◆ 涼嬢に乾杯!

昨日の日記にも書いたように体調悪くてダウンしていた海獺ですが、ほぼ一日ぶりにサイト巡回してみると「マージンFXのひまわり証券さん、ニンテンドーDS Lite欲しい!」という謎の言葉がはやっていました。何度か見かけるもんですから調べてみると、どうやら五名にニンテンドーDSが当たる企画らしい……一体誰がこんな企画に応募するのやら。
リッパーさんのところを見て初めて富士ミスの封入物がカードっぽくなってるのに気づきました。スーパーダッシュの大きなしおりよりもちょっとだけでかいです。該当の文庫で購入したのは今月分の二冊だけですがorz ちなみにその二つ分は、1番「GOSICK」と7番「楓の剣!」でした。楓の剣については未読。GOSICKもしおりに描かれている五巻は未読。う〜ん、最近のラノベの発行ペースには全然間に合っていないようです。とりあえず、富士ミス作品を読んでみるわけでして。

あとがきにあるようなもっと色んな話も読みたかったのに〜ミステリxコミカル


田代裕彦平井骸惚此中ニ有リ 其伍 (富士見ミステリー文庫)富士見書房,2005   類似検索


シリーズ完結作。ついに終わってしまわれたよって感じです。今回は別々の場所で起きる首なし死体の謎に、平井先生夫婦と撥子嬢のグループが、もう一方は河上君と涼嬢のペアが迫ります。久しぶりに男装の麗人・緋音さんも復活し、さらには緋音さん視点で語られる部分もあります。最後だからか、河上君の学生服姿とか平井先生夫婦の洋装とか今までに見れなかった絵もありますよ。
河上君と涼嬢がペアになってる時点でラブを期待してしまいました。その部分でくすぐられつつも、ミステリ展開で攻め込まれるのですが。そうそう、やはり最後巻でも平井先生と河上君の考え方は一致しませんでした。それなのに、河上君は涼嬢に、平井先生は撥子嬢に押し切られる形でそれぞれ推理を開始して、最終的には協力するような感じになっていてニヤリとしました。そして、やはり男は女に弱いんだろうか?
決まり文句でもある「――平井骸惚此中ニ有リ」がやっぱり格好よかったです。突き詰めれば重苦しい話になっていたであろう物語を、独特の文体と微笑ましい登場人物たちによってライトノベルとして書き上げた田代さんはすごいと思います。大好きなシリーズでしたよ。

誰がなんといおうと利夫ちゃん萌えモエxコミカル


伊藤理佐おいピータン!!(5) (ワイドKC Kiss)講談社,2003


というわけで、ピータンこと利夫が活躍(?)するシリーズ第五弾。講談社漫画賞少女部門の受賞は知っていましたが、知らない間に手塚治虫文化賞・短編賞も受賞していた模様。びっくりだ。
まず最初のつぼは「けんちん汁」渡辺さんがハンサムなライターさんから夕食に誘われる話。素敵な食事をしながらも、渡辺さんは思い出し笑いをしてしまうのですが、その思い出した内容とは、利夫とけんちん汁の由来を考えたときのこと。利夫の語る”中国つくり話”が民明書房をも越える笑いを提供してくれました。
次のツボは「タイプ」恋人である渡辺さんから、遠まわしに理想のタイプではないと言われてしまう俊夫ちゃんがかわいいな。……って自分も同じような立場なので涙がでてきちゃうよ? 「主体性」やっぱり外食だったら同じものを注文せずに違うもの食べたよね、という話。カレーも注文すればセーフという利夫ちゃんの思考にゾッコンラブ。「まいど!!」での味噌販売におけるオヤジとの小さな勝負を仕掛ける心意気にも惚れちゃいます。
「メニューのツボ」イタ飯屋さんなどにある心引かれる品名(例・「木の子の馬車道風スパゲティ」「花咲きオムライス」)や「新」とか「限定」がつくとつい頼んでしまうよねっ、という話。そこから俊夫の嫉妬へとつなげる展開の妙にやられちゃいましたよー。
「うなぎ」mixiのコミュ情報によると、実際にこういう看板が存在しているようです。「うなぎのぼり」どうして自分はそこを避けて生きてこれたのか……という体験話。こちらはコミュにおいて「あなたのうなぎのぼり」が募集されてました〜。私もうなぎのぼりを探したいと思います。
「日々の献立」お母さんが献立を考えるのが面倒になり父と娘にまかせる話。めん類はともかく小麦粉類っていう指示はどうよ? この家族もけっこう好きです。「しつけ」食にがめつい猫のクロをなんとかしようとしつける話。なのに最後は自分の体を張ってねこになりきる利夫たん。これこそキング・オブ・ザ「きもかわ」だと思う。