幾ら放置気味だとしても、ライトノベル読みとしてこのイベントへの参加は外せない。
2008年上半期ライトノベルサイト杯
恒例のラノサイ杯に便乗。
今期は感想を書けて無いけど、対象期間の刊行作品は200作近く読んでたよ。
対象作品リストに載ってる全作品の1/5くらいは読んでる計算。割と頑張った方かな?
新規部門
ベン・トー サバの味噌煮290円 / アサウラ / 柴乃櫂人 / スーパーダッシュ文庫
ベン・トー2 ザンギ弁当295円 / アサウラ / 柴乃櫂人 / スーパーダッシュ文庫
ベン・トー 1 サバの味噌煮290円 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/02/22
- メディア: 文庫
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ベン・トー 2 ザンギ弁当295円 (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: アサウラ,柴乃櫂人
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/06/25
- メディア: 文庫
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【08上期ラノベ投票/新規/9784086304306】
愛すべき熱血・馬鹿小説。半額弁当争奪戦。
デビュー作、2作目とガチなガンアクション(銃器オタ小説)を書いてきた作者が、何を血迷ったか踏み出した新境地。
馬鹿馬鹿しさと、熱さのバランスが素晴らしい。マッスル刑事も素晴らしい。
1巻よりも2巻の「バトル」の方が燃える展開になっていたのも個人的に好評価(腐女子やサドレズの出番が減ったのは残念だけど)
こういう馬鹿小説には頑張って欲しいので応援。
カンピオーネ! 神はまつろわず / 丈月城 / シコルスキー / スーパーダッシュ文庫
【08上期ラノベ投票/新規/9784086304283】カンピオーネ! 神はまつろわず (カンピオーネ! シリーズ) (スーパーダッシュ文庫)
- 作者: 丈月城,シコルスキー
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/05/23
- メディア: 文庫
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超必殺技しか使えない主人公が無駄に大きいスケールで戦う話。
どうやら私は、こういうヒロインが積極的に「主人公ラブ!」をアピールする作品が好きらしい。
アイディアがイイし、今後面白くなりそうな雰囲気があるので投票。
主人公の非常に局地戦な戦闘能力が今後どうなるのやら。
千の剣の舞う空に / 岡本タクヤ / 柏餅よもぎ / ファミ通文庫
【08上期ラノベ投票/新規/9784757739819】
- 作者: 岡本タクヤ,柏餅よもぎ
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/01/30
- メディア: 文庫
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ファミ通文庫の新人賞は玉石混交の度合いが強いと感じさせる。
今年のえんため大賞受賞作の中では一番好きかも。
地の文がかなり落ち着いた雰囲気で、俯瞰したような視点で描かれてた点が印象深い。
ライトノベルにありがちな「あざとさ」が少ないので、キャラ小説が好きな人にはちょっと物足りなさがあるかもね。
単発の青春小説として、割と楽しい作品でした。
アラが無い訳じゃないけど、「完成度の高さ」よりも「単純に好みだったかどうか」で投票。まあ新人賞だし今後の期待も兼ねて。
次回作待ち。
生徒会の一存 碧陽学園生徒会議事録1 / 葵せきな / 狗神煌 / 富士見ファンタジア文庫
生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 / 葵せきな / 狗神煌 / 富士見ファンタジア文庫
生徒会の一存―碧陽学園生徒会議事録〈1〉 (富士見ファンタジア文庫)
- 作者: 葵せきな,狗神煌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/01/19
- メディア: 文庫
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生徒会の二心 碧陽学園生徒会議事録2 (富士見ファンタジア文庫 166-8 )
- 作者: 葵せきな,狗神煌
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2008/04/19
- メディア: 文庫
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【08上期ラノベ投票/新規/9784829132784】
何か無駄に人気出て、出版社的にも売り出す気マンマンなので投票しようか迷ったけど一応投票。
マテルアル・ゴーストの頃から地味に応援してたので(2006年下半期に投票もしてる)、その流れで応援票。
ただ、2巻で早くもマンネリ感の予兆が出て来てるので、今後の舵取りは重要。
たまにはパンチを聞かせたエピソードがあってもいいと思うんだ。
【08上期ラノベ投票/新規/9784840241526】
- 作者: 来楽零,さくや朔日
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/01/10
- メディア: 文庫
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最後は散々迷った末にコレ。
電撃文庫の割に読んでる人が少ない印象のこの1冊をプッシュしておこうかと。
とある台本の呪いで、部員全員(男含む)から好かれることになった主人公の受難を描いた、恋愛小説。
ラノベっぽいガジェットはともかく、中身は割とストレートな恋愛小説。「恋ってなんだろう?」みたいなものにストレートに挑んでる。
「演劇部」の話って結構好きだし、恋愛模様もちょっとドキドキする展開でよかった。
クライマックスの盛り上がりに欠けた面があるのは否めないけど、もうちょっと評価されてもいい作品だと思った。
ややもすると盛り上がりにかけるこの題材を、キッチリとしたクオリティで書き上げるこの作者の力量はやっぱり侮れない。
デビュー作から端正な作品を書く人だとは思ったけど、相変わらず文章力は高い。
ただ、この人の作風と文章力はハードカバーレーベルでこそ生きると思うんだよなぁ……このまま電撃で燻ってるよりはメディアワークスの単行本へ活躍の場を移して欲しい(余計なお世話)
今回は、個人的に抜けた作品が少なくて、一長一短のある候補作品が多過ぎて選ぶのが大変だった。
上記の候補とはほとんど差が無いものも多い。
ただ、今回は完成度の高さ(出来の良さ)よりは個人的に好きかどうか、知名度が高い作品よりも低い作品、続巻が出そうな作品よりも単品で完結している作品、これから応援したい作家、そして継続して応援してる作家への投票、という方針で絞りました。
最後まで迷った、他の候補としては「ミスマルカ興国物語」「ぶよぶよカルテット」「とある飛空士への追憶」「そらいろな」「藤堂家はカミガカリ」「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」「θ (シータ) 11番ホームの妖精」「イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。」「ようこそ、無目的室へ! 」辺り。
「ミスマルカ興国物語」はゼンラーマンが好き過ぎて最後まで散々迷ったけど、続きもので、話の山場はまだコレからだろうから泣く泣く落選。
「ぶよぶよカルテット」は音楽ものが大好きなので投票しようかとも思ったけど、「音楽」の部分へのアプローチが個人的な好みと外れたので切捨て。もうちょっと「音楽での葛藤」や「音楽への熱」があれば良かったんだけどなぁ……エリック・サティへの偏愛ではイマイチ乗れない。
ところで、エリック・サティ+小説と言うと浦賀和宏を思い出すのは、メフィスト賞フリークとして当然だよね!
「とある飛空士への追憶」は完成度はダントツで、間違いなく今期トップクラスの評価だけど、ラストの切な過ぎる展開がちょっと胸に突き刺さり過ぎた……読んだ時の僕の気分としては温いハッピーエンドを見たかったんだ。そんな自己中な理由で却下。
「そらいろな」は野球好きとして投票したかったけど……そんなことより続編出てくれ、このままだと生殺し過ぎる。
「藤堂家はカミガカリ」はテキストが凄く好みだけど、2巻でストーリー的に勢いが落ちたので減点。
「旅に出よう、滅びゆく世界の果てまで。」は終末ものとして凄く好き。ただこの作品割と売れてたから、今回はスルー。
「θ (シータ) 11番ホームの妖精」はSFとして非常に完成度高かったから入れたかったけど、登場人物が好みと外れてたのが残念。
「イキガミステイエス 魂は命を尽くさず、神は生を尽くさず。」「ようこそ、無目的室へ! 」はミステリ枠。前者は新人として完成度は高いけど、好きかと言われると悩むところなのでスルー。後者は最後のオチの部分は好きだけど、それ以外は極平凡なトリック・オチの日常系ミステリだから、ラストのオチだけでそんなに高く評価は出来ないかなぁ。
そんな感じ。我ながら候補多過ぎ……
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既存部門
ガンパレード・マーチ 九州奪還1 / 榊涼介 / きむらじゅんこ / 電撃ゲーム文庫
ガンパレード・マーチ 九州奪還2 / 榊涼介 / きむらじゅんこ / 電撃ゲーム文庫
- 作者: 榊涼介,きむらじゅんこ
- 出版社/メーカー: メディアワークス
- 発売日: 2008/03/01
- メディア: 文庫
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- 作者: 榊涼介,きむらじゅんこ
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 文庫
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【08上期ラノベ投票/既存/9784048671071】
完全に長期シリーズとなってきた傑作ノベライズ。
もうノベライズ云々というレベルじゃなく、仮想戦記に人型ロボットを見事に落とし込んだその手腕にただ脱帽するだけです。
長期シリーズになってきたこともあり、オリジナルキャラを含めて愛着を持ってきたキャラがイキイキと動く群像劇がたまりません。
ガンパレ好きなら是非とも読むべき傑作ノベライズ。
ただ、最近は幻獣との闘いがやや単調だったりするのがちょっと気になるかなぁ。
少しテコ入れを希望。
【08上期ラノベ投票/既存/9784062836630】
- 作者: 西尾維新,VOFAN
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/05/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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エロイ。おっぱい。パンツ。
羽川さんがエロ過ぎて困ってしまいます。おっぱい。
荻浦嬢瑠璃は敗北しない / 元長柾木 / 目黒三吉 / 角川書店
【08上期ラノベ投票/既存/9784048738255】
- 作者: 元長柾木,目黒三吉
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2008/03/25
- メディア: 単行本
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まさか続編が出るとは思わなかった、飛鳥井全死の続編。
前作よりは遥かに取っ付き易くなってるけど、決して一般向けとは言えず、前作を読んでないと分からない部分が結構ある不親切設計。こんなターゲットが極めて狭い作品をよくリリースしたなぁ……
ギャルゲーを象った、歪で気持ち悪い「愛」のストーリーが元長信者のボクには非常に心地良い。
「ハーレム系ギャルゲーの主人公ってこんなに気持ち悪いんだよ?歪んでるんだよ?」と言わんばかりの構図が、どこまでも突き抜けていて、「深読み」して読むと非常に楽しい。
ただ、上記したように、他人には到底薦めることは出来ません。でもボク信者ですから。
【08上期ラノベ投票/既存/9784048670975】
- 作者: 杉井光,岸田メル
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2008/06/10
- メディア: 文庫
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杉井光枠(何
……でも私がプッシュしなくても最近何気に良いよね。杉井さん。「火目の巫女」の得票数が少なかった頃が懐かしい。
「さよならピアノソナタ」とどっちにしようかと思ったけど、向こうはまだまだ面白くなりそうだし、打ち切られたと思ったこの作品が完結してくれたことを今回は喜びたい。
ミステリ部分はそんなに出来が良くなかったし、話の主要なところで1巻の事件のことが出てきて今更感があったけど、青春ものとして悪くない落としどころで何かスキだ。
やっぱり私ってこの主人公も、アリスも、彩夏の関係が好きなんだなぁ、と。
2巻で感じた物足りなさは彩夏というピースだったんだなぁ、と何かしっくりきた。
傑作とは言えないかもしれないけど、非常に好きなシリーズでした。
塔の町、あたしたちの街2 / 扇智史 / 尾崎弘宜 / ファミ通文庫
【08上期ラノベ投票/既存/9784757741751】
- 作者: 扇智史,尾崎弘宣
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/04/28
- メディア: 文庫
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最後まで散々悩んだ5作目はコレ。
正直に言って、決して面白い訳でも、出来がいい訳じゃない。ただ凄かった。
「凝った設定と多くの伏線を張って1作目を書いたけど、『2巻で終了』と打ち切り宣言を食らった作者が、ショックでヤケになって書き上げた」みたいなことがあったんじゃないかと想像をさせる衝撃の打ち切り展開でした。
(実際に↑のような打ち切りエピソードがあったかは知らないけど)
伏線を消化するんじゃなくて、伏線を全部叩き潰して消しさってしまった感じ。
1巻が割と好きだっただけにショックはでけぇ。
と言う訳で、出来の良さとか、好き嫌いというレベルじゃなくて、問題作と言う意味でこの作品に投票。
それに私、地味に扇さんのファンなんで応援票と言う側面があることも否定しない。頑張れ、扇さん。
最後まで「塔の町」とで迷ったのは「とある魔術の禁書目録」「くじびき勇者さま」の2作品。
今期のリリース分が非常に面白かったのですが、両方とも既にレーベルの看板作品なので泣く泣く諦める。
マイナー作品アピールの場として活用。
他の候補としては、
「さよならピアノソナタ2」にも入れたかったけど、杉井さんの作品は既に1作入ってるし、枠に余裕が無いので泣く泣く切る。
「世界平和は一家団欒のあとに (4)」は面白いには面白かったけど、3巻までの方が個人的には好みだったので今回はスルー。
「BLACK BLOOD BROTHERS」はクライマックスはこれからだぜ!という期待から保留。
「黄昏色の詠使い」は好きだけどパンチが足りない。
「ギャルゴ!!!!!2」はコトリさんが非常に萌えますし、ラブコメとして非常に好きなのですが、ベスト5に入るかと言うと微妙なところ。
「バカとテストと召喚獣」は私は姫路さん派なので……(一番好きなのは吉井だけど)
「新興宗教オモイデ教 外伝 (2)」は実質上下巻の上巻みたいなものだったので、3巻出ないと評価できない。
「花園のエミリー」はラストの衝撃はかなりのものだったけど、4巻が期間内に入ってればね。
「荒野」は……3部がそこまで良くなかったのが残念。
そんな感じ。
まさかここまで投票滑り込みになるとは……次はもっと余裕持て私。