中村淳彦「職業としてのAV女優」 (4) 太賀麻郎、AV撮影現場での口説きのテクを語る

こんにちは、Victoriaです。

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

さて、
「職業としてのAV女優」をお書きになった中村淳彦さまによると、







現在は、
未曾有のAV不況。







さまざまな要因で、
AVが売れなくなっているらしい。







無料でエロ画像をダウンロードできるようになり、
若者がAVにお金を払わなくなったことに加え、









AV業界が、
お客様第一主義をモットーに、
顧客の声を熱心にフィードバックし、
いいものをつくろうと努力した結果、







逆にレベルを上げすぎて、
ユーザーの欲望を消費してしまい、
お客離れを生んだ一面もあるとかで、








それは、
AV女優になるということが、
かつてに比べて格段に難しくなったということを意味しており、







現在、
AV女優になる推定合格率14%。








女なら、
誰でもできる職業ではなくなっただけでなく、







AV女優のギャラ暴落。









最近では、
モデルプロダクションが思い切った情報開示にふみきり、
女優の出演料を自社募集サイトにのせているので、
誰でも閲覧できるのだが、









それによると、








AVモデル(企画モデル)一回3万〜30万円
AVモデル(単体モデル)一回50万〜200万円







など、
決して高くはない。









それなのにAV女優に志願してくる女性が増えているのは、







社会全体で女性の体の価値が下がっていることを、
女性が自覚しているからだと、
中村淳彦さまは述べていて、







その証拠に、
これだけ安価で使われているのに、
納得ずくで出演しているからか、
90年代にくらべると、
AV撮影現場での労使トラブルは激減。










彼女らがAV女優をめざすきっかけは、
必ずしもお金だけではなく、
中村淳彦さまによると、
それは、








承認欲求。
















つまり、






AVに出演した女性は、
初めて誰かに認めてもらえたという、
満足度が高い。








たしかに、
女性は誰でも、
女として認めてもらいたいと思っているもので、






早い話が、







スーツ着て、
バリバリ仕事こなして、
億のゼニ稼いでるけど、
一日の終わりに「お疲れさまだったね」といってギュッと抱きしめてくれる男性がいない女性と、








これといってキャリアは積んでこなかった、
ごく平凡な女だけど、
ちょっと髪型変えただけで、
「いいね!」と言ってもらえる女性を比べると、







女性としての人生の満足度は、
ゼッタイに後者の方が上。







子どものころから親に認めてもらった感がなく、
ほめられた経験も希薄で、
これといって人に語れるような、
ステキな恋愛したこともない女の子にとって、







いつかどこかで、
AVに出演した過去が、
誰かにバレてしまうリスクなんて、







「きれいだよ」







ってちやほやしてもらう経験に比べたら、
全然問題ではないのかも。







AVに出演するハードルが下がってきたのは、
それだけセックスに奔放な女性が増えたというよりも、








心さびしい女性が増え、
承認欲求がどんどん肥大化してきたからなのかもしれない。










・・・


さて、
それで、
納得ずくで撮影現場にやってくる現在のAV女優と違い、









AVの草創期である80年代後半くらいは、
女の子がAV女優になるきっかけは、
圧倒的にスカウトが多く、








それも、
ほとんどだましの手口のようなもので、
女の子はAVとは知らず、
火曜サスペンスドラマだと思って来ていたので、







話がちがうじゃないか、
こんなギャラで脱げるかボケ!
てな感じで、
撮影現場では常にトラブル勃発。








脱がなければ女の子はギャラをもらえないわけだけど、
撮影中止になれば、
スタッフ全員の仕事が飛ぶわけで、
お互い必死の攻防が繰り広げられ、






男たちは、
あの手この手で、
脱ぎたくないという女の子の説得にかかる。







そんな時、
いつも前線に送り込まれたのが、









太賀麻郎。










口説きのテクはいろいろあって、
お金で釣る人もいたらしいけど、








太賀麻郎さまのモットーは、







ナンパ。








お金を餌にして、
仕事として脱ぐことを納得させたとしても、







結局、
いいセックスができなければ、
いい作品が撮れないわけで、








それでは意味がないので、
太賀麻郎さまは、
自分の男としての魅力を全面に出し、
相手の女の子を、
オンナとして口説くテクを駆使。








メーカー側には、
どんなに女の子が嫌がったとしても、
今ここでこーゆー過激なヤツ撮らないことには、
競争に勝ち抜けないんだよね・・・っていう台所事情があり、









女の子側には、
脱ぐのが絶対イヤかと言われればそうでもないけれども、
それならそうと最初からちゃんと断って、
それ相当の金額を提示してよねってことで、









そういう熾烈なゼニ勘定の修羅場を、
最後にまとめるのは、
常に、








セックス。








結局、








口説く







というのは、







この人とセックスしたいと思わせること。








口説きにかけるエネルギーと、
口説いた結果手にいれられるセックスの快楽を天びんにかけ、







そこまでしてセックスする必要ないじゃん!







と思ってる限り、
男は、
恋愛市場に参入して来ない。








そう考えると、
どんなにアレな男であっても、
口説いてくれたというだけで、
女の側では、
セックスしようかどうしようかと、
考えてみるだけの価値はある・・・









・・・ということで、本日の結論 :







やっぱりダメ元でいいからまずは口説いてみないと恋愛は始まらないっていうことね・・・









それにしても、
口説く側にも好みってあるから、
どうしてもアレな女の子が来た場合、
太賀麻郎さまは、
一体、どうやって気持ちを奮い立たせていたのだろうか・・・???







Victoriaでした。




(あとがき : 上記の問いについて、太賀麻郎さまご自身から回答いただきました→太賀麻郎、AV撮影現場での口説きのテクを語る (2) 後のフォローが大事 - Victoriaの日記


・・・

中村淳彦「職業としてのAV女優」 バックナンバーはこちら。
中村淳彦「職業としてのAV女優」 (1) AV女優は供給過剰 - Victoriaの日記
中村淳彦「職業としてのAV女優」 (2) 太賀麻郎、AVの深い闇について語る - Victoriaの日記
婚活とセックスの不都合な真実 (3)中村淳彦「職業としてのAV女優」に学ぶ AV女優婚活のホンネ - Victoriaの日記




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