日本史ゼミ現地見学会@鎌倉


爆弾低気圧が迫りつつも、いざ鎌倉へ!!
今年で3回目のあの世と妖しの日本歴史シリーズ。私は去年から参加なので2回目。9月いっぱい教室で受講し、ラストは現地へ赴くというもの。
ちょっとマニアックなプチ鎌倉巡りスタート。

まずは明月院から。
(本当なら北鎌倉駅からすぐの円覚寺に寄るところなんだけど、時間の都合上割愛。すっごく広くて円覚寺だけで一日かかっちゃうらしい、、、)
紫陽花で超超有名だけど、この時期は人もまばら。でもわずかにひっそりと名残?の紫陽花が咲いてました↑!!
この他にも秋のお花たちがいろいろ、目立つことはないけど楽しめます。
おかしいな、本堂の丸窓を撮ったはずだったんだけど、、、
残ってない。ただ写真だと、あの丸窓の向こうの風景がちっとも3Dには写らない。
生で見ると不思議な不思議な光景。
目に焼きついてます。


大体の人は、お花や庭園を愛でて、というところだろうけど、このゼミはオドロオドロしいのがテーマ。
裏手にある、やぐら郡へ。


横穴式の墳墓。
鎌倉最大級。
鎌倉の地形を卓越した技術の石工たちが削り作った、その迫力がやはり怖いものを感じさせましたっ。

途中、焦がし煎餅やさんに寄った後、ランチ会場の鉢の木カフェへ。
結構だんだら坂を歩きました。
建長寺横にある、カフェは精進料理の割りには畳みに椅子席でモダンな感じでした。
ラッキーなことに今日からお椀は、
けんちん汁!!
からだがあったまりました。さすが、おいしい。
全体的に濃い味付けではあったけど、自然薯のとろろは量もたっぷり、サラっとしててスープとして飲んでしまいました。でも少し残してご飯にかければよかったとちょっと後悔、、、
そして、写真上の小さい白いお皿に入ってるのが、生麩のしぐれ煮。そぼろのと食感変わらず不思議。
数が限られていたんだけどお土産に買えてラッキーでした。



さて、その鉢の木カフェからほどなく、本日のメーンテーマがある円応寺へ。

そう、運慶作といわれる閻魔大王が祀ってあって、死の世界で裁きを下す十王と奪衣婆がいるのですっ!!
写真は撮れないので、パンフから拝借。
もちろん一番おっかないのは閻魔大王だけど、みんな目をむき出してゾッとするほど恐ろしかったです。
その場にいると本来の意味なんて考えられず、もうただただすみませんでしたっ、とひれ伏す気持ちだけでした。


閻魔さまたちの視線に後ろから刺されながら、そして小雨もポツポツと肩を刺す中、トンネルくぐって上り坂、鶴岡八幡宮へ。
ここも人気のあるスポットには行かず、国宝館へ直行。
入り口には小川三知作の星型ステンドグラスがお出迎え。
平安時代の和歌をモチーフにしたっていうけど、陰陽師の印みたい。鎌倉時代とはあんまりイメージが結びつかないけど、、、

ここには実は円応寺の十王のひとりが借り出されていて(だから実際は円応寺は9王だったんだけど)、二七日に審理する裁判官の初江王がいます ←
スゴミがある睨みはやはり他の王と引けを取らず。
目玉なんて周囲が赤くなってて血走ってるんだからっ!
もちろん絵巻物や工芸品など、特集コーナーも八幡宮とゆかりある東大寺にある手向山八幡宮から譲り受けたお面や資料もあり見ごたえありました。



八幡宮を後に、鎌倉駅までぶらぶら小町通りを抜けつつ、ここでちょっとだけフリータイム。
少しずつだけど、確実に雨脚と風が強くなってきました。
ひとりの参加者がクルミ菓子を買いに行くというので便乗して付いていきました。
自家製生キャラメルが入ったたっぷりくるみ入りサンド。
でもその人も私もお店を知らなくて人に聞き聞き、気づけばほぼ逆戻り、八幡宮寄りで集合時間に間に合うか、あせってしまって、ちょっとしか買いませんでした。
あー、もっと買ってくればよかった、、、
他の人たちは、鎌倉ビールを飲んだ人、アイスクリームを食べた人、鳩サブレーを買った人などなど様々だったようです。



ラストは、江ノ電に乗って、地獄のあとの極楽へということで、極楽寺へ。
鎌倉ではめずらしい、真言律宗のお寺。
もう門から中に入ったら撮影禁止。
きびしーいっ。だから遠目で。
門からの景色、とってもいいのよ、わからなくて残念。
もうすぐ極楽というところで、結構な天気になってきちゃいました。
やはり簡単には極楽へはたどり着かないということなのかもね〜
その昔、極楽寺はこのあたりいったいの谷が伽藍だったようで、らい病患者の病棟があったりと医療福祉に貢献してたようです。
まあ天候も荒れ始めて来たので、お参りしただけだったけど見事なサルスベリにはみな驚嘆でした。


とにかく無事極楽寺に辿り着けてなにより。
天候は地獄巡りにふさわしく、ヘンに納得したゼミの締めとなりました。