55 冷戦終結後、1990年イラクのクウェート侵攻に端を発し、米欧軍を主とする多国籍軍がイラクを攻撃する湾岸戦争が生じた。 〇冷戦終結のすきをついたような侵攻であったが、それが故に国際世論の非難が強かった。なお、「イラクにおいて、フセイン政権が崩壊したのは、同国がクウェートに侵攻した直後の湾岸戦争によってであった。」は✕。フセイン政権が崩壊するのは後のイラク戦争。 56 イラクのクウェート侵攻に際して、安保理は全会一致で多国籍軍の派遣を決議した。 〇1950年の朝鮮戦争以来の「国連による軍事的措置」の決定で、冷戦の終結、米ソの対立の終わりを「象徴的に示した」ものでもあった。ソ連も拒否権を発動せ…