英詩について語る


かなり凄い勢いでお腹が痛かった。午前4:30、苦痛に耐えかねて起床。

脂汗をかきながら、そのまま起き上がったまま寝たのか、失神したのか。

午前9時、目が覚めると、起き上がったときと同じ体勢で横になっていましたw


今日はそんなこんなでとても小食。


この前から書きたいことがあるのです。

まだ「Have A Nice Day」のレビューができるほど聴き込んではいません。


思い出したように、「Keep The Faith」(BON JOVI)を聴いています。

大好きです。多分、最初に買った彼らのオリジナルアルバムです。

この中で好きな曲はたくさんあるのですが、特に思いいれが強いのが「I Want You」です。

もの凄いタイトル。

この曲は、歌詞がよいのです。

わかりやすくて、ストーリー性があって、綺麗で、押韻がしっかりしていて、でも技巧的で。


サビがこんな感じ。


「I never wanted the stars I never shot for the moon (中略)

'cause I can't face the turth

All I'm trying to say is

all I wanted was you」


「stars」は「手の届かないもの」であり、「スターのような人」という掛詞でしょう。

そうすると、「moon」は「star」の縁語ですね。

「shot for the moon」ににた言葉で「shoot the moon」という熟語があります。夜逃げ、という意味です。

たぶん、これじゃないよね。

「promise one the moon」や「cry for the moon」のように、あるいは「日ごと欠けてゆく不実な月」

の例えのごとく、「あてにならないもの」・「不確かなもの」(ここでは人や思いのことでしょう)を

狙った・欲しがった…ということかな?


「face 〜」で「〜に直面する・対峙する」と訳しますが、それを覚えたのはこの曲のお陰です。


あと、「never made our house a home」という部分で「make 〜」の使い方を覚えました。

「house」と「home」の違いもこれで大丈夫。「(建物としての)家」と「家庭」の違いです。


さらに、曲が静かになって

「All I got is my guitar these chords and the truth

All I got is my guitar, but all I want … baby, all I want…!(絶唱) 」(大サビへ)

といく部分があるのです。

歌詞を読むと「I want you」と書いてしまっているのですが、曲では上記の通り。

「何が欲しいか」はここでは言わないのです。

ただ、「truth」と韻を踏む言葉なので、言わないでも「you」という言葉が浮かぶわけなのです。

聴き手の頭の中で韻を踏ませる。言葉に出来ない、という演出がにくい。にくすぎる。


一度、日本語の詩を英訳したことがあります。もちろん韻を踏んで。

これがムチャクチャ難しい。

韻を踏むだけなら、英訳だけなら簡単なのに。


基本的にBON JOVIは詩がわかりやすく、ストーリー性もあって、一般的な言葉が多いので、とても好き。

興味がある方は勉強ついでに訳してみることをオススメします♪

マンガについて語る


友人がブログで少女マンガについて語っていました。実は、私も大好きです。

ただ、「ドジでおっちょこちょい、クラスでも目立たない女の子が、人気者の男の子にアタック♪」とか

「2人の男性の間で揺れる女性」みたいなのはどーーーーしてもダメ。

基本的に、恋愛モノは大の苦手なのです。

大昔、恋愛小説を貸されたことがありますが、苦痛以外のナニモノでもありませんでした。

内容ではなく、「全ての文字を目で追い終えた」という達成感に快感を覚えましたw

好きな内容でも、オチというか、話を最後に恋愛でまとめられると、興ざめしてしまう。


話に恋愛が絡んでいても、それが重要な要素でも、本筋の部分に強烈なインパクトがあったりすると、

結構楽しんで読めるのです。

例えば、「ガラスの仮面」もくっさくさの恋愛がらみではありますが、演劇シーンは迫力があってよい、とか。


私の母が萩尾望都の大ファンで、確か直筆の挿絵も持っている、と言っていました。

私も好きなのです。まぁ、大方の予想通り、瞳に星がありますし、バラを背負って出てきますがw


家に「ポーの一族」の単行本があり、小学生の頃からボロボロになるまで読みました。

バンパネラ(吸血鬼)になってしまった少年エドガーの物語です。

彼の物語であり、彼と関わった人の物語。彼は時を越えて生きているのです。

萩尾望都の作品はすごーく難しいです。

ポーの一族」に関して言えば、まず、話が全く時系列どおりにすすまない。

彼が不老不死の一族だから当然なのですが。時系列が前後して、国が変わって…。

全て読み終えて、彼の時間が少し見えてくるのです。それでも、まだ穴だらけなのですが…。

登場人物のセリフとト書き以外に、詩のような短文が挿入されていますが、これもまた難しい。



光瀬龍の原作によるSFマンガ・「百億の昼と千億の夜」も難しい。

ハンパな小説を読むより、はるかに頭を使います。

個人的には、遠藤周作の「沈黙」並に深いと思います。

ちなみにこのマンガ、キリストが悪者として描かれています。


「なぜ!神ならばなぜこんな目にあわせる!」

「神とは裁くものなのか?」

「神に聞いてくれ なぜ… この世は滅びの道への……」

「来世!浄土!救い!そんなものはきやしない 最初から神々は人間など愛してはいなかった」


もの凄い台詞の数々。

凄く深い作品で難しいですが、読み込むたびに違う理解がでてきて、とても面白い。



トーマの心臓」は、ギムナジウムといういわくありげな設定で登場人物が少年ばかり。

確かに少年愛入っていますが、難しすぎていまだによくわからない。

でも、なぜか凄く胸が痛む。

何度も読み返して、やっと「“救い”と“赦し”の物語なのかな」と思えるようになりました。

この作品は、マンガでしかできない世界のお話です。

登場人物が実際にいたとして、絶対に友達になりたくはないです。

あんな繊細で情緒不安定な連中w

あれは2次元の「少年」の物語として描かれるから説得力(?)があるのです。

中学生くらいの女ってどうしてもマセガキだし、女の子モデルで描いたらもっとドロドロしそうだし。

現実にあんな連中がいるとは微塵も思ってません。



難しいマンガの頂点(だと私が勝手に思っている)が「銀の三角」です。

時代設定すらわからない。登場人物が何者かさえあやしい。時系列変わりまくり。

今どこで何が起きているのかすら追えない。

最初の文章が、吟遊詩人の歌の一節なのですが、

「結晶風 闇の星 金銀の四角三角―無限角 民人たちは朝を待つ」です。クラクラします。

読めば読むほど迷い込んで、謎に巻き込まれて、最後になぜか謎が解けていく。

もうぐちゃぐちゃなのですが、なんだか気持いい。


あと、青池保子さんの「エロイカより愛をこめて」も面白いです。

メチャクチャ知識レベルが高くないと100%は楽しめません。

絵画や映画、音楽、国際情勢、世界史などの知識が要求されます。特に絵画。

私は追いつけませんでした。でも楽しいけどね。

レンブラントルーベンスルノワールくらいはついていけましたが、ジョルジョーネなんて

このマンガを読むまで知りませんでした。


だんだん眠くなってきた。

そろそろ寝ようかな。あ、お腹もすいてきた。やばい。