電子竹林:Blog

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2015-08-29

[]「S 最後の警官 奪還 RECOVERY OF OUR FUTURE」

平野俊一監督、小森陽一/藤堂裕原作。警視庁特殊部隊SATと特殊犯捜査係SITに続く、第3のSと呼ばれる特殊急襲捜査班NPSは生かしたままの犯人の身柄確保のポリシーとしていた。ある時、バスジャック事件が発生。NPS突入第一班・一號(向井理)、狙撃手イルマ(新垣結衣)、隊長・香椎(大森南朋)たちが出動。同時に太平洋沖ではプロトニウム輸送船乗っ取り事件が発生。その背後には国際テロリストの正木(オダギリジョー)がいた…。原作未読、ドラマは未見。マヌケなテロリストたちの作戦に、その100倍マヌケな対応する政府が泥沼にはまっていくのはまるで喜劇みたい。どういう風に観ればいいのかよく分からない話だった。そもそもガッキーがスナイパーである事がこの話をシンボリックに表しているか(^^;。一號のキャラは面白いのだけど、向井理がまるで元ボクサーに見えない。政府の人はLenovo製PCをみんな使っているんだけど、セキュリティどうなのと余計な心配をさせる。

http://www.s-lastpoliceman-movie.com

2015-08-28

[]「パージ」-The Purge-

ジェームズ・デモナコ監督脚本。1年に12時間だけ全ての犯罪行為を許す時間パージにより復活をとげた米国社会。2022年、ジェームズ・サンディン(イーサン・ホーク)は富裕層のパージ対策に最先端のセキュリティシステムを販売していた。パージの時間、ジェームズ、妻のメアリー(レナ・ヘディ)、年上の恋人を持つ娘、機械好きの息子の一家はセキュリティが万全な家に立てこもっていたが、助けをもとめてやってきた黒人のために息子がセキュリティを解除してしまう…。イーサン・ホーク主演だけど地元では一週間で打ち切りの不人気。設定は面白く深い社会性がある気もするけど、表現はまったく不足。パージもその社会もちゃんと描けてないのは不満。「わらの犬」をちょっと連想させたけど、もうちょっと深く描ければ面白かったのに。2013年の映画で続編の「パージ:アナーキー」がすでに出来ている。

http://purge-movie.jp

2015-08-23

[]「at Home アットホーム」

蝶野博監督、本多孝好原作。平凡で幸せそうな森山家、実は和彦(竹野内豊)は空き巣、母の皐月(松雪泰子)は結婚詐欺師、長男の淳(坂口健太郎)は和彦のムショ仲間、ゲンジ(國村隼)の印刷工場で偽造書類作り、高校生の長女・明日香(黒島結菜)、小学生の隆史(池田優斗)も他の家族の子供と全員がニセ家族。あるとき、皐月のターゲットのミツル(村本大輔)に詐欺がばれてしまい…。原作未読。ニセ家族の正体が見えて来る前半はかなりいい感じだったけど、構成的に後半はイマイチ繰り返し感が強かった。全体にはなかなかいい話なんだけど。皐月のアカ詐欺ぶりがあまりに杜撰だし、淳のシロ詐欺も無理感があった。設定は好きなんだけど、もったいない感じ。

http://athome-movie.com

2015-08-22

[]「ナイトクローラー

ダン・ギルロイ監督。コソ泥の日々を送るルイス(ジェイク・ギレンホール)は、偶然に事故現場専門のパパラッチの存在を知り、警察無線とビデオカメラを入手、やがてスクープを手にする。ルイスは弱小TV局のプロデューサーのニーナ(レネ・ルッソ)にスクープ売り込み、被害者は郊外の白人富裕層、犯人はマイノリティや貧困層が売れるというアドバイスを受ける。そしてホームレスの若者リック(リズ・アーメッド)を雇い、仕事をエスカレートさせていくが…。「ボーン・レガシー」(id:zom-1:20120930#p1)などの脚本家の初監督。主人公には嫌悪感だらけなのに画面から目が離せずにアドレナリン出まくってしまう映画、「時計仕掛けのオレンジ」みたいな感じ。誰の心の奥底にもあるパパラッチ的な野次馬根性をルイスに投影させ直視させられるようなザワザワ感が終始つきまとう。ジェイク・ギレンホールは、もう目だけでその狂気を表現している。レネ・ルッソは「アンカーウーマン」のミシェル・ファイファーのその後みたいなちょっとヤサぐれた感じがいい。

http://nightcrawler.gaga.ne.jp/

[]「この国の空」

荒井晴彦監督、高井有一原作。終戦直前の杉並、19歳の里子(二階堂ふみ)は母(工藤夕貴)との二人暮らしだが叔母(富田靖子)が横浜の空襲で焼け出されやってくる。銀行に勤める隣家の市毛(長谷川博己)は妻子が疎開中、そして里子は次第に市毛に惹かれていくが…。荒井晴彦は、ほとんど脚本家のイメージだが18年ぶりの監督作品、1997年監督の「身も心も」は多分未見。全体には、これは二階堂ふみのための映画だろうなあ。空襲と飢餓の日常の中、このまま愛を知らずに戦争で死んでしまうという無常観の中で目覚める、生への渇望がリアルで生々しい。女優としての二階堂ふみ工藤夕貴富田靖子の二人と対決させる事で、その輪郭がよりシャープに新鮮に描き出されている。茨木のり子の詩「わたしが一番きれいだったとき」も上手い使われかた。最後のストップモーションはあざと過ぎてイマイチ。

http://kuni-sora.com

2015-08-16

[]「ビッグゲーム 大統領と少年ハンター」-The Big Game-

ヤルマリ・ヘランダー監督。フィンランド上空、テロリストの攻撃を受けた米国大統領専用機からムーア大統領(サミュエル・L・ジャクソン)は緊急脱出ポッドで脱出。一方、父に認められ一人前の狩人となるための儀式で、森での狩りをしていた13歳のムスカリ(オンニ・トンミラ)はムーア大統領を助け、テロリストに追われる事になるが…。通過儀礼で森でハンティングするダメな少年と、テロリストから逃げる大統領コンビ、そして成長物語という設定がなかなかよい。ちょっと子供向けでチープなトコあるし、これは無理だろう的な展開は多いけど、まあ子供向けとして許せる範囲。勇気とはなにかというシンプルな問いに答える映画ではある。

http://biggame-movie.jp

2015-08-13

[]「ベルファスト71」-'71-

ヤン・ドマンジュ監督。1971年、英国軍の新兵ゲイリー(ジャック・オコンネル)はアイルランド内戦後にプロテスタント系とカトリック系住民の対立が過激化しているベルファストに派遣される。住民の暴動とトラブルからゲイリーは孤立し、敵だらけの街を一人逃げ惑う事になるが…。北アイルランド紛争を舞台にした映画は「父の祈りを」、「クライング・ゲーム」など印象的なものが多い。IRAと英軍の対立の図式が多いけど、この映画はプロテスタント系とカトリック系の対立に挟まれ逃げる一人の英軍兵士という設定が素晴らしく面白い。とことんボロボロになりながらも、逃げ生き延びる現実が最優先、この局面での善悪とは何かを考えさせる。

http://www.71.ayapro.ne.jp

2015-08-12

[]「ミニオンズ」-Minions-

ピエール・コフィン/カイル・バルダ監督。最強最悪のボスに従う事を目的とするミニオンズは、T-REX、原始人、ファラオ、吸血鬼、ナポレオンに従ってきたが主人を失い、洞窟で長いあいだ暮らしていた。ある時、ケビン、スチュアート、ボブは新しいボスを求めNYへ出発、偶然にフロリダ州オーランドの大悪党大会に参加、大悪党のスカーレット・オーバーキルの子分となる事に成功。そしてエリザベス女王から王冠を盗む事になるが…。怪盗グルー・シリーズのスピンオフ、「…ミニオン危機一髪」(id:zom-1:20131017#p1) 「…月泥棒」(id:zom-1:20101101#p1)よりは物語に広がりがあり、キャラも魅力的アニメも洗練されていていて楽しめた。三姉妹が出ないのがかなり残念だけど、ミニオンズだけでこれだけ楽しめとは意外。

http://minions.jp/

2015-08-11

[]「共犯」

チャン・ロンジー監督、シア・ペア/ウーヌーヌー原作脚本。女子高生シャー(ヤオ・アイニン)の変死体を発見した友達のいないホアン(ウー・チエンホー)、優等生のリン(トン・ユィカイ)、問題児のイエ(チェン・カイユアン)の、3人の高校生は彼女の死の理由を調べようとするが…。台湾映画。先が見えない展開がなかなかよい。それぞれに潜む心の闇も上手く表現し、深いテーマ性を感じる。SNSの使い方も現代的。構成的には「ソロモンの偽証」(id:zom-1:20150308#p1)を連想するけど、掘り下げ方の角度がかなり違うか。最後に多少の希望を残す所も好きかな。

http://www.u-picc.com/kyouhan/

2015-08-10

[]「ジュラシック・ワールド」-Jurassic World-

コリン・トレヴォロウ監督。毎日二万人が訪れるジュラシック・ワールドのパークの責任者であるクレア(ブライス・ダラス・ハワード)は甥ザックと姪グレイが訪ねてきたが多忙で相手も出来ず、遺伝子操作による新種の恐竜インドミナス・レックスの事などにかかりきり。また警備部門長のヴィックはラプトルの飼育員で元軍人オーウェン(クリス・プラット)に恐竜の軍事利用について話を持ちかけるが…。かなり焼き直し感はあるけどエンターテイメント的には面白かった。犠牲者多すぎ、演出がCGに頼りすぎ、キャラの魅力、特にマルコム博士な人がいないのはマイケル・クライトン的な面白さに欠けるなど不満はいろいろあるけど。「ジュラシック・パーク」の演出の上手さと比べると、やはり見劣りするし、事故が簡単に起こりすぎるのも気になるか。

http://www.jurassicworld.jp

2015-08-09

[]「日本のいちばん長い日」

原田眞人監督、半藤一利原作。1945年4月、昭和天皇(本木雅弘)の信任が厚い鈴木貫太郎(山崎努)が首相に推薦され、阿南(役所広司)は陸軍大臣に着く。8月15日正午、ラジオの玉音放送を通じてポツダム宣言の受諾を知らせる事となるが、前日に反発した畑中陸軍少佐(松坂桃李)たちは宮城を占拠する…。'67年岡本喜八版も白黒の映像が重厚でそれぞれの役者も気合が入っていて良かったけど、今回の原田版の方が好きかも。鈴木内閣の組閣から人物や出来事を整理しながら、それぞれの性格付けをきちんと描き、エピソードも短いながらピシっと決まっていて軽快。戦後70年にふさわしい映画。やはり岡本喜八版では出来なかった、昭和天皇をキチンと描くのに成功しているのが見どころ。本木雅弘もよく応えた演技をしていると思う。昭和天皇まわりのエピソードはそれぞれ素晴らしく冴えている。役者の比較は、総理:笠智衆山崎努、阿南:三船敏郎役所広司昭和天皇: 松本幸四郎本木雅弘、迫水:加藤武堤真一、畑中少佐:黒沢年男松坂桃李堤真一の迫水もアクセントになっていていい感じだった。

http://nihon-ichi.jp/

 
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