日本ダービー(3歳牡馬戦線)

 やはりメイショウサムソンは強かった。「速かった」ではなく「強かった」という表現がこの馬の場合ぴったり。前日、6倍前後だったオッズが最終的に3.8倍まで下がったのは、目利きのファンに認められてのことでしょう。それに、このオッズの割にはネットでの玄人予想家たちの印は圧倒的にサムソン◎でしたね。


 オペラハウス×ダンシングブレーブという超欧州血統(中長距離)の同馬が勝ったというのは一つの時代の移り変わりかと思う。2、3着に騎手乗り代わりの2頭が来たのもその流れの一環。「瞬発力」から「パワーとレース展開」が勝敗を分けるポイントになっていくのかもしれない。まぁ、それが脱・サンデーサイレンスの時代を迎える日本競馬の新たな歩みということなのかな?
でも、2着のメインはサンデー産駒だし、3着のドリパスはフジキセキ産駒だから、しばらくは今までの流れも踏襲されつつだと思うけど。


 今年の3歳路線(春)は(高いレベルでの)大混戦と言われていましたが、終わってみると案外ものすごく分かりやすい構図でしたね。当初(2歳戦終了から皐月賞トライアルまで)有力と考えられていた、ジャリスコ、タキオン、リシャール、ムーン、メガワンダー辺りが総崩れ。まさかこんな展開になるとは!自分の場合、好みだけで春路線の中心にサクラメガワンダーを据えた時点既に負け組でしたw


以下、今年の牡馬路線の歩み(簡略版)
2005年7月31日(日)サラ系2歳新馬 小倉 1800m
1着 グロリアスウィーク(その後、弥生賞で2着→故障発生)
2着 メイショウサムソン


2005年9月11日(日)サラ系2歳新馬 阪神 2000m 
1着 マルカシェンク
4着 フサイチリシャール

2005年9月25日(日)サラ系2歳未勝利 阪神 2000m
1着 フサイチリシャール
2着 ドリームパスポート

2005年10月29日(土)萩ステークス 京都 1800m 
1着 フサイチリシャール
2着 ドリームパスポート
3着 ロジック
4着 メイショウサムソン
7着 グロリアスウィーク

2005年11月13日(日)黄菊賞 京都 1800m
1着 グロリアスウィーク
2着 アドマイヤメイン
3着 ゴウゴウキリシマ

2005年11月19日(土)東京スポーツ杯2歳SGIII)東京 1800m 
1着 フサイチリシャール
2着 メイショウサムソン

2005年11月26日(土)京都2歳ステークス 京都 2000m
1着 マルカシェンク (その後、故障発生)
2着 ドリームパスポート

2006年1月9日(月)シンザン記念GIII) 中山 1600m
1着 ゴウゴウキリシマ(石橋騎手、7年ぶりの重賞制覇)
2着 グロリアスウィーク
3着 ロジック

2006年2月12日(日)きさらぎ賞GIII) 京都 1800m 
1着 ドリームパスポート
2着 メイショウサムソン
3着 マイネルスケルツィ(後に、NZT(GII)勝ち)
4着 グロリアスウィーク
5着 アドマイヤメイン(その後、脚質を逃げに変更し3連勝)

2006年3月19日(日)スプリングステークス(GII)中山 1800m
1着 メイショウサムソン
2着 フサイチリシャール
3着 ドリームパスポート

2006年4月16日(日)皐月賞(GI)中山 2000m
1着 メイショウサムソン
2着 ドリームパスポート

2006年5月28日(日)東京優駿(GI)東京 2400m 
1着 メイショウサムソン
2着 アドマイヤメイン
3着 ドリームパスポート
4着 マルカシェンク
5着 ロジック

まだ他にもあったんだけど、このくらいで終了。きさらぎ賞スプリングS皐月賞の1,2着が対戦していたことはよく知られている情報だけど、それ以外にも条件戦などで有力馬同士の対戦が多かった気がします。まぁ、その主たる原因は圧倒的な西高東低の構図があったからなんだけど..*1
逆に朝日杯、ラジオたんぱ弥生賞といったいつもなら強豪馬が集うレースが結局クラシックに結びつかなかった。こんなことも珍しい。


春はこんな結果になりましたが、はてさて秋はどうなるのやら?
ムーンは菊花賞に向かうのだろうか?2度目の骨折をしたマルカシャンクは?新興勢力は?そして2年連続の3冠馬誕生は?...まだまだ興味は尽きない。

*1:ダービー出走は18頭中、17頭が関西馬