キッチュなMario Raboccetta

今日の昼はこれ!

 既出wonder booksシリーズで掲げられていた(挿絵)画家、ウルター・クレイン、ジョルジョ・バルビエ、ウンベルト・ブルネレスキー,ロレンス・ハウスマン
こうした人口に膾炙した有名なアーティスト以外にも、こんな画を書いた人がいたのかと驚く。まるで、びっくり箱を開けたときに似た気持ちにとらわれるとともに、これを紹介した荒俣宏の眼(見)識の高さにあらためてシャポーを脱ぐ。
 例えば、<恋するアールヌーヴォー>ではビアズレーについて縷々説明しているのだが、収録した作品はそれでなくチャールズ・リッケツ(Charles Ricketts)(これは有名か)ほか、マイナーなアーティストであるキューン・レニエ(Kuhn-Regnier)、そしてマリオ・ラボチェッタ(Mario Raboccetta)等の作品が収録されていて、驚く。
 中でも気になったのは最後のRaboccettaて人の作品
イタリアの舞台装置画家でボードーレールの<悪の華>、ホフマンの本等の挿絵で活躍した人らしいが、少しキッチュで妖艶なオリエンタリズムが漂い、何とも言えない魅力。>アール・デコ時期から戦後50年代活躍してたものね
同書(みき書房)より↓

 前から向こうのカタログなんかには時々載っているんで、それほど無名ではなさそうだが、Webでもあまり紹介されていない(検索で出てくるのはイメージのない古本屋のカタログばかり>大概このパターンね、マイナーな人は・・・・とほほ)
だれか、しったはる人いたら、コメントして下さいね、宜しくす

刺客・暗殺者 ハシュシュでも食らえ!

世情キナ臭い話にマスコミもイェロー蛇なリズムの本領を発揮し<刺客>なる言葉に陶酔しまくっているけど、刺客→暗殺者→ハシュシュを思い出さない訳にいかないだろうて、ハシュシュ特有の刺激臭がするって!

 暗殺者(Assassin)の語源とか、お勉強ね
Hashshashin ( Hashishin),または Assassins
異端のイスマイリ派(Ismaili)の分派であるニザリ派(Nizari)(8世紀〜14世紀)がカスピ海南方のアラムート山(Alamut)を支配していた。
11世紀に、そのリーダーHasan ibn Sabbah(山の長)が反対派のスンニー派や政敵を倒すために秘教的なグループを結成し、暗殺者集団を繰り出したために、当時のセルジュクトルコのムスリム、また後の十字軍時代に恐れられた。
 1273年探検家マルコ・ポーロが訪れ、尾ひれもつき伝説となった。
教えを守り暗殺すると天国に行けて現世で得られなかった女や極上の食べ物が得られるとされた。
 その時使われた没薬がhashish・ハシュシュ(ハッシシ)アラビア語の"has(s(a-s(i-n" "ハシュシュを食べる人々"から来源があると言われてる。
 しかし逆に、異端派として抑圧弾圧されていたからこそ、そのような事実とは違う伝説が広まったとうい説もあり、モンゴル帝国に滅ぼされ、記録もなくなったため、定説はない。(http://www.straightdope.com/mailbag/massassin.html,http://en.wikipedia.org/wiki/Hashshashin参照)

こら、暗殺者伝説・神話を地で行く感じ>神話を増幅する

ライオン丸のヴィジョン
郵政改革のハシュシュを与えて、政敵を暗殺し、うまく選挙に勝利した暁にはポストや利権を与えるというパラダイスを夢見させる
だけど、郵政改革なんて僕らにはたいしたものじゃない、単なる内部抗争に見えるんですけど
いや、ハシュシュパーティの乱痴気騒ぎように見えるんですけど
いやいや、極貧で昼カップ麺しか食えないんですけど、どうしてくれるんです!


蛇足(へびあし)

京大の先生岩村忍の「暗殺者教国 」タイトルこうだったかな?昔昔読んだ覚えがあるなぁ
確かその近くまで調査していたけどはっきりした結論は出なかったと思う>記憶曖昧ごめん

イカ(ス)カバー⑱ William S.Burroughs

John Calder 1979
Robert F.Gale↓

80年前半に読んだと思うが、いまでも、イラストがイイ
古代ステカ文明を背景に象形文字、不死の薬とか出てくるが、例によって、山の長(おさ)ハッサン・イ(ブン)・サバーが出てくる。
 が、残念ながら本文は少しパワーが落ちたような気がした。またelectronic revolutionはそれよりも昔に読んだ気がしたので・・・それに較べ、そこのゲールのイラストが良かったので記憶に残っている。
飯田さんの翻訳本があったんじゃないかな
ハッサン・イ(ブン)・サバー関連↓(同書より)

イカ(ス)カバー⑲

<洋館意匠> 長谷川尭
鳳山社S51,7,10

赤とスカイブルーのやたらけばけばしいカバー
でも、中身は建築装飾にこだわり、序で

それからすれば現代の日本の建築、戦後の合理的といわれる建築群のほとんどには、私が建築的快楽を味わうことのできるような細部の意匠には出会うことができなかった。
単に装飾といったことだけでなく、細部(デテール)の質、あるいは、密度といった面で、戦前の建築、ここで私のいう<洋館>たちの足もとにも及ばないように思う。

このような思いから、戦前の大正、昭和初期にかけ建てれた建築を中心に柱頭、アーチ、要石、螺旋階段、天井の装飾を丹念に写真に撮り、文を載せたもの。

ふとカバーを外すと、本体から黒字に金箔押しの背の本体が出てきた>なんか典雅であり、しかもダンディさを感じさせる装丁

蛇足

もうこれらの被写体となった建物はバブル時に無惨にも、ほとんど消え去ったんですね、特に銀行!>お前がその犯行にも加わっていたんだよ
 今はどう?なっていることやら
(左:当時の山口県庁 右:三井本館日本本橋設計・トロウブリッジ・キングストーンS4>いわゆるファシスト建築かな 同書より)

 ホント、京都の繁華街でない自分の近辺でも、ここ数年マンション(ハコ)ラッシュ!もう供給過剰だって!

つい出来心で(すいません)

例によって今夜家内と散歩していて、歩道に大きくはみ出ていたんで
つい・・・
この花よく見かけるんですが名前なんてのかな?
ホントは白でなく、ピンクのぼかしの色合いの方が好きです