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2014-10-17

デジタルサイネージに人格を付与する

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最近妙にユーモアに反応してしまうので、このSpriteがナイロビで展開中の"Bill"という名のBillboardなんかは完全にツボでございます。

"私の名前はBoard, James Board"とか...

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"Billboardって楽じゃ無いよ"とか...

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他多数のバリエーションあります。

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デジタルサイネージって画面が次々に切り替わる訳でライブ感をつくることはできる。そこに人格を付与するというのが面白い発想です。

超長尺動画広告の裏に仕掛けあり

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基本的に動画コンテンツは短い方が良いというのが定跡形なんだけど、この"Have You Been Flying BLAH Airlines?"(BLAHエアラインで空の旅したことある?)は5時間45分と信じがたい長さだ。

ここで言うBLAH Airlinesとは架空の航空会社だけど、5時間45分とはニューアーク空港〜サンフランシスコ空港までの飛行時間であり、大陸横断フライトの退屈で健康に悪い機内の様子が描かれている。リリースしたのは機内体験に絶対の自信を持つVirgin Atlantic。ディスカウントエアラインが参入し、人気になっているこの路線で巻き返しを狙っている。

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演じているのはパペット。子供は泣き叫び、鼾は壮絶で、身体のあちらこちらが痛くなる...5時間45分も流石に見ていられないが、スキップしながら観る限り、結構丁寧につくっている。また、わざわざBLAH AirlinesのWebsiteも用意し、チケットを購入できる風を装っている。Virgin Atlanticは"自動操縦でパイロットは悠々自適なのに、客がこの扱いとは酷い旅だ..."と訴えているそうだ。

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今週は超長尺広告週とでも言おうか、“The Longest Ad In The World”という挑戦的な広告も公開された。25時間という気の遠くなるような長時間で、薄暗い部屋で男がはぁはぁ言っている退屈極まり無い映像をどの程度我慢して視聴できるかという趣向。

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3分でギブアップすると"あなたはたった3分でやめることができたけど、他の人は何ヶ月も何年も生きさせられ続けている"というメッセージと共にDMDなる尊厳死を推進する非営利団体への寄付を薦められる。はぁはぁ言っている男は苦しいにも関わらず死ぬに死ねない状況にある不治の病にかかっている男...という訳だ。

超長尺の裏に仕掛けあり、です。数年前のスーパーボールのティザー広告で本編に登場する女性モデルが5時間に渡ってチェッカーフラッグを振り続けるという無駄に長いだけのセクシー動画広告があったけど、そういうのとは違います。

2014-10-14

存在を再定義する...Audiの哲学的なアプローチ

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"Audi A7 Sportback"は知性レベルの高いエグゼクティブを理想的な顧客として掲げている。よってそのTVCMはライバルであるJaguarやLincolnのようにセレブリティなどを起用せず、極めて哲学的な語りを表現の中心に据えている。

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机の上に置かれた蓄音機。“Presence: How to Obtain It.”(存在...それをどうやって得るか)と題されたレコードをかける。"何人かは持っていて、何人かは持っていない"とか"固い握手に失敗は無い"とか、"尋ねるな、語るな"とか言葉が断片的に繰り出された後(有名な哲学者の言葉かな?)...Audi A7 Sportbackが、その蓄音機をひっくり返す。

タグラインは“Presence. Redefined.”(A7が古くからある存在論を再定義する) ...大人の世界だなぁ。また、"The Economist"とパートナーシップを結んで、ブランデッドコンテンツを展開しているそうだ。"The Economist"のようなハイエンドなメディアがどんな企画を展開するか、とても興味深いです。

2014-10-13

Femvertising が大流行か?

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以前"女性ブランドにとってフェミニズム的ストーリーが流行?"や"女性に自信を持って生きることを呼びかける物語の重複"等のエントリーで"フェミニズム的ストーリーテリング"の流行について書いたけど、この趣向は女性をターゲットとするブランドに確かな効果をもたらすようだ。

女性のライフスタイル情報サイト"SheKnows"の"Femvertising"(フェミニズム広告)に関する調査(n=628)によると、52%の女性が広告に女性を応援する姿勢が見えるかどうかは購買行動に影響を与えると答え、43%がブランドを応援したい気持ちにさせると答えている。更に、25%が広告での女性の描き方が好きで無い場合は、その商品を使い続けないだろうと答えた。

また、92%が女性を勇気づける広告を少なくとも1つは知っており、その筆頭格が"Real Beauty"(Dove)。これは"あなたは自分が思っているよりも美しい"をテーマに昨年広告賞を多数受賞した作品だ。

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Doveは数年前からフォトショップを一切使わず、女性の本当の姿を描き始めて以降、セールスが25億ドルから40億ドルにジャンプアップした。

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Getty Imageの女性をテーマとしたコレクション"Lean In Collection"は2014年2月以降54%の伸びを見せている。

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Nikeは女性向けマーケティング強化の効果もあり、四半期ベースで15%の成長を記録した。

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その他、好意的なブランドは...

Always(P&G) / LikeAGirl。"女の子らしい"というステレオタイプに大人がはめようとするあまり、彼女たちは萎縮し、やがて自分らしさを失ってしまう...というテーマ。

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Panten(P&G) / Not Sorry。直ぐに"Sorry"と言ってしまう女性。もっと堂々と自信を持てばいいんだよ、というアプローチ。

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その他 Hanes, Olay, COVER GIRL, Under Armer, Searsが好感を持たれている。

調査結果の一部を以下に列記します。

  • 51%が女性を応援する広告が好きであり、性差別の壁を壊すことに貢献していると考えている。ある働く子育て女性によると"最近の広告は消費者はバカ扱いしており、そんなブランドの商品を買う理由は無い。男であろうと女であろうと、そういったチープな広告はやめるべきだ"と考えている。
  • 5人に4人はより若い世代にとって女性の存在をポジティブに描くことが重要だと考えている。圧倒的多数がキャンペーンにおいて女性がどのように見られているのかが、少女たちが自信をもって生きていくことに役立つと考えている。あるミレニアル世代(25〜34才)のママは"過剰なフォトショップ加工をするのではなく、本当の女性の姿を見せて欲しい"と考えている。
  • 71%の女性は女性向けブランドの広告は女性をポジティブにする機会として活用する責任があると考えている。
  • 94%の女性は、女性をセックスシンボルとして描くことは性差別問題にとって危険であると考えている。あるジェネレーションX世代(30-50代)のママは"女性向け広告の多くは性的魅力を強調し、それが女性の美と尊厳を描くことに繋がるという考え方だけど、これからはより知的でエモーショナルな部分をそれに含めるようにすべきだ"と考えている。
  • 75%は女性の日常的な姿を描くことに好意的であり、ミレニアル世代の学生は"男女の間で交わされる言葉や会話も、より現実的なものにして欲しい。女性を物として扱ったり、人間らしく描かないことはやめて欲しい"と語っている。
  • 89%は性差別問題は人権問題であると考えている。

"SheKnows"という女性のライフスタイルメディアの調査なので、信憑性に若干の疑問はありますが、17才のMalala Yousafzaiさんがノーベル平和賞したこともあって、ジェンダー問題は益々クローズアップされそうだし、そうなると益々"Femvertising"が増えそうで、ストーリーの重複、交通渋滞が激しくなりそうです。

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2014-10-10

日常の中の広告

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Google Appの音声検索機能がかなり進化し、自分のパートナーのような存在になるようなってるらしい。そして、それを"Ok Google!"と表現している。"よしGoogle、○○を教えてくれない? ..."という具合に人工知能と会話するイメージだ。

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このコンセプトをNYCの街中に展開しているんだけど、所謂普通のメディアは活用せず、日常の中にOk Googleが溶け込んでいる。

@KATZ'S DELI(KATZ'S DELIのスローガン教えて?)

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@BROOKLYN BOWL(ボウリングのボールには何個穴があるか教えて?)

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@TOP OF THE ROCK(TOP OF THE ROCKの高さを教えて?)

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@PAPABUBBLE=キャンディ屋(最初のロリポップがつくられたのっていつか教えて?)

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@BARCADE(8bitには何色使われているか教えて?)

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@DEATH & CO=バー(liquorとliqueurの違いを教えて?)

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@SHUT SKATEBOARDS(初期のスケボーってどんなだったか教えて?)

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@PIANOS(誰が一番速いドラマーか教えて?)

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@VAN LEEUWEN(どうしてsundaeはsundaeって呼ばれているのか教えて?)

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@CAFE REGGIO(カプチーノの歴史を教えて?)

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メディア開発に加えて場所に応じた興味深い質問ばかりで、上手な知性の刺激法だと思います。

聳え立つ高層ビルの屋外ビジョンをハック

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各地の高層ビルのTOP OF TOPを制覇する"ON THE ROOFS"(Vitaliy Raskalov + Vadim Makhorov / ロシア)が香港の高層ビル屋上の屋外ビジョンエリアに侵入&ハックし、"What's up, Hong Kong?"というメッセージとハッキングの模様を撮影した映像を流した。また、ビデオで使用されている空撮はDroneで撮影されている。

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ビルのセキュリティもですが、屋外ビジョンのセキュリティもかなり甘い。こんな所まで昇ってくることを想定していないのでしょうか。世界のメガシティの主要な屋外ビジョンを同時ハックするような世界同時多発広告テロ的なことも簡単にできそうな気がする。

Droneが森の中を駆け抜けるスターウォーズ風レース

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"Star Wars Episode 6"でSpeeder Bikeで森の中をチェースするシーンのようにクアッドコプターで森の中をレース。各々のクアッドコプターには小型カメラを搭載し、Speeder Bikeのドライバーになった気分で平均時速は64kmのクアッドコプターを操っている。

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因みにSpeeder Bikeとはこれです。

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主催しているのは"Airgony"なるフランスの熱狂的なクアッドコプターレース集団。この映像を通じて世界のクアッドコプターマニアを触発し、グローバルレースイベントを開催したい意向だ。現在撮影中のEpisode 7のプロモーションイベントとして面白いかも知れません。

2014-10-08

バンジーダンク

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NBAレギュラーシーズン開幕を前に、リオデジャネイロで実施されたプロモーションイベント"NBA Global Games"のスポンサー"Crocantissimo"(ブラジルのスナックブランド)による"Bungee Dunk"。48mの高さからバンジーしてそのままダンクするという参加者には相当な根性が求められる仕掛けだ。

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振り切ってる。色々気にしていたらやってられない大らかな企画。

空から落下したタイヤを履いて走り去るジープ

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Stansbury Island(ユタ州)の岩場で停車するタイヤが3輪しかないジープ。そこに、高度10,000ft(約3km)上空からタイヤを落下させる。そして、落ちたタイヤをジープが履き、何事も無かったように走り去る...BFGoodrichの新作タイヤ"T/A KO2"が従来より20%頑丈なタイヤであることを実証するフィルム"Takes On Gravity"(重力との戦い)だ。

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余計なナレーションが無く、実験のインパクトある画だけで勝負するというのが逆に迫力があって伝わってきます。これが一切の映像効果無しに実施されたことを証明するメイキングフィルムも公開されています。

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