12月の読書会は木内昇著『かたばみ』(KADOKAWA)でした。 www.kadokawa.co.jp 物語には昭和史の15年戦争があり自分の育った時間そのものでした。現実的に自分を昔に引き寄せました。どうしても自分の育った時間の世相や近現代史を探りたいとの思いを一層強くしました。自分は1939年生まれで、日中戦争勃発の2年後に当たります。戦時下になると世相は我が家のような地方都市にもおよびました。私の兄姉は年齢が離れており、幼児期には師範学校に行っていた兄と女学生だった姉は学徒動員で働いていました。父は生徒を横須賀の軍事工場に引率教員として出向いていました。 そしてその頃の思想統制で家族で一…