電子竹林:Blog

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2014-10-16

[]「ふしぎな岬の物語」

成島出監督、森沢明夫原作「虹の岬の喫茶店」。柏木悦子(吉永小百合)が入れるコーヒー目当てに人が集まる岬の突端にある岬カフェ。店の隣には悦子の甥で便利屋の浩司(阿部寛)が住み、悦子を助けていた。ある時、街を出ていたにみどり(竹内結子)が帰郷するが…。色々な人が入れ替わり立ち替わり出る割には、不思議な程に面白くならない展開、盛り上がらない。平凡なエピドードの積み重ね。なんでこんなに詰まらなくなっているんだろうか、これは主演・吉永小百合が企画に入ったせいじゃないかと邪推するが。笑福亭鶴瓶笹野高史井浦新どれも平凡。遺作となった米倉斉加年もイマイチ。この喫茶店を映画にしようとした意図がまったく分からない。

http://www.misaki-cafe.jp/

2014-10-13

[]「ぶどうのなみだ」

三島有紀子監督脚本。北海道空知、指揮者の夢を諦めた兄のアオ(大泉洋)は葡萄ピノ・ノワールの理想のワイン作りを目指し、弟のロク(染谷将太)は小麦を育てていた。ある時、キャピングカーでやってきたエリカ(安藤裕子)が葡萄畑の近くを掘り始めるが…。まったくの自己満足映画にしか見えない。アオのワインへの情熱、ロクの小麦、エリカの穴掘りは、単なる設定だけでそこに何の深みも感じられない。傾向は監督の前作「しあわせのパン」(id:zom-1:20120128#p1)にそっくりだけど、前作は原田知世に助けられていた感がある。今回は大泉洋染谷将太は面白みがないし、田口トモロヲ、前野朋哉、りりィ、きたろうはわざとらしい。安藤裕子はちょっと魅力が出ているが、物語には乗っかり切れてない気がする。

http://budo-namida.asmik-ace.co.jp

2014-10-12

[]「マダム・イン・ニューヨーク」- English Vinglish -

ガウリ・シンデー監督脚本。インド地方都市の専業主婦シャシ(シュリデヴィ)はお菓子作りのプロだが英語が出来ないのがコンプレックス。シャシは姪の結婚式のために単身NYへ向かい、内緒で通い始めた英会話教室でフランス人シェフのローラン(メーディ・ネブー)と出会うが…。インド女性がNYで自分自身を取り戻して行く、その過程に視点を置いた脚本がなんとも上手い。英語の学習と、女性の尊厳、自信回復の物語、いままで見た事ないインド映画で驚き。多くの人に共感出来る内容で、全体に暖かい視点を持っている。シュリデヴィの美しさは超人的(^^;)。20年前と全然変わってない気がする…、もう50過ぎなのに。

http://madame.ayapro.ne.jp

[]「蜩ノ記」

小泉堯史監督、葉室麟原作。城内で刃傷沙汰を起こした檀野庄三郎(岡田准一)は、7年前に側室に関わる事件を起こし3年後に切腹の命を受けているが、今は家譜作りに励む戸田秋谷(役所広司)の監視役となる。檀野は、秋谷とその妻の織江(原田美枝子)、娘の薫(堀北真希)、息子たちと暮らすうちに秋谷の人格者ぶりを知っていくが…。小泉堯史の安定した仕事。物語もしっかりしていて、演出、展開、映像すべてが安心して見られる映画。岡田准一の居合い始め、アクションは結構いい見所になっている。安定しすぎて、意外性がない所ぐらいしか悪い所はない。まあ、地味な時代劇を好きじゃないなら勧めないけど。国内最後のフィルム映画という話。小泉堯史は黒澤組からずっとフィルム製作のスタイルを貫いているのに、次はデジタルなんだろうか。

http://higurashinoki.jp

2014-10-07

[]「ジャージーボーイズ」- Jersey Boys -

クリント・イーストウッド監督製作。ニュージャージー、貧しい街から抜け出すためにフランキー(ジョン・ロイド・ヤング)、ボブ・ゴーディオ(エリック・バーガン)、トミー・デヴィート(ヴィンセント・ピアッツァ)、ニック・マッシ(マイケル・ラマンダ)はフランキーの声を活かしたザ・フォー・シーズンズというバンドを結成し、トップスターとなるが…。マーシャル・ブリックマンとリック・エリスによるジュークボックス・ミュージカルのイーストウッドによる映画化。全体にはイーストウッドの切れ味は感じられない。ミュージカルっぽいエンディングが一番良かった印象。ウォーケンを踊らせる事が出来る監督はあんまりいない(^^。音楽シーンはみんないいんだけど、演出もイマイチ面白くなく展開にメリハリもない。曲を並べると「シェリー(Sherry)」、「恋はヤセがまん(Big Girls Don’t Cry)」、「恋のハリキリ・ボーイ(WalkLike A Man)」、「悲しき朝焼け(Dawn)」などなど。

http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

2014-10-05

[]「不機嫌なママにメルシィ」- Les garcons et Guillaume a table -

ギョーム・ガリエンヌ監督脚本。パリ16区に暮らすガリエンヌ一家、母の真似をして女の子のように育てられたギヨーム(ギョーム・ガリエンヌ)、男らしくさせたい父に入れられた男子校ではイジメられ、転校先のイギリスでは男子生徒に失恋するが…。「イヴ・サンローラン」(id:zom-1:20140908#p1)の恋人役の人が、本人の半生を舞台化した物語を、監督脚本主役と母の役をやっている映画。全体にオシャレでありながら妙なオフビート感もある不思議な感じ、オチも面白い。全体を通してみるとアイデンティティとは何かを考えさせられ人生ドラマとしての深さも感じるなかなかの話。もしかしたら舞台の方が面白いのかもしれないけど。邦題はかなりヘン。

http://www.cetera.co.jp/merci/

2014-10-04

[]「レッド・ファミリー」

イ・ジュヒョン監督、キム・ギドク脚本製作。一家を装いソウルで暮らす北朝鮮工作員、妻役で班長(キム・ユミ)、夫役(チョン・ウ)、祖父役(ソン・ビョンホ)、娘ミンジ役(パク・ソヨン)。そして隣家はケンカが絶えないダメ一家だったが…。ちょっと作りはチープな所はあるけど、重いテーマを上手く展開させ人間ドラマを構築している。北、南の二つの視点を平行に表現しながら、それぞれが人間であり人生も家族もあるという当たり前の事を確認し、そして平凡な生活の幸福さを説いている、そこが素晴らしい。最後に多少の望みを残したのも良かった。こういう映画を作れる韓国はちょっとうらやましいといつも思う。

http://redfamily.gaga.ne.jp

[]「リトル・フォレスト 夏・秋」

森淳一監督、五十嵐大介原作。都会に馴染めずに故郷の小さな集落・小森に戻ってきたいち子(橋本愛)。母の福子(桐島カレン)は家を出て、知り合いは幼なじみのキッコ(松岡茉優)、ユウ太(三浦貴大)たち。いち子は自然の中で自給自足の生活を送るが…。原作コミック未読だけど、ちょっと読んだ感じではかなり近い、ふんわかとしたイメージ。橋本愛のプロモーションビデオって感じもする。田舎を理想化し過ぎている印象は強いけど、これを見るとこんな生活もいいなあと思ってしまう。全体に退屈ではないが、前後編にする必要もなかった。

http://littleforest-movie.jp

2014-09-30

[]「アバウト・タイム 愛おしい時間について」- About Time -

リチャード・カーティス監督脚本。21歳の誕生日にティム(ドーナル・グリーソン)は、父親(ビル・ナイ)から一家の男たちにはタイムトラベル能力があることを教えられ、恋人を作るためにタイムトラベルを繰り返し、やがてメアリー(レイチェル・マクアダムス)と出会うが…。タイムトラベルものだがSF臭さはまるでなく、メインテーマは恋愛、人生ドラマそのものと言っていい。ハートウォーミングな構成は、「ラブ・アクチュアリー」の印象に近い。タイムトラベルにより失敗をやり直す事を繰り返すうちに至る心境が、なんとも哲学的で面白い。ドーナル・グリーソン、レイチェル・マクアダムスともにパっとしないけどキラリと光る魅力を見せてくれる。ビル・ナイは安定した存在感。

http://abouttime-movie.jp

2014-09-28

[]「マザー」

楳図かずお監督。漫画家・楳図かずお(片岡愛之助)の半生を記した書籍の企画のため、彼の大ファンである担当者の若草さくら(舞羽美海)がやってくる。さくらは楳図の創作の原点が亡くなった母親イチエ(真行寺君枝)である事を知るが、やがて奇怪な現象が周囲で起こり始める。楳図かずおが原案で監督。面白くなる可能性もあるものの、演出がイマイチでまったく怖くもなく面白くもない。監督は素直に玄人に任せた方が良かったのにと思う。展開も演出もジャパニーズホラーな「リング」的なトコを狙っているのかもしれないが、まったく成功してない。楳図のホラーの良さって、もっと違うトコにあると思うのだけどなあ。なんかモノマネ臭い部分ばかりが目立った。真行寺君枝は怖い(^^;)。

http://mother-movie.jp

2014-09-27

[]「記憶探偵と鍵のかかった少女」- Mindscape -

ホルヘ・ドラド監督。他人の記憶に侵入し難事件を解決する記憶探偵ジョン(マーク・ストロング)、妻の自殺が原因で現場を離れていた彼の元に上司セバスチャンから仕事が舞い込む。大富豪グリーン家の16歳の少女アナ(タイッサ・ファーミガ)の絶食の原因を探るものだった。高いIOを持ち多くの問題を起こしたアナ、母はアルコール依存、アナを施設に入れたがる継父。ジョンはアナの記憶に潜り込み、そして関係者に会っていくが…。記憶探偵という設定がなにしろ面白く、その設定をスっと納得させてしまう導入部はなかなか上手い。設定とタイッサ・ファーミガの小悪魔な魅力、そして記憶の謎により物語を引っ張る力は強い。物語の展開も読みにくく、記憶と誤認、真実と嘘が入り交じった感覚を探偵とともの味わって混乱させられる。ラストも上手い。全体には地味ではあるけど好きな映画だ。

http://kiokutantei.asmik-ace.co.jp/

[]「ファーナス 訣別の朝」- Out of the Furnace -

スコット・クーパー監督、ブラッド・インゲルスビー脚本。鉄鋼の町ブラドック、製鉄所で働くラッセル(クリスチャン・ベイル)、弟ロドニー(ケイシー・アフレック)はイラク戦争のトラウマを抱えペティ(ウィレム・デフォー)の元でボクシング賭博の試合を行っていたが、やがて元締めデグロート(ウディ・ハレルソン)の地元で戦う事を決意するが…。米国という国の闇の部分、その地方の閉塞感などの描写は上手い。緊張感のある演出もクリスチャン・ベイルの押さえた演技もいいのだけど、息苦しさだけが印象に残ってしまう。救いを求めるような映画じゃないのは分かるが、どこか不満が残ってしまった。

http://www.furnace-movie.jp

2014-09-24

[]「フルスロットル」- Brick Mansions -

カミーユ・ドゥラマーレ監督、リュック・ベッソン脚本。デトロイトの無法地帯ブリック・マンション、そこを支配するトレメイン(RZA)の手に中性子爆弾が渡る。潜入捜査官ダミアン(ポール・ウォーカー)は、トレメインにさらわれた恋人を取り戻そうとする受刑者の男リノ(ダヴィッド・ベル)と協力しブリック・マンションへ侵入するが…。2008年リュック・ベッソン製作の「アルティメット」(未見)がベースらしい。「ワイルドスピード」で有名になったポール・ウォーカーが、自動車事故で死去したというシャレにならない状況だからか、かなりマイナー公開。クランクアップ前に死去している「Fast & Furious 7」が彼の遺作になるらしい。ダヴィッド・ベルは「YAMAKASHI」のバルクール/フリーランニングの創始者で、身体能力が凄く、ジャッキー・チェン的動きを見せて、そこは見所。でも、それを活かしたシーンは最初ぐらいかなあ。バディものとしてもイマイチ盛り上がらず、それなりなエンターテイメント性はあるけど小さくまとまってしまってる。物語としても辻褄があってないトコがある気がするが…。

http://0-g.asmik-ace.co.jp

 
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