「ジーコジャパンは、大東亜戦争だ!守りへの切り換えができない日本人のメンタリティ。根拠無き楽観。」

さるさる日記 - 勝谷誠彦の××な日々。
http://www.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=31174&log=20060531

勝谷誠彦氏は、開幕直前のドイツとの試合直後から、オーストラリア戦と
ブラジル戦後でもそのまま通じる「ジーコジャパン大東亜戦争」論を
提唱していたのだ。サッカー素人ながらと前置きしながらも一番興味深かった
考察を紹介。


ドイツ戦後

以前ブラジルと引き分けたことでもわかるように日本人というのは
強敵に猟犬のように飛び掛かっていくにはとても勇ましい。
日清日露の両戦争を見ればわかる通りである。
問題は緒戦で勝ち進んだあとつまりサッカーなら点をとったあと
どの局面で切り換えてその勝利を守りきるかなのだ。

日清日露は国際政治の駆け引きもあって
それが奇跡的にうまくいった。
大失敗したのが大東亜戦争だったのはご存じの通りだ。


ジーコ監督という人はそういう意味できわめて日本的な
メンタリティを持っているように思われる。
いや彼が日本人に愛されるのはまさにそのためではないか。
しかしこれがくせものなのである。日本人は「名将」
に淫する。しかも攻撃的なそれに。
典型的なのが日露戦争乃木希典であろう。
戦死したために晩節を汚さなかったが
山本五十六にもそうした傾きがあった。
二宮さんが面白いことを言っておられた。
日本選手の中でも宮本選手にその傾向があると言うのである。
確かに「司令塔」と呼ばれチームの精神的な要であり挙措もルックスも
申し分ない。私も誰よりも好きな選手だ。しかし今回入れられた1点目は
彼がゴール前で潰されたことがきっかけだった。
欧米の大型選手の前では体力的にいささか見劣りするのも事実だ。
それでも「宮本を代える」ことができないのだと二宮さんが言われた時
私の脳裏には乃木と山本両将軍の姿が浮かんだのである。


2点目は「高さ」でとられた。わかりきっている失敗を繰り返すことも
また旧皇軍の宿痾だったと思う


オーストラリア戦後

もうひとつ付け加えるなら序盤の神懸かり的な優勢に溺れたところも大東亜戦争を彷彿とさせる。何度もあった川口の見事な防戦ですね


ブラジル戦後

今回はもう一つの面が露骨に出た。「体力」だ。大東亜戦争で開戦前からわかっていたのは日米彼我の工業生産力の差だった。緒戦の勝利のうちのその差をいくらかでも縮めておくべきことを日本は怠った。この生産力はサッカーで言うなら体力である。身体能力の違いは仕方がないとしてもせめて持久力について遅まきながら日本は手を打っておくべきだった。


さすがだなぁこの人すげえ
それにしても高さと決定力不足。前からわかってたのにねえ。
天性のストライカー、欲しいね欲しい。


天性のストライカーは天からの授かりもの

だそうです。ふってこーい