笠井潔よ…

まあナディアにいらいらしながらようよう矢吹駆シリーズを読んでいるような読者のはしくれのはしくれ程度に笠井先生も言われたかないだろう、なんてことは重々承知なのだが、さすがに笠井先生の下の文章には驚いたといわざるを得ない。

40歳で完結したあと、長いこと忘れていた『ヴァンパイヤー戦争』だが、あらためて思い出したのは、たまたまノベルゲーム「月姫」をプレイしたからだ。オタクたちのあいだで旋風を巻き起こしている「月姫」は、まさにヴァンパイヤーをめぐる物語ではないか。しかもシナリオ担当の奈須きのこ氏は、熱心な笠井読者だという。  判型を変えて幾度か再刊されてきた『ヴァンパイヤー戦争』だが「月姫」イラスト担当の武内崇氏に装幀装画をお願いし、もう一度講談社文庫から出してみることにした。「月姫」の物語に熱狂した10代、20代であれば、作者が『ヴァンパイヤー戦争』に込めたものも、時代を超え世代を超えて奇跡のように伝わる可能性はある……。

笠井先生がメフィストだかファウストだかで熱く奈須きのこ氏と対談しているのはしっているが、ここまで買っているとは思わなかった。ぶっちゃけ東先生のために月姫やらそのへんには不審の先入観があるのだが、笠井先生もプレイしてるしここまでおっしゃるしではちょっとまた新たな認識が。もっとも笠井先生は「八ヶ岳イレギュラーズが…」なんて素敵な迷言を吐かれたこともあるので*1、常人とは異なる物差しかも知れないが。しかし笠井先生、1948年生まれですよ。今年で56歳ですよ。よくまあ月姫とかプレイしますね。尊敬するような恐ろしいような。

*1:失礼、正しくは「エイトピークス イレギュラーズ」でした。google:エイトピークス イレギュラーズ

トリビア

テレビを見ている。トリビアの泉。来週の予告トリビア
「忍者の里である三重県上野市には…」
だったけれど、下の句は「忍者議会がある」だとみた。いかが。いかがっつっても現時点でどうもこうもないが。そういえば今日のトリビアにはスルメによるザリガニ釣りの話がでていたが、我が地元ではするめではなくチーズ鱈の鱈の部分(単独ではなんていうんですか?)を用いるのがデフォルトであった。うちだけか?
ところで資生堂アネッサの今シーズンのCMはすごくいい。白水着でおねーさんがおどってるやつのことである。おねーさんは上原美佐さんというそうだ。なんか目にするたびにハートを鷲掴みにされてしまう。資生堂のサイトから見れるようなので、ぜひ愛視聴していただきたい。
http://www.shiseido.co.jp/anessa/

蛇神降臨記

DOMAIN:スティーブン・オルテン:文春文庫:蛇神降臨記 (文春文庫)
伝奇冒険活劇、なのかな。マヤ暦で世界の終末な日に何かが起こる、というおはなし。SFというかファンタジーというかとりあえず現代の感覚では明らかにつくりもののおはなし。
舞台はアメリカで、副大統領がチェイニーという黒人なんだけど、現在では本当に副大統領がチェイニーなのでちょっと混乱する。しかしアメリカ人作家によるこの手のお話はどうしても社会派的側面を絡めなくてはいけないのか。世界戦争とか米ロ対立とかそういう社会的事象とSFとか伝奇ものとかは純粋に切り離されている方が好みなので、その辺やや不満。
途中までひたひたと伝奇謎解きっぽく進んでいくのに、最後がいきなりハリウッド映画みたいになってわらった。一応、落し前はつくし、いやなやつはちゃんとひどい目にあうので、最後まで読めばいくばくかのカタルシスはあります。結論としては、新刊で買わずにブクオフで買ったんだけど、それでちょうど良かったって感じだ。
ところどころにずっこける比喩があるのもいい。エイリアンとか超古代文明とか壮大な話なのに、「市バス4台分をつなげた大きさ」とか「屋外広告板くらいの大きさ」とか。クライマックスでそれはないって。

近親婚 同性婚

内縁のめい、叔父“配偶者”認定…遺族年金受給認める

 叔父と42年間、内縁関係にあっためいが、叔父の死亡後、遺族厚生年金を受給できるかが
争われた訴訟の判決が22日、東京地裁であった。鶴岡稔彦裁判長は「2人は職場や地域社
会から公認され、実質的には法的な婚姻に等しい関係があった」と述べ、社会保険庁の年金
不支給処分を取り消した。

 結婚が認められない三親等内の親族同士を事実上の「夫婦」と認定し、遺族年金の支給を
認めた司法判断は極めて異例。

12歳年上の叔父と1958年から内縁生活で現在は64歳の女性ということは、18歳から内縁関係か。なにか妄想エンジンが働きそうな記事だ。つか、そんな反応だらけだろうけど。民法と厚生年金がコンフリクトを起こしていることは意外と重要そうではある。社会的認知があったのだから「事実上婚姻関係と同様の事情がある者」という判断は妥当に思えるけど、そういや民法はなんで三親等以内の近親婚を禁じているのかなと思ったりする。
近親婚の禁止については以下が詳しかった。
誰も教えてくれない戸籍の話―近親婚の禁止:http://www004.upp.so-net.ne.jp/hitosen/dare/dare.kinnsin.html
で、同性婚の禁止は民法じゃなくて憲法第24条なんだって。
http://www.houko.com/00/01/S21/000.HTMより

第24条 婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、
     相互の協力により、維持されなければならない。

この条文で、同性婚禁止っていうのはちょっときついような気もするけれど。これの本義はおそらく夫婦平等とか本人の合意とかその辺にあるんでしょう。条文制定時に同性婚というあり方が想像されなかっただけじゃないのかな?
こういういろいろを調べていると、なんでみんな法的に婚姻したいのかなとも思うけれど、婚姻届を出して法的に婚姻関係になると、配偶者としての特典がいろいろあるからなのかな。法的にきちんとバックアップされるということで、社会に認知される、一人前であるという感覚を味わえるというのもあるかもしれない。ただ、自分は異性愛者だけれど、戸籍の概念が不快で婚姻とかそーゆーのには漠然とした不信感をもっているので、出そうと思えば出せるけど出す気がしない婚姻届、というスタンスなので、同性婚の法整備を求めている人たちとはちょうど逆のような気がして興味深い。

フルハウスのころ

オルセン姉妹って、ミシェルやってた人たちで、今なんか美少女とか美双子とかいわれてるけど、フルハウスのころは岸田今日子にしか見えなかったんだけれどその後娘さんらしくなるなんてすごいと思った。