究極の内輪もめ!

面白くなってきました。あくまでも『外野』からの意見ですが。

自民党執行部が衆議院で郵政法案に反対した造反者37人を公認せずに、それぞれに対して対立候補をたてる!

と息巻いております。

まず東京10区。郵政法案反対の急先鋒小林興起氏の選挙区に

小池百合子環境大臣対立候補にたてるらしいです。小池さんは前回選挙では兵

庫の比例区で出ていたのにです。露骨ですねぇ。それから広島6区。ここは亀井

静香氏の選挙区。ここになんと竹中平蔵大臣をたてるかもしれ

ないということです。亀井さんは『受けてたちますよ!』と言っていましたが・・・・。

筋を通せよ!!

さて、この自民党執行部の『公認せずに対立候補をたてる』という方

針に対し、自民造反組の反応はどうか?みなさん新聞などで読みましたか?

なんと、衆議院で造反した議員の中から、郵政法案に『急に』賛成に意見を変える議員が出てきている!!

とのことです。呆れますねえ。ますます嫌気がさしてきますね。固有名詞が出てなかったの

が惜しいですねえ。自分の信条をコロコロ変えるような人に国政を任せるわけには

いけませ!先日のブログにも書きましたが、参議院自民党

の党の公約である『郵政民営化』に反対して、『郵政民営化法』に反

対票を投じた議員は、当然離党する覚悟、新党を結成する覚悟がないと『筋が通

り』ませんね。


それを綿貫さんの『私のほうが自民党を愛している』発言や、野田聖子

のように『私は自民党員ですから』発言を聞くと、やっぱりこの『筋を

通さない人たち』を応援する気持ちにはなれません。

世論

さてさて。『郵政解散』が決まると、私の予想通りの世論が出てきまし

た。それは、

この選挙は『郵政民営化』が争点なのではない

というものです。


まず野党。民主党の岡田さんも、これは『政権選択選挙』と位置づけ

ていました。まあ、民主党を含め野党が小泉さんの路線に乗って、『郵政民営化をするの

か、しないのか?』を争点にしたら、選挙にならないのは明白ですの

で、そういわざるを得ないのでしょう。そういうならば、いち早くマニュフェストを示さな

ければいけません。


次に造反自民議員。先ほど小林興起がテレビ出演していて、このよう

な(予想通りの)ことを言ってました。

この選挙は郵政民営化法案などは争点ではない。こんな小さな法案の是非で解散するなんてめちゃくちゃですよ。もっとほかに、年金改革・社会補償制度改革・景気対策・官僚支配の問題・北朝鮮問題など、他にするべき問題が山積みなんです。そういった問題の取り組みに対する小泉政権の姿勢を問う選挙なんです

この意見に皆さんはどのように感じますか?あまり政治に関心がない(郵政法案の

中身を知らないといってもいい)人が聞いたら、とてももっともらしく聞こえま

すよね。小泉政権にもともと否定的であった新聞やテレビでの伝え方も、およそ上のような

意見です。

その通りや!小泉さんの言う『郵政民営化』が是か非かを国民に問うための選挙というのは違うやん

などと思ってしまうと思います。もし世論の大半がこのように動けば、野党にとって(反小

泉にとって)次の選挙は、小泉さんを攻撃する材料がたくさんできますので、とて

も戦いやすくなります。


さあ、はたしてそうでしょうか??


私は、いつも世論とは逆の方向に進むのが好きですので、まったくそのようには思いませ

ん。

反論

小林興起さんの意見に反論しましょう。小林さんはじめ、反小泉の人は

必ず『郵政民営化』を『小さな』問題と捉え、『他に』やるべき『大き

な』問題がある、といって国民を『郵政民営化って必要ないんや〜』と

いうふうに誘導しようとします。そして肝心の『何故郵政民営化が必要ないか

?』という問題には、いっさい答えていません。これは問題をそらして

いるだけです。しかし、おおよそそのような世論を形成しようと、マスコミは造

反組を中心にテレビ出演させているように思えてしまいます。

一方、民営化するほうも責任があります。一番大事な『何故民営化が必要か??』という一

番重要なことに対する説明責任を、国民に対して十分に伝えているとは思えません

ですから国民も、上の小林さんの子供だましの意見にぶれてしまうんです。

解説しますね。

そもそもの郵政民営化の目的は3つあるんです。

まずは郵政民営化による経済の活性化です。つまり民営化する事による景気対策です。税金面で優遇されている国営事業が、民営事業を圧迫することは、絶対に不公平です。

2つめは、財政投融資制度全体の改革です。この巨額の財政投融資が、政府の予算編成を『甘甘』にしているんです。そしてこの財投改革が年金制度改革につながっていくんです(これが重要!)。

3つ目は政・官の癒着の問題道路公団でも問題になっている族議員の問題です。つまりは官僚組織の在り方を変えるということです。

以上3つが、郵政民営化の狙いです。

要するに、『郵政民営化を突破口にして』様々な問題を解決していこう

ということなんですね。

ということがわかれば、上で書いた小林興起さんの意見(もう一度読み直して下され!)が、いかに本質から逸れているか

(当然確信犯ですよ)わかると思います。郵政民営化をするっ

ていうことは、小林さんのいう『他にやらなければならない大きな問題』を解決するうえ

で、絶対に避けられない問題なのです。だからこそ次の選挙は『郵政民営化問題』が『一

番』の争点になるんですね。
ですから、郵政民営化を『小さな問題』であるとか、『時期尚早』などといって、『逃げ

て』いる政治家には、とても胡散臭いものを感じざるを得ません。彼らの話す言葉には、

『眉につば』をつけざるを得ないというのが私の考えです。



民主党も実は、『小さな政府』を目指していますので、郵政の将来的な民営化には

反対していません(繰り返し言いますが、だからここが争点になると民主党は選挙を戦えな

い!)。

民主党は『当面、国営のままにして、郵貯簡保を縮小する』と主張していますが、このまま

の公社だと破綻するのは明らかなので、やはりこの主張では納得できません。選挙のマニュ

フェストに、しっかりと郵政民営化をどうするのか?を、ごまかさずにしっかりと書いてほ

しいと思います。

筋は通した

私が好きな田中秀征さんが、今回の解散について冷静に分析されてい

ました。

郵政法案が否決されたら、小泉内閣は『総辞職』するか、『解散』するかしかない。『総辞職』すということは、郵政法案を『放棄』することになる。だからしない。となれば、郵政改革を『成し遂げる』ためには、解散して国民の信を問うて、多数派を構成しようと言うのだから筋は通っている。

さすが田中さん。どっかの誰かのように『やけっぱち解散』などという

単純思考ではありません。まだまだこの問題に関しては書きたいことがたくさんあるので、

数年たってから読み返すためにも、またいつか触れたいと思います。

(夏のつぶやき)
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