<インソムニア> (2002/米)の目つき

1、2週間前テレビでやっていた映画<インソムニア
アラスカを舞台に不眠症アル・パチーノが刑事役で出ているサスペンスがらみの話
若き頃の<狼たちの午後>(1975/監督シドニー・ルメット)にずっこけた役柄の印象が強くて、そのごの映画に出る彼にはずっと違和感を抱いていた、とりわけその目つきの悪さに。
だけどこれは違った。重く垂れ下がったまぶた、眠たげな、うつろな目つき。まるでジャンキー(dope)のまなざし。


これは<まともな>目つきとりあえず借用http://movies.yahoo.com/shop?d=hv&id=1807634506&cf=pg&photoid=427227&intl=usより
 そして、今思った、ゴッダムファーザー!ゴッドファーザーというどうしようもない超駄作やなんやかやで、彼はメジャー(ドン)になりすぎ、その目つきが駄目になったんだと、ずーっと思(いこんで)ってたぼくは、ここらで、ホームレスとかジャンキーのどん底生活の中で軽妙な笑いのあるコメディーぽい人情話なんかを映画にした役で彼に出てもらいたいな。そう思う。
あーこのノーマン監督てあの傑作<メメント>作ってた人なんですね

白夜のシーンちょっと手抜き、もっとアラスカの大自然、たぶん神々しい、霊妙な雰囲気のあるシーンがあれば主人公の不眠ももっと説得力があったんじゃないだろうか>だけど、そーすれば不眠症と同じコインの裏の嗜眠症の<ノスフェラトゥ> (1978)で監督ヴェルナー・ヘルツォークが描いた霧深き街と重なってきて、これではサスペンスでなくゴシックになるか?
アルの眼球譚度☆☆☆☆
濃霧注意報度☆

俺たちに明日はない (1967/米)

Bonnie and Clyde(原題)
製作 ウォーレン・ベイティ
監督 アーサー・ペン

これってロードムーヴィーの先駆けでもあったんですね
30年代銀行強盗の若きカップルたちの逃避行(実話)を映画化したもの

確かに、ラストシーンの警察の罠による一斉射撃もさることながら、クライド(ウォーレン・ベイティ)がインポでどうしようもないセックスシーンの切なさとそして少々頭が悪いC・Wモス役のポラードの存在感が今でもぼくの記憶に残っている
     
http://movies.msn.com/celebs/celeb.aspx?c=178217&mp=aから借用)
Michael J. Pollard(マイケルJ ポラード)て特異な役者みたいで、アカデミー賞の男優助演賞にノミネートされ、以来あの知恵遅れの子供みたいな役をやっていて、<ディック・トレーシ>(未観)で警察の盗聴係でベイティと共演したそうだ。

この映画Bonnie and Clyde (1967)についてNYタイムズ評の当時の若者から圧倒的に支持された背景についてシカゴセブン事件で始まるヒッピームーヴメントたちの反乱と実話の方の30年代の社会の労働者の怒りが符合していたからてのはどうなんでしょうか。↓http://movies2.nytimes.com/gst/movies/movie.html?v_id=6614

今じゃ、実話のあったテキサスのダラスでは、その観光コースにはケネディー暗殺(JFK)のほか、このボニー&クライドも当然入っているよ。http://www.dallashistory.org/activities/tours.htm