電子竹林:Blog

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2015-05-03

[]「ビリギャル」

土井裕泰監督、坪田信貴原作「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」。名古屋の女子高に通う女子高生のさやか(有村架純)はエスカレータ式の進学のため、学校では全く勉強せず友人と遊ぶ毎日。父親(田中哲司)は弟の野球に熱心でさやかには無関心。大学進学が難しくなった事を知った母(吉田羊)は、坪田(伊藤淳史)が教師をする塾へさやかを向かわせるが…。原作未読だが物語としては純粋にいい話。いい話だけど普通の話ではあるのでインパクトは強くない。そこに父娘、弟の関係、さらに男に野村周平、悪役教師に安田顕を入れて広がりを出しているつもりだろうけど無理やり感は強い。最近ビリギャル疑惑が出てるらしいけど、まあ事実からかなり盛っているのは違いないでしょ。それを万人向け映画にするために不自然さ、作り物感が出ている。

http://www.birigal-movie.jp

[]「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」

押井守監督脚本。テロ集団が熱工学迷彩仕様を持つグレイゴーストことAH-88J2改を自衛隊から奪い、首都を攻撃。特車二課の後藤田(筧利夫)、泉野明(真野恵里菜)たちはそれに対抗するため動きだすが…。前振りの第7章(id:zom-1:20150119#p1)のやっと本編という印象。というかNEXT GENERATIONすべてははこのためにあった的な作品、まあ内容的には自分では満足だけど、NEXT GENERATIONすべてで一本にしてくれよって感じ。川での説教くさい語りは押井印でちょっと楽しい。敵パイロットの灰原零(森カンナ)は面白いキャラだけど出番少ないか。

http://patlabor-nextgeneration.com

2015-05-02

[]「ワイルド・スピード SKY MISSION」-Fast & Furious 7-

ジェームズ・ワン監督、クリス・モーガン脚本。ドミニク(ヴィン・ディーゼル)はオーウェンの犯罪組織を撲滅し記憶喪失のレティ(ミシェル・ロドリゲス)を奪還、ブライアン(ポール・ウォーカー)や妹のミア(ジョーダナ・ブリュースター)とLAで暮らしていた。オーウェンの兄デッカード・ショウ(ジェイソン・ステイサム)がドミニクたちへの復讐を始め、ドミニクはデッカードの動きを知るために監視システム「ゴットアイ」の開発者ラムジーを助けにアゼルバイジャンへ向かうが…。ノリは前作(id:zom-1:20130707#p1)と同じ。ジェームズ・ワンが監督になって、小気味よいテンポで楽しい。1(id:zom-1:20011101#p14)では単なる車好きなコソドロだったのが、なぜか007よりすごい超人的なキャラになっている不自然さは残るし、「ゴッドアイ」とか出してアゼルバイジャン、東京、アブダビ、ロサンゼルスと無駄に世界に展開しているところを忘れて、単純にアクションだけなら楽しめる。製作中のポール・ウォーカーの事故死により、弟が一部代役となっているらしい、彼の遺作であるRIP。

http://wildspeed-official.jp/

[]「寄生獣 完結編」

山崎貴監督VFX岩明均原作。寄生生物ミギーを宿す新一(染谷将太)の暮らす東福山市では市長の広川(北村一輝)、後藤(浅野忠信)たちがパラサイトのネットワークを形成していた。またその仲間で元教師の田宮良子(深津絵里)は人間の子供を生み人類との共存を模索、ジャーナリストの倉森(大森南朋)は新一の周囲を探り、また警察の特殊部隊は連続殺人鬼・浦上(新井浩文)を使った一斉攻撃を計画していたが…。前作(id:zom-1:20141129#p1)続き。前後作は長いかなあと思ったが、原作の哲学性を後編では深く丹念に描いて結果的には満足。全体にはなかなか好きな映画かも。深津絵里染谷将太も後編の方がいいかな。橋本愛は出番少ないけど。複雑な人物の関係もうまく整理されていた。

http://www.kiseiju.com/

2015-05-01

[]「フォーカス」-Focus-

グレン・フィカーラ+ジョン・レクア監督脚本。詐欺師集団のリーダのニッキー(ウィル・スミス)は、初心者の女詐欺師ジェス(マーゴット・ロビー)を仲間にスーパーボールでの大仕事をこなす。数年後、二人はブエノスアイレスでのレースチームで再会するが…。コンゲームの面白さはまるでない。さらに、リーダーがまるで冷静沈着でないのが不自然。ウィル・スミス主演で彼中心にしているのが失敗ではないかなあ。コンゲームは「スティング」はじめ名作が多いので評価厳しいし、スリも仏映画「スリ」、ジェームス・コバーン「黄金の指」、渥美清「白昼堂々」、三木のり平「大日本スリ集団」と面白いもの多いのにその域にはまるで達していない。基本的にウィル・スミスの立ち位置の失敗だと思う。

http://focusmovie.jp/

[]「王妃の館」

橋本一監督、浅田次郎原作。パリの高級ホテル"シャトー・ドゥ・ラレーヌ"、このスイートルームの使ったツアーに参加するのは太陽王ルイ14の息子の小説を執筆中の有名作家の北白川右京(水谷豊)やOL櫻井香(吹石一恵)たち。しかしツアコンで社長の玲子(田中麗奈)は倒産寸前で同じ部屋をダブルブッキングした格安ツアーを企画、ツアコンの戸川(尾上寛之)は元詐欺師・丹野(石橋蓮司)、警察官・近藤(青木崇高)たちを率いやってくる…。原作未読。多重な物語の構成や人物像などは面白いので多分原作は面白い。映画は演出的にはイマイチ、というか退屈。水谷豊をはじめみんな冴えない。それぞれのキャラに面白みはないし、絡みはほとんど上っ面。パリのロケを頑張っていしコストがかかっているのはわかるけど、それだけ。観客はおば様がほとんどだったけど、これは原作ファン?水谷豊ファン?

http://www.ouhi-movie.jp/

2015-04-19

[]「海にかかる霧」

シム・ソンボ監督。不況の漁村・麗水の漁船チョンジン号の船長チョルジュ(キム・ユンソ)は中国からの密航の仕事を請負い、新米船員ドンシク(パク・ユチョン)を含む6人で出港。無事、朝鮮族の娘ホンメ(ハン・イェリ)たち密航者を乗船させるが…。2001年「テチャン号事件」を題材にした舞台「海霧(ヘム)」の映画化。「殺人の追憶」の監督ポン・ジュノが製作、その脚本のシム・ソンボの初監督作品。観客は韓流ファンなオバサマ多数だったけど中盤からは極悪グロ展開。「殺人の追憶」に通じるところはかなりある。後半の畳み掛け方がテンポよくて韓国グロものとしては好きなほうかな。ドロドロとした心理と、心にグサグサと刺さる描写はなかなかのもの。スカっとした映画が好きな人には勧められない。コマ跡地のTOHOシネマズ新宿のオープンで、チェックを兼ねて行ってみた。

http://www.umikiri-movie.com

2015-04-18

[]「名探偵コナン 業火の向日葵」

静野孔文監督、櫻井武晴脚本、青山剛昌原案。NYのオークションで、鈴木財閥鈴木次郎吉は芦屋で焼失したといわれていたファン・ゴッホの「ひまわり」を落札。世界の7枚の「ひまわり」を一堂に公開するため美術館を作り上げた事を発表するが、怪盗キッドは「ひまわり」を盗む事を予告する…。劇場版第19弾。この10年の中では「天空の難破船」(id:zom-1:20100420#p2)の次ぐらいに面白い。謎で引張って中だるみしないのがいい。犯人は比較的簡単に分かるが、最後まで謎だった動機は弱すぎか。あと、榮倉奈々はちょっと酷すぎるなあ。損保ジャパンの全面的に協力しているが、協力がヤケクソ気味でいい、あれでいいのか美術館として(^^。静野孔文+櫻井武晴は「絶海の探偵」(id:zom-1:20130608#p1)がイマイチだったけど、今回はズっとよい出来上がり。絵的にはあいかわずの手抜き感は多いけど。しかし第20弾も制作決定で、いつまで続けるつもりなんだろうか。

http://www.conan-movie.jp

2015-04-15

[]「ソロモンの偽証 後篇・裁判」

成島出監督、真辺克彦脚本、宮部みゆき原作。江東区立城東第三中学校、校内裁判の準備は続き、神原和彦(板垣瑞生)は被告人・大出俊次(清水尋也)に、藤野涼子(藤野涼子)は沈黙を続ける三宅樹理(石井杏奈)の出廷の説得を続けていた。そして涼子は柏木卓也(望月歩)が亡くなった晩、卓也の自宅に4回の電話があった事を知るが…。前編(id:zom-1:20150308#p1)の続き。ミステリーとしては展開は読めるものの、重厚な演出で見応えがあった。地味ではあるがうまくメリハリをつけて飽きさせないテンポを作っている。最終日の作り方、ラストまでの緊張感もいい。前後編にしなくてもいいとは思うけど、どこを削ればいいか思いつかない。前編に続いて、子役達の演技もみんないい。これでやっと原作を読めるか。

http://solomon-movie.jp/

2015-04-11

[]「はじまりのうた」-Begin Again-

ジョン・カーニー監督脚本。シンガーソングライターのグレタ(ナイトレイ)は人気ミュージシャンの恋人ディブ(アダム・レヴィーン)に裏切られ失意の底。友人スティーヴ(ジェームズ・コーデン)のステージで偶然に歌った曲が、落ち目の音楽プロデューサーのダン(マーク・ラファロ)の耳に止まり、ダンはグレタの曲を売り込むことを決意する…。「Once ダブリンの街角で」(id:zom-1:20150410#p1)のジョン・カーニーの新作で「Once 」を自分自身で洗練させ発展させたような映画。最後の1秒まで音楽的魅力に溢れ、音楽という可能性に期待させてくれる映画。キーラ・ナイトレイが素晴らしくいい。この歌声を今までなんで使って来なかったのかと思わせるほどに繊細で澄んだ歌声。

http://hajimarinouta.com

[]「マジック・イン・ムーンライト」-Magic in the Moonligh-

ウディ・アレン監督脚本。ベルリンで活躍していた英国人マジシャンのスタンリー(コリン・ファース)は、古い友人のハワードから南仏で富豪を虜にしている占い師ソフィ(エマ・ストーン)の正体を暴いて欲しいと頼まれる。早速、南仏へ出向いたスタンリーだが、ソフィの透視能力に驚かされ、そして魅了されてしまう…。アレンらしいシニカルな内容、目新しさはないけど手堅く面白い、不思議な引きつける力を持っている。アイリーン・アトキンスは魅力的、ダイアン・キートンミア・ファローとの共通点も感じる、いかにもアレンの好みかも。

http://www.magicinmoonlight.jp/

2015-04-10

[]「Once ダブリンの街角で」-Once-

ジョン・カーニー監督脚本。アイルランド首都タブリン、ストリート・ミュージシャンの男(グレン・ハンサード)はチェコからの移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と知り合い、彼女もミュージシャンであることを知る。二人は親しくなり、男のデモテープ作りに女も参加することになるが…。アイルランドの人気バンド「ザ・フレイムス」のグレン・ハンサードが主人公、同バンドの元ベーシストのジョン・カーニーが監督、2007年インディペンデント・スピリット賞外国映画賞受賞、主役二人の作詞作曲「Falling Slowly 」は第80回アカデミー賞歌曲賞受賞、サウンドトラックはグラミー賞ノミネート、舞台化もされてる。「はじまりのうた」公開のための特別上映、低予算で撮影状態も良くないけど楽曲が素晴らしく良い。望遠による街中の無断撮影がシンプルな演技と映像を生んで効果的、この構成と展開も楽曲を引き立てるための演出のようにも感じる。ゆったりした流れが心にしみてくる。スタジオでのレコーディングからラストへの流れが、なんでもないような時間なのに、とてつもなく愛おしく感じられる。

2015-04-04

[]「ジヌよさらば かむろば村へ」

松尾スズキ監督脚本、いがらしみきお原作「かむろば村へ」。お金アレルギーの元銀行マン高見武晴(松田龍平)は、東北の寒村かむろば村へお金を使わない生活をしにやってくる。村長(阿部サダヲ)とその妻(松たか子)、神様と呼ばれる老人(西田敏行)たちに助けられ村へ馴染んでいくが…。多彩でちょっとヘンなキャラたちがいい。笑いも上手く取ってエンタメしながら限界集落の社会問題も入れているという絶妙なバランス感覚に松尾スズキの深さを感じる。松尾スズキ+松田龍平は「恋の門」(id:zom-1:20041102#p1)以来だけど、同じようなノリとバラエティの豊かさを感じる。二階堂ふみの活躍が少ないのは個人的には不満。出番少ないけど片桐はいりとかいい味だしてる。

http://www.jinuyo-saraba.com

[]「エイプリルフールズ」

石川淳一監督(初)、古沢良太脚本。4月1日、デート中の外科医の亘(松坂桃李)の元に現れた病院の清掃員あゆみ(戸田恵梨香)が妊娠を告げる。高貴な家の櫻小路佑麻呂(里見浩太朗)と妻の文子(富司純子)は運転手(滝藤賢一)の車で買い物に出かけ、ヤクザの宇田川(寺島進)と舎弟(高橋努)は小学生・理香(浜辺美波)を誘拐、中学生の遥人(浦上晟周)は引きこもりの部屋を出て宇宙人を呼び出し始める…。「キサラギ」(id:zom-1:20070708#p1)の古沢良太の脚本だから期待があったが、全体にはネタバレが早くて後半はモタつき感がある。人物の複雑な交錯は「キサラギ」みたいな面白さがあるから、もうちょっと最後はバタバタと畳み掛ける展開で良かったのに。洗練させれば面白くなると思うだけにちょっと残念。戸田恵梨香は頑張っているが、もうちょっとかなあ。無理に演技している感じはある。

http://aprilfools.jp

2015-03-29

[]「陽だまりハウスでマラソンを」-SEIN LETZTES RENNEN-

キリアン・リートホーフ監督脚本。1956年メルボルンオリンピックのマラソン金メダリストのパウル(ディーター・ハラーフォルデン)も今は老い、妻マーゴ(タチア・サイブト)の病気をきっかけに夫婦で老人ホームに入居することになる。そこでの子供だましのレクリエーションに反発したパウルは、一人ランニングを始めるが…。夫婦愛を主軸に、老いや福祉の社会問題を組み入れたうまい構成。エンターテイメントでありながら感動的に仕上がり、社会性もあるいいバランス。人を善悪で単純には考えずに、悪役の心の奥も描いているのがいい。ラストの方はムリヤリ感がちょっとあったが、それでもリアルのベルリン・マラソンを使った映像は迫力とリアル感があり、うまく盛り上げている。コメディアンのハラーフォルデンはドイツ映画祭主演男優賞を史上最高齢で受賞、派手にしすぎない抑えたうまい演技だった。

http://hidamarihausu.com/

 
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