今年の大河の原作,「宮尾本 平家物語」シリーズを読んでみようかなぁ・・・なんて思って本屋さんへ。でも,高い単行本しか見つけられずあえなく断念。
宮尾さんの「クレオパトラ」,新聞で連載しているときに読んでいたけど,面白かった。
なので,「宮尾本・・・」にも興味あったんだけど・・・文庫になったら買ってみようかなぁ。
なんとなく,その日は宮尾さんの本を読もうと思って本屋で目に付いたのがこの本。
- 作者: 宮尾登美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1987/11
- メディア: 文庫
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10年近く前に読んだ永井路子さんの
- 作者: 永井路子
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2003/06/10
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有名ではないけど,13代将軍・徳川家定の正室で,江戸城開城のときまで大奥にいた人。永井さんがその開城のときの去り際を褒めちぎっていた。
じゃ,宮尾さんは彼女をどう書くんだろう?と思って衝動買い。
ただ,お金がなかったので,上巻だけ(←情けな〜)。
2日で読み終えたので,頑張って下巻も買っておけばよかった・・・
と思ったのに,下巻を買わずに,レンタル半額券をもらったことをいいことに
- 出版社/メーカー: フジテレビジョン
- 発売日: 2004/01/21
- メディア: DVD
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テレビでやっていたときは,前半見ていなかったので。
見始めたら,これが止まらないのだぁ。
最初は菅野美穂演じる天璋院篤子の話。
篤子が大奥のしきたりに馴染めない話が出てくるんだけど,「天璋院篤姫(上)」に出てくる話とよく似たようなエピソードがいくつか・・・。
もしかしたらドラマ作るときにこの本を参考にしたのかも・・・
「大奥」,ドラマとしては面白い。
華やかな衣装,アクの強い登場人物。
特に,浅野ゆう子演ずる,大奥総取締「瀧山」の凄みが際立ってる。一瞬,極妻かと思ったもん(大汗)。
よどみないセリフまわしに安心感あるし。
対する,天璋院役の菅野美穂は結構好きな女優さん。
たまに滑舌はむむむ・・・というところが。
時代劇のセリフって舌がまわらないと結構気になるんで。
「天璋院篤姫(上)」を読んでから見たので「大奥」にちょっとツッコミしてしまって。
ドラマでは篤子には他に言い交わした男性がいて,その仲を引き裂かれて,嫌々輿入れした,という設定。
史実では,当時の将軍徳川家定との寝物語で次期将軍を一橋慶喜(後の徳川慶喜)にするよう推挙させるために,一橋派の島津斉彬が正室として送り込んだのが,篤子・・・らしい。
それなら,篤子は斉彬にその狙いをよくよく言い含められての輿入れしたはず。
それを前提に,宮尾さんは書いている。
永井さんもそれを前提に論を進めている。
ドラマの設定でも,斉彬が篤子を正室に送り込んだ狙いは↑と同じことに。
でも,嫌々輿入れの篤子をどうやって斉彬が遠隔コントロールするっつ〜の。
この嫌々輿入れという設定にしたおかげで,ドラマは盛り上がっているので,ま,いいんだけど。盛り上がりすぎて,江戸城燃えちゃってるし・・・(笑)
どうせフィクションだし。
篤子vs瀧山の対決,どちらかが悪者になるわけじゃなく,大奥という「女の牢獄」でそれぞれがどう生きるかという視点で描かれているので,面白いし。
そんなこんなで見続けていたら,菅野美穂(天璋院篤子)がいなくなって,安達祐美(和宮)が出てきているんですが・・・
和宮編で瀧山が颯爽と再登場したときに,ちょっとスッキリした気持ちになったのが不思議。浅野ゆう子,かっこいいんですわ。
大奥の秩序維持を最優先にする瀧山の言っていることに絶対納得できないのにさ。
このまま「大奥」を見切るか,それとも「天璋院篤姫(下)」を読むか・・・
悩みどころ。
「大奥」と「天璋院篤姫(下)」,それぞれの篤子がこれからどうなるのか,気になる。