「凍れる河/オリヴィエ・フェルミ」

 フランス人作家&写真家によるチベットの紀行文&写真。ほんとにちょっと足を滑らせたら凍れる河に落ちて、骨の髄まで凍りつきそうです。

凍れる河
凍れる河オリヴィエ フェルミ Olivier F¨ollmi

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「ホントにあるの?ホントにいるの?―ウソ?ホント?「ふしぎ」を科学しよう/安斎育郎 編著」

 占い、UFO、ネッシー、心霊写真など不思議の世界を科学の目から検証する。

ホントにあるの?ホントにいるの?―ウソ?ホント?「ふしぎ」を科学しよう
ホントにあるの?ホントにいるの?―ウソ?ホント?「ふしぎ」を科学しよう安斎 育郎

かもがわ出版 2010-03
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「子どものこころが傷つくとき―心理療法の現場から/網谷由香利」

 筆者はユング派の故・織田尚生先生のお弟子さんで、ご自身もユング派のようです。
 カバーのあおりに「サイコセラピストとして、その驚異的力量が注目されています」とありました。うらやましいですね。ぼくも驚異的力量で注目されてみたいです。


 版元は第三文明社なので創価学会系の出版社ですね。同じ出版社の一般向けの雑誌に連載されたものをまとめたものなので、平易な文体で書かれています。タイトルからわかるようにバッドマザー理論で、それに傷つく子どもという枠組みです。拒食症なんかは次のように説明されています。


 または、母親の「愚痴」という”汚物”を体内に入れたくないという無意識的な防衛から、「摂食障害」という症状が表れる場合もあります。(p.208)
 このような表現が出てくる背景には、親の無理解によってダメにされる子ども、本当の子どもの姿を理解するセラピストという理解の枠組みがあるようですが、そういうのは個人的にはちょっと苦手です。
 昼夜逆転は「回復のための守り容器」(p.169)、ひきこもりは「ICU(集中治療室)に入るのと同じ」という記載もあります。そのように感じられる事例があるのは理解しますが、ちょっと一般化しすぎじゃないでしょうか。
 ルイス・フロイスなんかを引いて、昔の日本は子どもを大切にする文化だったが、現代社会ではそれが失われてしまった、というような主張もありますが、そんなに簡単には言い切れないないように思います。農村だったらきっと労働要員として酷使されたでしょうしね。


 セラピストとしての成長過程では、主に関わる対象に強い思い入れを抱くのは悪いことではないと思いますので、うまく次のステップにつながっていくといいなと思います。

子どものこころが傷つくとき―心理療法の現場から
子どものこころが傷つくとき―心理療法の現場から網谷 由香利

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日本心理臨床学会のリンク禁止について質問してみた

 ちょっと心臨に問い合わせをする必要があったので、気になっていた会員以外のリンク禁止について問い合わせをしてみました。


 また質問なのですが、ウェブサイトに「なお、本学会の会員以外の方のリンクは認めておりません。」と記載されていますが、営利目的の検索サイト(Googleなど)からリンクが貼られている状況です。Google などの企業が会員とは思えないので、このような状況に対してリンクを許可しないなどと求めるなどの措置はとられているのでしょうか。それとも企業などはリンクを貼ってもよいのでしょうか。そうであればウェブサイトの表現を改めた方がよいと思いますが。
 お忙しいとは思いますが、ご返答頂ければと思います。


 会員でも無断リンクは禁止だそうなのでまあ一応従ってキャプチャを貼っておきます。この程度は著作権法に定める引用の範囲でしょう。


「そううつですが母(オカン)してます。/たなかみる」

 最初の頃は境界パーソナリティ障害と診断されていた著者でマンガ家のたなかみるさんですが、その後、診断は双極性障害に変更に。この本でもお母さんが亡くなって躁転してしまったエピソードなどが載っていますから、やはり後の診断の方が正しかったのでしょう。お子さんも大きくなられて、その後の生活がエッセイマンガとして描かれています。だけど、お父さんの自死などいろいろ大変だったみたいですね。

そううつですが母(オカン)してます。そううつですが母(オカン)してます。
たなか みる

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03月03日のつぶやき

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