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着物で歌舞伎座に行こう! このページをアンテナに追加 RSSフィード

2009-09-20 その22  そして当日!(後編)

遂に着物で歌舞伎座に辿り着いた私たち。

4月夜の部の仁左衛門丈の演目は「郭文章」。

吉田屋の伊左衛門を演じる仁左衛門に向かって、心の中でかなり大声で

「孝夫!あたしとうとう着物であなたに会いにきたよ!!」

と叫びました。

涙が出るほど感激!


仁左衛門の廓文章は何度か観ていますが、今回は本当に隅々まで素晴らしかった。

放蕩三昧で勘当された、アホ道楽息子の役なのですが、彼が演じると指す手引く手にもえも言われぬ品と色気があって、恋狂いのおばかな仕草のかわいらしいこと。


あまりにも仁左衛門が輝きを放ち過ぎていて、相方の傾城夕霧を演じた玉三郎の存在感が薄れるほど。

もう誰が相手でもいいやってほど思うほどの素晴らしさでした。


出の花道で面あかりを差し出したり、途中二人に幇間がからんだりと、今まで見たことのない演出にもおやと目を見張りましたが、これこそが松島屋型の廓文章なのだそうです。

この上方歌舞伎の演出が、仁左衛門をあれほどまでに輝かせたのかもしれません。

幕見でもう一度観たいぐらいの舞台でしたよ。うっとり。


この日、無事に着物で歌舞伎座の夢を実現できたのは、へたれな私を叱咤激励して雨コートまで届けてくれた黒猫隊長のおかげでした。

しかも怪我の功名とでも申しましょうか、出来はどうあれ2、3回の練習で一人で着物を着て歌舞伎座に行くことができたのです。

「3回で着られるようになりますよ!」という呉服屋店員さんの甘いささやきは、あながち嘘でもなかったということです。

もちろんまだまだ練習しなくてはいけないことだらけですけどね。


さて、この雨天中止騒動で、実は参加者5名の中でただ一人洋服で参加となった隊員がおりまして、和服の中に洋服が一人の悲劇をまざまざと見せつけられました。

要するに、身軽なのでなんとな〜く全員の使いっぱになってしまうわけです。(笑)

次回は全員無事着物で、参加したいものです。


もう歌舞伎座には、洋服でなんて行けないよ!

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黒猫黒猫 2009/09/25 12:50 改めてこうして読んでみるとお世話しましたね、随分、笑。
いや、こちらも大変楽しませてもらいました。ありがとう。

valval 2009/09/26 11:30 突っ走った日々、今思い出しても楽しい。
黒猫隊長、ほんとにお世話になりました。(笑)
そしてこれからもよろしくお願いいたします。

2009-09-13 その21 そして当日!(中編)

当日は朝から降ったりやんだりのぐずついたお天気。

しかしながら前日わざわざ黒猫隊長が手配してくれた宅急便が朝一で我が家に届きました。

真っ赤な雨コートを抱きしめて隊長の心遣いに深く感謝。

ここまでしてもらったらその気持ちに応えないわけにはいきません。


しかし着付け教室はもうキャンセルしてしまった。

自分で着るしかないのです。


歌舞伎は夜の部。

家を出るのは3時と決めて、出発2時間半前の12時30分頃から着付けを始めました。

教則本を広げて曇天で涼しい日だったのに大汗をかきながら悪戦苦闘。

先週の教室を頭に描きながら、1時間半ぐらいかけてなんとか着れた!

帯締めとかきれいじゃないけど、どうにか外を歩けそう。

空を見ると、ちょうど雨のやみ間らしい。

よし!雨コートと折り畳み傘を鞄に詰め込みえいや!と家を飛び出しました。


銀座に着く頃には霧雨がさらさら。

しかし雨コートを着る余裕もなく私が飛び込んだのは、らくやさんでした。

着付け教室の店員さんに、とにかくチェックしていただかなくては不安で不安でしょうがなかったのです。

するとちょうどお教室だった石田節子さんとエレベーターに同乗。

なんと石田先生に着付けをチェックしていただいちゃいました。

なんてラッキー!

「きれいに着てらっしゃるわよ。どこもお直しするところなんてございませんよ」

お世辞かもしれないけど、そう言っていただきやっと一安心。

「少しの雨もだめですよ」と若い店員さんに雨コートの着付けをお手伝い頂き再出発。


遂に遂に着物で歌舞伎座に到着いたしました!(感涙)


行ってみると小雨の中、傘だけで並んでいる着物の方も多数見かけました。

だ、大丈夫なのかな、裾とか濡れちゃうよ!とこちらが心配に。

逆にとてもすてきな雨コートを着こなしてらっしゃる方も数名。

雨用にわざわざ仕立てたコートを着てらっしゃるんですね。贅沢ですよねえ。

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8ちゃん8ちゃん 2009/09/13 23:15 道行という言い方が好きですねー持ってないけど、コート(笑)

valval 2009/09/14 20:42 8ちゃん、うちに母の道行コートがあるのですが、袖がつんつるてんでびっくり。
そんなに小さかったっけあの人?って感じです。
寒くなる前に、欲しいですコート。
羽織にするか道行にするか、またものすごく悩みそうです。

2009-09-06 その20  そして当日!(前編)

さあ、準備万端、満を持してやってきた歌舞伎観劇当日!

雨でした。

・・・・・・・・・・

この2か月間、ものすごい勢いで目的に向かってまい進してきた私たち。

ところが5日前ぐらいから、なんと決行日に雨マークが。

お着物のみなさん、雨の日の判断はどうなさっているのでしょう?

私は、御召のようなしぼのある着物は、水は大敵、絶対濡らしちゃ駄目!

と言われていたので、弱雨と聞いてもその時点で逃げ腰に。

黒猫隊長は雨コートを着て、草履にカバーをかければ土砂降りじゃない限り大丈夫、と言いますが、着付けも微妙な私には、どうにも気が重い。


それでも前日、雨コートを見に百貨店に行ってきました。

そしたらもう、何じゃこのデザイン!っていうものばかり、しかも結構高い・・・。

二部式のものと一部式のものを3種類見ましたが、どれも素材感も色もとても着る気になれるものではありませんでした。

着物用の雨具って、全然選択肢がないんですね。

それだけ需要が少ないってことでしょうか。

こんなものに18000円も出すなら、あたしゃ半幅帯が欲しいよ!


お稽古やお仕事で、どうしても雨の日に着物で出かけなくてはならない人ならいたしかたないけれど、趣味の着物は雨の日はNG、というスタンスが一般的なんですね。

ホテルで着付けてホテルで宴会、もしくはタクシーでの行き帰りが可能ならいいのでしょうが、今回の計画では、屋外にいる想定時間が長過ぎました。


というわけで、いきなり着物で歌舞伎、雨天中止!となってしまいました。

は〜〜、今までの苦労がガラガラガラガラ。

着付け教室3回目もとりあえずキャンセル。


やっぱり春は無理だった。

最初の目標通り、11月の歌舞伎を目指して精進しよう、と落ち込んでいる私のもとに、黒猫隊長から宅急便で雨コートを送った、との知らせが届いたのでした。

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2009-08-23 その19 初めて着物で外出してみて・・・

リハーサルの日は昼からから夜まで着物を着て過ごしましたが、想像していたより全然苦しくありませんでした。

お食事も楽勝!


黒猫隊長が、普段帯に手ぬぐいをかけてナプキン代わりにしているのを見ていた私たちは、全員しっかり手ぬぐい持参!

おかげで食べこぼしを落とすこともなく、シャンパンとランチコースをぺろり。

約一名、袖にオリーブオイルをつけた隊員がいましたが、心配だったそのシミも、下北沢の「らく布」に染み抜きをお願いしたら、きれいさっぱりなくなりました。

着物は汚すことが一番心配でしたが、ちゃんと手入れすればきれいになるものなのだ、と知って安心しました。


長谷川で買った草履も、しっくりと足に馴染んで全く問題なし。

昔下駄を履いて浴衣でお出かけした時は、途中から裸足で歩きたくなるほど辛かったけど、自分の足にあわせて買った草履ってこんなに楽だったんですね。

冠婚葬祭の時のハイヒールの方がよっぽど辛いよ!


もう一つ心配していた着崩れですが、これもほとんど感じませんでした。

もちろん、トイレに行く度に襦袢のお尻を下に引いて衣紋を抜き直し襟元をチェックしましたが。

ひも2本と帯で、しっかり着付けられるものなんですねえ。

すっかり着物でお出かけに自信を付けた私たちでありました。

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くるみくるみ 2009/08/26 17:03 こんにちはー。着付けの練習はすすんでいますか?
自分で着ると、加減が分かるので苦しくないのがいいですよね。万一崩れても、どこを引っ張る、どこを押し込むっていうのが分かってるからいい??きれいな姿を保つのに欠かせませんよね。

わたしも、どうしたらバランスがいいかとか、本当に似合う着物はなんだ?!とか、試行錯誤してます。
楽しみながら、長く着物に付き合っていこうと思います

valval 2009/08/27 23:11 くるみさん、コメントありがとうございます!
本当にまだまだ分からぬことばかりです。
そもそも、これでばっちり!という基準がしっかり身についていないので、本当にこれでいいのか毎回自信が持てません。
とにかく回数をこなすことが一番だと思うのですが、思うように時間が取れないことも多くジレンマですね〜。
くるみさんがおっしゃるように、私も焦らず、楽しみながら長く着物に付き合っていきたいと思っています。

ちぃちぃ 2009/09/05 08:15 秋ですね〜。
これから又着物でお出かけの機会が増えそうじゃないですか。
寒さに向けた小物の選び方とか、難しそうです。
最近の着こなしはどんな感じなんでしょう。

私は房総の漁村のオカンのように全身真っ黒に焼いてしまって。
褐色の着物姿って、絵になりませんよね。

valval 2009/09/06 11:51 ちぃさん、秋ですねえ。
着物は季節が変わると明確に着られるものも変わるので、季節感を感じるにはもってこいですね。
柄や小物の素材まで合わせなくてはいけなくて、お財布にはヒジョーに厳しいですけど。(笑)

昔は背の高い人も低い人も、太った人もやせた人も、色の白い人も黒い人も、老いも若きも着物だったのですから、きっとちぃさんにもしっくりくる色柄があると思いますよ!

2009-08-09 その18 男着物

私たちが着物を始める気持ちを固めた時期と時を同じくして、やはり着物に目覚めた男子がいました。

年頃も同世代のイラストレーターくすおさん

これがまた実に粋に、色っぽく着こなされているのですよ。


私たちが子供の頃、大人の男の人たちはもう少し着物に馴染んでいたような気がします。

お正月三が日は着物で過ごしていたし、夏は浴衣や甚平を着ている人も多かった。

普段ものすごくおしゃれなわけでもない父の襦袢にすてきな山水画を見つけた時、大人着物への憧れの基盤ができたような気がします。

しかしながら今、同年代で着物着る男子、います?

ほとんどいないですよね。

それってどんなにもったいないことか。


男子が着物を着たときの利点。

1、ヒジョーにいい男に見えます。(モテます!間違いなく!)

2、ひとかどの人に見えます。着るだけでひと格ふた格あがるのです。あらゆる所で下にもおかれぬ扱いを受けるらしいです。

3、需要が少ない分古着だととても安く購入できます。

4、女子のように着付け教室に通わなくてもすぐ着られます。


若いうちは着物に着られてるような浮ついた雰囲気が出てしまうかもしれませんが、40過ぎたら日本男児たるもの、一度は着物に袖を通してもらいたいものです。

女子と違ってヘアスタイルもなんでもござれ!な点が男子着物のうらやましい所でもありますねえ。

帽子だって眼鏡だって、金髪だって不思議と違和感なし。

これからは男子にもどんどん着物にチャレンジしてもらいたいですね。

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クルミクルミ 2009/08/18 18:04 はじめまして。
わたしも去年あたりから着物熱が燻りはじめて、今年デビューした着物女子です。

そうなんですよね〜。着物男子って、ほんと3割増くらいに格好よく見える!!素敵です。

はじめて着物を見てまわるくだりも、そうそう!と笑いながら拝見させていただきました。
今後も楽しく読ませていただきますねー。

valkimonovalkimono 2009/08/18 23:35 くるみさん、コメントありがとうございます。
ドタバタに共感頂けたとはうれしいです〜。
それにしても突然くるものですね、着物熱!(笑)
しかも一度上がるとなかなか下がりません。
このままゆっくり長く楽しんでいけたらな〜と思っています。
これからもよろしくお願いいたします。