男たち、野獣の輝き

旧映画ブログです。

Beauty Devaisethのファイナル・ファンタジー14新生エオルゼア奮闘記

『ブリジット・ジョーンズの日記』★★1/2


メイキングのヒュー・グラントが一番面白い

家の奥さんがコリン・ファースにハマっている事もあり、ヒュー・グラントのファンでもあるボク(奥さんは彼には興味ゼロ)と利害が一致したので、借りてきて観ました。しかし、ふたりとも主人公であるブリジット・ジョーンズを演じたレニー・ゼルウィガーが大の苦手。なので、今までまったく観る気もなかったわけです。

というわけで、まったくあらすじすら知らないまま鑑賞。

良くも悪くもロマンチック・コメディの基本を守りながら、ブリジット・ジョーンズの等身大の姿が共感を誘う作りになっています。ただし、ボクも奥さんもレニー・ゼルウィガーが苦手なので、感情移入は殆どできない。ははは。いや、苦手なのを差し引いても、ブリジット・ジョーンズってちょっと「ダメ」過ぎる気が……。

体重を増やしてぷっくりしてたレニー・ゼルウィガーは結構チャーミングで好感がもてましたが、キャラクターがあまり好きになれないかも。

コリン・ファースがイギリスで人気ものになった原因であるドラマ『高慢と偏見』。原作者の人はこのコリン・ファースの大ファンらしく、同じ名前を使った役を相手役に登場させる。映画版ではそれをそのままコリン・ファース自身が演じているというパラドキシカルな構造。前日にそのドラマを全話観ていた家の奥さんは、「まんま」と言っていました。ははは。ボクも観てみよう。役柄だけではなく、基本的なプロットも『高慢と偏見』からいただいているそうで、それはメイキングでも原作者自身が白状しています。まあ、『高慢と偏見』自体がロマンチック・コメディの本家本元みたいなプロットらしいですね。原作も読んでおかなきゃな。

で、ボクの目当てであるヒュー・グラント。これがまあ登場して1秒で全キャラクターが把握できる抜群のキャスティング。本当にこういう女たらしを演じさせたら天下一品だなと思いました。エンディングなんて腹抱えて笑いましたもん。

そして、特筆なのはメイキング。スタッフも本人も、面白すぎ。

「皮肉屋で女たらしのダニエルというキャラをヒューに説明したら、『まったく理解出来ない』と言われました。完全に理解しているのは明白なのに」
「最近善人ばかり演じていて自分でも嫌気がさしていたから気持よくやれた」

などなど。

というわけで、ヒュー・グラントのファンには必見のディスクであることは間違いないです。

『恋におちたシェイクスピア』★★★1/2


憎まれ役からだんだんとピエロになっていくコリン・ファースがうまい

ブリジット・ジョーンズの日記』が消化不良だったので、うちの奥さんの希望でこちらの作品を。コリン・ファースが出ているので。最初に観たときはコリン・ファースの役がただの憎まれ役にしか感じられなかったのですが、実は途中からピエロのように笑える役になっているのが面白かったです。コリン・ファースは自分のキャラをよく理解していますね。

映画自体は何度観ても感動してしまう傑作で、シナリオがホントに良く出来ている。美しい撮影や、やたらとそれらしい美術、そして美しい音楽。

中でも大好きなのは、クライマックスの『ロミオとジュリエット』の芝居シーンで、舞台裏にいたふたりが感極まってキスしてしまうシーン。観ている方が「観客に丸見えじゃないか!」と驚くのですが、実はもう芝居のシーンに転じているという、映画でしか出来ない美しい演出。

ジェセフ・ファインズ演じるシェイクスピアも、グウィネス・パルトロウ演じるヴァイオラも、「恋に燃えている」(=さかりすぎな)ふたりを見事に演じていて良い。そして、脇役の隅々まで美味しい場面が用意されているのも観ていて気持ちが良い。

観終わった後の後味の良さが普通じゃない傑作です。

『HICK』撮影現場のクロエが「いい女」になってる


<The Billy filesさん>

14歳といえば、もう少女という年齢ではないんですけど、14歳にしてはあまりにも熟しすぎているクロエ。明らかに10月に来日したとき(たかだか半年前!)とは肉付きが違いすぎる。池波先生風に言えば「肉置きがいい」

この時も「ヒットガール」としてプロモーションに来ている事にかなり無理のある成長ぶりでしたが、まだ少女の面影が残っています。




まあ、日本で言えば中学生。一番人間が成長する時期ですから、こういう健康的な美人に育つのは大いに賛成。

でも、こういうニヒルな笑みを観るとホッとする。