電子竹林:Blog

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2014-10-28

[]「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」- Grace of Monaco -

オリヴィエ・ダアン監督。1956年、グレース・ケリー(ニコール・キッドマン)はハリウッドの女優を引退しモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)と結婚、1962年にはヒッチコック監督の新作「マーニー」のオファーが来るが、その頃、フランス大統領シャルル・ド・ゴールは徴税をめぐりレーニエと対立していた…観物語自体はストレートでひねりは少ないが、単純に楽しめる。ヒッチやグレースの映画に思い入れがあるから余計に楽しめるのかもしれないけど。グレースのクール・ビューティな感じや、その苦悩をニコール・キッドマンは上手く出してる。キッドマンの影に隠れて目立たないかもしれないが、レーニエ公のティム・ロスがとてもいい。彼らしい器用さで、レーニエ公の象を作り上げていると思う。ファッションもなかなか、ちょっと昔っぽい味を出している映像もいい。ヒッチが似てないのはちょっと不満だけど。

http://grace-of-monaco.gaga.ne.jp

2014-10-26

[]「誰よりも狙われた男」- A Most Wanted Man -

アントン・コービン監督、ジョン・ル・カレ原作。ドイツ・ハンブルク諜報機関テロ対策チームのバッハマン(フィリップ・シーモア・ホフマン)は、イスラム過激派として国際指名手配されている密入国の青年イッサをマークする。イッサは人権団体の女性弁護士アナベル(レイチェル・マクアダムス)を介して銀行家トミー・ブルー(ウィレム・デフォー)と接触。バッハマンはこれを利用し、さらに大物を狙うが…。原作未読。「ラスト・ターゲット」(id:zom-1:20110713#p1)の監督、これも同じで地味なシーンの繰り返しにより、余計に緊張感を作る巧みな手法は同じ。スパイのイメージとは遠いシーモア・ホフマンがやっているのもリアルな所。彼の最後の主演作。結局のところ、善悪って何、どの国や考えが善なのか、そういう疑問符が残る所が一番上手い。

http://www.nerawareta-otoko.jp

2014-10-25

[]「ザ・イコライザー

アントワーン・フークア監督。かつては工作員であったが、今はホームセンターの従業員として静かに暮らすマッコール(デンゼル・ワシントン)は、ある時、ロシアンマフィアの娼婦テリー(クロエ・グレース・モレッツ)を助ける。ロシアのボスから派遣された殺し屋ニコライは、犯人を探しマッコールを追いつめていくが…。監督は「トレーニング・デイ」の人。アクションの見せ場はまあまあ、身の回りのモノを武器にして戦うというトコがポイントなんだけど、その辺はありきたり。イマイチ面白くないし、ホームセンターでの攻防も無理矢理。ちょっとマッコールは強過ぎる。悪役がいい感じなんだけど、もっと二人に絞っても良かった気がする。元はTVドラマで日本でも84〜89年に放送されてた「ザ・シークレット・ハンター」ってヤツらしい。多分見た事はない。予告編の19秒で解決、って結局何の意味もなかった…。シリーズ化したいのかな、これ。

http://www.equalizer.jp/

[]「劇場版K MISSING KINGS」

鈴木信吾監督。学園島事件以降、主であるシロの行方を探していた白銀のクランスマン夜刀神狗朗とネコは、街中で具然に吠舞羅の鎌本力夫と櫛名アンナが何者かに追われているのを見るが…。覆面作家集団「GoRA」原作のアニメーション、アニメーション制作はGoHands。元を観てないで劇場版を観るのはムチャかもしれないが、さっぱり世界観が理解出来なかった。もうちょっと親切にしてくれてもいいと思うが。まあ、それは別にしてもホストクラブが並んだ様なキャラはイマイチ好きになれないし、物語全体にもあまり新鮮さを感じなかった。理解が足りないせいかもしれないが。

http://k-project-movie.jpn.com

2014-10-24

[]「泣く男」

イ・ジョンボム監督脚本。米国の中国系マフィアの殺し屋ゴン(チャン・ドンゴン)は、ロシアン・マフィアと韓国ビジネスマンを暗殺するという仕事の途中、誤って少女ユミ(カン・ジウ)の命を奪ってしまう。さらにゴンはユミの母親で投資会社の役員モギョン(キム・ミニ)暗殺の指令を受け韓国へ飛ぶが…。前半かなりヌルい感じがして、テンポもイマイチ。でも後半の攻防戦からは派手で結構面白い。チャオズ(ブライアン・ティー)やビョン室長(キム・ヒウォン)のムチャな悪役ぶりがちょっと面白い。全体に人間的な深みはちょっとなくてドラマ性は不満足かもしれない。まあ、アクション映画としては後半だけは満足だけど。

http://nakuotoko.jp/

2014-10-19

[]「まほろ駅前狂想曲」

大森立嗣監督、三浦しをん原作。まほろ駅前の便利屋、多田啓介(瑛太)と行天春彦(松田龍平)。多田は、行天の元妻・凪子(本上まなみ)の娘はる(岩崎未来)の子守りを引き受けてしまう。また裏組織の星(高良健吾)から無農薬野菜を売る怪しい団体の調査依頼を受けるが…。前作(id:zom-1:20110429#p1)もキャラはともかく物語はイマイチだったが、それよりさらにテンポが悪い。はるちゃん登場まで一時間ダラダラと展開させるのはかなり退屈。その後のエピソードも盛り上がりに欠ける。松田龍平の行天は「探偵はBARにいる」(id:zom-1:20110911#p1)の助手の高田とイメージが重なってしまう。小林役の永瀬正敏のあまりの老けぶりにかなり驚いた。またも監督の弟の大森南朋、父親の麿赤兒も出演。

http://www.mahoro-movie.jp

[]「ザ・テノール

キム・サンマン監督。ドイツで活躍する韓国出身のテノール歌手べー・チェチョル(ユ・ジテ)、日本の小さな音楽会社の社長・沢田幸司(伊勢谷友介)はペーに注目し、日本での公演を成功させる。やがて、べーが甲状腺ガンである事が分かるが…。実話ベース、基本的に音楽や友情を絡めたいい話で感動的ではあるが、演出的にはまるでダメな感じ。ラストも無駄にだらだらと20分近くひっぱるのは何故だ。北乃きいも役的にはちょっと浮いている。さわかみファンドのグループが投資しているのもちょっと興味ひかれた

http://the-tenor.com/

2014-10-16

[]「ふしぎな岬の物語」

成島出監督、森沢明夫原作「虹の岬の喫茶店」。柏木悦子(吉永小百合)が入れるコーヒー目当てに人が集まる岬の突端にある岬カフェ。店の隣には悦子の甥で便利屋の浩司(阿部寛)が住み、悦子を助けていた。ある時、街を出ていたにみどり(竹内結子)が帰郷するが…。色々な人が入れ替わり立ち替わり出る割には、不思議な程に面白くならない展開、盛り上がらない。平凡なエピドードの積み重ね。なんでこんなに詰まらなくなっているんだろうか、これは主演・吉永小百合が企画に入ったせいじゃないかと邪推するが。笑福亭鶴瓶笹野高史井浦新どれも平凡。遺作となった米倉斉加年もイマイチ。この喫茶店を映画にしようとした意図がまったく分からない。

http://www.misaki-cafe.jp/

2014-10-13

[]「ぶどうのなみだ」

三島有紀子監督脚本。北海道空知、指揮者の夢を諦めた兄のアオ(大泉洋)は葡萄ピノ・ノワールの理想のワイン作りを目指し、弟のロク(染谷将太)は小麦を育てていた。ある時、キャピングカーでやってきたエリカ(安藤裕子)が葡萄畑の近くを掘り始めるが…。まったくの自己満足映画にしか見えない。アオのワインへの情熱、ロクの小麦、エリカの穴掘りは、単なる設定だけでそこに何の深みも感じられない。傾向は監督の前作「しあわせのパン」(id:zom-1:20120128#p1)にそっくりだけど、前作は原田知世に助けられていた感がある。今回は大泉洋染谷将太は面白みがないし、田口トモロヲ、前野朋哉、りりィ、きたろうはわざとらしい。安藤裕子はちょっと魅力が出ているが、物語には乗っかり切れてない気がする。

http://budo-namida.asmik-ace.co.jp

2014-10-12

[]「マダム・イン・ニューヨーク」- English Vinglish -

ガウリ・シンデー監督脚本。インド地方都市の専業主婦シャシ(シュリデヴィ)はお菓子作りのプロだが英語が出来ないのがコンプレックス。シャシは姪の結婚式のために単身NYへ向かい、内緒で通い始めた英会話教室でフランス人シェフのローラン(メーディ・ネブー)と出会うが…。インド女性がNYで自分自身を取り戻して行く、その過程に視点を置いた脚本がなんとも上手い。英語の学習と、女性の尊厳、自信回復の物語、いままで見た事ないインド映画で驚き。多くの人に共感出来る内容で、全体に暖かい視点を持っている。シュリデヴィの美しさは超人的(^^;)。20年前と全然変わってない気がする…、もう50過ぎなのに。

http://madame.ayapro.ne.jp

[]「蜩ノ記」

小泉堯史監督、葉室麟原作。城内で刃傷沙汰を起こした檀野庄三郎(岡田准一)は、7年前に側室に関わる事件を起こし3年後に切腹の命を受けているが、今は家譜作りに励む戸田秋谷(役所広司)の監視役となる。檀野は、秋谷とその妻の織江(原田美枝子)、娘の薫(堀北真希)、息子たちと暮らすうちに秋谷の人格者ぶりを知っていくが…。小泉堯史の安定した仕事。物語もしっかりしていて、演出、展開、映像すべてが安心して見られる映画。岡田准一の居合い始め、アクションは結構いい見所になっている。安定しすぎて、意外性がない所ぐらいしか悪い所はない。まあ、地味な時代劇を好きじゃないなら勧めないけど。国内最後のフィルム映画という話。小泉堯史は黒澤組からずっとフィルム製作のスタイルを貫いているのに、次はデジタルなんだろうか。

http://higurashinoki.jp

2014-10-07

[]「ジャージーボーイズ」- Jersey Boys -

クリント・イーストウッド監督製作。ニュージャージー、貧しい街から抜け出すためにフランキー(ジョン・ロイド・ヤング)、ボブ・ゴーディオ(エリック・バーガン)、トミー・デヴィート(ヴィンセント・ピアッツァ)、ニック・マッシ(マイケル・ラマンダ)はフランキーの声を活かしたザ・フォー・シーズンズというバンドを結成し、トップスターとなるが…。マーシャル・ブリックマンとリック・エリスによるジュークボックス・ミュージカルのイーストウッドによる映画化。全体にはイーストウッドの切れ味は感じられない。ミュージカルっぽいエンディングが一番良かった印象。ウォーケンを踊らせる事が出来る監督はあんまりいない(^^。音楽シーンはみんないいんだけど、演出もイマイチ面白くなく展開にメリハリもない。曲を並べると「シェリー(Sherry)」、「恋はヤセがまん(Big Girls Don’t Cry)」、「恋のハリキリ・ボーイ(WalkLike A Man)」、「悲しき朝焼け(Dawn)」などなど。

http://wwws.warnerbros.co.jp/jerseyboys/

2014-10-05

[]「不機嫌なママにメルシィ」- Les garcons et Guillaume a table -

ギョーム・ガリエンヌ監督脚本。パリ16区に暮らすガリエンヌ一家、母の真似をして女の子のように育てられたギヨーム(ギョーム・ガリエンヌ)、男らしくさせたい父に入れられた男子校ではイジメられ、転校先のイギリスでは男子生徒に失恋するが…。「イヴ・サンローラン」(id:zom-1:20140908#p1)の恋人役の人が、本人の半生を舞台化した物語を、監督脚本主役と母の役をやっている映画。全体にオシャレでありながら妙なオフビート感もある不思議な感じ、オチも面白い。全体を通してみるとアイデンティティとは何かを考えさせられ人生ドラマとしての深さも感じるなかなかの話。もしかしたら舞台の方が面白いのかもしれないけど。邦題はかなりヘン。

http://www.cetera.co.jp/merci/

 
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