南相馬市の状況(その4)

JR東日本は12日、震災後運休している常磐線原ノ町駅から南の区間で復旧が可能な区間から運転再開に向けた準備を進める方針を示した。」「南相馬市小高区などの警戒区域が解除、避難指示解除準備区域に再編されたことを踏まえ、原ノ町―磐城太田−小高駅間を想定しているとみられる。」と、福島民友が本日報じました(福島民友ニュース)。
昨年暮れ(12/21)にJR常磐線南相馬―相馬間の運行が再開して以来、久しぶりのニュースです。

(その3)から約半年が経過した2012年6月7日時点で南相馬市内に居住する方は約47400人(=a)と、この6ヶ月で約2600人の増加にとどまりました。そのほとんどが原町区での増加です。市外に避難している方は19900人(=b)と、12月の22900人から3000人減少しています。「市内の仮設住宅」に暮らす方が800人増加するなど、市内に戻りつつある様子もみてとれますが、「転出」された方も1200人以上というのが現実です。一方で、「平成23年3月11日に南相馬市民だった方で平成24年6月7日時点で市内に居住する方(=c)」と「平成24年6月7日現在の居住者数(=d)」との差が次第に増えています。つまり、さきの「6ヶ月で約2600人の増加」のうち1000人ほどはこの半年の間に新たに南相馬市に住むようになった方((d−c)約2800人のうち、前回の約1800人からの増加分)と読み取れます。南相馬市以南の町などから避難された方が多くなってきているものと思われます。
南相馬市復興計画』において「計画期間である10 年後(平成32 年度)には、震災前の予測人口62000人よりも増加させることを目指します」としている点について(a+b)を数字でみると約67300人となり、6ヶ月前の約67700人からみて結果的に微減にとどまっていることも読み取れます。

復興事業としては、津波被害の大きかったエリアに「災害危険区域」の指定を行うとともに、近くの安全な場所に「移転促進区域」を設定して、防災集団移転促進事業による集団的移転が進められています。今週、そのための移転希望調査結果が市のHPに発表されました。
[6/22追記:環境未来都市に関連する2つの動きが続けてありました。☆2013.3.1市のHP構成変更によりリンクはずします。
(環境未来都市)(大規模太陽光発電所)]

(その3)

[参考]本ブログの東日本大震災復興計画・復興事業「★統合ファイル