1年以上もほったらかし、いや2年か。

あ〜、何ヶ月か前に記事を書こうとしたのですが、忙しくそのままになってしまいました。

ダイアリーは、一日にひとつしかアップできないのがちょっと使いづらかったのですが、ブログが開設されて、多様性が増して何よりです。

だが、しかし、使い方まで忘れてしまってる。

とほほ〜

中東の変化とサンデル教授の授業と慶応大学の授業

中東で起きている大きな変化と、マイケル・サンデル教授の授業と、慶応大学大学院の白熱教室について。


チュニジアやエジプトでの独裁体制の崩壊、これをだめ押ししたのは独裁者側が、軍隊や警察を使って暴力で国民を抑圧しようとし、そのためかえって崩壊を促進してしまったように見えた。
そしてまた、リビアでは傭兵を使って平然と自国民に暴力を振るっている。リビア政府内部からも、世界からも、この暴力は非難されている。その上,虐げられてきた人々はかえってパワーを増す結果になっているようだ。


マイケル・サンデル教授が民放に招かれ、たけしさんの番組で授業を行った。印象に残ったのは一人のスパイを拷問してでも5人の拉致被害者を助けるかという質問に対する2人の政治家の解答。
実を言うと、放送を見た時は私も同じ意見を持っていた。「5人を救うためなら、拷問してもいいのではないか。」


でも、今は気持ちも意見も変化した。なぜなら、エジプトの政変時に秘密警察に捉えられた若者のインタビューを聞いたからだ。

彼は、「捉えられている間、拷問があった。拷問を受けている声が聞こえてきた。女性にも拷問していた。」とつらそうに述べた。暴力で解決する方法論を選択するのは、秘密警察と同じ者になるのではないのか。


私は2人の政治家に良い印象を持っていたけれど、現時点は抑制が利いているとしても、尊敬できる人格の人だとしても、何かのきっかけで考え方が変化し抑制できなくことの可能性は、ゼロではない。


手に入れた力を間違わずに使うためには、人はいつでも、どんな時でも、深く考えていなければならないなぁと、強く思った。


今、白熱教室の名を冠して日本の大学での講義をNHKが放送している。
慶応大学で経営を学ぶ人たちに向かって、教授が最後に言っていたのは、「レイオフをしなければならない時がチャンスだ。レイオフでは少し多めに首を切る。つまり常日頃から機会があったら首を切るヤツを、チェックしておくのだ。」と、、、。
教授は、「アメリカのある経営者から直接『ハル、じつはね。』という形で聞いた」と、伝聞の形で学生たちに伝えていた。
が、サンデル教授なら「これに対する反論はあるかね?」と聞くのではないのか。
強欲資本主義に、世界が落ち入ってしまった原因の一端が、実はMBAたちの学びの中にあるのではないだろうか。
そういえば竹中さんも慶応大学の教授だっけ。


「う〜む。」とうなって考えてしまう今日この頃である。

「Angel Beats」観てますか? 私は「告白」を読みました。

うちの子に勧められて、いやいや見はじめた「Angel Beats」。
ところがこれが、すばらしい。
とくに第3話。
ここ20年、中高生の置かれていたつらい状況を
昇華してくれるのではないかと期待が高まる。
子どもたち、ひとりひとりの物語が徐々に描かれていく。


死んだ世界戦線」のメンバーは
その他大勢ではなく、
それぞれに物語を持っている。
死んだ彼らにも、生きている私たちにも
それぞれに物語がある。
私たちは部品ではない。
物ではない。
その物語を誰かに大切にされていいのだ。
大切に扱われるべきなのだ。
死んだ世界戦線」のメンバーは、
今、現代に生きている
私たちなのだ。


ところで、
綾波レイに似た
自己犠牲とミッションに忠実な「天使」に
魅力を感じている男子、多いのかな。



そして、「告白」を読みました。
中島哲也監督が、なぜ
これを選んだのか知りたくて読みはじめたら、
読むのが止まらなくなった。
どう読み解くかは、それぞれの読者のものですが、
中島監督曰く
「本当のことを言っているのか」という感想が
すべてかも知れない。
芥川龍之介の「藪の中」の手法で現代を
あざやかにえぐり出した作品です。

大新聞社の記者にも、ジャーナリストとして竜馬になってほしい!


民主主義では当たり前のはずの
政権交代がやっとこさ実現。


ところが、今のマスメディアの報道の程度の低さ。
NHKラジオ第1での、内橋克人氏の話された放送内容は、
多くの人に聞いてほしい。ぜったいに聞いてほしい。


メディアリテラシーがいかに大切か」が、わかります。


以下のURLで
NHKラジオ第一で放送されたものがもう一度聞けます。

[NHKラジオ第1_4/27] 内橋克人氏(約10分)
「新聞社の内部そのものに民主主義が存在していないのではないか」
http://www.asyura2.com/09/hihyo10/msg/611.html
(ここから音声ファイルにリンクしていて、内橋さんの放送内容が全て聞けます)


<一部抜粋>
「選挙と言う民主的手続きで選ばれた政権に対して、
その実績あるいは政策の成否を見ようともしないで問答無用の攻撃、
これは民主政治そのものへの攻撃ではないでしょうか

                                                                                                                                                        • -


ジャーナリズムは民主主義の道しるべなのに…。
民主主義への攻撃の自覚すらない記者が多いとしたら、そのレベルの低い報道にあおられてるとしたら…。
自民党政権時代に官房機密費をもらっていた記者などを探して反省する訳でもなく、
鳩山政権をたたくばかりで、子どもたちに渡すべき日本をどう考えているのか…。


記者クラブに入れなかったフリーのジャーナリストの人たちは、がんばっています。
大新聞社の記者にも、ジャーナリストとして竜馬になってほしい!
(「記者クラブ制度」の問題は何十年も言われ続けていたのを、
民主党になって総理、大臣の会見をやっと解放したけれど、
そのことの本当の意味を解説する報道は多くない)


本当に、内橋さんのお話しを
ぜひ、2回は聞いてみてください。


そして、危機感を感じられたら、
他の方にも薦めてみてください。

ハーバード「白熱教室」


NHKで毎週日曜日に放送中。マイケル・サンデル教授の講義。
テーマは「JUSTIS」(正義・公平)。科目は政治哲学。


大変面白い。
戦後初の政権交代が行われた今の日本にぴったりの番組だ。


私自身だけでなく、家族や、できれば私の友人や実家の親にも観てほしい。
サンデル教授の出すテーマについて考えてみたら、
日本人はもっともっと成熟していけるだろう。


私の若い頃より、今の若い人たち
賢いし、実行力もあるし、品もいい。


でも、義務教育の間に、
いじめという人生の理不尽を学んでしまって、
その中で生き延びるために、表面的で、
しかも強い弱いが底流に流れる人間関係を受け入れて成長してきた。
いじめから救ってくれない教員を「先生」として教わらねばならない。
答えがほぼひとつしかない授業を9年も受けなければならず、
窮屈な価値観に苦しんできた。


世界で最も優秀な学生の集まる大学、ハーバード大学において、
サンデル教授は、
様々な意見を学生から引き出し、
意見を戦わせることを見せてくれる。


自分で考え、自分で意見を言い、
他者の意見を聞いて、自分の考えを検証する。
そして、また考える。


この授業の方法は、テーマを発達年齢にあわせれば、
小学校から取り入れることができる。
実際に行っている私立の小・中学校もある。
日本の教員は、こういう授業を自ら生徒となって体験し
方法論をきちんと学べば、
自分の教室できっと実践していけるだろう。


大学の入試を難しくするよりは、卒業を難しくすれば、
受験のための勉強ではない「学び」を
日本の子どもたちは、手に入れることができる。


「JUSTIS」という視点から、
「個人・社会・国家」の関係や、
「私と他者」、「1人対多数」の関係を考えることは、
全ての人が持つ権利「幸せな人生」を得るための
ヒントになると思う。


沖縄の基地問題は、自分の住む市区町村に
アメリカ軍の基地を持ってきていいですよ。」と
言えるかどうかの問題だし、
子ども手当は目先の財源論で批判するべき問題なのか。
未来の日本をどうするつもりのか、「労働人口=納税者を減らしていいのか?」という側面を持つ問題として、
全ての大人が知恵をしぼるべき問題だ。


マスメディアが取り上げる短絡的な視点を
鵜呑みにしなくなる賢さを
自分の中に目覚めさせる、
そんな番組を、
良かったら観てみてください。

煩くないCM

前回、煩音CMをとりあげたら、
聞いていて心地よいCMが、気になってしまった。


サントリー「ボス シルキーブラック」
聖子ちゃんが黒いドレスのディーバで歌っています。つい聞き入ってしまう。
http://www.suntory.co.jp/softdrink/boss/cm_press/index3.html


ソフトバンク 白戸家
今は、「母にフォトビジョン篇」
チャイコフスキーくるみ割り人形 、葦笛の踊り♪
http://mb.softbank.jp/mb/campaign/3G/
少し前の、金子由香利さんの
時は過ぎてゆく♪も良かったです。


ANA「夢見る飛行機。あこがれのJAZZ CULB篇」
Fly me to the moon♪
http://media.ana.co.jp/cm/jazz_30.html


むかし〜のCM
ニッカ・ウイスキーG&G CM 
オーソン・ウェルズ (Orson Welles)
音楽は、第三の男


こうして並べると、名曲をさりげなく使っているCMばかり。
映像のセンスも使い方のセンスも抜群にうまい。


ジャカジャカと威勢がいいだけのCMが減って、
こういうCMが増えてくれるといいなぁ。

煩音CM

コマーシャル音楽をうるさく思っている。
シャカシャカ音で、ノリノリでアゲアゲで、威勢のいいBGMが多いように思う。
上向きに、前向きに、ポジティブに、見せよう見せようとしているようで、
「なんか、無理しているなぁ」と辛くなってしまう。
かえって2009年末のクリスマス、「ネコアヒル」のかなCMが、とても印象に残った。
静けさが心地よかった。


シャカシャカノリノリアゲアゲ音楽をBGMに使用する企業が多いのは、
なにか企業内の担当者、あるいは企業そのものが
対外的にそう見せないことには、
「流行遅れのかっこ悪い負け組」に見られてしまうのではないかと
恐れているように感じるのは、私の考え過ぎだろうか?


発泡酒とか音楽エンターテイメントとか,意外と化粧品ヘアカラーも煩音。
自動車は、うるさいのとうるさくないものがある。


この頃はヨーヨーとある住宅メーカーのCMがうるさいです。