電子竹林:Blog

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2016-09-24

[]「ハドソン川の奇跡」-Sully-

クリント・イーストウッド監督、トッド・コマーニキ脚本。2009年1月15日、チェスリー・"サリー"・サレンバーガー機長(トム・ハンクス)、副機長ジェフ・スカイルズ(アーロン・エッカート)のUSエアウェイズ1549便エアバスA320が離陸直後にバードストライクにより全エンジン停止。機長の判断によりハドソン川に奇跡的に着水を成功させるが、国家運輸安全委員会の厳しい追求を受ける事になる…。機長、副機長二人の原作、だから当然主観的な所が多い。この実話が感動的と言うよりは、これはまるまるクリント・イーストウッドの演出の上手さじゃないかな。単純な話の前後を上手く構成して、最後は見せ場を作って感動的にまとめる手腕はサリー機長並だと思った。さらに救助の人々にも焦点を当て、クレジットでは実写映像を盛り込む。まったく上手いなあと思わせる。

http://www.hudson-kiseki.jp

2016-09-23

[]「聲の形

山田尚子監督、吉田玲子脚本、大今良時原作。小学生の石田将也のクラスに聾唖者の西宮硝子が転校してきた事で、イジメが始まりクラスの中が乱れる。5年後、人と関わらずに生活していた高校生の将也は硝子の元を尋ねる…。原作は2015このマンガがすごい!オトコ編1位、マンガ大賞2015で3位、第19回手塚治虫文化賞新生賞。話題作だったけど未読なので、原作とは比較出来ないのだけど、思った以上に優しい話で痛み感は無い。みんな、根はいい人だという所がファンタジー感強い。イジメる側、イジメられる側、助ける側、同調する側、無視する側などなどの理論が展開されるが、それぞれに意味があるのはいい所。だからこそファンタジー感を強く感じてしまし、多少のステレオタイプ感はあるかもしれないけど、話としては嫌いじゃない。花火の音で波紋が立つコップとか、細かい表現がいい。

http://koenokatachi-movie.com

2016-09-22

[]「BFG ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」 -The BFG-

スティーヴン・スピルバーグ監督、ロアルド・ダール原作「オ・ヤサシ巨人BFG」。孤児院で暮らす10歳のソフィー(ルビー・バーンヒル)は夜中に偶然に目撃した巨人のBFG/ビッグ・フレンドリー・ジャイアント(マーク・ライランス)にさらわれ巨人の国に連れていかれる。やがて心を許すようになったソフィーはBFGの夢を吹き込む仕事を知る…。スピルバーグらしい手堅い演出、メリハリがある展開で笑いの取り方も上手い。特にバッキンガム宮殿での演出の馬鹿らしさは、映像にするとなかなかに凄いものがある。ロアルド・ダール原作だが、児童文学としてはダールの映画化率って高いなあ。大体がブラックユーモアであるが映像に意外性があって映画向きだからだろうか。

http://Disney.jp/BFG

[]「真田十勇士

堤幸彦監督。関ヶ原の戦いの後の時代。平凡でありながら容姿のために名武将と勘違いされていた真田幸村(加藤雅也)は猿飛佐助(中村勘九郎)と偶然に出会う。佐助は霧隠才蔵(松坂桃李)、根津甚八(永山絢斗)たち真田十勇士を集め、徳川家康により攻められる大阪城豊臣秀頼淀殿(大竹しのぶ)に加勢するが…。2014年堤幸彦演出の舞台劇の映画化。出だし10分、真田十勇が集まるところが延々アニメってトコでもう堤幸彦的な手抜き感満載。冬の陣まではまあいいとしても、夏の陣からは勢いだけの演出で雑な印象。それぞれのキャラは魅力ないし、とってつけたような火垂(大島優子)は浮いているし。舞台版は観てないが、映画化の必要あったのか、これは。

http://sanada10braves.jp/

2016-09-19

[]「アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)」-Un+Une-

クロード・ルルーシュ監督。映画音楽家のアントワーヌ(ジャン・デュジャルダン)はピアニストの恋人アリス(アリス・ポル)を残し、一人ボリウッド版「ロミオとジュリエット」製作のためにインドを訪れていた。アントワーヌはフランス大使(クリストファー・ランバート)によるレセプションで大使夫人アンナ(エルザ・ジルベルスタイン)と出会う。アンナは子供を授かるために伝説の聖母アンマに会うためにインド南部へ旅に出ると話すが…。「男と女」のルルーシュ監督78歳の新作、50年前の「男と女」をモチーフにしているとも言える。音楽も同じフランシス・レイ。インドが舞台のフランス人の恋愛モノだけど、予想がつかない展開が巧み。ラストも余韻が残る上手いまとめ方。アンマは実在の聖母で本人が出演。

http://anna-movie.jp

[]「オーバー・フェンス」

山下敦弘監督、佐藤泰志原作。白岩(オダギリジョー)は離婚し、故郷の函館で大工の職業訓練校に通いながら失業保険で生活していた。ある時、同じクラスの代島(松田翔太)に連れて行かれたキャバクラで、風変わりなホステス聡(蒼井優)と出会い惹かれていくが…。「海炭市叙景」や「そこのみにて光輝く」(id:zom-1:20140518#p1)の佐藤泰志の原作で、「函館3部作」の最終章という位置づけらしい。監督は熊切和嘉、呉美保、山下敦弘とそれぞれ違うが(同じ大阪芸大だけど)、佐藤泰志というトーンで統一されているのが不思議。山下敦弘監督の中では「苦役列車」(id:zom-1:20120724#p1)みたいな雰囲気でやや重苦しいが、最後はいい感じの終わりかた。蒼井優の踊りを久しぶりに見た気がする

http://overfence-movie.jp

2016-09-18

[]「怒り」

李相日監督脚本、吉田修一原作。「怒」の血文字が残された八王子夫婦殺人事件から一年、千葉の漁港では家出していた愛子(宮崎あおい)が父の洋平(渡辺謙)に連れ戻されアルバイトの田代(松山ケンイチ)と出会う。東京の会社員・優馬(妻夫木聡)は同性愛の直人(綾野剛)と出会い、沖縄では越してきたばかりの泉(広瀬すず)が辰也(佐久本宝)の船で連れて行かれた無人島でキャンプする田中信吾(森山未來)と出会うが…。「悪人」(id:zom-1:20100918#p1)の監督と原作のタッグには期待があったが予想通りの良さ。怒りというよりは観客は絶望的な悲しみに突き落とされる話。爽快感ゼロではあるが犯人は一体誰かという推理モノ的な展開もかなり引きつけられる。原作未読ではあるけど、似ているような似ていないような、顔という主観が入りやすい映像の使い方は原作以上に上手く表現出来ているのではないかなあ。役者の芝居合戦もなかなかか見どころではある。

http://www.ikari-movie.com/

2016-09-17

[]「レッドタートル ある島の物語」-La Tortue rouge-

マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督原作、パスカル・フェラン脚本。嵐で無人島に流れ着いた男は島から何度も脱出しようと試み、何かの力で島へ出られずにいるが…。「キャスト・アウェイ」(id:zom-1:20010301#p10)的な単純な話かと思っていたら、途中から意外な展開。童話や日本昔ばなしかと思うような寓話に展開していく。全編セリフ無し。監督はオランダ出身で長編は初めて。脚本家はフランス人のフランス映画、ヨーロッパ的な香りが強い印象。結局レッドタートルが何のメタファーなのかを考えると、色々と深いものを感じさせる。哲学な面白みがある。高畑勲鈴木敏夫がスタッフに並んでいるがジブリさはほとんど無く、作画スタッフにも日本人はほとんどいなかった。

http://red-turtle.jp/

2016-09-16

[]「ゴーストバスターズ」-Ghostbusters-

ポール・フェイグ監督。コロンビア大学物理学者エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は旧友アビー(メリッサ・マッカーシー)との共著の心霊現象の著作の存在がバレて大学をクビになる。エリンは高校教師となっているアビー、その共同研究者ジリアン(ケイト・マッキノン)を尋ねるが二人も高校を追い出され幽霊退治の専門会社を設立。さらに事務要員にケヴィン(クリス・ヘムズワース)を雇い、NY市地下鉄職員パティ(レスリー・ジョーンズ)も加わる。その頃、ホテル従業員ローワン(ニール・ケイシー)による幽霊騒ぎがNYで頻発するが…。1984年アイヴァン・ライトマン版のリメイク。「ブライズメイズ」(id:zom-1:20120512#p1)の監督にその主演の二人で面白くない訳ないと思っていたのに、米国での評判は非常に悪かった。確かにギャグは滑りまくり、ほとんどいいトコがない。メリッサ・マッカーシーのメチャクチャなキャラは全然活かせてない。大作だからやはり遠慮があったとしか思えない。主役は全部女性にして(それも理系)、男は自己中心馬鹿キャラという、フェミニズム的に逆を狙ったのかもしれないけど、その辺が成功してないので全体にグズグズな印象。お願いだから次回作は作らないで欲しい。

http://www.ghostbusters.jp/

2016-09-14

[]「あなた、その川を渡らないで」

チン・モヨン監督。韓国の小さな村で暮らす98歳と89歳の老夫婦、妻14歳で結婚、結婚76年目の二人のドキュメンタリー…。本当に二人を淡々と撮り続けるだけのドキュメンタリーなんだけど、驚くほどに胸を打つ強い映像になっている。韓国で大ヒットしたのも納得の内容。落ち葉掃除、雪かき、親戚が集まる誕生会、買い物、病院、老人会とほんとに日常をスライスした映像でしかないのだけど、そこに見える人生の深い驚き。この二人の関係が特別だったのか、人生とはそういうものなのか考えさせられる。

http://anata-river.com

2016-09-11

[]「超高速!参勤交代リターンズ」

本木克英監督、土橋章宏脚本。5日以内の"参勤"を成功させた湯長谷藩藩主の内藤政醇(佐々木蔵之介)、家老の相馬(西村雅彦)、側室となるお咲(深田恭子)たち一行は、帰途の"交代"の途中、湯長谷で一揆が起きたとの知らせを聞く。その裏には、将軍・徳川吉宗(市川猿之助)の日光社参の恩赦により蟄居を解かれた、老中・松平信祝(陣内孝則)による、尾張柳生を使った陰謀があった…。前作(id:zom-1:20140628#p1)はそれなりにまとまっていたし、参勤交代というネタの使い方が面白かったけど、今回はあんまり参勤交代してないので単なる時代劇になってしまっているのが残念。また前作ほどは笑いが取れてない印象。やはり前作の2011年城戸賞の脚本がよかったのかな。深田恭子は出番少なかった。

http://cho-sankin.jp

[]「四月は君の嘘

新城毅彦監督、龍居由佳里脚本、新川直司原作。ピアニストとして期待されながら母の死から演奏しなくなった有馬公生(山崎賢人)、その幼馴染の椿(石井杏奈)によりサッカー部の亮太(中川大志)を好きなバイオリニストの宮園かをり(広瀬すず)とダブルデートすることになる。そしてかをりは勝手に公生を自分の伴奏に指名するが…。原作未読でノイタミナも観てない。音楽の部分はかなり面白いトコがあるけど、恋愛部分は結構ベタかなあ。まあ最近の学園恋愛モノの中ではマシな方ってぐらいか。難病部分は取ってつけた感じがすごくある。広瀬すずは安定感ある演技だけど、今回は石井杏奈の方が地味にいい味出してたと思う。石井杏奈は「ソロモンの偽証」(id:zom-1:20150308#p1)の悪役からここまで幅広い演技で良い。

http://kimiuso-movie.jp/

2016-09-10

[]「スーサイド・スクワッド」-Suicide Squad-

デヴィッド・エアー監督脚本。スーパーマンが去った後の秩序を取り戻すために、政府高官アマンダ(ヴィオラ・デイヴィス)は悪党による特殊部隊タスクフォースXを結成する。メンバーは、スナイパーのデッドショット(ウィル・スミス)、ジョーカー(ジャレッド・レト)の恋人ハーレイ・クイン(マーゴット・ロビー)、キャプテン・ブーメラン、発火能力のエル・ディアブロ(ジェイ・ヘルナンデス)、下水道に住むキラー・クロックなど。部隊を指揮するのはリック・フラッグ大佐(ジョエル・キナマン)、その恋人ジューン・ムーン博士には強力な魔女エンチャントレスが憑依していた。エンチャントレスの力が解放され、部隊が出動することになるが…。予告編の印象とかなり違い、ハーレイの出番思ったより少ないのが残念。ほとんどハーレイの魅了で成立しているのかと思ってた。全体的には派手めのアクション、エンターテイメントはまあまあ。深みはあんまりないかなあ。それぞれのキャラもちょっと薄っぺらい感じがする。しかしエンチャントレス強すぎて、あのメンバーで勝てる気がしないけどなあ。

http://suicidesquad.jp

[]「キング・オブ・エジプト」-Gods of Egypt-

アレックス・プロヤス監督。神と人間が共存しオシリス王の統治により繁栄した古代エジプトオシリスが息子ホルス(ニコライ・コスター=ワルドー)に王位を譲ろうとする時、オシリスの弟セトはホルスの目を奪い王の座につく。セトが統治する中、泥棒の青年ベック(ブレントン・スウェイツ)は恋人のザヤ(コートニー・イートン)を取り戻すために、ホルスの元へ向かうが…。予告編の印象よりはまだマシだったけど、かなり粗い作りと展開かなあ。ほとんどCGで、それもハリウッドのレベルで見るとかなりチャチイ。キャラクタデザインも陳腐で軽すぎてなんかヘン。脇役のトトとか、ハトホル(エロディ・ユン)とかはいい味出していたんだけど。「ノウイング」(id:zom-1:20090712#p1)の監督だからもうちょっとマシだと思っていたのにちょっと残念。

http://gaga.ne.jp/egypt/

 
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