このブログのご紹介 − 知民由之


どういうわけか、2014年まで続けた伝説のブログ『うーぱー日記』で 3百万アクセスを達成した機関投資家うーぱーが、時々ポジションを公開して、ETFやREITでばくち打ってます。いつでも、コメント・持論・質問、何でもOK、ツィッター気分で書いてってね!
アゴラ寄稿文】一番恐ろしゅー敵は、景気減速じゃろがぁ、 デフレ脱却のために相続税の大幅引上げを、 今は間違いなく円高である、 日本のマスコミは、とうとう中国に心を売ったのか?、 日銀金融緩和の次の一手、 みんなの給料袋が狙われてる、 緊急事態宣言と日本の「Xデー 」、 内閣人事局を廃止して、官僚機構を立て直せ、 低成長とデフレの本当の原因は、日本企業にあった、 長期停滞の本当の理由はニコラ・テスラの大発明にあった
【旧住所】≪うーぱー日記(機関投資家戦略室)≫ (更新してません!!) 

【大局観】 世界は太陽黒点周期の11年周期に支配されている。しかし、現在はマウンダー極小期なみの太陽活動低迷期に入っており、近年の経済サイクル論は通用しない。【初級編:予言の書】 【応用編:ハルクル2】

日銀利上げジンクス、、、

前回のエントリーの5年アノマリーも生きていたし、前々回のエントリーの海の色も変わったし、その前のエントリーの、金利上昇トレンドはサンクスギビング前には変わるもその通りとなった、、、

、、、

そして、いよいよ、恐怖の日銀利上げジンクスが、やって来た、、、

FRBの最後の利上げから6カ月後に日銀が最初の利上げが出来るが、ほどなくして、経済がクラッシュする、、、

、、、

このアノマリーの大事な所は、日銀が利上げできることではなくて、FRBの最後の利上げから6ヵ月位経つと、経済が下り坂になるという事である、、、

、、、

だから、日銀が、今こそ絶好のチャンスと言って、念願の利上げに動く頃には、大抵、『経済の佳境』になっちゃっていると言う事、、、

今回、日銀が利上げできるかどうかは分からないが、バークシャーやレイ・ダリオが警鐘している世界に近づいているのは確か、、、

 

5月25日の予言の賞味期限は迫っている、。、

 

追記(12月16日):

アメリカの住宅価格はトレンド以上。現在、最後のユーフォリアにいる。最初の利下げ後、暫くして、アメリカ経済が調整に入り、更に住宅価格は遅行して下落するのが一般的。

ドル円は、日米実質金利差が、まだ、かなりあるので、オーバー・ソールド分が巻き戻す程度で、円高トレンドまではいかないだろう。

日本のCPIは、食料と財が中心に上昇。国内サービスまでの波及については、はっきりしない。

時間軸的には、アメリカの景気後退がもう少し先になるため、それまでは、日本のCPIも上がりやすい。

【3月9日追記】

雇用統計は労働参加率はほぼ横ばいで、失業率は若干上昇していますので、過熱感はなく、GW明けぐらいから、おかしくなる例年のパターンが最右翼でしょうか、、、

www.imf.org

IMFのブランシャールの見立てが一番しっくりくるのですが、今年は世界的に大型選挙の年ですので、世界中で猛烈に財政をふかしていますので、なかなか減速感が見えないという感じでしょうか、、、

例年、選挙イヤーの財政出動は年前半で出尽くすことが多いので、今が一番強い位の感じだと思います、、、

CBOの予想では、米財政赤字は引き続き6%程度の赤字を続ける予想になっており、今年終了する予定のトランプ減税も、今の情勢では延長になる可能性が高く、その場合、更に財政赤字は拡大し、世界中が財政拡張のムーブメントに乗っていますので、インフレは心配です、、、

日本はキャピタルフレイトが始まったと思っていて、ここから10年から15年くらいは混乱の時代になると思います、、、



 

 

米債5年アノマリーは生きているか?

 

30年間ズーっと金利が低下した米債だって、±2%位の上下はあったので、ロングで負ける人も結構いたが、10年債5年持ったら大丈夫アノマリーと言う強力なアノマリーがあって、どんな局面で10年債買っても、5年後には負けずに抜けることが出来た、、、

赤色の5年先行した10年債金利(すなわち5年前の10年債金利)が、青色の現在の5年債金利より上にあれば、勝っているわけだが、昨年明らかに崩れた、、、

しかし、よく見ると、今回ボトムから5%近く上昇した米債も、現時点では5年前に買った10年債は2%(金利)のやられで済んでいる、、、

そして、5年前はここから、急激に金利が低下した、、、

なぜ、5年周期なのかは良くわからないし、1%以下で買った10年債が、ワークするかは解らないが、アノマリーが敗れてから1年半程度経過しているので、再度、アノマリーがワークするのに同じくらいの期間が必要だとすると、来年年末には5年債は2%を切ることになっている、、、

5月に書いた米国10年債金利は、早ければ年内、遅くとも来年前半に 2%台に下落し、最終的には2%を切る、、、』が実現するか、、、

ただ、現在は極めて逆風であることは間違いない、、、

とにかく、世界的に、スタグフレーションは不毛な結果しか残さないという理解が共有されていないため、1695年の荻原重秀の「貨幣改鋳」による悪性インフレと一緒の結果を招くまで、インフレ退治(貨幣価値の減少)に本気で取り組まないと思われるので、何らかのショックによってインフレ期待が霧消するという幸運に恵まれないと、1980年のFF20%という悪夢に突入する、、、

 

海の色は変わったかⅡ、、、

2018年10月23日に上げたエントリー「海の色は変わったか?、、、」の続編で、「海の色は変わったかⅡ、、、」、、、

⇒ 2018年10月の暴落時のエントリー 海の色は、変わったか?、、、

前回の結論は「ようわからんが、とにかく、クラッシュする」で、時期的には米10年債が10月5日に1回目のピークを付け、11月8日にダブルトップを付ける幕間であった、、、

今回も10月3日がピークだったらいいのにとは思っている、、、

今回は、米経済は消費も雇用も強いので、株が崩れない限り金利が低下することは無いが、今回の米経済暴走ストップ支援材料は、、、、

1.2線以下の銀行が、相当ヤバい、、、

2.今月から学生ローンの返済が始まる、、、

3.ガソリンが高い、、、

4.カードローン延滞率が上昇している、、、

5.世界最後のタニ町の日銀がタカ派になりつつある、、、

  、、、円キャリートレードの巻き戻しの時期を探っている、、、

6.これは、BISの銀行流動性金利リスク規制を当て込んだ、

  ヘッジファンドの売り攻勢なので、年内限定のイベントである、、、

グラフは、上下ともダウの時間軸は同じで、緑の10年債金利が、上側が当時で、下側が今回に分かれている、、、

  、、、線が4本になると意味が不明になるので、2つに分けた、、、

前回の時間軸より、今はもっと若かったため、時間軸を修正した、、、

一番の問題は、FRBがもう、インフレファイターを辞めて、大統領戦に向けたふかしモードに入り、修正フィリップス曲線の上方遷移を放置すること、、、

その場合、世界経済は「スタグフレーション」にまっしぐらであり、悲惨な結末となる、、、

しかし、為政者が「インフレで民が困るのであれば、当然、バラマキしかない」と、臆面もなく考えているところを見ると、おそらく、ボルガーが経験した、インフレの対処方法はインフレ期待の『虐殺』しかないと解るまで、インフレに対処することは出来ない、、、

スタグフレーション」のニュース記事があまりにも少ない現状は、おそらく、現役世代で「スタグフレーション」を経験したことがある人が無いことであろう、、、

そういう意味では、「スタグフレーション」をイヤほど知っている、エミン・ユルマズ氏なんかは、頼りになるのだろう、、、

 

(今の状況)佳境か!!

金利の上昇が止まらない。

もちろん、世界的なインフレ下での財政拡張により、世界中でインフレ鎮静化に失敗しているという原因が一番大きいが、どこまでも、上がれるものではない。

実はよく似た現象は2018年にあり、米10年債は10月4日に3.24%でピークを付け、11月8日にダブルトップを付けた。

S&Pは米10年債がピークを付けた後、下落するのだが、本格的に金利が下落できるのは年が明けてからになった。

何が起こっていたのかと言うと、12月末(米銀決算)に金利リスク新規性 IRRBBが開始されるため、12月末に向けて金利リスクをコントロールする必要があったが、金利が上昇すると、米銀の保有するモーゲージのネガティブコンベクシティにより金利リスクが増えてしまうので、売りが売りを呼ぶ展開が、11月初旬まで続いたわけである。

仕掛け勢は、年末にかけて金利を上昇させれば、銀行の投げが出ることが解っているので、売り崩して、サンクスギビングまでに利確したというのが事の真相。

今年はどうかと言うと、これまでは、どれだけ評価損を抱えても特に規制が無かった HTM債券(満期保有目的) の評価損について、何らかの規制対象(最悪の場合には自己資本控除か?)にするという動きが出ており、銀行が決算までに評価損の整理に入っていると考えるのが自然である。

米銀のHTM債券は 6月時点で2.5兆ドル(360兆円)で、評価損は 3千億ドル(43兆円程度)規模。自己資本の15%近くの評価損だが、評価損が自己資本の40%を超えている銀行も一部あるため、相当規模の投げ売りが確実視されるため、ヘッジファンドも売り崩しに余念がない。

金利の低下には株の下落が必須なので、年末までに米金利が2%を切るのは難しくなったが、流れには変化ないと見ている。

図は、上が2018年のUS10YとSPX。下が今。





米金利のとりあえずの結論(暫定版)、、、

金利のとりあえずの結論に達した、、、

、、、

米国10年債金利は、早ければ年内、遅くとも来年前半に 2%台に下落し、最終的には2%を切る、、、

、、、

FF金利FRBの能動の部分があるので、まだ、結論めいたモノが無いが、来年末頃までには  1%程度までの下落は有り得る、、、

、、、

過去、引き締め局面の特徴から、クラッシュ前は “ヤバい” という明確な噂が出そろっているのに、中銀が金融引き締めスタンスを軟化することから、残り香で、株が上昇する、、、

今はこの局面で、現在 “ヤバい” と噂されているのが、近いうちに顕在化(ア)してくる、、、

FRBは、(ア)で本当にヤバいと確信して利下げに転じるが、市場は勘違いして、更

に株を買い上げることになるが、それがユーフォリアの最後(イ)、、、

、、、

(イ)からは、普通の、株の暴落と金利の急低下という流れになる、、、

、、、

そして、今のアメリカ経済の実力から、米10年債金利の居所は 1.5~2.5%、、、

賃金上昇率 3%強、インフレ 3%弱 が “アメリカのノルム(物価や賃金の社会的共通認識)” で、それで、10年債の居所として  1.5~2.5%、、、

 

<PS:8/5加筆>

利上げ開始から1年も経ったのに、景気が堅調なのは、もう、利上げでは景気は冷えなくなってしまったのではないかと言うニュースはデマです。

これは、昨年、インフレ率が10%近くになっているのに、0.75%の空前絶後の大幅利上げをしたとイバっていましたが、インフレからすると焼け石に水のような利上げでしかなく、ヤッテいるフリ感を出していただけで、実際に利上げをしたといえるのは、まだ、今年の2~4月頃(実質金利がゼロからプラスになった)でしかありません。

その利上げが借入金利に反映するのに3ヵ月かかります(アメリカの変動金利は3ヵ月利払いが多い)ので、実際に民間の借入金利がキツくなってきたのは5~6月です。

今では、昔から借りている変動金利借入の金利が、7%に上がってしまったという話もざらになってきました。

ニュースでは利上げをしているのは知っていますが、本当に、自分の借入金利が7%とかになってみたのを支払い利息として確認すると、借入金で7%以上回るビジネスなんてやっていませんので、焦り始めています。

ここから、本当に利払いが増えたのが効いてくるのに数ヶ月かかりますので、早ければ、今来月、遅くとも年内には、はっきり、借入金利の高騰に対する悲鳴が聞こえてくるでしょう。

したがって、昔から言われるように、金融政策が効くのには6~9ヵ月かかるという、その起点が、昨年の利上げ開始時点では無くて、今年の2~4月頃であるだけなので、セオリ通り、もうすぐ、効いてきますので、知民は、不安を感じながらも、安心しています。

<PS:6/28加筆>

現在は、引き締め局面の最後のユーフォリア、、、

早ければ数ヶ月、長くても 9ヵ月位で、何が起こるのかが見えてくる、、、

景気がいいのに中銀が引き締めの手を緩めているので、株はうれしくてしょうがないが、中銀が引き締めの手を緩めているのは、おかしいと思うからであり、一般的に、その後に再加速することは無く、じわじわ事態は悪化する、、、

 

米金利下落トレンド終了、、、

4月末に米10年債金利が 2.9%を上回ったことにより、過去30年間辿ってきた、米金利の下落トレンドが終了した、、、

これにより、過去に遡って、2011年頃から横ばいトレンドだったと言うことになる、、、

2011年からコロナ発生前の2020年初頭までは、米金利は1.5%~3%強の横ばいレンジ相場であり、コロナで一時的に1.5%を下回ったのは、アメリカの基礎的ファンダメンタルズからしてやり過ぎだったということになる、、、

万が一、ここで月末ベースで 3.2%を超えてくると、上昇トレンドに入ることになるが、まー有り得んわなー、、、

底値0.5%からは見たことが無いような上昇幅であるが、1.5%以下という、馬鹿げた水準で米債を買ってさえいなければ、今、米債投資家は普通のやられで済んでいることになる、、、

円債も、1997年頃に下落トレンドから横ばいトレンドに入ってからは、バイアンドホールドで非常に高いリスクリターン(シャープ1程度)を叩き出したので、米債もこれからはリスクリターンが高くなると思われる、、、

ただし、これは$ベースの場合であり、ヘッジ付きの場合には、調達コストが1%~1.5%程度かかってくるので、シャープは低くなってしまう、、、

日本からのヘッジ付き外債投資の時代は終了したと思われる、、、