映画「歴史は夜作られる」(原題:History Is Made at Night、1937)は、主演がシャルル・ボワイエとジーン・アーサーという美男美女による典型的なメロドラマ。シャルル・ボワイエは、フランスの俳優だが、ハリウッドでも活躍し、イングリッド・バーグマンと共演した「ガス燈」(1944)が有名。ドロンが登場する前の時代では、二枚目俳優の代名詞だったかもしれない。ジーン・アーサーは、フランク・キャプラ監督の常連で「オペラハット」「我が家の楽園」「スミス都へ行く」などで知られる。映画出演は「シェーン」で開拓農民の妻役が最後となり、その後はテレビで活躍した。 監督はフランク・ボーゼイギで、…