突撃! 隣のバンゴヤン

本日、日本武道館で行われた、ボクシングのダブル世界タイトルマッチ。



WBCバンタム級チャンピオンの長谷川穂積は、WBO王者フェルナンド・モンティエルに4回TKO負けを喫し、王座から陥落いたしました。


http://www.asahi.com/sports/update/0430/TKY201004300363.html

長谷川4回TKO負け 11試合連続防衛ならず

 世界ボクシング評議会(WBC)バンタム級タイトル戦が30日、東京・日本武道館であり、王者の長谷川穂積(真正)は世界ボクシング機構(WBO)同級王者のフェルナンド・モンティエル(メキシコ)に4回TKOで敗れ、05年4月から守ってきた王座から陥落した。連続防衛記録は国内ジム所属選手では2位となる10度で途切れ、具志堅用高の持つ最多防衛記録(13試合)更新はならなかった。

お互いにパンチ力のある同士、相手の出方を慎重に見ながら長谷川は徐々にペースを掴み、4ラウンド終了間際までは明らかに優勢でしたが、残り10秒の合図を聞いたところで油断が出たのか、モンティエルの強烈な左フックを受けて体がガクッと揺らぎます。モンティエルはそのチャンスを逃さず、一気呵成にラッシュを仕掛けて長谷川が手も足も出なくなったところでレフェリーが止めに入りました。


残念な敗戦でしたが、なにしろ相手は三階級制覇の強豪チャンピオンです。長谷川を責めるべきところはありません。一瞬のスキも見逃されない、緊張感あふれる素晴らしい試合でありました。今後は、階級を上げるにせよモンティエルへのリベンジを期するにせよ、長谷川はまだまだ目が離せないボクサーです。


いっぽう、WBCスーパーバンタム級王者の西岡利晃は、若き挑戦者バルウェグ・バンゴヤンを5回TKOに葬り、4度目の防衛を果たしました。


http://www.daily.co.jp/newsflash/2010/04/30/0002931665.shtml

西岡、5回TKO勝ちで4回目防衛に成功

 「WBC世界Sバンタム級タイトルマッチ」(30日、日本武道館

 王者・西岡利晃帝拳)が5回1分14秒TKOで同級10位の挑戦者バルウェグ・バンゴヤン(フィリピン)を下し、4回目の防衛に成功した。

 西岡は立ち上がりから得意の左ストレートを当てて主導権を支配。4回終了時の公開採点でも3ー0でリードするなど無敗の挑戦者を追い込み、5回に“伝家の宝刀”左ストレートでダウンを奪う。再開後、ダメージの深いバンゴヤンに連打をたたき込み、レフェリーストップを呼び込んだ。

 西岡43戦35勝(23KO)4敗3分け。バンゴヤン16戦15勝(7KO)1敗。初防衛戦から4戦連続KO防衛の日本新記録を樹立した西岡は「お客さんの望むかたちで試合を終わらせることができて本当にうれしい。練習したパンチが自然に出た。目指すは世界の西岡です」と力強く言い切った。

バンゴヤンは変則的なフォームで繰り出すボディブローが再三にわたってローブローとなり、4回にはレフェリーの注意を受け減点されます。オープン・スコアリング・システムにより劣勢が明らかになったバンゴヤンが攻勢に出ようとしたところを、狙い済ました西岡の左ストレートがみごとにバンゴヤンの人中にヒット。この一撃で勝敗は決していました。



勝敗では明暗が分かれましたが、内容はいずれも劣らぬ名試合です。会場の日本武道館も超満員札止めで、これぞボクシングというにふさわしいビッグイベントでした。そういえば3月にも有明でボクシング世界戦がありましたが、あちらは見るも無残な凡戦で会場もガラガラ。TBSによる実況もまるで試合の内容を正しく伝えないもので、今回の日本テレビによる中継とは雲泥の差でした。ボクシングの中継を見るときは、「解説に浜田剛史がいるかいないか」が大きな違いとなることをみんな知って欲しいと思うです。



それにしても、今回の中継で印象深かったのが、リングやコーナーにデカデカと書かれたスポンサーロゴです。



TBSの中継では、格闘技イベントのご多分に漏れず、スポンサーはパチンコ台メーカーやDMM.COMなど娯楽色の強い企業ばかりでしたが、今回の試合では、リングに一番大きく書かれていたロゴは「KURE」でした。

機械屋さんにはおなじみのCRCを発売している、呉工業が今夜のメインスポンサーです。

http://www.kure.com/


ほかにも、DXアンテナとか長府製作所とか、妙にカテエ業界のスポンサーが多く見られました。


http://www.dxantenna.co.jp/

DXアンテナ シールドプラグ付ケーブル 1.9C-FBD  両端F形プラグ 1m 2JW1F1B

DXアンテナ シールドプラグ付ケーブル 1.9C-FBD 両端F形プラグ 1m 2JW1F1B


http://www.chofu.co.jp/


亀田と長谷川が持つイメージの違いが、こういうところにも出ていたんですねぇ。