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京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2017-01-21 講座:がんは代謝疾患である!?-13- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

本講座も今回で最後となりますので、締めくくりをしていきたいと思います。

最後も事例をベースにお話していきます。

私のクリニックにいらっしゃった最近の患者さんの事例です。こちらの患者さんは、76歳・女性で2015年8月に胃痛を強く感じたため病院で胃カメラを受けたところ、胃がんと診断され、再検査にて悪性リンパ腫と診断されました。抗がん剤治療を勧められたものの断り、私の本を読んで1ヶ月ほど実践している状態で、私のクリニックに来ました。

私のクリニックに来た時点ですでに尿中のpHは7.5とアルカリ性に傾いており、良い状態に入りつつありました。

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この患者さんは、ケーキなど甘い物が大好物でしたので、それを止めるように言うのと、肉類も止めるように言いました。代わりに野菜・果物をたくさん取り、うめテルペンと夏白菊というサプリメントを摂るように指導しました。

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結果、約半年で、抗がん剤の服用もなく、胃内の悪性リンパ腫が消えていました。この患者さんは、抗がん剤すら利用せずに今も元気に過ごしています。

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ここまでたくさんの事例を続けて紹介してきました。私が言いたかったのは、仮にステージが進行ししていても、予後の悪いがんだとしても、食習慣を変え、体質を変えることで、がんをおとなしくすることがまず第一であること、そしてそれに加えて少量の抗がん剤を服用すればがんは劇的に寛解するケースが少なからずあるのだということを知っておいて欲しいということです。そしてその裏付けは、本講座で何度も紹介してきた以下のスライドに示す癌細胞の代謝特性にあるということです。

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こうした仕組みをきちんと理解すれば、臨床の現場であっても、適切にがんを沈静化させることができるはずです。

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本講座は、2016年6月に一般社団法人日本がんと炎症・代謝研究会の学術総会で私がお話した内容を元に編集を加えたものを紹介してきました。

このブログを見てきていただいた方には、タイトルの「がんは代謝疾患である」ということが良くおわかりになっていただけたのではないかと思います。

さらに詳しく知りたい方は、下のスライドにある私の著書も読んでいただけたら幸いです。

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また次回の講座もご覧いただければ幸いです。ご覧頂いた皆さまにはこの場をお借りしまして、御礼申し上げます。

ありがとうございました。

2017-01-06 講座:がんは代謝疾患である!?-12- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

今回ご紹介するのは、72歳・男性で、十二指腸乳頭部癌の患者さんで、2014年2月に前胸部痛で救急搬送され、その後、4月に十二指腸乳頭癌と診断され、開腹し胆摘のみ施行し、抗がん剤治療をはじめた後に私のクリニックにいらっしゃいました。いらしたのは、2014年5月でした。

クリニック来院後、すぐに食習慣の改善とサプリメントの併用を指導し、抗がん治療もタルセバ25mgとベスタチン10mgと低容量の服用にしてもらいました。

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すると、腫瘍マーカーもどんどん下がっていき、2年ほど1年半ほどで、原発巣はかなり縮小しました。この方のデータからは、まず身体の炎症状態を表すとされるC反応性タンパク(CRP)が低下し、それに続いて各種腫瘍マーカーが低下していきました。また白血球などの値に関しては、2015年秋頃から正常になってきたように見受けられます。

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この患者さんも、やはり食習慣の改善にサプリメントの併用、そして低容量での抗がん剤の服用が効果的に働いた事例です。

このような事例は、すべてにあてはまる訳ではありませんが、決して少なくありません。特に私のクリニックに来る患者さんはステージがかなり進行している方も多い中で寛解に向かっているということや、特定のがんに偏っていないこと、も考慮すると、癌細胞の生理学的な解釈に基づいて治療方針を決めていくことはやはり理に適っているのではないかと思うのです。

次回は、本講座の締めくくりをしたいと思います。

2016-12-23 講座:がんは代謝疾患である!?-11- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

ここ数回、事例紹介をメインにしてきていますが、そろそろ私の言いたいことをおわかりいただけてきているのではないかと思います。

とはいえども、がんにはさまざまな種類がありますので、もう少し事例の紹介をして本講座を締めくくりたいと思います。

この患者さんは、55歳・女性で2014年7月に子宮体癌を手術し、その後、2015年6月25日に肝転移が判明したということで私のクリニックにいらっしゃいました。

私のクリニックへは2015年10月に来ましたが、肝転移が判明した7月末から食事をすでに改善されていました。

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2015年6月25日時点では、肝臓に大きな陰(長径27.5mm)が出ているのがおわかりかと思いますが、それから7ヶ月半後の2016年2月には、7.5mmへと縮小していました。

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この患者さんも、これまでに紹介してきた事例と同様のケースだと私は考えています。

次回も事例紹介を行っていきます。