さをりは1968年に大阪で産声を上げた手織りの手法の一つ。
専業主婦であった城 みさを(1913〜現在90歳)が、57歳の時に始めた、今までの手織りとは全く違う、新しい考え方の手織りで、「自分の持って生まれた感性を最大限に引き出す」事を主眼に置いた画期的な手織り。常識や既成概念にとらわれず、自由奔放に、好きに好きに織る。
そうすることで自分の秘められた感性が最大限に引き出され、出来上がった布は世界に1つしかない独自の完成を反映した作品になる。そこが一番のさをり織りの魅力だ。
さをりでは見本・手本といったものもなく、織るにあたってのルールもない。
そのため、老若男女、傷害の有無を問わず、だれにでもできる開かれたものと言える。