「第2作は唐代の中国を舞台にしたもので、これはシリーズの第1作にしたいと思っています。 700枚ぐらいの作品になる予定で、半年前の時点で650枚まではできていたんですが、 ラストが書けなくて苦しんでいるところです。8月中には脱稿するつもりなので、 うまくいけば今年中には出せるんじゃないかと思います。」 『ダ・ヴィンチ』2001年10月号
内容(amazonより引用) 12世紀の中東。聖者たちの伝記録編纂を志す詩人のファリードは、伝説の聖者の教派につらなるという男を訪ねる。男が語ったのは、アリーのという若き行者の《物語》──姿を顕さぬ導師と四人の修行者だけが住まう《山》の、閉ざされた穹盧(きゅうろ)の中で起きた連続殺人だった!未だかつて誰も目にしたことのない鮮麗な本格世界を展開する、第17回メフィスト賞受賞作がついに文庫化。 火蛾 (講談社文庫) 作者:古泉迦十 講談社 Amazon 感想(ネタバレなし) ”20年以上の時を経て、漸く文庫化された幻の作品”という肩書に違わぬ傑作だった。 舞台の根幹をなすイスラーム及びそれに連なる…
2023年上半期1月1. 橘公司『デート・ア・ライブ 十香デッドエンド』2. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい』3. 橘公司『デート・ア・ライブ2 四糸乃パペット』4. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい2』5. 橘公司『デート・ア・ライブ3 狂三キラー』6. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい3』7. 橘公司『デート・ア・ライブ4 五河シスター』8. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい4』9. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい5』10. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだけウザい6』11. 西条陽『わたし、二番目の彼女でいいから。5』12. 三河ごーすと『友達の妹が俺にだ…
■今日買った本。計16303円。 a)1003通販にて。 1・益田ミリ『ツユクサナツコの一生』新潮社 ¥1980 2・草野マサムネ、junaida・イラスト『ひみつストレンジャー』角川春樹事務所 ¥2300 3・佐藤ジュンコ『マロン彦の小冒険』ちいさいミシマ社 ¥2640 4・パヴェル・チェフ、ジャン=ガスパール・パーレニーチェク/高松美織訳『ペピーク・ストジェハの大冒険』サウザンブックス社 ¥3630 5・古泉迦十『火蛾』講談社文庫 ¥803 6・竹本健治『瀬越家殺人事件』講談社 ¥3850 7・新宮文明 『つくってあそべる!男の子のかっこいいおりがみデラックス』西東社 ¥1100 *** …
家でぼんやりする。 古泉 迦十「火蛾」(講談社文庫) を読了。 ノベルスが出たときすぐに読んで、界隈では評判になっていたけど、個人的にはピンとこなかった記憶。 ということは、23年ぶりに読み返した、ということになる。 馴染みのないイスラム世界や神秘主義などについて、虚実を交え、平易に描きつつ、かつミステリとしての完成度も高い。 まさかメフィスト賞受賞作で、スーフィズムについて明快でわかりやすい記述を読むことになるとは。いろんな意味で、なかなかとち狂った、規格外の小説。 これがピンとこなかったということは、色々と当方が追いついていなかったということなのだろうな。 新作の発表のタイミングなどで、作…
ネタバレ注意。
ランキング参加中まとめ ランキング参加中YouTube www.youtube.com すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&Mシリーズ (講談社文庫) 作者:森博嗣 講談社 Amazon 六枚のとんかつ (講談社文庫) 作者:蘇部健一 講談社 Amazon Jの神話 (文春文庫) 作者:乾 くるみ 文藝春秋 Amazon QED 百人一首の呪 (講談社文庫) 作者:高田崇史 講談社 Amazon ハサミ男 (講談社文庫) 作者:殊能将之 講談社 Amazon 真っ暗な夜明け (講談社ノベルス) 作者:氷川 透 講談社 Amazon 火蛾 (講談社文庫) 作者:古泉迦十…
akosmismus.hatenadiary.com これのミステリ版を作れといわれたので作ります(というかおすすめ SF についてももう 5 年前だしあれからいままでに読んだ面白かったやつを追加したいですね。まあそのうち)。ていうかこれも作品名だけ列挙しておすすめの理由とかまったく書いてないのに真に受けていろいろこのなかから読んでるひとがけっこういてびっくりするよね。でも読んだらおすすめしてる理由はわかるでしょう? ところでわたしって SF とミステリどっちのほうが(冊数でいうと)読んでるんだろう? と考えるとたぶんミステリなのだが、SF のほうがなんか自信がある。SF オタクは世の中に(と…
スポンサードリンク // 遠坂八重『ドールハウスの惨劇』なかなか最初の事件が起こらず、度を越えて過激なために戯画的ですらある「毒親」に高校生姉妹が虐げられる描写が続く前半は、かなりの嫌悪感をもたらす。一応はラストの種明かしによって物語の反転を狙っているが、それにより毒親が免罪されるわけではなく、堆く積もった嫌悪感はそのまま残る。この後味の悪い余韻こそが、本作の狙いなのかもしれない。ただ、その一方では男子高校生バディによる学園探偵モノとしての軽妙さも随所に挟み込まれるため、その振れ幅の大きさを許容できるかが、本作を楽しめるかどうかのポイントになっている。 ドールハウスの惨劇 作者:遠坂八重 祥伝…
5月上旬の日記(2023年5月1日から5月15日分) 5月16日目が覚めると肩甲骨や二の腕あたりに違和感、ちょっとした筋肉痛のような感じ。昨日整骨院に行った際に普段動かさない、動かせないで固まっている部分を動かしてもらったからだろうか。可動域が狭くて体が固く、肩甲骨がガチガチなので前にその影響で腰に負担がですぎて動けなくなったことがあって、それ以降整骨院にずっと通っている。たまにこういう痛みがある時の前日はしっかり動かせてもらった時の翌朝の場合が多いと感じる。起きてからペットボトルを集積所に出しに行ってから天気予報を見る。今日から気温がかなり上がるらしい。ということは洗濯日和だ。執筆作業を初め…
最近のもろもろ。 『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 『国書刊行会50年の歩み』 古泉迦十『火蛾』 赤染晶子『じゃむパンの日』 『私が選ぶ国書刊行会の3冊』 国書刊行会創業50周年フェア情報 | 国書刊行会創業50周年 五〇人近い関係者の表題アンケートの回答を載せた小冊子。幻想文学、オカルト、宗教、ミステリ、SF、映画、漫画、多彩なジャンルの本が挙げられており、あーそんなものもあったのかと色々メモってしまった。関係者が多いから後藤明生コレクションが良く挙がる。教科書には今の自分よりも少し先の読書がある気がして真っ先に読んでいたという矢部太郎の「国書刊行会の書籍はいつでも新学期です」という一文、なかな…
最寄りの宮脇書店にて。 古泉迦十『火蛾 (講談社文庫)』 古泉迦十『火蛾』!フォロワーさんもみんな好評しててgetしてたので!そして話題のダサい帯!まぁスタイリッシュではないけど、分かりやすいやん。