和名:マイマイガ(ドクガ科)
学名(英名):Lymantria dispar
分布:(欧州型:European Gypsy Moth)ヨーロッパ、北米等
(アジア型:Asian Gypsy Moth)日本、中国、ロシア、朝鮮半島
寄主植物:サクラやリンゴの木などのバラ科 カシ類やクヌギなどのブナ科 ヤナギ類、クスノキ、カラマツ等100種類以上あります。
形態:雌成虫は開張6〜9cm、全体に灰白色で小黒点があり、雄成虫は雌よりひとまわり小さく、灰色〜黒褐色です。
生態:年1回の発生で卵で越冬し、幼虫は春〜初夏に出現。若齢幼虫が糸でぶら下がる習性から、ブランコ毛虫とも呼ばれています。
被害の特徴:幼虫は葉を摂食しますが極めて広食性です。時に森林や果樹で大発生して大きな害となることもあります。
2008年に岩手県沿岸北部を中心に大発生。街灯などを消す対応を取ったが2009年の大発生も確実視。
通例ではドクガ科であっても毒はないとされてきていたが、昆虫学者たちが耐性があったようで、
昨年の岩手等での大量発生では皮膚炎が多く報告されている。これは若齢幼虫によるものと考えられている。
また、成虫において、その鱗粉で発疹がでたり、喘息様の症状がでる場合もあるという。
卵槐を見つけたら排除、幼虫を見たら殺虫、蛍光灯をナトリウムランプに交換するなど、県、国などのある程度大きな単位での対策が必要。
マイマイガ核多角体病ウイルスを巻くなども策かも知れない。
(岩手の大発生はマイマイガとカシワマイマイの二種混合だった。)