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2014-10-29

MIT Media Lab 美しいニューロゴタイプ

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MIT Media Labが25周年で初めて正式ロゴマークを発表したのが2011年。ある一定のアルゴリズムにより変形するロゴマークで、その数約4万通りものパターンを誇る。

Media Labで働く教授やスタッフ、生徒各々が独自のロゴマークを持つことを可能とするという斬新な仕掛けだったが、そのロゴマークをあっさり捨て、新しいロゴマークを発表した。

モノトーンの新しいロゴは統一的なグリッドの中で文字が構成されている。

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そして、ロゴになる。

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24あるセクションは全てグリッドを基本として表現される。

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基本のアルファベットも変型版も記号も全てがグリッドを基本とする。

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Director's Fellow Program, re-think food...などのプロジェクトではこういう使い方もある。

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色んな場所、色んなツールに展開。

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昔ならロゴは長く守り続ける存在だったけど、たった4年でロゴを変えるというのが今っぽい。こちらの方がフォルムが美しく個人的には好きです。

(via Pentagram)

地下鉄の9つの駅を結んだオーケストラ

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日本の大都市圏では地下鉄での4Gネットワークは既に導入されているけど、NYCの地下鉄ではこの度やっとVerizonがWiFiを導入したようだ。そして、そのプロモーションとして行われたのが"SIGNAL STRENGTH"。普段から地下鉄で活動するストリートミュージシャンを9つの駅に配置し、BRYANT PARKにいる指揮者とWiFiで結んで、遠隔オーケストラ演奏を完成させるという仕掛けだ。

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スマートフォンとヘッドフォンという普段持ち歩いているような日常的なツールオーケストラを実現しているというのが良い。ただ、こういうのって通信によるタイムラグは無いのだろうか?

Vineクリップ5本を束ねて30秒CMとしてオンエア

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1年前"ショートクリップがシェアされやすい"ことに目をつけたDunkin' DonutsやTridentVineサイズの6秒CMを展開しようとTV局に働きかけた(TVCMは15秒から6秒へ!?)が、最終的にはTV局のフォーマットの関係で、5秒のVine連動型CMに落ち着いたけど、1年間の時を経て、新たな展開が登場した。

HPはコンバーティブルラップトップ"Pavilion x360"を売り込む"#BendTheRules"キャンペーンの為に、24人のVineクリエーターに依頼し、30のVineクリップを制作してもらった。結果、95万アクティブエンゲージメント、500万視聴を記録したんだけど、中でもRobby Ayala(290万フォロワー)は2クリップ制作し、241,400revine/13,900commentsと大活躍だった。そして、そのRobby Ayalaの作品を含む5作品をピックアップし、30秒CMとして纏めてオンエアした。それがこれだ。

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上から下へ、下から上へ、かなり気持ち良い作品だ。なるほど6秒という中途半端な数字なので1本単位のオンエアは難しいけど、5本束ねて30秒にするとう手がありましたか。最近ではFiatが"Endless fun"キャンペーンの一環として、The Richards Groupが制作したGIFアニメTumblr展開しつつ、TVCMにも活用するなど、ショートクリップ活用の工夫は随所に行われている。

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ミレニアル世代を取り込む為のマーケターのチャレンジは続く。

2014-10-27

トップミュージシャンとファンのエンゲージメント

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トップミュージシャンとファンの関係って、以前は遠くから見守っているような感じだったけど、最近ではソーシャルネットワークで繋がったり、気軽にサインや握手に応じたり...というケースは少なく無く、ミュージシャンから積極的にエンゲージしている感じだ。しかし、Taylor Swiftほどその距離が近く、積極的にエンゲージするトップ・ミュージシャンはいないだろう。

先日彼女が投稿したビデオによると、彼女はここ1年に渡り、ソーシャルメディア上でのファンの行動を観察し、熱心なファンを抽出(若く、あまり都会的で無い女子及びゲイを選出)。米国と英国で彼等を"彼女の家!"に招待してプライベートパーティを開催した。招待者は@Taylor Nationのフォロワーであり、まず@Taylor Nationの運営会社からDMでインビテーションを受け取る。そして、パーティ当日、秘密のパーティ会場である"彼女の家!"から離れたどこかで集合し、ファン一同がバスに乗ってTaylorの家へ向かう。

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彼女の家は豪華過ぎない温かい雰囲気のする一軒家であり、Taylorのイメージにぴったりだ。そして、Taylorの手作りお菓子や料理などが振る舞われ、一緒に写真を撮り(ハグなんて当たり前!)、メインイベントはニューアルバム"1989"の収録曲が一部披露される。

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Taylorとファンの距離を縮めるだけでなく、ファン同士でTaylorの話題で盛り上がり、仲良くなり、みんながTaylorを中心にファミリーのような雰囲気になり、それがソーシャルネットワークの交流を活性化させることも計算されているのだろう。このやり方は凄い。

広告のメッカでアートが人々を魅了する

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"The Times Square Advertising Coalition","Times Square Arts"という2団体が広告のメッカ"Times Square"をデジタルアートで占拠する"Midnight Moment"が2012年の4月より、開催されている。これは、アーティストが月替わりで毎日23時57分から作品を披露するという試みだ。世界の屋外広告の総本山と言える場所でアートというのも不思議な感じがしますが、気になった作品を紹介します。

2014.3: Zach Nader"optional features shown"

自動車のCMから自動車だけを取り除いたイメージ。広告のメッカで商品だけ取り除き、それがホラー仕上げになっているということに色々な含みがありそうだ。

2014.8:Alfredo Jaar"A Logo for America"

アメリカのロゴだけを表示するという...これは愛国心象徴としてTimes Squareを捉えているのか、アメリカ的消費文化への皮肉を消費文化の象徴的場所で行っているのか。

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2014.10: Ryoji IKeda"Test Pattern"

上の2つがTimes Squareという場所を意識して、社会テーマを回収しようとしているのに対し、Times Squareの空間的特徴を活かしたビジュアル表現として追求されている感じだ。

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"Test Pattern"なるこの作品、原型はフロア展開のようです。

Ryoji IKedaについて少し調べてみると、超音波や周波数などに焦点を当て、物理的・数学的アプローチを多用するアーティストとのことで、この"Superposition"というパフォーマンスを発見したのですが、非常に難解。量子力学や量子情報理論を美学的な視点から解釈している作品らしいですが、全く理解できません。ただ、高度な科学と音楽を融合させたアートというのが興味深いです。

Times Squareのアート企画から始まって、個別のアーティストの話へと飛びましたが...Ryoji IKedaはフランス拠点で世界各地を巡ってパフォーマンスしているようで、ついていけないような気がしますが、一度ライブなど行ってみたいです。

2014-10-23

子供用防弾チョッキが示唆すること

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"Bulletproof vests for kids! 149.99$"...子供用防弾チョッキ149.99ドル!...今、アメリカではこんな信じ難い広告が掲出されているが、この広告は実際は"防弾チョッキ"の広告ではなく、逆説的な意味を持たせている。

これは2005年にフロリダ州で制定後、少なくとも全米16州で採用されている"Stand Your Ground laws"に反旗を翻す広告。"Stand Your Ground laws"は銃による正当防衛を許可する法律で、正当防衛か殺傷事件かの立証責任は被害者側にある。つまり、銃で撃たれた時に、「自分は危険な目に遭わせていない」という立証責任は被害者側が行う。既に射殺されているかも知れない被害者が。一方、撃った方は「危険な目に遭った」という証言だけでいいという、日本に暮らす自分にとっては信じ難い考え方だ。

この法律施行後、フロリダでは正当防衛による殺人事件が3倍となった。この法律の可否について論議のきっかけとなったのが、2012年フロリダで起こった"自警ボランティア"のジョージ・ジマーマンによる17才のトレイボン・マーティンの殺害。最終的にジマーマンは無罪判決となったが、これを機に抗議行動は激しくなった。

この流れを受けて"Dream Defender"なる非営利団体がリリースした上のロードサイド広告をリリースした。彼らのURLを辿ると一瞬"子供用防弾チョッキ"のショッピングページが現れる。

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その後、画面は切り替わり、以下のビデオへと遷移する。

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28時間に1人、アフリカンアメリカンが自警団や警備員に殺されている。どんな親だって子供に防弾チョッキを着せるのは嫌だ。防弾チョッキか、それが嫌なら投票を...これは11月4日の中間選挙での行動を呼びかけており、共和党の支持基盤である南部に暮らし、あまり投票に行かないアフリカンアメリカンに対して民主党に投票するよう呼びかけている(この法律共和党の発案なので)。

この法はNRA(全米ライフル協会)のロビー活動の成果とも言われている。米国政治は複雑だ。

2015年に間に合った! 遂に浮いた! 世界初 Hoverboard

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BTF2で登場したHoverboardが今から1年後の2015年10月、"HENDO"の名で世に出ることをMarty McFlyが発表した。BTF2の年代設定通りの2015年だ! 4つのディスク型エンジンをボードの底に設置し、銅性の床との間にマグネティックエリアをつくり出すことでボードを1inch(2.5cm)浮かすことが可能になる。

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商品化に向け、現在Kickstarter資金調達を実施中で、目標額は250,000ドル(-12/15)だが、既に270,000ドルを突破。まだまだ資金が集中しそうな勢いだ。

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今年の春、Hoverboardのビデオが出回って、一瞬胸躍ったけど、これはビデオゲームの宣伝用フェイク動画であることが判明し、"やっぱり"という感じになった。

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しかし、今回は間違いなく現実のようです。寄付最高額が10,000ドル以上で設定(上限10名)されており、HENDOを最初に受け取ることができるというメリットが付与されていますが、既にソールドアウトという人気ぶり。1年後が待ち遠しいです。

2014-10-22

広大な劇場空間でコンパクトカーの良さを訴える唯一の場所

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Smart(コンパクトカー)の売り文句は"どんな場所にもフィットする"。たとえ、こんな場所だって...。劇場広告として、これはかなり斬新。以前こんな渋いこともやっていた。

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難解な計算問題も一撃で解ける

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複雑な数式もスキャンするだけで一撃で解答がわかる。1クリックすればその計算プロセス理解できる。凄いアプリが出たものだ。

こういうのがドンドン出てくると日本の数学の授業も米国のように、計算機使って"問題解決としての数学"を学ぶような形になっていくだろうか。そちらの方が数学の醍醐味が味わえるし、計算機で代用できるようなことを学ぶのは馬鹿馬鹿しい気もする。

2014-10-17

デジタルサイネージに人格を付与する

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最近妙にユーモアに反応してしまうので、このSpriteがナイロビで展開中の"Bill"という名のBillboardなんかは完全にツボでございます。

"私の名前はBoard, James Board"とか...

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"Billboardって楽じゃ無いよ"とか...

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他多数のバリエーションあります。

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デジタルサイネージって画面が次々に切り替わる訳でライブ感をつくることはできる。そこに人格を付与するというのが面白い発想です。

超長尺動画広告の裏に仕掛けあり

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基本的に動画コンテンツは短い方が良いというのが定跡形なんだけど、この"Have You Been Flying BLAH Airlines?"(BLAHエアラインで空の旅したことある?)は5時間45分と信じがたい長さだ。

ここで言うBLAH Airlinesとは架空の航空会社だけど、5時間45分とはニューアーク空港〜サンフランシスコ空港までの飛行時間であり、大陸横断フライトの退屈で健康に悪い機内の様子が描かれている。リリースしたのは機内体験に絶対の自信を持つVirgin Atlantic。ディスカウントエアラインが参入し、人気になっているこの路線で巻き返しを狙っている。

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演じているのはパペット。子供は泣き叫び、鼾は壮絶で、身体のあちらこちらが痛くなる...5時間45分も流石に見ていられないが、スキップしながら観る限り、結構丁寧につくっている。また、わざわざBLAH AirlinesのWebsiteも用意し、チケットを購入できる風を装っている。Virgin Atlanticは"自動操縦でパイロットは悠々自適なのに、客がこの扱いとは酷い旅だ..."と訴えているそうだ。

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今週は超長尺広告週とでも言おうか、“The Longest Ad In The World”という挑戦的な広告も公開された。25時間という気の遠くなるような長時間で、薄暗い部屋で男がはぁはぁ言っている退屈極まり無い映像をどの程度我慢して視聴できるかという趣向。

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3分でギブアップすると"あなたはたった3分でやめることができたけど、他の人は何ヶ月も何年も生きさせられ続けている"というメッセージと共にDMDなる尊厳死を推進する非営利団体への寄付を薦められる。はぁはぁ言っている男は苦しいにも関わらず死ぬに死ねない状況にある不治の病にかかっている男...という訳だ。

超長尺の裏に仕掛けあり、です。数年前のスーパーボールのティザー広告で本編に登場する女性モデルが5時間に渡ってチェッカーフラッグを振り続けるという無駄に長いだけのセクシー動画広告があったけど、そういうのとは違います。