Hatena::ブログ(Diary)

京都からすま和田クリニック 和田洋巳の相談室 このページをアンテナに追加 RSSフィード

2016-12-06 講座:がんは代謝疾患である!?-10- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

前回も、食習慣の改善に加え、サプリメントを併用して、劇的な寛解に向かった患者さんの事例を紹介しました。

今回も引き続き事例の紹介をしていきます。

この患者さんは77歳・女性で肺腺癌と診断され、2015年9月に私のクリニックに来た方です。腫瘍マーカーは軒並み高い値を示していて、当ブログでもたびたび登場するCEA(正常であれば5.0ng/ml以下)は1254.5 ng/mlという値になっていました。

f:id:wadahiromi:20161206083227p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161206083226p:image:w360

2015年8月末には以下のように肺に大きな原発巣が見られました。

私のところに来てからは、食習慣の改善とサプリメントの併用を指導し、それと同時にタルセバという抗がん剤とベスタチン(講座:がんは代謝疾患である!?-6-を参照)を低容量服用してもらいました。結果として、3ヶ月ほどたった2016年1月には、腫瘍マーカーは劇的に下がり、それとともに原発巣もかなり縮小しました。

f:id:wadahiromi:20161206083225p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161206083223p:image:w360

下の図は、腫瘍マーカーの値の変遷と、免疫状態を表す白血球などの値の変遷です。

腫瘍マーカーについては、2016年3月には正常値に落ち着いていますし、好中球/リンパ球比も良い値に落ち着いていきました。

f:id:wadahiromi:20161206083222p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161206083221p:image:w360

原発巣は、2016年4月には見事に小さくなっていることがおわかりになるかと思います。

f:id:wadahiromi:20161206083220p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161206083218p:image:w360

次回も事例紹介を続けます。

2016-11-21 講座:がんは代謝疾患である!?-9- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

前回は、食習慣の改善に加え、サプリメントを併用して、劇的な寛解に向かった患者さんの事例を紹介しました。ここで言いたかったのは、重要なのは、食事を変え、体質を変えていくと、がんがおとなしくなり、その状態で適切な各種の治療を行うと極めて良く効くということなのではないか、ということでした。

今回はまた別の事例を紹介していきたいと思います。

この患者さんは70歳・男性で、2012年10月に多発胃がんと診断された後、別の病院にて、切除するよう言われ、私のクリニックに来ました。明日には、また別の病院で胃・十二指腸ポリープを切除する予定でした。

そこでこの患者さんにも、前回の患者さん同様に、食習慣の改善とサプリメントを併用するように指導し、抗がん剤をほんの少しに減らして服用するように言いました。

f:id:wadahiromi:20161123142409p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161123142408p:image:w360

加えて、この患者さんの癌細胞は予後が悪くスキルス胃がんを引き起こすタイプでした。

f:id:wadahiromi:20161123142407p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161123142405p:image:w360

そして初診時から2年半ほど、忠実に改善した食習慣やサプリメントの服用を続けたところ、2015年6月の胃の内視鏡検査では、ポリープ以外の異常はないと診断されました。

この患者さんの診療に対しては、保健支払審査でもっと薬を使うように言われましたが、こんなことは初めてでした。

f:id:wadahiromi:20161123142404p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161123142402p:image:w360

この患者さんの事例からも、まずは食習慣などの改善により体質を変えることが重要であること、そして抗がん剤の服用量はよく考える必要があること、が示唆されているように私は思います。特に抗がん剤はとても高価なものですので、患者さんの経済的・身体的負担を考えた診療をきちんと行っていくことが今後は当たり前になっていくように思います。

次回もまた別の事例をご紹介します。

2016-11-06 講座:がんは代謝疾患である!?-8- このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

前回は、がんをおとなしくする上で、もう一つ重要である抗炎症作用のあるサプリメントの併用が効果を発揮するメカニズムについてお話ししました。

前回も言いましたが、サプリメント類の中には、当然眉唾物も多く存在しますので取扱は注意が必要である一方、科学的背景に裏付けられる抗がん作用のある製品も存在します。これらの多くは抗炎症作用を持っており、食習慣の改善とともに、がんをおとなしくする上で、強力なサポートしてくれるのではないかと私は考えています。

今回は、こうしたサプリメントを併用して、寛解に向かった患者さんの事例を紹介したいと思います。

この患者さんは、70歳・男性の肺癌の患者さんでした。現喫煙者であり、一日に30本とヘビースモーカーで脳、骨、副腎など多発転移していました。

そこで来院した2015年12月24日に、食習慣・生活習慣を改善するよう指導した他、梅エキスを原料とするうめテルペンというサプリメントを毎日3袋摂るよう勧めました。

来院直後の12月26日には病院に入院し、タルセバという抗がん剤の服用もスタートしています。

f:id:wadahiromi:20161107200645p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200644p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200643p:image:w360

入院時、タルセバの服用しはじめた際には、年が越せるかどうかわからないと医師に告げられていましたが、食事療法とうめテルペンの摂取を忠実に行った結果、タルセバ服用後10日間で劇的に腫瘍が小さくなり、初診から1ヶ月後の2016年1月25日には、腫瘍が1cmまで縮小しました。

f:id:wadahiromi:20161107200641p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200640p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200638p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200637p:image:w360

その後、タルセバの服用を減らし、経過を見ていますが、初診からの1ヶ月で、血液の指標も大幅に改善されており、この患者さんにはとても効果的に食事やサプリメントが効いたのではないかと私は考えています。

f:id:wadahiromi:20161107200636p:image:w360

f:id:wadahiromi:20161107200635p:image:w360

必ずしもすべてのケースに当てはまる訳ではありませんが、私のクリニックでは今回ご紹介したようないわゆる末期がんの患者さんでも劇的に寛解へ向かう事例が少なくありません。重要なのは、食事を変え、体質を変えていくと、がんがおとなしくなり、その状態で適切な各種の治療を行うと極めて良く効くということなのではないかということです。

病院で余命宣告をされると、精神的に非常に辛く、あきらめてしまいたくもなると思いますが、こういったケースや私の説明を思い出していただき、それが希望を持って治療について再考していただくきっかけになればと思います。

次回以降はいくつか事例を紹介していきたいと思います。