てんとてん

喫茶好きのイラストレーターの日常ブログ。てんからてんへ、ぼんやりとした日々。

てんからてんへ、90年代カルチャー楽しい・その1

昨年北海道の喫茶の本を出した際に、さまざまな方から本のご感想をいただきました。

 

北海道の方も多く、富良野にお住まいの方で、倉本聰さんの作品、なんならご本人と関わっていらっしゃる方からご感想をいただいたことも。

ご自身の意思で富良野に移住され、お仕事を見つけて、充実した生活をされている方でした。明るく感想を伝えてくださって嬉しかった。

 

その方とのメールのやり取りでくっきりと浮かび上がった、ドラマ「北の国から」の風景。

私も久しぶりに、あの世界にもう一回触れたいな。

 

FODに加入し、一時的に集中して作品を見ました。

そして、登場人物たちの完璧ではない人間くささ、これでもかというくらい登場人物たちを苦しめる自然の厳しさや辛い出来事、それらを音楽と風景で優しく包む世界観、人と人の触れ合い、ユーモアさ、不器用さなどが刺さり、同時にリアルタイムで見ていた時が懐かしくもなりました。

 

今見返すと、より倉本聰さんの個性やクセも感じたし、それもまたいい体験でした。

(それからしばらく田中邦衛さんのCM映像集…最高…や、吉岡秀隆さんの作品ばかりみる期間もあり…)

 

引き続きFODでは、同じく倉本聰さん脚本の「風のガーデン」も視聴。

静かで優しく厳しい世界。

引き続き美しい富良野の風景。

緒形拳さんの遺作でもあり、主演の中井貴一さんの熱演がすごかった。

 

あー、昔のドラマを見るのっておもしろいな。

なんてったって、過去のものなんだもの。

タイムマシンで過去に戻って、当時の時代をのぞいているような感覚。

どこか無責任で気楽な気持ちになる。

 

「今の時代でこれはどういう意味を持つのだろう」とか「あのシーン、なんかSNSで叩かれて謝罪してたなー。生きにくい時代だな〜」とか、そういうのを何も考えずに見ることができるのが良いなと思う。

 

疲れている時、考え過ぎて煮詰まってしまった時。

「過去に戻る」、「逃げる」のは、ひとつの生きやすさの策って感じがする。

(ちょっと大げさだけど)

 

過去のドラマは、今よりも、良くも悪くもシンプルで勢いがある感じ。

そんなことあるわけないっしょ、ドラマドラマ!

っていう展開も多い。クサいセリフもやけに多い。

けど結局気になってしまって、パワーがあって、続きを見てしまう。

今よりももっと、カッコつけた俳優さんもたくさん出てくる。

SNSでダイレクトに声が届きやすい時代とは違うって感じがする。

伸び伸びとしたナルシズムを感じる。

若くてもお年を召していても、その時相応の色気があり、魅力が伝わりやすい。

主題歌も、誰もが歌えるヒット曲がたくさんあって楽しい。

 

 

私は中森明菜さんが助演されていたドラマ「素顔のままで」も視聴することにしました。

売れないダンサーでガサツだけどあったかくて優しいカンナという役がぴったりで、何かをすり減らしながら演技をしているような雰囲気も伝わり、あー、明菜ちゃんだなあと思って観る。

カンナの影響で少しずつ自立していく安田成美さんの変化、特に安田さんの最後の演技がすごかった。

ストーリはツッコミどころが多いけど、二人がとにかく魅力的だった。

 

和久井映見さんのドラマも、全話じゃないけどいくつか見てしまった。

演技が自然体で飾り気がなくて、でも芯の強い印象もあって、あの時代のヒロインって感じで。かわいいなー。好きだったな。

「妹よ」は、少し「映画プリティーウーマン」のような。

現代のシンデレラ的なお話だった。

 

そして私は次に、「あの頃のドチャクソカッコ良すぎた竹野内豊」が見たくなって「WITH LOVE」を見てみた。

ほんとに恐ろしいくらいに美しかった。

なんだこのきれいな生き物は!

眼福とはこのことか。たまげるくらいきれいだった。

あと、この頃の藤原紀香の美しさよ…。

ドラマは「ネット黎明期」らしい話で、素顔も知らない人とのメールでの会話がそのままラブストーリーへと進んでいく。

多分メグライアンとトムハンクスの映画「ユーガットメール」のヒットが元ネタなんだと思う。

主人公の女性はけっこう受け身なので(この頃のヒロインは悲劇の受け身キャラが多い)あまり共感できなかったけど、誰だかわからない人とのメールのやり取りがそのまま王道ラブロマンスになるなんて、今では考えられない話だ。

 

主題歌がマイラバで、これまた懐かしい。

マイラバAKKOさんの、女の子らしい声もまた、当時はなんか無責任に楽しく聴けてよかったな。

等身大のOLになりたての女の子っぽい感じがあって。

 

マイラバは途中から女性らしい雰囲気で大人っぽくスケールの大きな歌を歌って行くことになるけれど、断然初期がかわいらしくて好きです。

 

「free」っていう曲で、

「新聞も読まない私でも〜毎日テレビ見たり〜毎日街に出たり〜すればわかる〜時のムード〜」

っていう歌詞があって、その呑気な感じも今となっては恋しい。

景気が良さそうな時代の曲だなーと思う。

今聴いても、なんか脱力というか、リラックスできる。

この頃の女の子パワーの時代、楽しかったなあ。

Every Little Thingとかさ、the brilliant greenとかさ。aikoとか。

evergreen

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このアルバム!

聴いてた人います?

私もしかしたら、この中の曲、全部ソラで歌えるんじゃなかろうか。

「Hello Again〜昔からある場所〜」、ドラマ「ブラッシュアップライフ」のエンディングで流れていましたね。

イントロが流れただけで、なんか泣けてしまった。

あれ最高だったな〜。この頃のイントロの持つパワーすごいなー。

あのドラマ、おばさんホイホイだったな。笑

 

 

という感じで…。

ここまで読んでくださった方がいたらわかる通り、このブログ、ほんとにただただ90年代の「あの頃」が懐かしくってちょっとずつ触れてはわーいわーいと楽しんでいる、それだけの中身のないブログなんです。苦笑

 

ちなみに私、こういうの、仕事中に作業用BGMのような感じで流しっぱにしていることが多いです。

ほんとに誰ともしゃべらず引きこもっているので、なるべく心身が深刻になったり疲れないように…

楽しく楽しく…しているつもりだ。

ガッツリ集中しなきゃいけない時(アイディア出しの時とか電話やメールをする時)は見ていないですよ!

 

てんからてんへ、90年代カルチャーが楽しいな〜となってしまった数ヶ月。

 

今はドラマブームは終わり(FODも解約)、マイラバが懐かしかったことがきっかけで、この時代の日本のヒット曲ばかり聴くブーム〜からの、今は90年代後半から2000年代前半のロックばかり聴いてます。

 

そんな話もまた次回へ。

まだまだタイムマシンに乗って、レッツラゴー(昭和)。

 

・・・・・てんとてん ten to ten・・・・・

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