電子竹林:Blog

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2014-07-26

[]「Godzilla ゴジラ」- Godzilla -

ギャレス・エドワーズ監督。1999年日本、ジャンジーラ市の原発で働くジョー(ブライアン・クランストン)は事故で妻サンドラ(ジュリエット・ビノシュ)を失う。15年後、ジョーの息子アメリカ軍爆発物処理班フォード(アーロン・テイラー=ジョンソン)は、今だ事故の原因を調査し続ける父とともに侵入禁止区域に足を踏み入れるが…。監督の処女作で前作の「モンスターズ」も超低予算でありながら恐怖感、緊張感、社会性をもった良作だったが、これもなかなか良い。予算が多い分、余計なトコはある気もするがハリウッド版ゴジラのリブートとしては理想的な形かもしれない。日本描写のヘンな所は目をつぶるとして。この監督、侵入禁止区域、ガスマスク、陰謀論が好きだなあ。とりあえず、続きも期待したい。

http://www.godzilla-movie.jp

[]「幕末高校生」

李闘士男監督、橋部敦子脚本、眉村卓原案「名残の雪」。新米の高校の歴史の教師・川辺未香子(石原さとみ)とその教え子で幼馴染の三人、落ちこぼれの雅也(柄本時生)、ギャルの恵理(川口春奈)、秀才の慎太郎(千葉雄大)は偶然にタイムスリップしてしまう。そこは江戸へ迫る新政府軍の西郷隆盛(佐藤浩市)との戦闘を避けたい幕府軍勝海舟(玉木宏)たち、幕末の時代だった…。眉村卓の短編「名残の雪」を元にしたNHK少年ドラマシリーズ「幕末未来人(1977)、さらにフジのドラマシリーズ「幕末高校生」(1994年、細川ふみえ武田真治、小林恵、山本太郎)があって、それのリメイクになるのかな。なんとも使い回し感があるが、それ以上に面白くない仕上がり。全体にチープで、想像を超えない展開ばかりで退屈。TVの2時間ドラマのレベルだけど、それでも退屈。歴史の教師、高校生、自動車、諸々がまるで活かされない展開というのは逆に驚きだった。演技もまるで緊張感も面白みもなく、唯一、見られるのは佐藤浩市蕎麦屋のシーンぐらいか。そして千葉雄大は存在感薄すぎ。

http://www.bakumatsu-kokosei.jp

2014-07-25

[]「トランセンデンス」- transcendence -

ウォーリー・フィスター監督、ジャック・パグレン脚本。人工知能PINNを開発したウィル(ジョニー・デップ)は、反テクノロジーのRIFTに襲われ残りわずかの命となるが、妻エヴリン(レベッカ・ホール)はウィルの頭脳と意識をPINNへアップロードを試みる…。「インセプション」(id:zom-1:20100725#p1)などの撮影監督で、これが初監督。オリジナル脚本で、「インセプション」的な路線を狙っていると思うのだが、物語的にはちょっと浅いしテンポも悪い。全体には、シンギュラリティ(技術的特異点)の話だけど、結局はポストヒューマンに視点は行かずに、人間側の恐怖感でしかない。ラッダイト(ここでのRIFT)との対立でしか人間の存在意義を描けないという創造性の欠如が情けない。シンギュラリティでは「her」(id:zom-1:20140629#p1)の方がずっと先端を行った発想だった。もっとずっと面白くなる設定なのに残念。ナノマシンの登場はSFであっても突然すぎて、もうちょっと前提があって良かったんじゃないかなあ。ホーガン「未来の二つの顔」におけるドローンのように。

http://transcendence.jp

2014-07-21

[]「リアリティのダンス」- La danza de la realidad -

アレハンドロ・ホドロフスキー監督。1920年代軍事政権下チリ、海沿いの小さな村トコピージャ。ロシア系ユダヤ人の少年アレハンドロ(イェレミアス・ハースコヴィッツ)、その家族はウクライナ商会を経営する父ハイメ(ブロンティス・ホドロフスキー)とアレハンドロを父の生まれ変わりだと信じる母サラ(パメラ・フローレス)。軍事政権の圧政が強まり、共産主義者のハイメは大統領の暗殺を計画するが…。チリを舞台にホドロフスキーの12歳までの自伝的な内容。「…DUNE」(id:zom-1:20140620#p1) の勢いで、ホドロフスキーが好き勝手に作った印象。だが80歳を越えてこれだけのイメージ喚起の力があるのは大したもの。「エル・トポ」を思い出させるように、多くのシーンが前衛的で暗示的。エル・トポの息子役が、43年経てハイメで帰ってくるとは、なんとも感慨深い。でも、昔よりは分かりやすいかも。多少は角が取れて人間が丸くなったのか。サラ役は本物のオペラ歌手らしい。

http://www.uplink.co.jp/dance/

[]「怪しい彼女」

ファン・ドンヒョク監督。口うるさく頑固な74歳のマルスン(ナ・ムニ)は苦労して育てた大学教授の息子(ソン・ドンイル)、その嫁、孫二人の五人暮らし。ある時、不思議な写真館で遺影を撮ると20歳の姿に戻ってしまい、家を出てオ・ドゥリ(シム・ウンギョン)と名乗っていたが、偶然に歌う姿を孫パン・ジハ(ジニョン)、音楽プロデューサーのハン・スンウ(イ・ジヌク)に見られてしまう…。韓国映画らしい演出がベタなトコはあるが、全体にはいい設定で上手いストーリー展開。老人問題などの社会性もあって、なかなか良い作り。バアさん口調で悪態をつくシム・ウンギョンがなかなかにキュート。美人というタイプではないけど、これは上手い配役だと思う。これが「トガニ」(id:zom-1:20120811#p1)の監督なのかと思うほど方向性は違うが、悪くない映画だ。

http://ayakano-movie.com

2014-07-20

[]「思い出のマーニー

米林宏昌監督、ジョーン.G.ロビンソン原作。札幌に住む中学一年の杏奈(声:高月彩良)は、夏休みの間、喘息の療養のために道内の親戚の家に預けられる事になる。そこで杏奈は、海沿いの洋館の金髪の少女マーニー(声: 有村架純)と出会うが…。原作未読。ファンタジーの中に、さらにミステリー性があって話は複雑、なかなか面白い。謎を巧みに使って、上手く物語を引っ張っている(謎はそれほど難しくないけど)。一般的なジブリ好きはどう思うか知らないけど、個人的には結構好き。多分、ジブリっぽくないという人多いと思うけど、色彩表現の美しさや少女の繊細な動き(靴脱いで靴下入れるトコとか)には強いジブリDNAを感じる。

http://marnie.jp/

2014-07-19

[]「マイ・ブラザー 哀しみの銃弾」- Blood Ties -

ギョーム・カネ監督脚本。1974年、殺人事件で服役していた兄クリス(クライヴ・オーウェン)が出所、現在は警官の弟フランク(ビリー・クラダップ)は兄を迎え仕事の世話をし、兄の前妻モニカ(マリオン・コティヤール)との間を取り持つが…。犯罪者の兄と警察の弟、ありがちな設定ではあるが面白くなりそう。何かのリメイクかと思ったがそうでもない。前半はかなりダラダラ感が続く。中盤の事件やラストの畳み掛けは上手いのだが、全体にはテンポが悪い。それ意外には設定も演技も結構面白いので残念感が強い。なぜフランスの監督が'74のNYの映画なのか、そのヘンは謎。

http://www.mybrother-movie.com/

[]「プレーンズ2 ファイアー&レスキュー」- Planes: Fire&Rescue-

ボブス・ガナウェイ監督。世界一周レースで優勝し有名人となったダスティだが、ある事でギアが故障、さらに火事を起こしてしまう。ダスティはコーンフェスティバル開催のために消防士に立候補し、ブレードたち山岳レスキュー隊に訓練に出かけるが…。前作(id:zom-1:20131223#p1) があまりに酷かったので期待薄だったが、監督も交代し多少はマシだった。それでも二軍感は強く、まあ普通の出来。火事シーンでの盛り上げはそれなり上手いし、迫力もある。サンダーバードを意識した出撃シーンや、それぞれのメカっぽさとその活躍どころはいい。

http://www.disney.jp/planes2

2014-07-13

[]「サード・パーソン」- Third Person -

ポール・ハギス監督脚本。パリ、ピュリツァー賞作家マイケル(リーアム・ニーソン)はホテルで新作を執筆中、作家志望の愛人アンナ(オリヴィア・ワイルド)が訪ねてくる。ローマ、米国人スコット(エイドリアン・ブロディ)はアパレル企業のデザインを盗む仕事を終え、娘を取り戻そうとするロマの女性モニカ(モラン・アティアス)と知り合う。ニューヨーク、精神不安定な元女優のジュリア(ミラ・クニス)は元夫リック(ジェームズ・フランコ)が育てる息子ジェシーに面会しようとするが…。複雑に絡み合う男女の関係、虚構と現実が混ざり合い、虚構の中のモデルは誰なのか最後にはある程度分かった気にはなるが、謎の先にはさらに謎が潜み、様々な解釈が浮かび上がってくる。かなり面白いのだけど、知的遊びとしての少々やり過ぎた感はある。結局、曖昧さが強くなり過ぎた感じ。素直なエピソードとしては、ジュリアと息子のシーンがかなり胸に突き刺さった。印象的には「クラッシュ」に近いのだけど、もっと素直で良かったんじゃないか。でも、観た人に会ったら「結局、××の○○は△△なんだよねえ、え、違うの?」って話したくなる映画。

http://third-person.jp

2014-07-12

[]「ダイバージェント」- Divergent -

ニール・バーガー監督、ベロニカ・ロス原作「ダイバージェント 異端者」。世界崩壊から100年後のシカゴ、そこは5つの共同体、勇敢ドーントレスは軍・警察、無欲アプネゲーションは政権、知識エリュダイトは教育・研究、、高潔キャンダーは司法、穏健アミティーは農業を担っていた。アプネゲーションのトリス(シェイリーン・ウッドリー)は16歳の共同体選択で異端者(ダイバージェント)と判断されるがそれを隠しドーントレスへ所属、フォー(テオ・ジェームズ)たちによる訓練がはじまる…。設定は凄く面白そうなのに、中身が薄く意外性も無し。結局、ダイバージェントとは何で、物語的にどういう役割なのかさっぱり理解出来ず、世界観が見えてこない。キャンダーやアミティーは全然出てこないで、エリュダイト+ドーントレスとアプネゲーションの争いでしか無いとは単純過ぎる。塀の外の世界とか、気になる事は沢山あるのに。三部作という話もあるが、謎は持ち越しにしても、最初がこれではまったくこの後に興味が持てなくなる。全体に「ハンガー・ゲーム」(id:zom-1:20121014#p1)に似た印象を持つが、配給元が同じライオンズゲートだからかなあ。どっちにしろ、続きの作品も期待薄。

http://www.divergent.jp

[]「好きっていいなよ。

日向朝子監督脚本、葉月かなえ原作。人と関わらずに生きてきた高校生の橘めい(川口春奈)は、学校のアイドルの黒沢大和(福士蒼汰)にケガさせてしまった事から親しくなるが…。原作は一巻だけ読んでるが、ゾっとするほどの少女マンガぶりに愕然とした。映画は、その原作よりはまだマシな感じはするがかなり詰まらない。この人間の薄っぺらさはなんだろうか。小学校高学年〜中学生あたりが憧れる恋愛像なのかもしれない。それにしても幼過ぎる感じはする。構造的には「君に届け」(id:zom-1:20100930#p1)と似ているが、ここまで印象が違うのは、心理の繊細な描写、メリハリ、演技、映像の美しさすべてにおいて劣っているからではないか。

http://sukinayo.jp/

2014-07-09

[]「奴隷区 僕と23人の奴隷」

佐藤佐吉監督、岡田伸一原作。フリーターの大田ユウガ(本郷奏多)は、親の離婚で離れて暮らしていた姉の荒川エイア(秋元才加)を誘い、相手を従属させる器具SCM装着し勝負するというサバイバルゲームに参加する事にするが…。原作未読。もう全体に中二病的な設定で、なんとも薄っぺらい話。SCMという装置や奴隷の従属関係などはいいにしても、勝負が自由というトコが全然活かされてない。そこでカイジ的な頭脳戦や心理戦があるのかと思ったら、そうでもないし。またSCMの背景もなんとも詰まらない。ユウガもエイアも頭がキレるようには思えない。あと、小道具のSCMのチープさがちょっとヒドイんじゃないか。映研の作品ですか、もう少し、ここにコストをかけようと言いたい。まあ、この監督では、「東京ゾンビ」よりはかなりマシだけど。

http://www.doreiku-movie.com

2014-07-06

[]「私の男」

熊切和嘉監督、桜庭一樹原作。奥尻島津波により孤児となった10歳の花は、遠い親戚の腐野淳悟(浅野忠信)に引き取られる。やがて、遠縁の大塩(藤竜也)は大きくなった花(二階堂ふみ)と淳悟の関係に気付くが…。原作未読。物語的には生理的な反発や不快感を感じるが、それを越えて魅了する何かも同時に感じる、そこがこの映画の魅力か。浅野忠信よりは二階堂ふみがいい。子供っぽさと眼鏡使いと、その中でのエロッチックさが倒錯したバランスを作りあげている。北の街の閉塞感も上手く使われているし、特に流氷の風景と音はいい効果を出している。

http://watashi-no-otoko.com/

[]「マレフィセント」- Maleficent -

ロバート・ストロンバーグ監督(初)。隣り合う妖精の国と人間の王国、ステファン(シャールト・コプリー)は王位を得るためにかつて愛していたマレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)の羽根を奪う。ステファンにオーロラ姫が生まれると、マレフィセントは16歳の誕生日に永遠の眠りにつくという呪いをかけるが、マレフィセントは大きくなったオーロラ姫(エル・ファニング)に次第に魅かれていく…。予告編では分からないけど、マレフィセントの過去の物語とその心理的変化、オーロラへの思いは複雑でかなり面白い。単なる悪役視点ではない。物語的には童話をベースにしながら、まったく角度を変えて繊細な話になっている。子供が観て面白いかどうか分からないけど個人的には好きな話。美術監督の初監督作品としてはかなり立派な仕事。三人の妖精たちの活躍がちょっと少なくて不満だけど、カラスの脇役ディアヴァル(サム・ライリー)はいい存在感を出していた。

http://www.Disney.jp/MALEFICENT

2014-07-05

[]「オール・ユー・ニード・イズ・キル」- Edge of Tomorrow -

ダグ・リーマ監督、桜坂洋原作。近未来、ヨーロッパは謎の侵略者ギタイに占領されつつあった。米軍の広告担当ウィリアム・ケイジ少佐(トム・クルーズ)は英国からフランスへの上陸作戦に無理に参加させられ死亡するが、あるきっかけから時間を繰り返す能力を持ち、戦場で出会った英雄リタ・ヴラタスキ(エミリー・ブラント)も同じ能力を持っていた事を知る…。原作未読。ちょっとバタバタ感が強いし敵の設定など薄いけど、死を繰り返し強くなっていくという設定がバツグンに面白い。テレビゲームで理不尽に死を繰り返しながらも強くなっていく感覚、あれを物語にした発想がよい。まあまあ好きなSF映画。時間モノとしては、他の主観時間がどうなっているのか気になるが、細かい事はあんまり考えられてないだろうな。

http://www.allyouneediskill.jp

[]「ラストミッション」- 3 Days to Kill -

マックG監督、リュック・ベッソン原案。CIAエージェントのイーサン(ケヴィン・コスナー)は兵器密売の現場からウルフ(リチャード・サメル)、その部下のアルビノ(トーマス・ルマスキス)を取り逃がす。そしてイーサンは病気により余命わずかと宣告され、離れて暮らす娘ゾーイ(ヘイリー・スタインフェルド)との時間を過ごそうとパリへ向かうが、CIAのヴィヴィ(アンバー・ハード)は治療薬と引き換えにイーサンにウルフを追う事を要求する…。面白くなる要素はあるのだが、イマイチ面白くない。マックG×ベッソンの作品らしく、娯楽作品としてノリだけはいいけど、かなり雑。家庭の問題は適当で深みは無いし、犯罪者も犯罪の中身も平凡で上っ面。ケヴィン・コスナーは病人というよりは単なる爺さんにしか見えない。その割には強過ぎ。

http://www.lastmission.jp

 
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