない絵本である。作家は、当代随一といわれたゴルフ画家、嶋口信義。イラストレーターとして広告や出版で活躍。ゴルフに出会ってゴルフ分野にも活動を広げ、日本ゴルフ協会のポスターやゴルフ・カレンダー、トーナメント・イラストなど、ゴルフを素材にしたイラストが広く注目されたひとである。残念ながら2012年に他界された。

❖ 彼のゴルフのイラストにはストイックな笑いやシニカルな優しさにあふれ、見る人を離さない、本当に楽しませてくれる。絵本「ワンダーランド・ゴルフ・クラブ」は、いま絶版になっていて、古書でしか入手できないが、アマゾンの検索では、まだ数冊出品されているようだ。

❖ この本のほかにイラストが楽しめるのは「世紀末的ゴルフ用語学」菊谷匡祐著/嶋口信義絵(日本文化出版刊)などがある。「世紀末ゴルフ用語学」は、菊谷匡祐が日ごろプレーによく使う用語を、エッセイとしてまとめたもので、読み甲斐がある。嶋口信義のイラストが可笑しくもあり、ペーソスに富んでいて、エッセイに奥行きを与えている。

❖ 菊谷匡祐はフリージャーナリスト翻訳家、作家として活躍、開高健らと深い交流があったようだ。ゴルフではボビー・ジョーンズの名著「ダウン・ザ・フェアウェイ」の新訳や「ゴルファーの品格考」「ゴルファーの見識」「真説青木功」などがある。




2018-02-12 *シニア世代に注目される「ゴルフボランティア」とは!

シニア世代に注目される「ゴルフボランティア」とは!

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❖ いま、リタイアしたシニア世代に「ゴルフボランティア」が注目されていると「週刊パーゴルフ」2月20日号の記事にあり、目に留まった。内容はNPO法人「幸齢社会づくり協会」の会員活動を取材してレポートしたもの。記事の概要は次のようなものだ。

❖ 「幸齢社会づくり協会」というボランティア団体がある。高齢者の健康といきいきした生活が送れるような社会づくりを目的とし、60歳以上のシニア世代の会員を募り、2つのプロジェクトを実践している。1つはサクセスフル・エイジング活動、もう一つはシニアゴルフ・ボランティア活動で、記事はシニアゴルフ・ボランティアにスポットを当てて取上げている。(幸齢とは高齢とモジったもので、シニア世代が生き甲斐のある生活づくりを目指している。)

❖ この協会の活動は、会員が週1回1日3時間ほど、ゴルフ場のコース整備作業を行うもの。整備の内容はティボット跡の土目や草取りなど簡単なコース整備で、地域ごとのグループを組んで自主的に運営し、自主的に活動するもので、強制的なものはなく、参加も各自の判断で行われている。

❖ 当協会は全国規模になりつつあり、4年前は800人程度だった会員が3年で1500人へと広がっているという。これまで実践したゴルフ場は100を超え、全国に広がりを見せている。「週刊パーゴルフ」の記事は、上記の内容を会員や協会の人に取材して書いている。

❖ 「幸齢社会づくり協会」の活動は、当記事を読むとゴルフ支援活動が中心のように受け止められるが、上述した「サクセスフル・エイジング活動」という事業も盛んに行われている。こちらの方は高齢社会をより充実して過ごせるように、地域のメディアと連携して、専門家を招き、高齢になると何が変わるか、どんな対応が必要なのかなど、高齢社会への対応ノウハウを提供する講演会やシンポジュームを開催している。

❖ ゴルフボランティアをネットで検索すると、さまざまなゴルフイベントにボラティが参加していることに驚かされる。なかでもプロのゴルフトーナメントはボランティアなしでは成り立たないほどだ。それほど重要な位置づけにあるのがゴルフボランティアである。そしてボランティアを募集している団体も、各地区のゴルフ連盟、ゴルフイベント運営会社、プロトーナメント組織などさまざまでるが、いずれもトーナメントが中心である。

❖ ゴルフボランティアといえば、トーナメントの会場でお手伝いする機会が圧倒的に多いなかで、「幸齢社会づくり協会」のボランティアは、日常でのゴルフコースの整備活動というちょっと変わったボランティアだ。これからのゴルフボランティアの1つのあり方を示しているようで、注目に値する。今後の活動に注目して行きたいところである。





2018-02-04 *第6回日本プロゴルフ殿堂入り、金井清一など3名が決定!

第6回日本プロゴルフ殿堂入り、金井清一など3名が決定!

❖ 「日本プロゴルフ殿堂」では去る1月29日、第6回殿堂入り顕彰者を発表した。レジェンド部門では藤井義将、男子プレーヤー部門は金井清一、女子プレーヤーは吉川なよ子、の3名である。これで殿堂に顕彰された人は29名となった。

❖ 「日本プロゴルフ殿堂」は日本プロゴルフ界の歩みをひも解き、未来に向けてメッセージを発信するために、2010年、日本プロゴルフ協会日本女子プロゴルフ協会日本ゴルフツアー機構の3団体が結集して、財団法人として設立した。そして2012年から貢献された方々を讃える「顕彰」が開始され、毎年顕彰者を発表している。

❖ 今回の顕彰者3人のプロフィールは下記の通り。

レジェンド部門(主に1972年以前に活躍し、又は功績を残したプレーヤー)。f:id:radio123:20180130171332j:image:medium:right
・[藤井 義将] 福岡県出身。21歳でプロゴルファーに、霞が関CCとトーナメントプロとして契約し活動した。従来のゴルフ場専属ではなく、トーナメント中心で活動する新しいスタイルの先駆けとなった。日本オープン1勝、日本プログランドシニア3勝など通算23勝している。2015年没。
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プレーヤー部門:男子
・[金井 清一]  新潟県出身。独学で1965年プロテストに合格。初優勝は日本プロの尾崎将司と激しい優勝争いの末手にした。日本プロはその後も勝ち2勝、関東オープン、関東プロというビッグタイトルを手中にし、“公式戦男”という異名を取った。ツアー29勝を挙げている。
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プレーヤー部門:女子
・[吉川なよ子] 北海総出身。23歳でプロテスト合格し、レギュラーツアーは安定したゴルフで頭角を現し、1978年予選会を突破して米女子ツアーに参戦し、デビュー戦でいきなり優勝争いをする。その後日本女子オープンに勝ち、以降勝ち星を積み重ね、1988年には賞金女王の座に輝いた。通算29勝を挙げている。

❖ 今回の顕彰者式典は、3月23日(金)14:30より、パシフィコ横浜で開催予定の「ジャパンゴルフフェア会場にて開かれる予定という。ところで「日本プロゴルフ殿堂入り」はどのようにして選ばれるのか。その表彰基準の概要を記しておこう。

❖ 顕彰部門の1つ「レジェント部門」は、主に1972年以前(男子ツアー制度施行前)に活躍し、また功績を残した男女プレーヤー)、もう一つが「プレーヤー部門」で、主に1973年以降活躍し、又は功績を残し、次の表彰ノミネート基準を満たす男女プレーヤーが対象となっている。

❖ 表彰ノミネート基準の概要は、満45歳以上で、PGA会員、LPGA会員及びJGTO会員として通算在籍10年以上であること。上記を満たす者で、年間賞金王を獲得した者、国内国外のメジャー大会の覇者、世界ゴルフ殿堂入りした者、そして理事会において功績があると認められた者、など13項目にわたる。

❖ アメリカの「世界ゴルフ殿堂」は1974年に全米プロゴルフ協会が創設したのが始まりで、日本より36年も前に創設されている。顕彰者の一覧をみると、歴史に残るプレーヤーのほかに、俳優のボブ・ホープビング・クロスビー、設計家ピート・ダイなども名を連ねている。

❖「日本プロゴルフ殿堂」は、プロとして顕著な活躍をしたプレーヤーにスポットが当てられているが、今後はプロだけに絞っていいのか、プレー以外で貢献した人をどうするかなど、課題があるように思える。日本ゴルフ界すべての殿堂になってもらうことを願いたい。




2018-01-28 *2017年度JGJA大賞は最多連続出場記録した「表純子」に授与

2017年度JGJA大賞は最多連続出場記録した「表純子」に授与!

❖ 去る1月15日、日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)は2017年度にゴルフを通じて社会貢献やゴルフ振興に寄与した人に贈るJGJA大賞を、最多連続出場241回を記録したプロゴルファー表純子選手に授与された。そしてトークセッションが開かれ、記録を樹立した表純子夫妻から当協会遠藤淳子氏が伺った。その様子をお伝えしたい。

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❖ 受賞理由は「241試合という最多連続出場記録を樹立した表純子選手。厳しいプロの世界であらゆる試合に5シーズン以上出場し続けた努力、それに伴い、ゴルフが生涯スポーツであることを、身をもって示されたことに敬意を表し、この賞を贈ります」というもの。

❖ JGJA大賞は日本ゴルフジャーナリスト協会(JGJA)により、毎年ゴルフを通じて社会貢献やゴルフの振興に尽力した人に贈られる。女子のプロゴルフ・トーンメントは毎年40試合前後開かれるが、1シーズン通してフル出場するだけでも大変な努力を必要とする。まずシード権の獲得が必要で、その上体調の管理、全国各地への転戦、強固な意思など、すべて整えなければ連続出場が不可能である。

❖ 表選手はそれを5シーズン余にわたって、241回の連続出場記録を樹立したことは、まさに驚異の記録=金字塔といえる。トークセッションでは、表選手とキャディーを務める夫、広樹氏から記録の樹立に至る二人のマネージメントや私生活における役割分担、二人の呼吸感といったところを聴くことができた。

❖ 表選手「私は若いころから健康で、ゴルフが好きでたまらない。その好きさが記録に結びついたのではないと思う。」好きこそものの上手なれというが、好きだからこそ記録にチャレンジし甲斐があったようで、師匠岡本綾子の「やめるのは簡単、休んだりするとやめグセがつく」という言葉も背中を押してくれたといっている。

❖ 記録の樹立において、選手とキャディー、夫と妻の関係が余ほどバランスの取れていないと難しい。その点について、二人はやはり尊敬し合う仲を作り上げることだそうで、普段の生活の中に“ありがとう”“ごめんなさい”という言葉を忘れないようにしているという。親しき仲にも礼儀あり、一般の人にはなかなか実行できないが、二人が実行しているところに、記録の樹立が就いてきているのだろう。

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❖ また二人の主従関係は、ゴルフ場では表選手、家庭では夫、という具合に切り替えを大切にしているという。広樹氏はキャディーという立場から表選手を支え、家庭では表選手にゴルフのことだけを考えていられるような環境づくり、家庭の雑用はさせないようにしているという。この辺の広樹氏の家庭における気遣いやマネージメントが表選手の記録に立ち向かう姿勢や環境が作られていることを強く感じる。

❖ 表選手は現在「二頭筋炎症」でクラブを握れないでいる。長年の腕の酷使がたたって体が悲鳴を上げているという。しかし、この障害も治ったらまた第一線に出て、戦う気力は十分持ち合わせている。43歳の表純子―これからの更なる活躍を期待したいものである。なお、お二人のトークセッションは、日本ジャーナリスト協会(JGJA)のホームページで、動画として見ることができるので、関心のある方は下記のアドレスをクリックしていただきたい。

※ 日本ジャーナリスト協会ホームページ
「JGJA大賞受賞トークセッション」アドレス
https://jgja.jp/201801264396/





2018-01-15 *「樋口久子〜ゴルフという天職」を読む!

ブックレビュー樋口久子〜ゴルフという天職」を読む!

❖ 樋口久子といえば、若い人にはTVゴルフ番組解説者として馴染み深いが、これまで日本女子プロゴルフ界を牽引してきた大御所中の大御所であることは知られていても、その大御所たる所以については案外知られていないように思う。恐らく前日本女子プロゴルフ協会会長(現相談役)ぐらいではなかろうか。
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❖ 彼女の生い立ちと業績を日経新聞の連載記事「私の履歴書」(2016年10月)に取り上げられ、それを大幅加筆して、昨年秋「樋口久子〜ゴルフという天職」(避妊経済新聞出版社刊:2017.10)というタイトルで単行本化された。一読して、改めて彼女のゴルフの実績と日本ゴルフ界への貢献度の高さを改めて認識した。現在日本の女子ゴルフの活況は彼女の活躍に支えられていたことを、ゴルフファンはよく知る必要があると思った。

 本の内容は、第1部が「私の履歴書」として掲載された、生い立ちから全米プロゴルフ選手権というメジャー制覇した唯一の日本人プロゴルファーであり、その後、日本女子プロゴルフ協会設立し、日本の女子プロゴルフ界を牽引した、その軌跡を詳しく記述されている。第2部は彼女の「ゴルフに邁進する心」を、青木功戸張捷とのとの対談や現日本女子プロゴルフ協会会長小林浩美の樋口久子像を語っている。

❖ 国内69勝、賞金女王11回、海外3勝、内1勝は全米プロゴルフ選手権を制覇という実績、なかでもメジャー制覇は偶然の賜ではなく、10年もの間海外ツアーに挑み、メジャー大会に何度もトップテン入りし獲得した、実力でもぎ取ったものであった。

❖ この本には触れていないが、一昨年の暮に発売された本「イ・ボミはなぜ強い」(愼武宏著)によると、韓国プロゴルファー第1号で、韓国女子プロ協会副会長のカン・チュンジャは、樋口久子に随分お世話になり、助けられたといっている。
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❖ カン・チュンジャによると、韓国LPGAが創成期に樋口久子から「韓国選手も日本でプレーしてみてはどうか」と声をかけてもらい、プロ野球金田正一仲介で1981年に実現したという。韓国も日本も共に国民感情が良くない時代のなかで、韓国選手が日本のトーナメントに出られるよう努力し、ゴルフにおける日韓交流の礎を築いた人でもある。

❖ ともかく、樋口久子という偉大なプロゴルファーの努力により、今日の日本女子プロの隆盛があるといっても過言ではない。世界ゴルフ殿堂入り紫綬褒章、そしてゴルフ界で唯一の文化功労章に輝いてもいる。ゴルフファンは彼女の実績や功績をしっかり心に留めておく必要があると思う。

❖ なお、この本に先駆けて2015年3月に「チャコのゴルフ人生〜その軌跡」という本が東京新聞出版局から発売されている。内容がかなりダブるところが多いが、あえて出版したのは、日経新聞の「私の履歴書」で取り上げられた価値の重さによるものであろう。「私の履歴書」で取り上げられたゴルフ界の人は、宮本留吉、ジャック・ニクラウストム・ワトソン青木功岡本綾子らがいるが、宮本留吉とトム・ワトソンは出版化されていない。