工作活動

疑えばきりのない話だが、工作活動するといったって具体的にどうするんだって話ですよね。いくらアルファブロガーだろうが、おかしなこと言い出したら、速攻で批判されるだろうし、それでも信用するって人がいたら、そんな人は正体を隠さなくても信用するだろう。


ブログで工作活動するっていうんなら、もっと過激な言論を振りまいて、熱狂的なファンを獲得するほうが効果的。それで批判されれば、自分が反論しなくても、ファンが反論してくれるだろうし、なんなら自作自演、サクラを使うなんてこともできる。だから、ブログで工作活動しようとするのに、あまり過激でない言論では、多くの読者を獲得して、影響力を発揮できるかもしれないけど、それで、本来の目的を達することができるとは思えない。


しかし、アルファブロガーになることで、名声と信用を獲得して、社会的な活動がしやすくなるということはあるかもしれない。具体的には、民主党自民党のような政党や週刊新潮などのマスコミ関係者に接近できる。だが、そこでいきなり突飛なことを言い出して信用されるかといえば、それは疑問。疑問ではあるけど、永田議員の例もあるし、やや不安。とはいえ、それは騙されるほうがどうかしている。(永田議員の場合、真相はまだよくわからないけど、多分単純に騙されたんだと思う。)


さらなる可能性としては、そこで議員なり記者なりと個人的に親しくなり、女性を紹介するとか、金銭を与えるとかして、それから正体を明かせば、スキャンダルを恐れて、言いなりにさせることができるかもしれない。


それが一番、成果も大きいだろうけど、そこまでやれるものなのかって疑問はある。
まあ、いずれにしろ、正体がばれたら、そこで終りですけどね。

まとめ(その1)

いつまでもこの問題ばかり書いているのも何なので一応のまとめ。


野田敬生氏が、http://espio.air-nifty.com/espio/2006/02/mvproject_honda.html
で、「松永英明河上イチロー=きっこ」説を発表したときはびっくりしました。

繰り返すが筆者は、松永氏が「きっこのブログ(日記)」に関
わっていると断定しているわけではない。

とは書いているけど、

・・・メルマガ配信後、筆者はある調査を通じて、「松永英明
氏=河上イチロー氏」であることの客観的で、かつ動かぬ裏付け
を取ることに成功した。

と断定的。


最初読んだときは、なんのこっちゃ?わけわからんと思いました。そもそも「きっこ」の正体を探っていたはずなのに、なぜか唐突に『きっこの日記』を分析した松永氏の話に…確かに松永氏は膨大な過去の日記を読んで、「きっこ」について分析している。しかしそれがどうしたというのだ?「きっこ」について分析している人間は他にもたくさんいる。俺もしている。限りなくトンデモの匂いがする。

記事によると、読者からの指摘がきっかけだったようだ。しかし…
さらに、「客観的で、かつ動かぬ裏付け」を取ったという話であるが、トンデモさんはそういうことを平気で言う。河上イチローについてはよく知らないけど、松永氏と「きっこ」さんが同一人物だというのは飛躍しすぎている。経歴が符号するというのは興味深いが、それだけでは弱すぎる。

とまあ、こんな感じ。「松永英明河上イチロー」が事実だとわかった今読んでみても、これで信用しろってのは無理だと思う。


次に、http://espio.air-nifty.com/espio/2006/02/post_87ba.htmlを読む(ちなみに俺は3月初までネットから離れていたのでまとめて読んだ)。

誤解のないように断っておくが、「松永英明氏=河上イチロー氏」であることは筆者の取材で100%裏付けられた真実である。生年、学歴が一致しているというのは、あくまで真相に気付いた契機に過ぎず、それ以外に確たる証拠を入手したので、断定しているのである。

とあるが、その「確たる証拠」というのがわからない。
(余談だが、松永氏が『まぼろし五色不動』という文を書いているというのはこの時初めて知った。その手の話はすごく興味がある。で、真っ先に浮かんだのは、『新・トンデモ超常現象56の真相』という本。そこに「江戸は風水によって設計された霊的国防都市だった!?」(皆神龍太郎)という記事があり、江戸五色不動について書かれている。参考文献もかぶっている。)


次が、http://espio.air-nifty.com/espio/2006/03/post_90ef.html
民主党への質問状。ここに、

なお、松永英明氏は出版社との取引においてF氏名の口座を利
用しているほか、上掲の肖像の人物と同一人であることが現認さ
れるなどしており、その同一人性はすでに明らかとなっています。

と、驚くべきことが書いてある。そして、民主党からの回答は、
「送付頂いた写真の方が参加していました。」


もしこれが事実なら、決定的である。しかし疑えばきりがないが、最初に持ったトンデモという印象が拭いきれない。だが、当の松永氏が否定していないのも気になる。相手にしていないという可能性もあるが、一言否定するくらいしても良さそうなものだ。


で、これが真実かどうか判断しかねて、もう少し詳しく検討しようかと思っていた矢先、13日に松永氏が告白。
(つづく)

まとめ(2)

で、結局、松永氏が現在もオウムと関わりがあるのか、無いのか?
本人の言い分を信じれば、関わりがなさそうだが、そんなに簡単に信じるわけにはいかない。じゃあクロなのかと言えば、わからない。こんなこと素人に判断できっこない。どうせ既に関係諸機関も注目しているだろうし、ここは玄人におまかせして、見守っていくしかなさそう。正体がばれたからには、これまで通りというわけにはいかないだろう。また別の名前で活動するかもしれないし、今現在もやっているかもしれないが、知る由もない。松永氏については、これでおしまい。


一方、あまり話題になっていないが、野田敬生氏の行動は適切だったのであろうか?元オウム信者とはいえ人権はある。本人が公開してほしくない情報を暴く行為に正当性はあるのだろうか?もちろん野田氏は、公益になり、正当性が「ある」と思ったからこそ、行動したのだろう。しかし、判断に苦しむところではある。もしかしたら、まだ表に出ていない情報があるかもしれないし、とりあえず保留。


だが、『松永英明氏は出版社との取引においてF氏名の口座を利用している』という部分は只事ではない。一体どうやって入手したのだろうか?ジャーナリストの取材で、そんなことがわかってしまうというのは考えてみると恐ろしいことではなかろうか?まあ現実なんてこんなもんかもしれないけど。


(おわり)

あやしい人たち(付:俺がブログを始めたきっかけ)

一番あやしい人といえば松永英明氏であると言えるかもしれないが、今回の一連の騒動を巡って登場してきた人物達もかなりあやしい。
それは俺が単にその人達のことをよく知らないから、あやしく見えてしまうのかもしれないけど。


俺がネットをはじめたのは2001年頃。それ以前のネット界というものを知らない。しかも最初の頃はダイアルアップ接続だったから電話代が気になるので、自分の一番の趣味である日本史関係のHPや掲示板ばかり覗いていたので、その他のネット界の事情を知らない。ADSLになって初めて時間を気にせずネットを見ることができるようになって、2ちゃんねるとかも見るようになったけど、2ちゃんねるといってもテーマによって多くの板に分かれていて、そっち方面には関心がなかった。初めてそっち方面のことがおぼろげながら見えてきたのは去年ブログをはじめてからのこと。


ブログをはじめるきっかけになった理由の中でも一番大きかったのは、去年、朝日新聞が報じたNHKの従軍慰安婦番組に関する報道。その時の小倉秀夫弁護士のブログでの発言に大いに異論があったのでコメント欄に書き込んだ。その時点でもブログのことはよく知らず、コメント欄もブログにくっついている「掲示板」みたいな感覚だった。そのとき「若隠居」氏のことも知って、そっちのコメント欄にも書き込んだりしてたんだけど、俺のコメントは長文なんで相手も迷惑だろうし、いっそのこと自分でもやってみるかということになったわけ。


ところで、その小倉秀夫弁護士。朝日問題で注目されたんだけど、その後その話はうやむやに終ってしまって、次にネット上の匿名問題に話は変わってしまった。先生は「匿名の卑怯者」を激しく攻撃する。で、それは新参者の俺は、朝日問題での「若隠居」氏のコメント削除に関わって発生したものだと思っていた。ところがどうやらそうではないらしい。以前から一貫してそれを主張していて、過去にもいろいろあったらしい。俺には突然「匿名」を攻撃し出したように見えたのだが、むしろコメント削除に関わって発生した騒動は、本来の主張をするための「きっかけ」であったように思われる。それどころか後になって思えば、朝日問題に関する主張もまた、NHK職員が「実名」で告発したので信用できるというような、「実名・匿名問題」に関わるもので、本当は朝日やNHKや自民党がどうとかでなくて、そっちが本題であったのかもしれない。


その後、4月に『小倉秀夫の「IT法のTop Front」』http://blog.goo.ne.jp/hwj-ogura/は終了して、現在の『Annex de BENLI』http://benli.typepad.com/annex_jp/が始まり、相変わらず「匿名の卑怯者」批判は続く。しかし俺はいい加減飽きてきたので関心は薄れてきた。


ところが、6月になって新たな展開が。事態はよく飲み込めないが、先生と「更紗」という人物が何やら揉めている。mixi 内で何やらあったらしい。先生と幾人かのコメンテーターはどうやらmixiメーリングリストでも繋がりがあるようなのだが、部外者の俺には知る由もない。そして、その時登場してきたのが「崎山伸夫氏」である。崎山伸夫という名前は聞いたことがあるが、どういう人物かはよく知らない。とにかく知名度が高そうな人物が突然登場したのでびっくりした。ワケワカメ状態である。


で、調べてみると、
http://benli.cocolog-nifty.com/benli/2004/08/post_8.html
さらに調べると、
http://espio.air-nifty.com/espio/2004/08/post_2.html
http://d.hatena.ne.jp/sakichan/20041105
と、ここで「野田敬生」氏が登場する。ネット上での発言者の正体を暴くという今回と全く同じ状況。
ちなみに崎山伸夫氏は『河上イチロー極限資料集』http://www.makani.to/cult/special/kawakami.htmlにも名前が登場する。


なんだかよくわからないが、彼らは突然登場したわけではなく、過去にいろいろあったようである。
野田氏については主役であるので、有名であるが、崎山氏・小倉氏・更紗氏も自己のブログや他のブログのコメント欄でその名前を見ることができる。さらっと読んだだけではわからないが、裏にはドロドロとしたものがありそうである(ように見えてしまう)。


あと『GripBlog』等のコメント欄に登場する「黒崎」と名乗る人物は、かつて『ガ島通信』に登場した黒崎氏と同一人物であるようで、http://blog.livedoor.jp/zentoku2246/archives/20696927.html、2ちゃねる情報によると、『サイバッチ!』の中の人なんだそうだ(本当かどうか知らないけど)。


で、俺はメディア・リテラシーというものを非常に重視していて、表面上のことだけではなく、その裏にあるものを見なければならないという主義なんだけど、こんなドロドロしているものを、一々調べるのも面倒だし、調べたところで、しょうもないことがわかるだけかもしれないし、なんか「勝手にやってれば」って感じ。


結論:「中途半端な実名」は、いろいろ憶測しなければならないのでウザイ。むしろ「匿名」のほうが、その人物の「過去」を詮索しなくてすむ(詮索しようがない)ので、文の中身だけで判断できる。実名もしくは実名に準じる名前で意志を表明するものは、公の場で内輪にだけわかるような(いろいろ憶測を生むような)言動をしないで、部外者にもわかるような説明をしてほしい。これについては異論も多かろうが、少なくとも俺はそう思います。