電子竹林:Blog

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2014-08-17

[]「チョコレートドーナッツ」- Any Day Now -

トラヴィス・ファイン監督。1979年カリフォルニア、ゲイでショーダンサーのルディ(アラン・カミング)は同じアパートで、麻薬中毒の母親から育児放棄にあっている少年マルコ(アイザック・レイヴァ)を保護。ルディは知り合ったばかりの弁護士ポール(ギャレット・ディラハント)とマルコの三人で暮らす事になるが…。1970年代の実話をベースにしているらしい。ゲイのダンサーと弁護士とダウン症の子供という構成が上手い。偏見と憎悪、それに対抗する力強い人々が作り出す物語が心にしみてくる。そして、最後はそうくるのかあとちょっと驚いた展開だけど、まあこれが現実なのだろうか。なんとも言えない終わり方だが、印象に残るラスト。そしてルディの歌う「I Shall Be Released」が素晴らしい。

http://www.bitters.co.jp/choco

2014-08-16

[]「ホットロード

三木孝浩監督、吉田智子脚本、紡木たく原作。湘南の14歳の少女、宮市和希(能年玲奈)は幼い頃に父を亡くし母親との二人暮らし。母親の交際に反発し、横浜から転校してきた絵里と遊びに行った先で、暴走族NIGHTSの春山洋志(登坂広臣)と出会うが…別マで育ったので原作はリアルタイム読者。原作ほとんどそのままな展開で有名な台詞もそのまま使われている。しかし時代感覚がなんか合わないし、なんか安直な話にしか見えない。三木監督はそれなりに頑張って撮っている気はするが、これは企画的に無理だったんじゃないかなあ。なぜ、いま「ホットロード」だったんだろうか。場内、年齢層若い観客ばかりで結構泣いていた、これで泣けるなんて安上がりなんだ。

http://hotroad-movie.jp

2014-08-14

[]「ぼくを探しに」- Attila Marcel -

シルバン・ショメ監督。幼い日の両親の死以来、言葉を発することができないポール(ギョーム・グイ)はピアニストを目指しながらダンス教室を営む伯母姉妹に育てられた。ある時、同じパアルトマンに住むマダム・プルースト(アンヌ・ル・ニ)と知り合い奇妙なお茶で過去のわずかな記憶を取り戻すが…。「イリュージョニスト」(id:zom-1:20110327#p1)のアニメ監督による初実写映画。プルースト失われた時を求めて」をモチーフにしているように記憶を巡る物語。アニメ作品でもそうだった鮮やかな色彩と柔らかな光線、風変わりな人物たちとちょっとファンタジックな映像ではあるけれど、真実の記憶の残酷さというのを見せてくれるのも、この監督らしさかもしれない。最後はちょっとショッキング。真実の残酷さも含めて人生なんだという、監督らしいヒューマニズム感を感じする。奇麗にまとめていて印象的にはほのぼのしている。

http://bokuwosagashini.com

2014-08-12

[]「二つ目の窓」

河瀬直美監督脚本。奄美大島、16歳の界人(村上虹郎)と同級生の杏子(吉永淳)。界人は恋人と付き合う母の岬(渡辺真起子)に嫌悪感を抱き、杏子はユタ神様として生きてきた母イサ(松田美由紀)の余命がわずかである事を知る…。16歳の男女から見る生と死。そこに表れる様々な感情に心が揺り動かされる。河瀬直美の中では分かりやすく映画。静かで時には激しい自然の中での美しい映像。水中の撮影も奇麗で、杏子はまるで人魚の様に美しい。冒頭から強烈なシーンで、人を選びそうな映画だけど個人的にはかなり好き。70年代のATGとか連想してしまうけど、やはりこれは河瀬直美の世界なんだろうなあ。

http://www.futatsume-no-mado.com

[]「バトルフロント」- Homefront -

ゲイリー・フレダー監督、チャック・ローガン原作、麻薬潜入捜査官フィル(ジェイソン・ステイサム)は娘マディ(イザベラ・ヴィドヴィッチ)のために仕事をやめ、亡くなった妻の故郷であるルイジアナの田舎町に移り住む。ある時、マディといじめっ子との喧嘩で、その母親キャシーは兄で麻薬密売人のゲイター(ジェームズ・フランコ)に復讐を頼むが…。シルヴェスター・スタローンが脚本、制作。ステイサムの映画のワンパターンさと違って、意外に物語がしっかりしている。これは原作のせいかもしれない。そして、人間の描写の上手さはさすが「ニューオーリンズ・トライアル」の監督と思わせた。米国だとモンスターペアレントがここまで過激になるのか、とも思うが、その復讐心が加速して展開して行くのが上手い。後半までは意外に暴力は抑制しているトコもいいか。ウィノナ・ライダーは出番少ない。

http://battlefront.jp

2014-08-11

[]「STAND BY ME ドラえもん

山崎貴+八木竜一監督、藤子.F.不二雄原作。ある日、運動オンチで勉強もできないのび太(声:大原めぐみ)の元に、22世紀の子孫セワシとネコ型ロボットのドラえもん(声:水田わさび)がやってくる。20世紀ののび太のおかげで子孫に迷惑を被るのを防ぐため、ドラえもんのび太の世話をする事になるが…。子供だらけで満席だったけど、まあ大人も楽しめる出来じゃないかな。3D CGの藤子世界はちょっと癖があって最初は違和感あったけどすぐに慣れた。中盤の、雪山のロマンス、結婚前夜のエピソードはスイッチが入ったようにスピード感もよく、緩急もついて絵もスマートになっていて素晴らしい。感動的。映像的にはタケコプターの飛翔感覚やスピード感が上手く出ているトコなど面白い。全体には大人のドラえもん愛を感じる作品。

http://doraemon-3d.com

2014-08-10

[]「トランスフォーマー ロストエイジ」- Transformers: Age of Extinction -

マイケル・ベイ監督。テキサス、発明家のケイド(マーク・ウォールバーグ)が偶然に買った古いトラックがオプティマスだったため、ケイドと娘テッサ( ニコラ・ペルツ)、その恋人シェーン(ジャック・レイナー)は、CIAと手を組んだ大企業KSIの社長ジョシュア(スタンリー・トゥッチ)たちに追われる。KSIは人工トランスフォーマーを製造、ディセプティコンの戦士ロックダウンと協力していたが…。長い、つまらん、チカチカするの三重苦。陳腐な脚本に雑な編集、無駄にCGに金をかけてるだけでもうちょっと脚本に金かけて欲しいな。これを観ると、一作目(id:zom-1:20070804#p1)はまだマシだったなと思ってしまう。ダイナボットとか出して来て、話を無駄に大きくしているし、まだ続けるんだろうか。

http://www.tf-movie.jp/

2014-08-09

[]「宇宙兄弟#0」

渡辺歩監督、小山宙哉原作脚本。宇宙飛行士を目指す兄弟、南波六太と日々人。日々人は宇宙飛行士ブライアン・ジェイが乗る月面着陸ロケットCES-43のバックアップクルーに選出される。一方、自動車メーカーに勤める六太はミラクルカー梅茶菓支店へ飛ばされてしまうが…。原作者本人によるオリジナル脚本、やはり物語に力が入っていて、話はかなり面白い。死、挫折への立ち向かい方、その強いメッセージ性には心を打たれる。エンジニアとしてはどんな境遇でもその魂を忘れない六太の姿勢には共感する。個人的には、勇気のポーズのエピソードが好きだ。脇役の登場の仕方もいい、特に今回はお父さん。シャロンが出て来ないのはちょっと寂しかったが。

http://www.uchukyodai-movie.com

2014-08-08

[]「友よ、さらばと言おう」- Mea Culpa -

フレッド・カヴァイエ監督。マルセイユ、元刑事のシモン(ヴァンサン・ランドン)は、人身事故を起こし6年服役、妻アリス(ナディーン・ラバキー)と離婚し、今は警備員ですさんだ生活を送っていた。ある時、シモンの息子がマフィアの殺人現場を目撃したために命を狙われ、元相棒のフランク(ジル・ルルーシュ)とともにそれに立ち向かうが…。スピード感のあるアクションが何より凄い、濃密で凝縮された90分。中年二人の演技がなんとも渋い。車、バイク、列車での追跡劇、緩急のつけ方と空間の使い方が見事で文句がつけられない。古くさい物語ではあるが、それを真っ当に作るとこれだけ面白いという事を思い出させてくれた。この監督初めて観たが、ノワール三部作の最新作らしい。他のも是非とも観てみたい。

http://www.tomoyo-saraba.com

2014-08-03

[]「ダバング 大胆不敵」-DABANGG-

アビナフ・シン・カシュヤップ監督。その行動は大胆不敵、汚職警官だが弱者を守る正義の男チュルブル(サルマーン・カーン)は義父、実母、そして異父兄弟のマッキーと暮らしていた。マッキーは職にもつかず経済的余裕もなく、恋人との結婚も実現出来ないでいた。ある時、チュルブルは美女ラッジョー(ソーナークシー・シンハー)と出会い一目惚れする。また、青年政治家チェーディー・スィン(ソーヌー・スード)は目の敵のチュルブルを倒そうと動き出すが…。悪徳警官で正義の味方というのはロビンフッド的で理解出来るけど、なんだか傍若無人でわがままでやたらに暴力的なキャラが理解出来ないまま展開してしまう感じ。ダンスやアクションはボリウッド的で派手でそれなりに面白いのだけど、全体なストーリにはノレない。いままでのボリウッドのヒット作は社会問題や差別問題を扱い、もっと倫理的、道徳的な気がするんだがなあ。

http://www.u-picc.com/Dabangg/

2014-08-02

[]「るろうに剣心 京都大火編」

大友啓史監督、和月伸宏原作。人斬り抜刀斎と呼ばれた緋村剣心(佐藤健)は、人斬り役を引き継いだ志々雄(藤原竜也)が京都で政府転覆を狙っている事を大久保利通から知る。京へ向かう剣心だが、剣心を狙う元御庭番の四乃森蒼紫(伊勢谷友介)は相楽左之助(青木崇高)と対決する事になる。旅の途中、剣心は操(土屋太鳳)と知り合い、また志々雄の部下の瀬田宗次郎(神木隆之介)は剣心を狙うが…。前作(id:zom-1:20121006#p1)と同じ印象、チープな所はあるが変幻自在な飛天御剣流の活劇、殺陣はなかなか映画的な面白さがある。京都大火編、伝説の最期編の二本連続公開だけど、整理して一本にして欲しい所。でも人物が多くて、交錯しているし、まあこれはしょうがないかなあ。ただ、タイトルになってる京都大火がイマイチ面白くないのが残念。役者的には神木隆之介が意外に良かった。

http://wwws.warnerbros.co.jp/rurouni-kenshin/

[]「黄金のメロディ マッスル・ショールズ」

グレッグ・フレディ・キャマリア監督。アラバマ州テネシー川のほとりのマッスル・ショールズというレコーディングスタジオ、その前身、フェイムスタジオを1959年にリック・ホールは創設。後にスワンパーズと呼ばれる地元の白人のミュージシャンを集めて作ったリズムセクションで地元黒人歌手アーサー・アレクサンダーの「ユー・ベター・ムーヴ・オン」を大ヒットさせる…。ドキュメンタリー映画、インタビューに出てくるのはミック・ジャガーキース・リチャーズ、ボノなどかなり豪華。スタジオという角度からの、ソウルからロックまでの音楽史としても楽しめる。音楽性を追求する執念、黒人のソウルフルなバックバンドが白人という面白さ、川が作り出す音楽という視点、なかなか面白い所が多いドキュメンタリー映画だった。

http://muscleshoals-movie.com/

 
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