スマホ機種と言えば国産、国産と言えば……シャープ!?


【1.機種変の11月】
 スマホが世の中に出回るようになってから、機種変には2年しばりが〜というため息をよく聞くようになっている。
 私自身はあんなに高い機械を2年もしない内に買い換えたい気にはならず、3年目を迎えていたけれど、ふと時代に取り残されたような気分になって、突如機種変を決意した。


【2.それまでのスマホ
 今まで使っていたのは、シャープのSHL21という機種で、ちょうど3年前の2012年の11月に機種変したものだ。
 auスマートバリューと呼ばれるauのインターネット回線とセットで契約すると月々の通信料で割引を受けられるシステムが、auよりも格安の地元のケーブルテレビ局の回線で受けられることもあり、IT業界人としてはやっと重い腰を上げてスマホにしたわけだ。
 この頃か少し前くらいからシャープの経営はかなりまずくなっており、何とか助けたいと思っていた事もあるわけだが――まあ、結果としては3年たった今はさらにまずい情況になっているのはここで改めて言うまでもないことか。


【3.いざ、機種選定】
 さて、3年も経つと世の中は変わる。変わるのだが――ROMやRAMの容量に関して言えば、スマホはあまり劇的に進化していない。
 メモリはだいたい2GBで、3GBあるのは一部のハイエンド機種。ROMも32GBあればハイエンドで、16GBがエコノミー機種。
 今回機種変したい理由の一つは、2GBのメモリ容量ではかなり動作が重いので、3GBのメモリを使いたいからだ。
 こうなると、auAndroid端末だとソニーXperiaか、サムスンのGalaxy、LG電子のIsai、そしてシャープのSHL32に絞られてくる。
 スマホに関しては残念ながら日本よりも韓国の方が色々と新機軸を打ち出す元気があるのは事実だ。GalaxyEdgeの縁を曲面にしてアイコンを集中させる、ツールバーをハードウェアのデザインに組み込むデザインとか。外装をスクラッチリカバリにしたり、画面を曲面にしてフットプリントを変えずに画面のサイズを増やすIsaiとか。
 まあ、GalayEdgeは、続く端末では両端が曲面になったけどアイコンの集中はなくなったし、Isaiも斬新さはなくなり、ふつうのスマホになっていった様には見受けられる。
 こうして見ると、日本のスマホななかなか特徴が見出しづらい。国際市場であまりシェアが取れないから冒険するような余裕がないのかもしれないし、島国ならではの日本人の特徴かもしれない。
 さて、翻って私は日本人である。とりあえず、安くない買い物の結果は、自分の社会を良くするために使いたいし、あまり冒険的な物を買って向こう3年くらい不便な思いをしても困る。よって、選択肢はやはり国産スマホになる。まあ、この文脈だと韓国製だから買わないんだろうと思われそうだけど、仮にGalaxyやIsaiがカナダやフィンランド製でも同じ選択をしたはずだ。


【4.どっちにするの?】
 Xperiaか、AQUOS Phoneか。
 一般的には前者を選ぶ人が多いと思う。何しろスペックは高いからガジェット好きには評価が高いし、SMEアニプレックスのグループ企業だからアニメにも良く出てくるのでファングッズとしても抜群。
 ただ、私はひねくれ者であり、少し変わった選択肢を取りたくなる。加えて、AQUOS Phoneの方がXperiaより安い上、同じSnapDragon 810(MSM8994)ことスナドラCPUでもデチューンしてあるから、発熱問題も回避できる。液晶はIGZOなので、ここからもバッテリーの持ちはある程度期待できるだろう。
 身の丈を意識しながらも割のいい買い物になるはずだ。
 ま、こういう幼なじみとお嬢様を天秤に掛けてヒロインを決めるギャルゲーみたいな事ができるのは、現実には買い物くらいだ。だから楽しい。
 結果、AquosPhone SERIE SHV32がこの11月からの新しい相棒になった。