(Edward Nicolae Luttwak、1942年11月4日-) アメリカ合衆国の歴史学者。専門は、軍事史、軍事戦略研究、安全保障論。
ルーマニアのユダヤ人の家庭に生まれ、イタリア、イギリスで育つ。ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスで学び、1975年にジョンズ・ホプキンス大学で博士号取得。現在、戦略国際問題研究所シニアアドバイザー。
レタントンローヤル館(八重垣)にお出で頂き有難うございます。今日ご紹介する映画は「パワープレイ」(1978)です。 映画は、ある欧州の独裁国家で経済大臣が誘拐され、死体となって発見される。秘密警察はこれを境に容疑者を根こそぎ逮捕し始める。その中にはナリマン陸軍大佐の友人の娘ドナもいた。ナリマン大佐はドナを助けようとしたが秘密警察長官ブレアに邪魔されて出来なかった。そんな時、国家を憂うルソー教授が彼に近づいて来て、国家を救う為にクーデターが必要ではないかと彼に持ち掛けてきた。彼は頷き、人選を始めるのだった。クーデターを成功させるのには戦車屋が必要と言うことでスタフェンバーグ大佐を引き込もうとする…
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2018年9月刊行であるから、読了済だったら申し訳ない。 しかし、本の帯の、「戦争で必要なのは、勝つためにはなんでもやるということだ。そこにはズルをすることも含まれる。目的は『勝つこと』であり、『ルールを守ること』ではないからだ」を見て、自分の美学に反する“軍事オタク”の本だと思って買わなかった人が多いかもしれない。 なので、おなじみエドワード・ルトワックおっさんの『日本 4.0』(国家戦略の新しいリアル)から、韓国にふれた部分の要約紹介をお届けする。 「私は1978年に、ペンタゴン(アメリカ国防総省)と契約して、現地の状況を視察するために、韓国に派遣された。(中略) このときの私たちのミッシ…
■本のプレゼントを希望する人は、下記からご連絡ください。https://1book-day.com/script/mailform/present/ ○件名は「一日一冊プレゼント」○本文には、次の項目を追記してください。 1 最近、感動した本は何ですか 2 メルマガの感想または相談 3 希望の本のタイトル ▼プレゼント“本のタイトル“と内容URL ★★★★★「ルトワックの日本改造論」エドワード・ルトワック★★★★★「ひとり社長になっていきなり年収を650万円にする方法」松尾 昭仁 ■締め切りは、2024年5月4日(土)20時です。 当選者には、こちらからご連絡して、住所などを教えていただきます…
毎月200冊の本を読んできたのですが、外国語の本を読むために、読むスピードを意図して少し早めました。 そうすると、なんだか月に250冊ぐらいの本が読めるような気がしてきました。 外国語の本を読み出すのは、もう少しあとでもいいのではないかという気持ちもあり、そのまま続行して日本語の本を読み続けました。 その結果、先月から「今月の読破リスト」の冊数が250冊となっています。 月に250冊だと、年間3,000冊になります。 年3,000冊読めば「一流の読書家」だと以前から感じていたのですが、「一応、仕事もしているし、自分にはムリだ」と思い込んでいたわけです。 「ついに一流読書家の仲間入りをした!」と…
残念だ、 世界は燃えている。そしてこの火は大きくなる一方だ。どういうわけか、消防士が足りないようだ。しかし、放火犯はたくさんいる。 Andrey Bystritskiy Valdai Club 21 March 2024現代世界で起きていることに目を向け、そのさまざまなエリートたちの振る舞いを振り返ると、彼らのかなりの割合が恒常的な狂気やヒステリーの状態にあり、起きている出来事に理性的に対処できないでいるように思える。かつてフランシスコ・ゴヤは、「理性の眠りが怪物を生む」という銅版画を制作した。画家はこう説明している:「心が眠ると、眠ったような夢の中の空想が怪物を生むが、理性と組み合わさること…
(2024/2/17) 『諜無法地帯』 暗躍するスパイたち 勝丸円覚 山田敏弘 実業之日本社 2023/11/22 日本では数万人規模の中国スパイが活動している <はじめに> ・スパイは、あなたのすぐそばにいる。 ・私は警視庁公安部外事課(通称:外事警察)に2000年代から所属していた。外事警察ではスパイテロ対策に従事し、スパイを追跡する「スパイハンター」として、街の中に溶け込んで活動を続けてきた。日本でスパイ対策をしている公的機関はいくつかあるが、外事警察は、逮捕権・捜査権をもつ法執行機関として最前線でスパイと戦っている。 ・加えて、「スパイハンター」として活動している際に、それぞれの場面で…
米国防関係者必読の書・日本への警告とは…第5章は、過激な反応を示す中国側が軍事的に仕掛ける先となる日本やフィリピンを取り上げている。2023年01月08日以下は月刊誌「正論」2月号に、米国防関係者必読の書・日本への警告とは、と題して掲載されている、地政学・戦略学者奥山真司の論文からである。朝日、毎日、東京等の新聞や共同通信社の記事を掲載している地方新聞だけを購読し、彼らの系列のテレビ局の報道番組やワイドショーを観ているだけの情報弱者達が決して目にすることはない論文である。日本国民全員のみならず、みせかけのお金の誘惑で中国に靡いている国民全員が必読。見出し以外の文中強調は私。「21世紀の世界政治…
【The Dossier】ジョーダン・シャヒテル著 2023年10月18日 https://www.dossier.today/p/the-road-ahead-for-israel-america イスラエルの勝利は、次世代のイスラム原理主義者の士気を確実に低下させるだろう。 バイデン大統領は10月18日(水曜日)、予想されるガザへの地上侵攻を自制するようエルサレムに公に指示した後、イスラエルを離れた。 アフガニスタンからの撤退(絶対に必要だったにもかかわらず)、ノルド・ストリーム・パイプラインの妨害、その他さまざまな世界的危機の火種となった事件の責任者である彼の政権からすれば、無意味な道徳…
(2023/10/1) 『リスク大国日本』 国防/感染症/災害 濱口和久 グッドブックス 2022/4/18 <トータルディフェンスを支える4つの防衛> ・欧米諸国の多くが、「軍事防衛」「経済防衛」「心理防衛」「民間防衛」の4つが完備されてはじめて国の総合的防衛が達成されるとしている。日本人の多くは知らないが、民間防衛は世界の常識である。 民間防衛(文民保護)は、積極防空(軍防空)に対し、消極防空(民間防空)ともいわれ、諸外国では次のように定義されている。 敵の武力攻撃に対して国民の生命・財産を守り、公共の建物・設備、産業、文化財等を保護し、速やかに救助・復旧を図ることを主目的にする組織的、非…
最近では睡眠や行動データから健康状態を予測することや、コロナの助成金の効果はどうであったのかなど、数値化することでその効果を測る事ができる時代になってきました。 ledge.ai 職場でのパフォーマンス評価などでも同様に数値化される事で評価を正当化するための材料として数値評価が使われている事も多いと思います。 一方で、教育、行政、医療などの現場では数値評価の弊害が出ている事例をビビットに紹介されている事があり、その事例を纏めたものがミュラーの本書、測りすぎになります。 本書で見ていくが、測定基準の改竄はあらゆる分野で起きている。警察で、小中学校や高等教育機関で、医療業界で、非営利組織で、もちろ…
エドワード・ルトワックは今日本で流行の地政学の大家だ。 私の理解では地政学とは名の通り地理学と政治学をミックスした学問だ。 日本には地理学と政治学の学者はいるが地政学の学者はおらず日本の大学で地政学を教えているところはない。戦後アメリカ軍が日本人に地政学を学さないようにしたと聞いたことがある。 ルトワックは本書で中国の過去の対外政策を4段階に分けている。 チャイナ1.0は1970年代後半から始まった鄧小平の改革開放路線だ。海洋法条約、金融取引の取り決めなど世界標準に合わせ平和外交を進め外資の導入を進めた。 チャイナ2.0は2008年リーマンショックに始まる。世界不況の中で中国は莫大な政府支出で…
Michael Hudson michael-hudson.com July 28, 2023 NATOはウクライナでロシアとの戦いに失敗した。今度は中国を標的に。 政治経済学者のラディカ・デサイとマイケル・ハドソンが、地政学アナリストのペペ・エスコバルを交えて、NATOがウクライナにおけるロシアとの代理戦争から、太平洋における中国を標的とすることにどのようにシフトしたかを議論する。 ラディカ・デサイ:皆さん、こんにちは。現代の政治・地政学的経済について隔週でお送りする「第15回地政学エコノミー・アワー」へようこそ。私はラディカ・デサイです。マイケル・ハドソン:マイケル・ハドソンです。ラディカ…
「賀茂川耕助のブログ」で紹介されていますが、ヘンリー・キッシンジャーが私的に北京を訪れ、習近平や李尚福国防相たちと会談しているそうです。 kamogawakosuke.infoPepe Escobarという人の書いた記事の翻訳ですが、他のメディアには全く見られない情報です。 キッシンジャーは現在100歳、米中国交回復時の米政府高官であり、その実現に大きな貢献を果たしたということで中国でも特別待遇をされるようです。 一応、「私的訪問」ということで訪中していますが、そこにアメリカ政府の思惑が無いとは思えません。 ただし、この記事中にはエドワード・ルトワックという人物の名前も出されており、彼がネオコ…
日本とシオンの民 戦前編作者:栗山 正博創英社Amazon ・ ・ ・ 関連ブログを6つ立ち上げる。プロフィールに情報。 ・ ・ {東山道・美濃国・百姓の次男・栗山正博}・ 戦前の日本人は、人を殺す戦争犯罪として悪い事をしたが、人を助ける人道貢献や平和貢献として善い事もしていた。 ・ ・ ・ ポーランド・ユダヤ人難民を助けたのは、軍国日本・日本陸軍である。 昭和天皇と東条英機・松岡洋右・松井石根らA級戦犯達である。 靖国神社の志である。 ・ ・ ・ 陸軍は対ソで親ポーランド派で、海軍は反米でソ連派で、外務省などの中枢官公庁は親ナチス・ドイツ派・親中国派・親ソ派であった。 親ユダヤ派は昭和天皇と…
それは時代を超えた写真撮影の場だった。100年来の「中国の旧友」であるヘンリー・キッシンジャーを北京で迎えた習近平国家主席。 Pepe Escobar Sputnik Global 2023年7月21日1972年のニクソン訪中に向けて、キッシンジャーは1971年に初めて周恩来と直接会談した場所である。「キッシンジャー北京行き」は、ますますこじれつつある米中関係を修復しようとする「非公式」な個人の試みだった。彼はアメリカの現政権を代表していたわけではない。そこに問題がある。地政学に携わる者なら誰もが、キッシンジャーが残した伝説的な処方箋を知っている: アメリカの敵になることは危険であり、アメリカ…
2018年発表の本書は、何冊か軍事関係の書を紹介しているCSIS上級顧問エドワード・ルトワック氏の「闘える日本軍への助言」である。ただ本書出版に時点では「COVID-19」禍もウクライナ紛争も始まっていない。筆者の戦略思考は、現時点ではうなずけないものが少なくない。例えば、 ・米国はトランプ先生の思考になっていて、ロシアとは宥和、北朝鮮ともディール ・米国のライバルは中国だが、まだ紛争が起きるには時間がかかると見ている ・韓国文政権は北朝鮮よりで、日米の同盟国とはとても言えない ・(当面大規模衝突はないだろうから)地政学より地経学の方が重要 というもの。ただ日本の戦略についてのヒントの中には、…