大谷採掘場&餃子食べ歩きオフ

walkeri2004-08-30

 8/28、巨大建築愛好会のオフで宇都宮まで行ってきました。
 参加者は以下の通り。
 id:yasai
 id:Jubilee
 id:caramelly
 id:Fuetaro
 id:asuma0760
 id:walkeri
 id:adramine
 id:STR
 id:AYS
 id:metalman
 上野駅に8時半集合ということで、平日より早く起きなければならない。7時半には家を出ないと間に合わん。大丈夫かな、と思いながら寝て、眼を覚ましたら6時半。よかったー。安心して枕に頭を落として、主観で5分くらいまどろんで、もう一度時計を見たら7時50分。オ、オギャーッ。オデの時間が盗まれたッ! 慌てて身支度して駅まで走る。電車に乗って渡瀬さんに遅刻メール。結果的に予定出発時刻には間に合ったけど、いや焦った。仕事に遅刻するより焦った。ご迷惑おかけしました。
 今まで栃木は新幹線で通り過ぎたことしかなかったので、宇都宮線自体乗るのは初めて。大宮から先の北関東は未知の領域です。工事現場に林立する大量のクレーン、立体交差している用水路、貨物列車、清掃工場、送電鉄塔、新幹線の高架、アドバルーンなどなど、車窓を通り過ぎていく風景を眺めていれば話題に事欠かないのが巨大建築愛好会。寝る暇もなく2時間弱で宇都宮に到着しました。
 まずは大谷石で作られた松が峰教会へ。周囲の町並みはいい感じに寂れている、というか廃屋が目立ちます。大通りからそんなに離れてないんだけど、なんだかぽっかりと人口の少ない地域という印象。そんな中で教会は綺麗でした。外観もさることながら、礼拝堂の中が非常に美しく、カトリックなんだけどロシア正教っぽくもあり、仏教っぽくもあり、雷紋模様が彫刻された石柱はキリスト教以前っぽい雰囲気も醸し出していて、こういう形容をすると怒られそうだけど、どことなく異教的。いや、石造建造物が大事に扱われてるのを見てアニミズム的なものを感じ取ってしまうのは、日本人の偏見かもしれませんが。いずれにせよ非常に愛されている建物です。庭の手入れがよかったのも印象的でした。
 教会を出た後は市街地に出て餃子屋へ。最初に入った小汚い店(ひどいが本当だ)が非常に美味しいところで、ビールのお相伴にあずかってすっかりいい気分。でも皆さんハシゴする気満々で、景気をつけて次の店を探索に出かけます。
 街にはあちこちに「ジャズの街宇都宮」と書かれたバナーがあるんだけど、アーケード街にはヒップホップでチェゲラーな店が多くて、道行くあんちゃんもそういう格好が目に付く。全体的に若者の服装が東京よりも色彩豊かな感じを受けました。途中でイエサブまんがの森ボークスが入ったビルがあるのを見つけて、ここがこの都市のオタク文化の中心地なのだろうなあと思ったり、東京では見たことのない広さのフレッシュネスバーガーに驚いたり。大きなデパートが何件もあるのに商店街が元気なのはいいですね(いや、ほんとは大変なのかもしれないけど、暗い感じは受けなかった)。うろうろするうちにデパートの地下の餃子屋に入って色々頼んでみることに。餃子に合うという触れ込みの地ビールもおいしゅうございました。なんか今回のオフは餃子食ってビール飲んでおしっこ、というマニューバをみんなで繰り返していた気がします。
 腹も膨れたところでいよいよバスに乗って採石場跡の大谷資料館へ。駅からは30分ぐらい? もっと短かったかな。近づくにつれて大谷石の建物が多くなっていくのがわかりやすい。やがて掘り崩された巨大な岩塊が左右に聳え立つようになり、一同大喜び。「うわー」「すげー」「でけー」「すげー」 奇岩突兀、実にファンタスティックです。かつては陸の松島と言われていたそうで、なるほど納得。
 バスを降りて、鬱蒼と茂った森の間の道を抜けていくと、不意にぽっかりと視界が開けて、大きな広場の向こうにそそり立つ岩盤。がっちり直線で切り取られた威容は、さっきまで見てきた奇岩の群れとはまた違った衝撃を与えてくれます。

 これだけでもすごいが、しかしここで立ち止まっているわけには行かない。入り口で入場料を払って、階段を下り、いよいよ採石場の中へ。
 ここが もう
 すげかった。
 こんな理想的ダンジョン、初めて見た。
 暗い。寒い。天井高い。幾何学的な壁と天井はウィザードリィみたい。
 映像作品で最も近いものを探すなら、映画版FotRのドワローデルフでしょう。向こうの角からバルログが、とか妄想し放題。ハァハァ。
 暗すぎて写真はほとんど壊滅状態だったけど。補正してなんとか見られそうなのを上げときます。

 行けるところが限られてるのが残念ですがまあしょうがない。でもこれ見よがしに「この先は戦時中に掘り進められた隧道がたくさんあるよ」とか書かれてる先が立ち入り禁止の真っ暗闇だったりするんだよ。憎い。
 たっぷり堪能して地上に戻り、そばの店でコーヒー飲んでようやく人心地。今見てきたものの凄さに、一同毒気を抜かれた感じでした。固い地面を歩き回った疲労もありましたけど。すごかったねー、と言いながら道路に出て、ちょっと歩いて大谷観音と平和観音を拝観。はー、日本にもこういう石窟があるのだなあ、とちょっとびっくり。採石場見学の際は是非どうぞ。仏様を大切にしないと死ぬので(『マッハ!!!!!!!!』参照)。
 向こうの山に素晴らしい佇まいの廃墟があったので近くに寄っていったりするうちにバスが来て、宇都宮市街へ逆戻り。えらい種類の餃子がある店で、またビール飲んで餃子食っておしっこ行って。店を出て、甘いものは別腹とばかりにミスドで〆。おなかパンパンで宇都宮線に乗って帰還しました。もう一年分は餃子食った気がします。
 帰りは寝ちゃうだろうなーと思ってたけど結局話しっぱなし。
 たいへん楽しい遠足でした。お疲れ様でした。