「黒柳徹子は野球オンチ」という定説

テレ朝系「徹子の部屋」が 2 日の放送をもって、番組開始『 34 年目』に突入したそうです。

そんな 34 年目を迎えた記念の日のゲストは「さまぁ〜ず&優香」という組み合わせでした。これは同じテレ朝系で放送されている「 Q さま!」の司会でありホリプロなトリオであります。

3 人がセット扱いされていたのは豪華というかもったいないような気もしました。本来ならばさまぁ〜ずと優香はそれぞれ切り離して出演してもまったくおかしくないタマですからね。番宣も兼ねているから仕方ないのでしょうけど。

番組のハイライトとしては、大竹がバイオリンで「徹子の部屋のテーマ曲」や「きらきら星」を弾いたりしていました。カンニング竹山モンキッキー(旧おさる)と並ぶ「バイオリン芸人」のひとりであります。


で、本題なんですけど、さまぁ〜ず&優香のトークの本題に入るより先に、「徹子の部屋 34 年目おめでとう」という主旨のコメント VTR が放送されたりもしていました。

ひとりは王貞治、もうひとりは北島康介からのメッセージです。

王貞治黒柳徹子、あるいは北島康介黒柳徹子。どんな個人的なつながりがあるのかはあずかり知らぬところではありますが、サプライズな VTR だったらしく、黒柳徹子も喜んでいる様子でした。


しかし、たしか黒柳徹子はいわゆる「野球オンチ」だったはずでは? と立ち止まります。

王貞治はそりゃたいへんなビッグネームだし、これほど「お祝いコメント映え」する人はいないとも思うんですが、野球ファンならまだしも、「野球のことをよく知らない」はずの黒柳徹子王貞治のメッセージにそんなに感激するものだろうか?

疑問が生じるわけです。

黒柳徹子-Wikipediaより

野球のことを全く知らないことで有名。
古くは金田正一との対談の際、「国鉄(スワローズ)(当時)の金田です」の自己紹介に対して「どちらの駅にお勤めですか?」と尋ね金田をア然とさせたという。『徹子の部屋』に野球関係者が出演したときは、「どうしてここで監督はホームランのサインを出さないのかしらと思った」とか、「サヨナラホームランを打ったのに引退しないのはどうして」、「野球の審判って大変ですよね。投手の投げた球をバッターが打ったら 1 塁まで走って行かなきゃならないんですよね」などと言った大ボケ発言を連発する。

このエピソードが昭和から脈々と受け継がれているのですね。かなり幅広い世代に行き渡っている「黒柳徹子は野球オンチ」の源流になっているエピソードです。

北村弁護士の息子が高校野球をめざした話より

徹子は神奈川県大会決勝が行われる横浜スタジアムを横浜コロシアムと間違え、甲子園と横浜スタジアムを混同し、甲子園の決勝が横浜スタジアムで行われると思ってた。

最近でもまだとんちんかんなことを言っているようです。とはいえこの中には黒柳徹子流にわざとウケを狙ったようなボケもあるような気はしますが・・・。

ともかく「野球オンチといえば黒柳徹子」というのが定説中の定説になって久しいのです。そんな黒柳徹子王貞治に感激するというのは、ちょっとした謎。


とはいえ、もちろん 30 年以上も番組をやっていればイヤでも知識は蓄えられるでしょうから、野球に関しても人並みていどに詳しくなっていることは十分考えられます。

有名どころのプロ野球選手や監督はおおむね「徹子の部屋」に出演しているイメージがありますし、つい先週もレッドソックス岡島秀樹栗原由佳夫人と子ども 2 人を引き連れて出てきたばかりです。

どうなんでしょう。さすがの黒柳徹子といえども、いつまでも野球オンチじゃいられないと思うのですが。

まだまだ確証は得られず、正直この文章の的確な落としどころもついぞ見つけられませんでしたが、ひとつの憶測として、なるほど永年代わり映えしないように見える黒柳徹子も、34 年という時間をかけてちょっとづつ進歩しているのかも知れないなぁ・・・と、要らぬ感慨に浸っているところです。