肌色溜息。


 世間(?)は一箱古本市でにぎわっているのだろうが、今日も休日出張のため、朝家を出る。



 今日の仕事先に着いて仕事を始めると小雨もよいであった空も乾いてきて、昼が近づくにつれて陽が差し始めた。この天気では無事一箱古本市が行われているだろう。


 仕事と仕事の合間に誰もいない休憩所で読書。iPodアニタ・オデイをBGMに小林信彦「本音を申せば」を読む。2004年のクロニクルエッセイ。小泉政権下、新潟中越地震が起こり、アテネオリンピックが開催された年だ。時事的な話題より、やはり「エノケンを知るためのABC」といった芸人ものの方が読んでてくつろげる。


 思ったより早く仕事が片付き、午後浅い時間で解放される。しかし、これから谷中・千駄木に行くにはちょっと手詰まりな時間帯。とりあえず、遅めの昼食をとることにし、バスを横浜駅の手前で降りて、大勝軒に行く。日曜とあって店の前には順番を待つ人の列が。小林本を読みながら列に並び、店内で合い盛(熱い麺と冷たい麺のセット)を食べる。ここのつけ汁の味が好きなのだ。


 歩いて西口へ行き、有隣堂へ。


 地元の本屋に無かったこれを買う。それにしてもこの題名はあまり感心しないな。その隣には「定本日本の喜劇人(全2冊)」(新潮社)の箱が積まれていた。おお、ついに出たか。箱を開けて本体を見たが、平野甲賀文字の鮮やかな素敵な本だ。重いのでそのうちネット書店で買うことにしよう。


 文房具などを買ってから帰宅。


 5月3日の一箱&外市の準備をする。一箱は中公文庫だけで70冊を超えた。外市の方はもっと単行本を増やさなければと思う。


 今日の野外仕事で身体についた花粉を落とすために風呂に入る。BGMは「甦るエノケン 榎本健一大全集」。「洒落男」や「マイ・ブルー・ヘブン」が心地よい。


 さて、そろそろ寝ようとしていたら、まだ、エクセルに打ち込んでいない肌色文庫の山を思い出した。一箱まで時間もないし、これから本のある部屋へ再度踏み込むことにする。やれやれ、いつものことだがこういう風に直前にあわてて準備することになるんだよなとひとつ溜息をついて腰を上げる。