俺も秋刀魚でヌく

(※読む前の注意:全部うろ覚え。逆にそんなものはなかったという突っ込みもありえる)

もう収束してしまった感があるけれど、ちょっと前まで童貞の話がはてな非モテ界隈ではホットだった。童貞否定派から滲み出る「お前らやりたいんだろ」オーラに辟易しつつ、非モテはああいう輩が泣き止むまで殴らないといけないね。と思う。いまさら何かを書くのは非常に空気が読めてないが、中西永田的なポジションだとこれでもいいのかもと思ったので、タートルポジションの姿勢でなんか書く。

まぁそんなことはどうでも良いとして、童貞の話題が出るといつも僕の脳裏にトゥナイト2がフラッシュバックする。

僕は漫画バカでもあり、活字中毒でもあり、テレビっ子でもあった。思春期の多感な時期にいろいろなものを見てきたが、その中でもトゥナイト2はお気に入りだった。お色気も楽しみだったけど、それ以上に誰も教えてくれないようなことを毎回教わることができたからだった。

思春期の僕のどうでもいい知識の半分は、山本晋也乱一世北野誠によってもたらされた。例えば、ラブホテルでは1日3回は掃除機を借りる客がいる(卵を入れるまでは良かったが、とれなくなったため)が、いくら掃除機を使っても取れない。などなど。

その中でいまだに頭の片隅に残っているのは、童貞の官能小説家の話だった。

(※ここから超うろ覚え)

童貞の官能小説家は、60歳くらいになっても童貞らしく、童貞故の妄想力が創作の核になっているようだった。彼はあらゆるものをオカズに出来てしまうらしく、番組の中でも「秋刀魚でヌケる」と豪語していた。僕はその姿に憧れた。

描かれた彼の姿か本当のものかどうかはわからない。でも、美しかったのは確か。

童貞のお話では「童貞をこじらせる」という表現が使われるけど、僕が童貞をこじらせないですんでいるのは、彼のおかげかもしれない。僕はいまだに彼になりたいと思っている。もしくは、縄文杉でヌケる男九門鳳助。