電子竹林:Blog

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2015-04-11

[]「はじまりのうた」-Begin Again-

ジョン・カーニー監督脚本。シンガーソングライターのグレタ(ナイトレイ)は人気ミュージシャンの恋人ディブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ失意の底。友人スティーヴ(ジェームズ・コーデン)のステージで偶然に歌った曲が、落ち目の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)の耳に止まり、ダンはグレタの曲を売り込むことを決意する…。「Once ダブリンの街角で」(id:zom-1:20150410#p1)のジョン・カーニーの新作で「Once 」を自分自身で洗練させ発展させたような映画。最後の1秒まで音楽的魅力に溢れ、音楽という可能性に期待させてくれる映画。キーラ・ナイトレイが素晴らしくいい。この歌声を今までなんで使って来なかったのかと思わせるほどに繊細で澄んだ歌声。

http://hajimarinouta.com

[]「マジック・イン・ムーンライト」-Magic in the Moonligh-

ウディ・アレン監督脚本。ベルリンで活躍していた英国人マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)は、古い友人のハワードから南仏で富豪を虜にしている占い師ソフィ(エマ・ストーン)の正体を暴いて欲しいと頼まれる。早速、南仏へ出向いたスタンリーだが、ソフィの透視能力に驚かされ、そして魅了されてしまう…。アレンらしいシニカルな内容、目新しさはないけど手堅く面白い、不思議な引きつける力を持っている。アイリーン・アトキンスは魅力的、ダイアン・キートンミア・ファローとの共通点も感じる、いかにもアレンの好みかも。

http://www.magicinmoonlight.jp/

2015-04-10

[]「Once ダブリンの街角で」-Once-

ジョン・カーニー監督脚本。アイルランド首都タブリン、ストリート・ミュージシャンの男(グレン・ハンサード)はチェコからの移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と知り合い、彼女もミュージシャンであることを知る。二人は親しくなり、男のデモテープ作りに女も参加することになるが…。アイルランドの人気バンド「ザ・フレイムス」のグレン・ハンサードが主人公、同バンドの元ベーシストのジョン・カーニーが監督、2007年インディペンデント・スピリット賞外国映画賞受賞、主役二人の作詞作曲「Falling Slowly 」は第80回アカデミー賞歌曲賞受賞、サウンドトラックはグラミー賞ノミネート、舞台化もされてる。「はじまりのうた」公開のための特別上映、低予算で撮影状態も良くないけど楽曲が素晴らしく良い。望遠による街中の無断撮影がシンプルな演技と映像を生んで効果的、この構成と展開も楽曲を引き立てるための演出のようにも感じる。ゆったりした流れが心にしみてくる。スタジオでのレコーディングからラストへの流れが、なんでもないような時間なのに、とてつもなく愛おしく感じられる。

2015-04-04

[]「ジヌよさらば かむろば村へ」

松尾スズキ監督脚本、いがらしみきお原作「かむろば村へ」。お金アレルギーの元銀行マン高見武晴(松田龍平)は、東北の寒村かむろば村へお金を使わない生活をしにやってくる。村長(阿部サダヲ)とその妻(松たか子)、神様と呼ばれる老人(西田敏行)たちに助けられ村へ馴染んでいくが…。多彩でちょっとヘンなキャラたちがいい。笑いも上手く取ってエンタメしながら限界集落の社会問題も入れているという絶妙なバランス感覚に松尾スズキの深さを感じる。松尾スズキ+松田龍平は「恋の門」(id:zom-1:20041102#p1)以来だけど、同じようなノリとバラエティの豊かさを感じる。二階堂ふみの活躍が少ないのは個人的には不満。出番少ないけど片桐はいりとかいい味だしてる。

http://www.jinuyo-saraba.com

[]「エイプリルフールズ」

石川淳一監督(初)、古沢良太脚本。4月1日、デート中の外科医の亘(松坂桃李)の元に現れた病院の清掃員あゆみ(戸田恵梨香)が妊娠を告げる。高貴な家の櫻小路佑麻呂(里見浩太朗)と妻の文子(富司純子)は運転手(滝藤賢一)の車で買い物に出かけ、ヤクザの宇田川(寺島進)と舎弟(高橋努)は小学生・理香(浜辺美波)を誘拐、中学生の遥人(浦上晟周)は引きこもりの部屋を出て宇宙人を呼び出し始める…。「キサラギ」(id:zom-1:20070708#p1)の古沢良太の脚本だから期待があったが、全体にはネタバレが早くて後半はモタつき感がある。人物の複雑な交錯は「キサラギ」みたいな面白さがあるから、もうちょっと最後はバタバタと畳み掛ける展開で良かったのに。洗練させれば面白くなると思うだけにちょっと残念。戸田恵梨香は頑張っているが、もうちょっとかなあ。無理に演技している感じはある。

http://aprilfools.jp

2015-03-29

[]「陽だまりハウスでマラソンを」-SEIN LETZTES RENNEN-

キリアン・リートホーフ監督脚本。1956年メルボルンオリンピックのマラソン金メダリストのパウル(ディーター・ハラーフォルデン)も今は老い、妻マーゴ(タチア・サイブト)の病気をきっかけに夫婦で老人ホームに入居することになる。そこでの子供だましのレクリエーションに反発したパウルは、一人ランニングを始めるが…。夫婦愛を主軸に、老いや福祉の社会問題を組み入れたうまい構成。エンターテイメントでありながら感動的に仕上がり、社会性もあるいいバランス。人を善悪で単純には考えずに、悪役の心の奥も描いているのがいい。ラストの方はムリヤリ感がちょっとあったが、それでもリアルのベルリン・マラソンを使った映像は迫力とリアル感があり、うまく盛り上げている。コメディアンのハラーフォルデンはドイツ映画祭主演男優賞を史上最高齢で受賞、派手にしすぎない抑えたうまい演技だった。

http://hidamarihausu.com/

2015-03-28

[]「ジュピター」-Jupiter Ascending-

ラナ・ウォシャウスキー&アンディ・ウォシャウスキー監督脚本。ロシアで生まれ、今はシカゴで清掃員として働くジュピター(ミラ・クニス)は実は宇宙全体の運命を左右する遺伝子の持ち主であった。宇宙の王朝の継承者バレム(エディ・レッドメイン)はジュピータを狙い、また戦士のケイン(チャニング・テイタム)は彼女を助け逃げるが…。「デューン」と「スターウォーズ」とその他モロモロなSF世界を混ぜたような、まったく1ミリもオリジナリティがない話、世界観も陳腐、映像も派手ではあるがどこかで見たようなのばかりで残念。ウォシャウスキーのオリジナルだから期待したのだけど、まったくの肩透かし。悪役にも魅力がないのがダメ。エディ・レッドメインの不気味な感じはいいと思ったんだけど、全体の中では活きてこなかった。面白そうな望遠鏡のエピソードとか、実はほとんど意味がない取って付けただけで逆に驚き。

http://www.jupitermovie.jp

2015-03-25

[]「ナイト ミュージアム エジプト王の秘密」-Night at the Museum:Secret of the Tomb-

NYのアメリカ自然史博物館の警備員ラリー(ベン・スティラー)は、新設プラネタリウムのパーティ当日の大失敗で、魔法の石板の異変に気がつく。そしてラリーと息子ニッキー、アクメンラーや仲間とともにロンドン大英博物館へ向かうが…。前作(id:zom-1:20090816#p1)から6年で出演者もやや高齢化、内容は子供向きなのはさらに加速した感じ。バタバタ感が強くて大人ではあまり楽しめない。単にロンドンに場所を移しただけな感じだし、親子関係とか入れているけどあんまり意味はない。石板の秘密のミステリー性もまるでない。役者的には警備員ティリーのレベル・ウィルソンが魅力なのにあんまり活躍どころはなかった。これがロビン・ウィリアムズの遺作とはちょっと残念。

http://www.foxmovies-jp.com/nm-3/

2015-03-22

[]「博士と彼女のセオリー」-The Theory of Everything-

ジェームズ・マーシュ監督、アンソニー・マッカーテン脚本、ジェーン・ ホーキング原作「Travelling to Infinity: My Life with Stephen」。1963年、ケンブリッジ大学理論物理学を学ぶスティーヴン・ホーキング(エディ・レッドメイン)は、パーティで中世スペイン詩を学ぶジェーン・ワイルド(フェリシティ・ジョーンズ)と出会い恋に落ちた。ホーキングはペンローズ特異点理論を宇宙に適用する事を思いつくが、その頃、体に異変を感じALSで余命2年であると診断される…。二人の関係の恋愛部分に絞っているのは成功している。ホーキングの半生では2004年BBCドラマ「ホーキング」の方が良かったけど、物語的にはこっちの方がすっきりしていていいかな。エディ・レッドメインも良いけど(アカデミー賞主演男優賞)、BBC版のベネディクト・カンバーバッチの方が個人的には上の印象。今ちょうどカンバーバッチが「イミテーション・ゲーム」でチューリング役やっているという偶然は面白い。

http://hakase.link/

2015-03-20

[]「アナベル 死霊館の人形」- Annabell -

ジョン.R.レオネッティ監督、ゲイリー・ドーベルマン脚本、出産間近のミア(アナベル・ウォーリス)は欲しかったビンテージ人形を夫ジョン(ウォード・ホートン)からプレゼントされる。ある夜二人はカルト集団の男女の襲撃を受け辛くも命は取り留めるが、人形に恐ろしい呪いがかけられ次々と不可解な現象が起こり始める……。「死霊館」(id:zom-1:20131025#p1)のスピンオフで基本エクソシスト映画。死霊館の監督ジェイムズ・ワンが製作になり撮影監督が監督。怖くもないし面白くもない。ラストもイマイチ。「死霊館」と同じでデカい音で驚かせる事で誤摩化している感じがする。妊婦にホラーとなると「ローズマリーの赤ちゃん」を連想するが、妊婦の不安定なメンタルを上手く活かせていない。さらに見せ場はすべて予告編で見せてしまっている気がするんだが…、これでいいのか。

http://wwws.warnerbros.co.jp/annabelle/

2015-03-17

[]「くちびるに歌を」

三木孝浩監督、中田永一原作。五島列島の中学にプロのピアニスト柏木ユリ(新垣結衣)が、親友の音楽教師ハルコ(木村文乃)の産休の臨時教員としてやってくる。コンクール目前の合唱部部長のナズナ(恒松祐里)は顧問となるユリの無気力さに反発、また障害者の兄の面倒を見るサトル(下田翔大)も合唱部への参加を望むが…。原作未読。もっとストレートな話かと思ったら、「中学生日記」3話分ぐらいの残酷さを詰め込んだヒネリ感がいい感じだ。原作の力なのか三木孝浩の仕事なのかわからないがいい話になっている。ヒドイ映画ばかりの新垣だと思ってたが、これと「麒麟の翼」(id:zom-1:20120203#p1)とまともなのがやっと二本。こういう役の方が似合っている気がする。子役がみんな難しい役の割に自然なのがいい。主題歌はアンジェラ・アキ「手紙〜拝啓十五の君へ」。

http://kuchibiru.jp/

[]「風に立つライオン」

三池崇史監督、斉藤ひろし脚本、さだまさし原作主題歌。シュバイツァーの伝記に感動し医者となった島田航一郎(大沢たかお)は、長崎離島の医者である貴子(真木よう子)と離れケニアにある熱帯医学研究所へ派遣される。そこでは研究よりも、戦争の傷を治療する毎日だった。航一郎はさらに危険なロキチョキオにある赤十字戦傷病院に移り麻薬漬けで少年兵となったンドゥング、日本の看護師・草野(石原さとみ)と出会う…実在の医師の話から出来たさだまさしの曲と原作、原作未読。三池的な雑さも目立つけど、全体にはシンプルで、素直に感動できる話になっている。自然の映像はもうちょっと頑張って欲しかったが、予算がないのかなあ。主題歌が流れるラストの映像はなかなかに力が入っていたけど。なぜ三池が監督なのか分からないけど期待には答えている感じがあるのでよかったか。

http://kaze-lion.com/

2015-03-15

[]「唐山大地震」-余震-

フォン・シャオガン/馮小剛監督。1976年7月28日、中国河北省唐山市でM7.8の直下型地震が発生、建物の下敷きとなった姉弟のうち母は弟を助ける事を選択する。弟ファン・ダー(リー・チェ/李晨)は片腕を失くしながら母(シュイ・ファン/徐帆)と共に暮らし、奇跡的に命を吹き返した姉ファン・ドン(チャン・チンチュー/張静初)は養父母のもとで成長するが…。地震で裂かれた心と家族、それを再び取り戻す大地震という構成、純粋にドラマとしてよく出来ている。それぞれの深い心の傷を、抑えた描写で描きだす繊細さは見応えがある。311で公開が4年も伸びたのは残念。直後に観るべき映画だったかもしれない。唐山地震、同年9/9に毛沢東死去、文革の終わり、改革開放、市場経済への移行、そして2008年四川大地震と、背景となる中国の歴史もコンパクトに分かる。

http://tozan-movie.com/

[]「ストロボ・エッジ

廣木隆一監督、咲坂伊緒原作。高校1年生の仁菜子(有村架純)は、電車で知りあった人気者の同級生・蓮(福士蒼汰)に告白するが、蓮には年上の彼女・麻由香(佐藤ありさ)がいた。そして蓮の中学の同級生・拓海(山田裕貴)は仁菜子に好意を寄せてくるが…。原作は「アオハライド」(id:zom-1:20141221#p1)の咲坂伊緒少女コミック。単純すぎて子供向け、まあ観客もほとんど子供だけど。「アオハライド」の方がまだマシだったかも。全体に女中二病的な設定にガックリきてしまう。印象的なのは真央(黒島結菜)だけど、ポジション的には面白くなかった。「アオイホノオ」の津田ヒロミ役。

http://www.strobe-movie.com

 
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