指揮者
Horst Stein
1928年、ドイツに生まれる。 1950年代から1970年代にかけて、バイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場などで、第一級のオペラ指揮者として活躍。 その後はオペラを離れた活動が主となり、スイス・ロマンド管弦楽団やバンベルク交響楽団のシェフとしての演奏活動のかたわら、ウィーン・フィルやベルリン・フィルなども振った。 日本では、NHK交響楽団をたびたび指揮している。
グルダの明瞭なタッチによるベートーヴェン。一時はこの輪郭の鮮やかさが自分の好みから微妙に外れる感覚があってやや遠ざかっていたのですが、あらためて聴き直してみると、音のフォーカスがしっかりと定まっているこの演奏スタイルこそが、グルダの看板であると再認識できるのです。モーツァルトで聴くことの出来るグルダの転がるような演奏が、このベートーヴェンでも同様に楽しめることにも、記録音源としての意味があるのではないかと。演奏に痛快さや爽快さを求めるのであれば、グルダのこれは最適解なのだろうな。ランキング参加中クラシック音楽
NHKで「映像の世紀 バタフライエフェクト」という番組がありますが、皆さんご存知でしょうか? この番組は、 ”蝶の羽ばたきのような、ひとりひとりのささやかな営みが、いかに連鎖し、世界を動かしていくのか?世界各国から収集した貴重なアーカイブス映像をもとに、人類の歴史に秘められた壮大なバタフライエフェクトの世界をお届けする。”(NHKホームページより) というものですが、今までは比較的事件や戦争に関する内容が多く、クラシック音楽関連の内容はありませんでした。(私のチェックが甘いだけで、あったのかもしれませんが)いつか、巨匠たちの映像が登場するのではないかと密かに期待していたのですが、ついにその時が…
どうにもこうにもモヤモヤした感覚が拭い去れず。こう言う時には豪快にクラシック音楽だよね。ヘッドホンを装着して、大音量でこれを。グルダさんの柔らかい表情を持ったピアノと、鋭さを見せるオケとのブレンド具合が素敵。今回の断捨離作業でこのディスクも処分対象になりかけたのだけれども、危ない危ない。やってはいけないことをしてしまうところだった。これは家宝認定しておかないとならない。そのように自分を戒める。気分?結構晴れてきました。これであとは昼をはさんで泳げば、もうそれで十分でしょう。きっと。
ブルックナー:交響曲第2番・第6番 [SACD[SHM仕様]]<初回生産限定盤>ホルスト・シュタイン 、 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 タワーレコード Amazon 【初回生産限定盤】【SA-CD~SHM仕様】【シングルレイヤー】【グリーン・カラー・レーベルコート】ブルックナーは40歳を超えてから交響曲の作曲をはじめ、この交響曲第2番でそのスタイルを固めました。また、交響曲第6番はブルックナーの作品の中でも、深みのある中期の交響曲として知られています。 指揮者のホルスト・シュタイン[1928-2008]とウィーン・フィルは、この2つの交響曲を圧倒的な響きと堅固なアンサンブルで演奏していま…
小澤征爾が鬼籍に入った。 この人の前にベルリン・フィルを振った山田耕筰,近衛秀麿,貴志康一は留学中に自腹で楽団を雇って自作を指揮し録音した面々。 youtu.be 一方小澤征爾はお金でベルリン・フィルを振らせてもらった人ではない。 齊藤門下の一番弟子は間違いなく山本直純だが,彼が日本の楽壇の底辺を担ったお陰で,小澤征爾はピンの音楽家になれた。 「オーケストラはやって来た」にたまに振りに来て公開録画で聴いた新世界(新日本フィル)は素晴らしかった。 youtu.be 1992年に蜷川幸雄の演出で上演した「さまよえるオランダ人」の迸る音楽の進行も忘れられない。あの頃から小澤征爾はオペラもやるようにな…
シベリウスの代表作と言えば、「フィンランディア!」と答える人が多いのではないでしょうか。もちろん、交響曲やヴァイオリン協奏曲も素晴らしいですが、万人に認知されているのは、やはり「フィンランディア」なのではないかと思います。私も中学生時代、吹奏楽でこの「フィンラディア」をやってみようという話になり、シベリウスを知った次第です。 さて、この曲、それほど演奏時間が長いわけでもなく、要所要所で盛り上がり、中間部がとても綺麗、そしてクライマックスは大合奏という様々な要素から、演奏会に取り上げられる機会も多い曲ではないかと思います。私も少なくとも5回は演奏しております。 今、演奏時間が長くないと記しました…