大学入学共通テストにみる歴史教育の変容について 「探究」以前の試験問題 かつての歴史系科目の試験は暗記科目とされ知識偏重の試験問題であった。空欄補充や正誤判定などが中心であったためリード文や史資料は飾りに過ぎず、下線部や空欄の前後を見るだけで済んだし、何ならリード文や下線部と全く関係の無い問題であることもしばしばあった。そのため授業は一斉方式でひたすら教科書の解説(特に山川の詳説)に終始していた。主題学習や課題解決学習も試みられたが暗記学習の指導者たちには理解されないことも多く、受験が変わらなければ授業も変わらないと指摘されていた。 探究科目の登場と試験の変容 だが探究科目が登場したことにより…