Eugene Ormandy ハンガリー・ブダペスト生まれのオーケストラ指揮者(1899-1985)。 音楽家としての最初のキャリアはヴァイオリン奏者として。アメリカへ渡り、1936年にはストコフスキーと並び立つ形でフィラデルフィア管弦楽団の指揮者となり、38年には音楽監督に就任した(80年まで)。「フィラデルフィア・サウンド」とよばれる華麗なスタイルを確立し、大衆的な人気を得た。
自宅の近所にあるリサイクルショップ(Eco Reuse Factoryとお店は名乗っています)の一角に中古レコードを販売しているスペースがあり、原則こういった店舗の買取基準は新しく、きれいなものに高値がつくそうで、古くて何年も不良在庫になってしまったレコードは陳列棚の下に段ボールに入れられ、歌謡曲などジャンルを問わず雑多に(環境音楽や民謡、相撲甚句から付録みたいなものまで―これはこれで興味深く、面白いものもありますが)LP・EPが置いてあります。 発売されたときは人気のアーティストのレコードで、買うのにお小遣いを貯めて手に入れた。憧れのレコードだった。など人によっては思い出や思い入れのある物も…
東京の図書館から、今回は小金井市立図書館のライブラリである、ユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏によるチャイコフスキーの交響曲第5番と、スラヴ行進曲、イタリア奇想曲を収録したアルバムをご紹介します。 オーマンディか、随分と懐かしい指揮者ですなあと思う方も多いのではと思います。私がものごころついてクラシック音楽が好きであることをはっきりと認識し始めた小学生中学年頃のあたりに活躍していた指揮者ですから。この録音も、1970年代前半の録音です。その割には、私はこのようないわゆる巨匠と言われる指揮者の演奏にはあまり聞き馴染んでいません。クラシック音楽に触れるのが主に父のエアチェック…
今まで一回も聴いたことがありませんでした。今回の山荘再生コンセプトにはふさわしいかと。手持ちの音源をザックリと眺めて、そこから目についたもの、気になった音源を再生していこうと思っていたところに、このジャケットと目が合ったのです。 自分のTuneBrowser画面はこのような感じさて、チャイコフスキーの交響曲そのものでさえろくに聴いたことがなかったわけですが、調べてみると人気もあるそうで。聴いた印象は…よいですね、これ。自分にとっては明快な交響曲。気分も上向いてくる雰囲気があります。それにしても山荘再生システムは自室システムに比べると格段に安上がりに済ませているのに、自室では絶対に表現できない音…
以前これを聴いた際には、よい意味でイージーリスニング的な感覚などと書いておりましたが、改めて聴き直してみると、ピアノとオケの押し引きが実に表情豊かな演奏ではないですか。ジョセルソンなるピアニストの経歴を今さらながらざっとおさらいしてみると、ある意味日本においては不遇の命運だったようで。このような歌うピアノを聴かせてくれるのであれば、もっと日本でも盛り上がっただろうにと思いながらも、プロコフィエフを得意としていたなどと読むと然もありなんとの思いもあり。11月はこのような音源でスタートしてみましたよ。
チャイコフスキーが聴きたくて。ド定番の演奏もいいのですが、このボックスセットが目に止まったので、ここからテッド・ジョセルソンのピアノによるものを。とか言いつつ、ジョセルソンと言う名は初めてであります。端正なピアノ演奏でありました。フィラデルフィア管弦楽団の演奏がややするとイージーリスニング的に聞こえてしまう瞬間もあったのですが、そこをピアノがしっかりとクラシックの領域へど意識を戻してくれたとでも言いましょうか。イージーリスニング的と書いたものの、それは決して悪い意味ではなく、豊かに聴きやすいと言う意味合いですね。1974年物と言うことで、私と同い年の録音でありました。こんなに素敵な演奏が手元に…
ショップを巡ってクラシック音楽のCD・レコード収集をしていた頃によく集め、聴いていた指揮者がいる。ユージン・オーマンディだ。そのカタログ的なレパートリーの広さ、そして70年代中盤になって安定してきたRCAのソツのない録音が好きだった。「この指揮者とオーケストラで一通り聴いて、良い曲だったら他の演奏を集めてみよう」、そう思いながら収集・鑑賞に勤しみ、結局手元に残したのがオーマンディのディスクだったことも少なくない。完成された魅力とでも書こうか、スタジオ録音に残された弦楽器の、管楽器の、解釈の隙のなさに、繰り返し聴いても飽きがこなかった。15年以上前にBMGの国内盤で「ユージン・オーマンディ&フィ…