テツモグラはいつももがいてます

はてなダイアリー「鉄道旅行とは巡ること」からの移行ブログです。鉄道を含む交通機関関連がメインだけれど実際には雑多ネタ。

この狂乱ぶりをよく頭に入れておくこと!

本日、4つの夜行列車が使命を終える。

はやぶさ・富士」寝台券にネットオークションでとんでもない高値が付いた。

前回の話:id:tetsumogura:20090308
本日、以下の列車がその使命を終える。

利用率が低迷し云々の話については、もう各方面で散々語られているからここではしない。本日発車分の「はやぶさ・富士」絡みの料金券が何点か某オークションサイトに出品されたことは前回のブログで書いた通り。その後落札が成立したのかどうか気になって、Googleのキャッシュからオークションサイトのページを探ってみたところ、B寝台(ソロ)券には最終的に14万6000円(正規料金は特急料金込みで9450円)、某チケットショップが出品したA個室(シングルデラックス)には20万3005円(正規料金は特急料金込みで16500円)という高額の落札価格が付いていた。寝台急行「銀河」や特急「なは・あかつき」以上のプレミアチケットになったようだが……落札したのはもしかして相当の金持ちか?


まぁ、どんな奴が落札したのか、落札自体が成立したのか、という話は向こうに放り投げておいて、このオークションサイトになぜか「立席特急券」までもが売りに出されていた。今回はまず、この話から。

落札の成立・不成立を問わず、「立席特急券」までもが出品されるってことは……。

その立席特急券の出品者はコメント欄に、「新規及び評価がマイナスの入札者は入札をこちらから取り消す」と書いていた。入札条件としてはかなり厳しい方で、それにもかかわらず、正規料金を越える落札額が付いた*1。「そこまでしても乗りたいのか?」と思う方は、まだまだ鉄道ファンの恐ろしさを実感していない。
下り特急「はやぶさ・富士」の寝台券は10秒で売り切れた。取れない場合は乗車不可能、と普通の人は諦めてしまうだろう。しかし鉄道ファンは諦めない。下り「はやぶさ」号の「下松〜熊本」間及び下り「富士」号の「下松〜大分」間のみ、立席特急券があれば乗車はできることを思い出す。実は新大阪駅3月14日発「のぞみ601号(新大阪発6:00、小倉着8:12)」もしくは「ひかり541号(新大阪発6:05、小倉着8:36)」に乗れば、小倉駅9時6分発の「はやぶさ」及び同駅9時19分発の「富士」には乗車できてしまうのだ。
そう、鉄道ファンにとって、「はやぶさ・富士」の「立席特急券」は乗車するための最後の手段、というわけ。そして、この立席特急券の出品に対して入札者がいたということは、立席特急券も早々に売り切れたことを意味する。


過去からずっと続いていた九州行き寝台特急の廃止。最後の九州行き寝台特急はやぶさ・富士」廃止により、東京発九州行きの寝台特急はこれで全て消える。だが「寝台列車」が全部これで消えたわけではない。これを読んでいる方にお願いしたいことは一つ。
今回の「はやぶさ・富士」廃止の件で、廃止という報道が出ただけで寝台券確保が困難になること、また駅ホーム上での撮影者や沿線での撮影者が相当数増える、ということがよく分かったと思う。これらの点をよく頭に入れて、残る各寝台列車をその廃止前に一度でいいから利用していただきたい。事あるごとに何度も書いてきたが、廃止という情報が新聞に掲載されてから動くのではもう遅すぎるのだ。

*1:落札資格の取り消しがあったため、入札自体は成立していないと思われる。よってこういう表記をしておく。